2021年12月24日

パカッとカバー


クリスマスイヴの今日、毎年クリスマスとは何の縁もないてんちょは仕事「だけ」しております
流石にお客様の買い物の内容が「クリスマス」&「年末」っぽくなってきたように感じます


今日は限定のシャンパーニュを紹介します
明日のクリスマスにもまだ間に合う

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ローラン・ペリエ 
ロ―ヴ・バタフライ ロゼNV
 & 
グランシエクル ロ―ヴNV


特別パッケージのカバー付きボトルです

キンキラキン

このカバーは二つとも、パカッと外せます。
こんな風に ↓

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とっても素敵なんですが、何故かロゼには箱がありません
ギフト用に箱に入れて欲しいなぁ
グランシエクルは箱入りです。

独特のボトル、アンリ4世時代のボトルにヒントを得て、シャンパーニュを最も美味しく飲めるように考えられています

ローラン・ペリエは9月にブラン・ド・ブランが新発売になった時に紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/483409748.html

ローラン・ペリエが作るシャンパーニュの中で一番の頂点に位置するのが、蔵を代表するキュヴェ、グランシエクルです
グランシエクルとは英語でグレート・センチュリー、「偉大なる世紀」って事ですね。

この名前を付けたのは、フランス大統領だったシャルル・ド・ゴールです
ローラン・ペリエのかつての当主、ベルナール・ド・ノナンクールと親交のあったド・ゴールは、新しいシャンパーニュの名前を何にしたらいいか相談を受けた際、そのシャンパーニュを飲んで即座に「グランシエクルしかない」と答えたそうです

二度の大戦で疲弊したフランスですが、どちらの戦争でもシャンパーニュ・メゾンも同じくドイツの略奪にあっています。
大きな社屋は全てドイツ軍に接収され、在庫の一覧を提出させられ、更にドイツ本国への移送、軍の上層部に収めるためにシャンパーニュの供出も義務付けられました。
第二次世界大戦時では、ローラン・ペリエは開戦前に60万本はあったとされるセラーのボトルが、終戦時には僅かに12000本になっていたそうです

持って行き過ぎ…
みんな大好きシャンパーニュ、ドイツ人も例外じゃない

そして、対独亡命政府をロンドンで組織して戦ったド・ゴールには、戦勝の歓びはひとしおだったに違いない。
(それを祝うにふさわしいシャンパーニュはグランシエクル、と言いたいところですが、グランシエクルの発売は1950年代になってから


色んなメゾンがトップのキュベをヴィンテージシャンパーニュにしてるのに対して、ローラン・ペリエではトップキュヴェでもNVなのが珍しい所
最高のマルチ・ヴィンテージという訳です

各メゾンのトップキュヴェって知っていますか??

モエ・エ・シャンドン → ドン・ペリニヨン

ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン → ラ・グラン・ダーム

ポメリー → ルイーズ

テタンジェ → コント・ド・シャンパーニュ

ボランジェ → RD (VVFもあるけどトップキュヴェならRDでしょう)

ポル・ロジェ → サー・ウィンストン・チャーチル

ルイナール → ドン・ルイナール

ゴッセ → セレブリス

まだ沢山ありますが、これくらいにしておこう。
上記のトップキュヴェは全てヴィンテージ物です。
如何にグランシエクルが特殊か、お分かりいただけるでしょうか

グランシエクルのセパージュはシャルドネ55%、ピノノワール45%
全てグランクリュのブドウを使用しています
瓶熟期間は7年から8年、「力強い骨格とエレガンス、フレッシュさの完璧な調和(グランシエクル・ブランドページより)」を実現します

確かに強く、重厚なのに繊細で透明感がある、と言うシャンパーニュのアンビバレンツそのままです
長い瓶熟で深みのある香り、長い余韻、細かな泡の全てがあります。
あー、これ飲みたい


ロゼは、ピノノワール100%、モンターニュ・ド・ランスのブドウを中心にブレンドされています
ロゼの色を出す手法はマセラシオン=セニエ法です。
大抵のロゼシャンパーニュはアッサンブラージュ法と言って、赤と白を混ぜて作られています。
セニエ法は、黒ブドウのみでスティルのロゼを作る時と同じように、皮を果汁に漬け込んで色を出します。

セニエではタイユ(圧搾)の規定を測るのが大変だったり、色づきのタイミングをとても注意して見守る必要があるので、あまりやってる蔵はありません。
色が濃く付き過ぎるとタンニンも同時に抽出されてしまい、シャンパーニュの味わいを損なう恐れがあります。
(渋さはシャンパーニュには不要ですよね)

それを敢えて行うローラン・ペリエのロゼ、やはり素晴らしい香りと味わいです
グランシエクルと並べて飲んだら、なんて贅沢なクリスマスでしょう

お正月でも華やかでいいですね
てんちょも飲みたい。


















posted by cave MITSUKURA at 18:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする