今日は最高気温が5度しかない上に風も強くて寒さが際立って感じられます


あと1ヶ月くらいはこんな感じでしょうね。
今日は主要な取引先の担当者さんとその上司の方との年始の打ち合わせをしました

流石の大手輸入元さんですね、資料は細かく分析も多岐に渡り、2022年の戦略を聞かされまして、正月ボケ(と言うか未だ二日酔いか)のてんちょは「こんなにきちんとした打ち合わせだったのね


(…いかん、これを読まれたらマズイわ)
確かに、既に始まって2週間になる2022年、あっという間に終わってしまうでしょう。
きちんと1年の計を練るべきだ

素敵なご提案も色々ありましたので、皆様に還元できるように頑張ります


今日はこのイタリアワインを紹介します


テヌータ・ディ・トリノーロ レ・クーポレ・ディ・トリノーロ2019

イタリア、トスカーナの赤ワインです

生産者のトリノーロは、オーナーのアンドレア・フランケッティ氏が昨年末にお亡くなりになってしまい、それも話題になりました

まだ50代だったそうです。
そのせいで、輸入元に残ってて買えるワインは争奪戦になってました…
彼が亡くなった後の蔵がどうなるか、まだ未定なのかなぁ。
醸造長のステファノ・ピッチさんとか、どうなったんでしょう…
てんちょはこの方のシチリアのワイン、パッソピシャーロが好きです

このブログでも過去に紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/479854314.html
土着品種のネレッロマスカレーゼがエレガントでいいですよ〜
今日のワインは、トスカーナのワイナリーのです

トスカーナ州はティレニア海に面した広大な州で、州都のフィレンツェを始めとして、ピサ、シエナ、ルッカ等、観光でも有名な町が沢山ある歴史も長い土地です。
ワインはサンジョベーゼから作られるキャンティが圧倒的に有名で、産地も州の大部分を占めています。
フランケッティ氏が蔵を立てたのはキャンティとは離れた南の端っこ、サルテアーノと言うド田舎です

蔵の創業当時の1980年代から今でも周りにはワリナリーはゼロ、山に近く標高が高めの(と言っても400〜500mですが平地よりは高い)土地です。
夏の暑さは相当らしいですが、この標高のお陰で夜は冷え、ブドウの健全な生育と複雑さを温存してくれます

ここ ↓

こんな風景(蔵の入口の道路)、ほんと何もない ↓

グーグルマップより
ここでフランケッティ氏が最初から育てているのがカベルネフランです

最初は2.5haからのスタート。
なんだか意外?な気がしませんか。
彼はボルドーのシュヴァル・ブランが好きだったこともあり、自国ワインよりもボルドー品種に愛着があったのはサシカイアなどと同じ。
トップワインは今でもボルドー右岸ブレンドです

質より量、のイタリアワインが嫌だったんでしょうね…
「イタリアワインから学んだことは何もない」って言い切ってました

で、今日のクーポレはそのセカンドワインで、
カベルネフラン 47%、メルロー 30%、カベルネソーヴィニヨン 15%、プティ・ヴェルド 8%のブレンドです

樽とセメントタンクを併用した熟成です。
ファーストヴィンテージは95年、ですが最初は上手くいかなかったと、ご自身が回想されていました

その後の改良が上手く行って、今では人気のエレガントワインになっています

てんちょ、10年前くらいに飲んだきりで、その当時は結構なフルボディで青い香りがバリバリしましたけど、最近のヴィンテージが全く分かりません

輸入元のコメントは当てにならない事が多いけど、やっぱり果実味豊富なモダンタイプらしい。
このクーポレの2019はまだ買えます

高くはありませんので今のうちに試してはどうでしょうか。
てんちょも飲んでみたい

遅まきながら、RIP