2022年02月04日

古典回帰に是非


今日が土曜日の様な気がしてならないてんちょです。
そーゆー事ありますよね?

…そうか、オリンピックって開会式の前から始まってる競技もあるんですよね
何故、NHKでフィギュアやってんのかな??などと思っておりました、わたくし


蔓延防止が明けたらセールやろうかなと考えていましたが、もしかして月末まで延期??
まぁ、それなら3月にセールやればいんですけどね



今日はこのワインを紹介します

ムーヴザンバルトン.jpg

シャトー・モーヴザン・バルトン2015

名前からアレの仲間だって分かりますかね
ラベルも少し、似てますし。
お城がカラーで描かれてるラベルって意外となくて、珍しいですよね。

今日のワインはフランス、ボルドーの赤ワインです
産地はメドックのム―リス、ACム―リスです。

このシャトーは、バルトンの名前の通り、メドック・サンジュリアンのシャトー・レオヴィル・バルトンを所有するバルトン家が作っています
同じサンジュリアンにある、シャトー・ランゴア・バルトンも同じ所有者です。
(レオヴィルのセカンドではなく別シャトーです)

2つのシャトーは1855年の格付け以前からの所有で、ずーっとバルトン家が受け継いできました
180年以上も所有者が変わっていないシャトーはメドックにも数えるほどしかありません。
格付けシャトーではこことムートンのみ。

ですが、今日のシャトーは所有の歴史的にはもっと若くて、2011年の取得です。

こんな素敵なお城、広い敷地 ↓

image-moyen-cha-teau-mauvesin-barton-melanie-barton-sartorius.jpg
HPより、以下同様

セラーは近代的で整然としています ↓

image-moyen-chai-du-cha-teau-mauvesin-barton-serge-chapuis.jpg


先月、長年にわたってシャトーの運営を行って来たご当主のアントニー・バルトン氏の訃報が報じられました。
戦後自身のネゴスを立ち上げ、ボルドーで働いていた彼は(アイルランド生まれ)、叔父からレオヴィル・バルトンを継承しました。
享年91歳のアントニー氏は2000年以降、10代目に当たる娘のリリアンさんとその夫であるミッシェル・サルトリウス氏にシャトーを託していました。
イギリスや香港で経験を積んだ後、22歳から父親と一緒に働いていたリリアンさん、今日のムーヴザンの取得はアントニー氏の次世代の功績と言う事になります。
更には、現在、リリアンさんご夫妻のお嬢さんもシャトーの事業に参画しており、今後も活躍することでしょう


今日紹介する2015年はメルローの比率が高いです

セパージュは、メルロー42%、カベルネソーヴィニョン38%、カベルネフラン16%、プティヴェルド4%

2020年ヴィンテージではカベルネソーヴィニョンが主体(59%)になっていますので、以降ではカベル主体になっているかも。
12〜15ヶ月の熟成には3分の1新樽を使用したフルボディです
ランプレッションと言うセカンドもあります。
セコイヤというワインも作っていますね。

サンジュリアンの二つのバルトンは有名でもある反面、気軽に飲めるお値段とは言えません
しかし、このワインなら3000円ちょっとでとてもお得です

単純にまろやかなワインが飲みたい時はチリやアルゼンチン、カリフォルニアなど、ニューワールドのワインを選んだ方が無難だと思いますが、
ボルドー、特にメドックらしいワインを飲みたい時にはこういうワインを選ぶと如何にも、な、香りと味、さらに変化を楽しめます

ただ、単に甘く濃いだけじゃない、インクや刈った芝生の香りが混ざった果実、そういう複雑な香りこそがボルドーワインの魅力です
変化して、キノコや腐葉土の様な香りが出てきたら、1杯目よりももっと丸く調和がとれたような味わいに変化しているはずです。
こういう味わいは新世界のお手軽ワインにはありません。

メドックを楽しみたい(勉強したい、でもいいけど)方はこういうワインを飲むべし

あらー、でも、輸入元はさっさと完売しちゃっていますね
あと数本しかないけど、飲んでみるべし。
寒い内にどうぞ〜、夏向きじゃないのでね











posted by cave MITSUKURA at 17:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする