今日から2月ですね

きさらぎ〜
蔓延防止じゃ済まなさそうな世間の様子(と報道)

今月予定されていた業界向けの試飲会も全部キャンセルです

元々人数限定での会でしたし、開催でいいと思うんですけどねぇ

今日はこのワインを紹介します

知ってる方、どのくらいいるだろう。
ベティッグ ヴィーノ・デ・プエブロ ピノノワール2019

ラベルに記載してある産地、DOトライゲンという場所が分かる一般人はそうはいないだろう…
(てんちょもこのワインで初めて知りました

今日のワインはチリです

ピノノワール100%の赤ワインです。
ベティッグはオーナーさんのお名前、今年でワインは4年目と言う、とても若いドメーヌですが、最初からかなり注目されていました

ベティッグ氏は1969年生まれ、フランスで醸造学を学んだ後、チリの老舗名門ワイナリーのエラスリスで20年間醸造家として働いていました。
注目される理由は、在職中にチリワインでは初めて、パーカー100点を3度も獲得した等の数々の功績です

こんな方 ↓

輸入元より
(左がフランシスコ・ベティッグさん、右はエラスリスでの同僚で一緒に独立したカルロスさん)
てんちょは、はっきり言って点数付ける人の評価を鵜呑みにするのは嫌なんで、それだけでいいワインかどうかは決めたくないですが、
そうは言っても「チリ初」「3回も満点獲得」は注目・評価される大事件ですね

2016年には世界最高醸造家にノミネートされていますし

実際、エラスリスのワインは洗練されてます

巨大ワイナリーで沢山の種類のワインを生産していますが、どれも美味しくてコスパも良し

トップのセーニャ(モンダヴィとのコラボワイン)、チャドウィックなどは素晴らしいフルボディです

ボルドーブレンドですが、カリフォルニアのカルトワインにも劣らないワインが半額以下で飲めて十分満足できます

エラスリスでの後年、彼は、北のアコンカグアバレーでピノノワールとシャルドネも生産し、これまた高評価を獲得し、チリワインの流行を変えた、とも言われました

より冷涼な産地でブルゴーニュスタイルのワインを作る、と言うトレンドが生まれたのです。
流石の実力、チリ最優秀醸造家に4度も選出される程の評価を得ています

そして、フランシスコ・ベティッグ氏は同僚のカルロス氏と共に独立、ワイナリーの場所に選んだのがチリでは最南端になる産地、サウスと呼ばれる地域の南にあるマジェコバレーです


チリワイン事典より
上掲の一番下のMALLECO、分かりますか?
(これでマジェコと発音します)
今日のワインの産地、DOトライゲンはこのマジェコの中にあるサブリージョンです。
トライゲンは、エントレ・コルディリェラスと言われるアンデス山脈と海岸山脈の間にある平らで肥沃な土地にあります。
このように、チリの産地はどこも、北から南までを海岸・間の平地・アンデス山脈と東西3つの地域に分類されており、他国にはない分類の仕方です。
なるほどね、縦長い国土ならでわ、南北通して同じ様な構造なんですね。
ベティッグワイナリーでは、シャルドネとピノノワールだけを栽培しています

2013年に購入した土地に一から植樹して、2019が初ヴィンテージです。
ワインは3つのランクがあって、上から
サレクション・デ・パルセラ(割り当ての限定品)
ロス・パリエンティス(人気ですぐに完売)
ヴィーノ・デ・プエブロ
となっています、それぞれ赤と白があるので、現在造っているワインは6つですね

価格も注目度からするととてもお値打ち

シャルドネも買いたかったけど、これ1種類しか買えなかった

買えただけマシ、かも。
現行ヴィンテージは2020年なんですが、19年が少量輸入があったそうで運よく分けてもらえました

めちゃくちゃお手頃価格ですよ〜
てんちょも早く飲んでみたいところ

まぁ、洗練されたミディアムボディでしょうが、香りや余韻が楽しみです。
興味のある方はお早目に、12本しかありませんので。