2022年04月25日

リッチなかつての謎ブドウ


ワインの木箱、まだ沢山あります〜
需要無くなったのかなぁ

今日はオンラインセミナーで日本ワインの勉強します。
明日はイタリアワインの試飲会に行ってきます。
こういう機会が前の様に戻ってきて嬉しいです

今週からGWですね、何とか防止とか、何とか宣言とかないのは喜ばしい事です
皆様は遠出しますか?
てんちょは近場で飲んでます

規制の無いお休みは嬉しいけど、かといって、また感染者増えても困る。
いい加減感染症の分類見直して普通の病院に掛かれるようにすればいいのに、と思うのは浅はかでしょうか



もう月末なので新しいワインの入荷は無いですが、今日はこのワインを紹介します

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オークリッジ リザーヴ エインシェント・ヴァイン ジンファンデル ロダイ2019

店頭にあった定番のジンファンデルが輸入元で入荷待ちになっているので、その代替として置いていますが、
ここもいい蔵なのです
(ワインの輸入も原油高やコンテナ不足、ウクライナの影響を受けて、じりじり遅れています。
あれもこれもない、という状況ではありませんが欠品が目立つようになってますし、入荷も遅れ気味です)

ジンファンデルの名前でお分かりかと思いますが、今日のワインはカリフォルニア産の赤ワインです

AVAはロダイ、ここまで知ってる方は少ないかな〜

LODI=ロダイ(ロディじゃない)は、サンフランシスコから内陸にすぐの場所にあり、皆さんが良く知っているナパやソノマに比べると東に位置しています
ここです ↓

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産地の分類としては、ロダイは、ナパやソノマのあるノース・コーストと呼ばれる地域ではなく、インランド・ヴァレーという地域に属しています。

内陸って事なんですが、この地域は昔はセントラルヴァレ―と呼ばれていましたので、その名称で覚えてる方の方が多いのではないでしょうか?
何で名前変えたんでしょうね
(因みにセントラル・コーストという地域もあるので混同されませんように)

カリフォルニアワイン協会の表記も変更されていますね ↓
https://calwines.jp/b2b/wines/origin/
日本語なので参照するには便利です

名称変更もそうですが、アメリカの産地呼称=AVAも増えていますね〜
聞いた事ない産地呼称が多いかなぁ、どこなのか全然ピンと来ない

そんなAVAにあって、ロダイはかなり初期からワイン作りが行われてきた歴史のある産地です
サンフランシスコに近い事もあって都市部にお酒を供給する重要な産地として発展し、禁酒法時代も自家製ワインの生産が認められていた事から(個人消費用にのみですが)醸造が廃れることなく続けられた稀有な地区なのです。

今の様にテロワールなどと言う言葉がなかった時代には、比較的良質のブドウを大量に生産できるこうした産地はワイン産業の発展に大きく寄与し、今ではあまり良く言われませんが所謂ジャグワインと言った日常消費のワインが出回り、アメリカ国産ワインの基礎を築いたと言えます
(ロバート・モンダビが作っている廉価でコスパの良いワインに、ウッドブリッジと言うのがありますが、それはここ、ロダイの街の名前を付けた物です

その為、今でもロダイAVAはカリフォルニア州でも最大の産地の一つで、40500haものブドウ畑を有し、サブリージョンを7つも内包しています。

…でもね、…もうサブリージョンやめてぇ、細かくなって勉強が大変だ

今日のワイナリー、オークリッジはこのロダイの街の端にあるワイナリーで5代も続くブドウ栽培家です
オークリッジでは最も早くブドウ栽培を始めた一族になります

1906年にイタリアのジェノバから移住してきたアンジェロ・マッジオが彼の妻と家族で敷地にブドウを植えたのが始まりです、1930年代には協同組合としてブドウ供給を行っていましたが、2002年にこれを買い取ってオークリッジワイナリーとして再出発したのが今日のワインです
所有するブドウ畑も2500エーカー(約1011.7ha)と広大です、流石アメリカだね
オークリッジ以外にも自社ブランドをいくつも持っています。

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2021年収穫 HPより、以下同様

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今日のワインのエインシェント・ヴァインはそのまま古木の事で、この地域に残る樹齢80年から120年の古木のジンファンデルから採れたブドウを使用しています
いつまで取れるか、もう限界かもしれません。

ところで、ジンファンデルと言うブドウにまつわる話はご存知でしょうか?

このブドウはヨーロッパから輸入されてきたのですが、植える時になって名前を書いたタグが無くなってしまっていて、名称が分からないまま育てられていたんです
そのまま土地に適応して良く育つので栽培も拡大していたんですが、いかんせんルーツが不明
で、ジンファンデルと呼ばれる謎のブドウ、と言う事になっていました

20世紀も後半になってようやく研究が進み、DNA鑑定によってイタリア南部のプリミティーヴォであると分かったんですが、
当時のプーリアのプリミティーヴォと比べてジンファンデルが同じとは到底思えませんでしたね

ワインのスタイルが全く違っていましたし、同じ香りも全くしなかったです。
黒いけどシャープなプリミティーヴォ、甘くて濃いジンファンデル、って、全くの別物です。
これは今でもそうかな、プーリア州のワインは格段に成長して世界市場で戦える品質になっていますが、例えば今日のオークリッジと同じかと言われると全然違うと思います

150年の間に土地に適応して変化したんでしょうね

ジンファンデルってどういう意味なんでしょうか、ジンファンデル擁護団体(略称ZAP)なんてのもありますね、調べてみたい。
更にプリミティーヴォのルーツにも色々とあったんですが、その話はまた今度。

今日のワインはコスパに優れた、カリフォルニアらしいフルボディの赤ワインです

果実味が豊かで甘さと凝縮したタンニンが、濃くまろやかに感じられるいかにもなワインです

焼肉屋さんでタレで食べるにはもってこいでしょう
グラスワインでも使いやすい、角の取れた丸い味わいで飲みごたえもある、全方位的なワインですよ。

所謂、金太郎飴的ワイン(意味、分かってくれますか?どこを切っても同じ、っていう事で)で変化せず、最初から最後まで同じ、いつでも満点の完成形を味わえる、という存在です
これが大好きな方も、嫌な方もいると思いますが、欠点のないワインと言うのはいいですよね
ブドウの出来の良さを感じられる、安心して飲めるワインですよ〜

カリフォルニアワインはちょっと良いとすぐに諭吉君が何人かになってしまいますが、オークリッジは税込4000円以下
素晴らしいコストパフォーマンスです

どっちかと言うと冬向きだと思いますが、夏でも濃いワインが好きな方には是非お勧めです
そして、たまにはジンファンデル飲んでみないとなーって方にも。

試す価値は高いです











posted by cave MITSUKURA at 13:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする