2021年09月27日

アデレードの老舗と言えば


かなり涼しくなりました、今日は快晴の名古屋です

10月1日からは短時間でも飲食店でお酒が飲めそう?な雰囲気ですが…
28日に判断して1日からOK、って、遊びの約束じゃないんだし、もう少し準備などに時間的余裕が必要だと思うんですけど

準備に当たって一番いけないのが、中二日しかないのに
本当にお酒がOKになるのか不透明
なことです
業界としてはOKなら、1週間前くらいから解禁されますよー、って告知されたい&したい、でしょう



昨日、アルゼンチンワインの産地呼称をほとんど知らない自分に情けない気もしましたが、現実的でない細かな呼称制度が先行してる側面はあるかと思います(言い訳
産地呼称って細かくて面倒なもんなんです。
フランスワインだって、ブルゴーニュ一つをとっても住宅地図並みに細かく名付けられていますしね
ここが○○、隣は○○でその上が○○、てな具合です。
その呼称に触れる機会がどれだけあるか、にもよりますね。


そういう点では今日のワインも苦手分野の一つです。
今日のワインはこれです

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ペンフォールズ クヌンガヒル シラーズ2018

スクリューキャップのお手軽ワインです
オーストラリアの赤ワインです。
(今日はカンガルーの方ね、モーツァルトじゃない方)

ペンフォールズはとっても有名です、オーストラリアワインでは最も知名度が高いと言っても過言ではなさそう
そして老舗でもあります。

てんちょが、業界に入った時には既に最高峰のグランジ(昔はグランジ・ハーミテージと言う名前でしたがハーミテージはフランス語だとエルミタージュなので、ローヌワインの権利を侵害するというフランス政府の申し入れを受けて改称したんです)が高級品として確固たる地位を築いていました

当時1万円ちょっとだったグランジ・ハーミテージ、高くてとても買えませんでした。
ワインに1万円でも出すなんてとんでもない、っていう世の中だったのですよ… その後3万円になり、5万円になり…
因みに現在は10万円です

ペンフォールズは、オーストラリア、サウスオーストラリアにあります

ペンフォールズ.png
毎度な縮尺

↑ 赤い印はセラードア(ショップ)なのでアデレード市内にあります、ここが創業地のマギルです。
今では市街地になってますが、きっと当時はのどかな場所だったんでしょう

ところで、サウスオーストラリア州と隣のヴィクトリア州には著名なワイン産地がいくつもあって、場所も近いので混同しませんか?
(そしてオーストラリアの6つの州、お判りでしょうか?)
さらに、
サウスオーストラリアの州都はアデレード
ヴィクトリアの州都はメルボルン
この二つの都市も近いので間違えそう

さて、
ペンフォールズですが、このワイナリーは1844年創業です。

イギリスからの移民であるクリストファー・ローソンは医者で、妻のメアリー・ペンフォールドと共に、サウスオーストラリアのマギルという場所(上掲地図の場所)で解熱剤としての酒精強化ワインを生産してましたが、やがて輸入されたブドウを植えスティルワインの生産を始めたのが起源です

1828年にイギリスはオーストラリア全土を植民地とし、自由移民を加速させたことに加え金鉱など資源の発見もあり、ペンフォールズの創業当時は多くのヨーロッパ移民がオーストラリアに押し寄せた時代でした。
そんな土地での診療所は多くの人に頼りにされていた事と思います。

一方でワイナリーの評判も右肩上がり、70年代には夫のクリストファーは他界してしまいますが、妻のメアリーがワイナリーを全て取り仕切って事業を更に拡大させました
細腕繁盛記ですな。
シャンパーニュでは、ボランジェやクリコ等、未亡人の奮闘で成長した蔵がある事が良く取り上げられます。
他にもプイイヒュイッセのフェレでもそうであったように、海の向こうに遠く離れた南半球でも未亡人の活躍があったんですねー

メアリーの引退後は事業は娘に継承され、1907年にはサウスオーストラリア州で最も大きなワイナリーへと成長します
この頃既に、良いワインは樽をブレンドせずに上級品として番号で出荷するBINクラスが作られています。

その後、1950年代には当時のチーフワインメーカーだったマックス・シューベルト氏がポルトガルやスペイン、フランスを歴訪してワイン作りを勉強して帰国、その時彼はまだ30代でした。

その後、1951年のグランジを発売、最初からそのワインは単独の区画ではなく、複数の畑・区画のブレンドでした
今でも、マルチ・ヴィンヤードマルチ・リージョンはペンフォールズにとって重要なコンセプトになっています

どのワイナリーでも、自社畑の中で最高の区画のブドウはそれだけで特別のワインに仕上げたいものでしょうが、ペンフォールズではそうは考えないのですね
そして、このブレンドするスタイルが長らくオーストラリアワインの基本の作りになっています

それでも、ペンフォールズも今では産地別のワインの生産もしています
なんせ、大会社なのでラインナップもかなり多いんです。

そして、ペンフォールズの畑は州内の各地にあります。
(買いブドウもしてますが、もちろん畑仕事も大事にしています)

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HPより、エデンバレーの畑

創業地のマギル
バロッサバレー
アデレードヒルズ
マクラーレンヴェイル
クナワラ
エデンバレー


全てサウスオーストラリア州で、どこも有名な産地ですが、それぞれ場所は分かりますか??
(位置関係も分かってたらすごいよ)

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ワイン事典より

オーストラリアでは産地呼称はGIとして認定されています、州ごとにリージョン、サブリージョンがありますが、聞きなれない産地も多い
上記のペンフォールズの畑はマギルのみ、GIではありません。

で、
ようやく今日のワイン。

クヌンガヒルは数あるラインナップの中でも入門編と言うべき気軽なワインです

クヌンガヒルとはバロッサバレーの中にある区画の名前ですが、そこ以外にも州内全域からのブドウをアッサンブラージュして作られています。

クヌンガ、って多分アボリジニーの言葉ですよね、なんていう意味なんだろう??


価格は非常にお手頃(2000円以下)ですが、リッチで欠点のないミディアムボディに仕上がっています。
表示はシラーズですが、シラーズ98% サンジョベーゼ2%です。

サンジョベーゼが入ってるとは思わなかった💦

2018年のサウスオーストラリア州では雨が多く成長の遅い年になったようですが、夏の暑さは十分で(やっぱりどこも夏は暑い)完熟には問題なく、良いブドウが採れました

新大陸では多くで灌漑OKなんで、日照り続きで雨不足の方が対応が楽かもしれません。
多雨ではどうしようもありませんので。
雨の過多って、難しいところ

フランスのシラーの様なスパイス感や清涼感は香りにさほど感じません
(山椒や胡椒って爽やかでもありますよね?ああいう香りはない)
ですが、甘さに上向き(アッパー)な花の香りが少し混ざっています。

ワインだけでも楽しめる気軽さがいいですね〜
シラーズってどんなんだっけ、と言う方にもお勧めします
















posted by cave MITSUKURA at 17:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする