2021年09月22日

白一色の泡


来週末ってもう10月なんですよね

緊急事態宣言は解除されるでしょうか、
我々の業界は是非とも解除してほしい
今年もコロナで何もできなかったけど、来年も同じ予感がする…




今日は新しいシャンパーニュを紹介します
届いたばっかりで飲んでいませんが、見た目のインパクト大です

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アンドレ・クルエ チョーキーNV

まーっしろ
箱もボトルもラベルも全て白一色です

アンドレ・クルエは何度も紹介していますし、人気の生産者なので知名度は高そうです
そのクルエから新しくこのシャンパーニュが発売になりました

シャルドネ100%(2013年収穫のものを使用)のブラン・ド・ブランです
(コート・デ・ブランより収穫2/3 ブージー、アンボネイより収穫1/3)
瓶内2次発酵後、約7年瓶熟
2021年春にデゴルジュマン。6g/Lのドサージュ

シャンパーニュの大地である白亜の石灰岩をイメージした中身とボトル&パッケージです
白亜質=チョーク、の名前を取っています。

2013年はシャルドネが特に良かったヴィンテージで、それを生かすためこの特別のボトルが作られたそうです
これから他社でもブラン・ド・ブランが世に出て来るはず、2013のシャルドネは要チェックです


クルエは特級ブジーの生産者で、現在はNMですが元はSRで実質的にはRMです。
限定生産のドリームヴィンテージを作るためにメニル・シュル・オジェのシャルドネを買うので(友人のシャルドネと自分のピノノワールを交換してるそうです)NM=ネゴシアン・マニュピュランとなっています。

NMとかRMとか、シャンパーニュの生産形態はもうご存知の方ばかりかもしれませんけど、もう一回書いときます

シャンパーニュを生産する者は、その形態に応じて生産者同業委員会=CICVに届け出をする義務があります。
現在その形態は7つあります。

NM ネゴシアン・マニュピュラン
買いブドウをしてシャンパーニュを作る者、大手メゾンはこれです。
少量でもブドウの買い付けがあるとネゴシアンとなりますので小規模ドメーヌでもNMは沢山あります。

RM レコルタン・マニュピュラン
自社畑のブドウを使ってシャンパーニュを作る者、家族経営の小規模ドメーヌがほとんど

CM コーポラティヴ・マニュピュラン
協同組合、ブドウの栽培家が集まって一つのブランドを生産する

RC レコルタン・コーポラトゥール
ブドウの栽培家が集まって設備を共有してシャンパーニュを作るが、CMとは違いそれぞれの銘柄(ブランド)として販売する

SR ソシエテ・ド・レコルタン
複数のRMが一つのブランドを生産する場合に使われる、大抵は一族(同族)会社の場合がほとんど

MA マルキ・ダシュテール
委託を受けて作られたブランド、OEMのシャンパーニュです
中身や醸造に注文を付ける点でNDとは異なる、注文生産がこちら

ND ネゴシアン・デストリビュトゥール
これが一番手っ取り早い、出来上がったシャンパーニュを買って自分のラベルを張った物
金さえあればあなたも自分のシャンパーニュを販売できます

と、この7種のアルファベットに続いて登録番号がラベルには必ず記載されています。

物凄く小さい字なんで見てる人はほとんどいないでしょうけど ↓

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ちっさ〜

これ以外にも、ラベルの規定ってフランスワインは細かくて、
例えばシャンパーニュでは、
シャンパーニュの文字(原産地呼称)は、ブランド名の半分以上で2倍以下の大きさで記載する事、と決められています
他にも、
醸造所または生産社の本拠地の記載に続いてFRANCEの文字を必ず記載する事、とか。
これは、シャンパーニュという産地呼称、固有の名称を守るために必要な事なんですね、フランス以外ではシャンパーニュと名乗る事は許されないっていう姿勢の表明でもある。


で、クルエの話に戻りまして。
ドメーヌはブジーの真ん中、エドモン・バルノーの2件隣です。

こんな村 ↓

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周りもシャンパーニュメーカーが沢山、名前どのくらい分かりますか?

黄色い矢印はクルエの畑と醸造所の場所です、こんな眺め ↓

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輸入元より

あ、逆だ。
教会が映ってますので南から北を見てますね


クルエのご当主はジャン・フランソワ氏、個性的な人です
話は面白いけど厳しくもある。

アンドレは彼の祖父のお名前で、それまでのブドウ栽培を発展させてシャンパーニュ作りを始めた人です。
当時1741年、ここからシャンパーニュメゾンとしてのアンドレ・クルエがスタートしました
これはかなり早い創業です。
(因みに最古のシャンパーニュメゾンは1726年創業のルイナールです)

ジャン・フランソワ氏が作るノンドサージュのシルバーブリュットがスウェーデン王室の御用達になってるのも有名な話。
ピノノワール100%のドライな辛口で非常に深みがあります、デゴルジュマンから半年以上は待って飲むべし。

シャンパーニュってスティルワインとは違って、ブドウの収穫から我々の手元に来るまでにかなり長い時間がかかっていますが知ってましたか?

まず秋に収穫したブドウでスティルワインを作ります(一次発酵)
この時点では、二次醗酵&瓶熟期間を考慮してかなり酸味の強いワインになっています。
酸っぱいくらいじゃないと、ここから長い期間持ちません

出来たワインは来年以降のアッサンブラージュ用にリザーヴワインとして保存されるものと、二次醗酵へ向かうものとに分けられます。

二次醗酵の原酒(アッサンブラージュされたNVや混ぜないヴィンテージシャンパーニュ用があります)は、ショ糖と酵母を添加されて瓶詰めされます。ティラージュと言います。

二次発酵

発酵が終わっても酵母の死骸=澱と共にほっておきます(瓶熟、今日のチョーキーでは7年も放置)

ルミアージュ(動瓶)して、澱を瓶口に集めます(生産社にも依りますが1ヶ月ちょっと、機械だと1週間)

デゴルジュマン、澱を除いて出荷の準備をします

ドサージュ(減った分を足して味の調整)をします

休ませてリキュールをなじませ、ラベルを張って出荷

と、瓶熟が長いと10年くらいは手元に届かないという気の長い話
出荷までの間はこれらの瓶はお金になりませんので、シャンパーニュの生産って資金力も必要なんです。
しかし、長い瓶熟を経た方が味が良くなるのは周知の事実なので、みんなできるだけ長く熟成させようとします

例えば、ブドウの収穫から同じ8年でも、瓶熟1年半の物が出荷されて市場で6年半を経た物と瓶熟に7年をかけて8年目に手元に届いたものとでは格段に味の深みや香りの複雑さが違います

この、
瓶内熟成=マチュラシオンMaturation
と、
出荷後の熟成=ヴィエイスマン(vieicemen?、この単語じゃないかも)
は全然違う物なので混同しませんようにご注意下さい


さて、長年ピノノワールに情熱を注いできたジャン・フランソワ氏が最近はシャルドネにも目を向けているようです
どんな心境の変化があったんでしょうか???

この真っ白シャンパーニュ、箱入りですが諭吉さんで余裕で買えます
ミツクラ、希望小売価格よりもかなりお値打ちになってまっせ
プレゼントにも最適です

レインボーに白も加わった

新しモン好き、シャンパーニュファンの方、おすすめします〜















posted by cave MITSUKURA at 15:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする