クリスマスイヴの今日、毎年クリスマスとは何の縁もないてんちょは仕事「だけ」しております
流石にお客様の買い物の内容が「クリスマス」&「年末」っぽくなってきたように感じます
今日は限定のシャンパーニュを紹介します
明日のクリスマスにもまだ間に合う
ローラン・ペリエ
ロ―ヴ・バタフライ ロゼNV
&
グランシエクル ロ―ヴNV
特別パッケージのカバー付きボトルです
キンキラキン
このカバーは二つとも、パカッと外せます。
こんな風に ↓
このカバーは二つとも、パカッと外せます。
こんな風に ↓
とっても素敵なんですが、何故かロゼには箱がありません
ギフト用に箱に入れて欲しいなぁ
グランシエクルは箱入りです。
独特のボトル、アンリ4世時代のボトルにヒントを得て、シャンパーニュを最も美味しく飲めるように考えられています
ローラン・ペリエは9月にブラン・ド・ブランが新発売になった時に紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/483409748.html
ローラン・ペリエが作るシャンパーニュの中で一番の頂点に位置するのが、蔵を代表するキュヴェ、グランシエクルです
グランシエクルとは英語でグレート・センチュリー、「偉大なる世紀」って事ですね。
この名前を付けたのは、フランス大統領だったシャルル・ド・ゴールです
ローラン・ペリエのかつての当主、ベルナール・ド・ノナンクールと親交のあったド・ゴールは、新しいシャンパーニュの名前を何にしたらいいか相談を受けた際、そのシャンパーニュを飲んで即座に「グランシエクルしかない」と答えたそうです
二度の大戦で疲弊したフランスですが、どちらの戦争でもシャンパーニュ・メゾンも同じくドイツの略奪にあっています。
大きな社屋は全てドイツ軍に接収され、在庫の一覧を提出させられ、更にドイツ本国への移送、軍の上層部に収めるためにシャンパーニュの供出も義務付けられました。
第二次世界大戦時では、ローラン・ペリエは開戦前に60万本はあったとされるセラーのボトルが、終戦時には僅かに12000本になっていたそうです
持って行き過ぎ…
みんな大好きシャンパーニュ、ドイツ人も例外じゃない
そして、対独亡命政府をロンドンで組織して戦ったド・ゴールには、戦勝の歓びはひとしおだったに違いない。
(それを祝うにふさわしいシャンパーニュはグランシエクル、と言いたいところですが、グランシエクルの発売は1950年代になってから)
色んなメゾンがトップのキュベをヴィンテージシャンパーニュにしてるのに対して、ローラン・ペリエではトップキュヴェでもNVなのが珍しい所
最高のマルチ・ヴィンテージという訳です
各メゾンのトップキュヴェって知っていますか??
モエ・エ・シャンドン → ドン・ペリニヨン
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン → ラ・グラン・ダーム
ポメリー → ルイーズ
テタンジェ → コント・ド・シャンパーニュ
ボランジェ → RD (VVFもあるけどトップキュヴェならRDでしょう)
ポル・ロジェ → サー・ウィンストン・チャーチル
ルイナール → ドン・ルイナール
ゴッセ → セレブリス
まだ沢山ありますが、これくらいにしておこう。
上記のトップキュヴェは全てヴィンテージ物です。
如何にグランシエクルが特殊か、お分かりいただけるでしょうか
グランシエクルのセパージュはシャルドネ55%、ピノノワール45%
全てグランクリュのブドウを使用しています
瓶熟期間は7年から8年、「力強い骨格とエレガンス、フレッシュさの完璧な調和(グランシエクル・ブランドページより)」を実現します
確かに強く、重厚なのに繊細で透明感がある、と言うシャンパーニュのアンビバレンツそのままです
長い瓶熟で深みのある香り、長い余韻、細かな泡の全てがあります。
あー、これ飲みたい
ロゼは、ピノノワール100%、モンターニュ・ド・ランスのブドウを中心にブレンドされています
ロゼの色を出す手法はマセラシオン=セニエ法です。
大抵のロゼシャンパーニュはアッサンブラージュ法と言って、赤と白を混ぜて作られています。
セニエ法は、黒ブドウのみでスティルのロゼを作る時と同じように、皮を果汁に漬け込んで色を出します。
セニエではタイユ(圧搾)の規定を測るのが大変だったり、色づきのタイミングをとても注意して見守る必要があるので、あまりやってる蔵はありません。
色が濃く付き過ぎるとタンニンも同時に抽出されてしまい、シャンパーニュの味わいを損なう恐れがあります。
(渋さはシャンパーニュには不要ですよね)
それを敢えて行うローラン・ペリエのロゼ、やはり素晴らしい香りと味わいです
グランシエクルと並べて飲んだら、なんて贅沢なクリスマスでしょう
お正月でも華やかでいいですね
てんちょも飲みたい。