名古屋は台風10号、9号共に大きな影響はなさそうです、今日も最高最悪に暑い

明日の雨の後は多少でも気温が下がるかな。
オリンピックで祝日が移動になってて、明日も世間はお休みなんですね

曜日の感覚が狂う。
今日のワインを紹介します

飲んでませんので、情報だけ、ですが

ベデル・セラーズ メルロー ノース・フォーク・オブ・ロングアイランド2018

アメリカの赤ワインですが…
ロングアイランドの名前の通り、ニューヨーク州のワインです

アメリカ東海岸です

我々日本人には太平洋を渡っていく西海岸の方が身近だと思います。
アメリカワインは圧倒的にカリフォルニアがリードしていますので、まずは西海岸、と言うのは当然。
アメリカ全体では世界第4位の生産量があり(統計年に拠りますが、イタリア、フランス、スペインに次ぐ)、その9割がカリフォルニア州で生産されています

次がワシントン州(首都じゃなくてシアトルの方ね)で、第3位の生産量があるのがニューヨーク州なんです。
ちょっと意外な気もします

違います?
他にも、アメリカってアラスカやハワイも含めて全ての州にワイナリーがあるって知っていましたか??
ネバダの砂漠みたいな場所でもブドウ作ってるんですよね

ブドウは品種が多様なんで、その土地や気候に応じた物が栽培できるからなんでしょう。
で、今日のワインはニューヨーク州産です

どーしてもニューヨークって言うと、摩天楼=マジソンスクエアやブロードウェイ、ウォール街のイメージで、ブドウ畑とは全く無縁の大都会にしか思えません

が、当然、マンハッタンでブドウを作ってるんじゃなくて、ワイナリーはロングアイランドにあります。
ここ ↓

このワイナリーは元々、ロングアイランド在住のベデル夫妻が趣味で自宅の地下でワインを製造していたんですが、1979年に畑を買って本格的にワイン作りを始めたのが起源です

50エーカー(20haちょっと)のジャガイモ畑をブドウに植え替えてスタートしました。

当時の様子、HPより
現在は企業の資本を導入し、サイステイナブル農業にも取り組んでおり、シラーやカベルネ、シャルドネ、スパークリングなど沢山の種類のワインを生産する一大会社になっています

現在、ベデル・セラーズが所有する区画がロングアイランドのノースフォークで最も樹齢の高い区画だとされています。
ロングアイランドワインの先駆者ですね。
ところで、皆様、カリフォルニアワインの産地(ワイン法)はそれなりにご存知だと思いますが、東海岸の産地=ワイン法についてはどうでしょうか??
ニューヨーク州のブドウ栽培は、歴史的には、大都市近郊にあって生食やジュース用のブドウを供給する産地として発展してきたので、醸造用のブドウ栽培としては後発です。
場所も内陸で、カナダとの国境(オンタリオ湖)近くのフィンガーレイクス周辺で移民が開拓した畑でナイアガラやコンコードを栽培し始めたのが19世紀最初の事です。
その後、ヴィニフェラ種の栽培が始まり、小規模ワイナリーを奨励する特例法が出来たりして、ワイナリーの数も増えて現在に至ります

現在、ニューヨーク州では11のAVA(法的産地)が認定されています


c 2021 WineCountry Mediaより
11もあるんだー

サブリージョンも含めると結構ありますね…
海に面したロングアイランド周辺とフィンガーレイクスだけ知ってれば今は十分かも

ロングアイランドには、大きなAVAとしてAVAロングアイランドがあり、二つに分かれた島の先端がそれぞれ、AVAノースフォーク・オブ・ロングアイランド、AVAハンプトンズ(地名としてはサウス・フォークと呼ばれます)というサブリージョンになって、3つのAVAが認定されてます。
今日のワインは、ノースフォーク産です。
ロングアイランドはマンハッタンから近いので週末のワイナリー訪問が人気だそうです


SNSより
ロングアイランドってこんな場所なんですね〜


同上、こちらはシラー、2020年8月
このノースフォークではメルローが向いているらしく、最近の評価が高いそうです

樹齢が高いのも一因だと思います。
ベデル・セラーズの2009年メルローはオバマ大統領の就任式で提供された事で一躍有名なり、メルローのブランドして広く認識されることになりました

今でもその作りを踏襲して、進化し続けています

やっぱり、箔が付くといいですね(もちろんそれまでの品質あっての話ですが)
ミディアムボディとの表記です

ほんとか。
お値段は普通なので(野口君3人半)、経験としても飲んでみたいものです

この暑さが少し収まってからかなぁ…
今はとにかく冷えっ冷えの軽い辛口白かスパークリングが飲みたいですもん

真夏でも赤だ、っていう方お待ちしています〜