2022年03月10日

王様の従僕?


外は暖かい今日


今日はこのワインを紹介します

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エリオ・アルターレ バルベーラ・ダルバ2020

字が多い古典的なラベル、個人的に好きです
この生産者にはファンが多いでしょう

今日のワインは、イタリア、ピエモンテ州の赤ワインです。

生産者のエリオ・アルターレは1970年代にバローロの改革に真っ先に取り組んだ人で、バローロの名だたる生産者を列挙する際にその名が漏れる事はあり得ません

エリオ・アルターレはラ・モッラにあります、DOCGバローロの中心5村では北です。
こんなところ ↓

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HPより、以下同様

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見事な畑

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ご家族、ブドウも綺麗

長い歴史を持ち、王のワインと呼ばれたバローロですが、二度目の大戦後は一気にその名声が下降、名前は知られていても売れないワインとなっていました
ワイン商の言い値で買いたたかれたブドウは大量生産のワインとなっていて、「名声だけ」のいまいちワインの時代があったんです。

それをブドウ農家が自らこのままではいけないと思い、新たな取り組みを始めた結果、今の尊敬すべきバローロの姿になった訳ですが、
その改革の旗手がこのエリオ・アルターレさんです
(そのアルターレでもガイヤを先生としたそうですが)

70年代後半にブルゴーニュへ行き、自分達との違いに驚いたでしょうね
現状を変えるべく、4人の同志と改革を始めたのは有名な話です。
クレリコ
サンドローネ
アルド・コンテルノ
スカヴィーノ


日々、実験的に醸造したワインを持ち寄って議論を重ねたそうです。

まぁ、もちろん彼ら5人だけの力ではありません。
ワイン商に売っていたブドウを自社で醸造、販売するようになった事が最も大きな変化ですが、その為には設備投資の資金を工面したり、販路を自ら見つける必要もあるので、ブドウだけ作っていてもダメなんです。

このバローロ復活の裏にはアメリカでの人気(イタリアワインは色んな銘柄でアメリカの影響が大きい)と、それをプロデュースしたコンサルタントの功労も見逃せません
販売先の目途があれば資金も調達しやすいですし、量が減っても質が良ければその分値上げして売れる、という訳です。

そんな、資金面でもバローロ農家の支えになったのが、今日のバルベーラです



…バルベーラの紹介なのにバローロの話が長すぎましたね


今日のワインはバルベーラ100%、ネッビオーロ100%で作るバローロとは別物です。
でも、てんちょ、まだこれ飲んだ事がありません
もちろん、他のバルベーラは飲んでます。

元々、ネッビオーロは晩熟でタンニンも強く、飲み頃になるまでに時間がかかったために、生産者も長く寝かせてから出荷するようにしていました。
そうするとお金になるまでに時間がかかるので、手っ取り早くお金に変えられるバルベーラドルチェットも農家にとっては経営面でも重要な品種だったのです

また、ブドウ農家は昔から、販売用にはネッビオーロを育て、自家製ワインの為にバルベーラやドルチェットを育てていました
そういう意味では、これらの品種のワインは土地に根ざした、ピエモンテの食卓の定番ワインだったんです。

で、今日のバルベーラ・ダルバですが、製法はバローロと同じです
収穫したブドウはロータリーファーメンテーター(回転式の発酵槽)で3,4日果皮と共に置かれます。
その後、新樽でないフレンチバリックで約5ヶ月熟成。
瓶詰めして出荷されます。

一般的な物では、明るい色合いのミディアムボディのバルベーラが多いですが、アルターレのHPには「フルボディ」と表記されています。
スミレやブラックチェリーの香り、温かみのあるフルボディで軽い酸があり、長く赤い果実感が続く。だそうです。

温かい、って言うのがいいですね

親しみやすいワインだと思います


エリオ・アルターレのワインは今でもやっぱり人気で、バローロを始めランゲでもネッビオーロだと諭吉さん越えちゃいます
そこへ行くと、バルベーラは全然余裕、野口君4人でおつり来ます

ドルチェットも機会があったら買いたいな〜
せっかくならこういう一流生産者の物がいいですよね

あなたもピエモンテの土着ワイン飲んでみませんか??






posted by cave MITSUKURA at 17:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする