2022年06月30日
さらばJUNE 初めましてAUSSIE
あづい〜
名古屋(東海地方)、一瞬で梅雨明けしちゃいました…(27日) 雨降ったの2日か3日…なイメージです
連日の暑さは流石に疲れます
尋常じゃない暑さですよね
こんな暑さの日は昼間、外を出歩かない方がいいです
風があっても熱風です
もう6月も最終日、半年終わりました。
皆様の今月のベストワインは何ですか??
てんちょ、フランソワ・ミエか、前回書きました白のオパリーかな
そうだ、先日、私用でサウスオーストラリアのネッビオーロを飲む機会がありまして、それがとても美味しくて感動しました
これです ↓
カーサ・フレスキ ラガッツィ ネッビオーロ2017
写真は輸入元HPより拝借、ラベルはもっとオレンジ色です。
店頭にはありませんが
南オーストラリア州のアデレードヒルズにあるワイナリーです。
創業はアデレードから南西に50キロくらいのラングホーン・クリークで1998年と、まだ新しい蔵です。
オーナーでワインメーカーのデイヴィッドさん、自分の蔵を興す前にカリフォルニアやニュージーランドなど、あちこち修行して回ったそうです
ラングホーン・クリークはここです ↓
アデレードですらピンと来ない方もいますかね?
そう言うてんちょもオージーの地理には疎いんですが
南オーストラリア州のワイン産地は南部に固まっています(オージーのワイン産地が西オーストラリア州を除くとほぼ国土の南西に固まっているので当然なんですが)
多くの認定産地=GIがアデレード周辺とヴィクトリア州境に広がっています。
アデレード周辺には、
バロッサバレー
イーデンバレー
マクラーレンヴェイルが有名です
ヴィクトリア州境だと、
クナワラが有名ですね
…載せられル地図が見つかりません 自分で調べてちょ
オージーのネッビオーロ、初めてでしたがとても良かったです
グルナッシュみたいだった、いい香り、複雑&バランス良いミディアムボディです。
2017年って言うのも珍しいですね、また飲みたいな〜
夏の間は気温が高い事もあり、そんなに仕入れはしませんが、ワインの紹介はしていきますね〜
2022年06月26日
オパールの白ワイン
このところ県外からの営業さんの訪問が増えて、出張も解禁されてきたんだなぁと感じています
普段はメールやオンラインの発注で事足りるので、わざわざ出向いていただくことがかえって恐縮でもあります。
ですが
この前来た方、話の途中であくびしてまして… 驚愕
自分からアポ取って来たのに… マスクしてるからばれないと思ったんでしょうかね
(いや、分かるでしょ)
怒るというより、ただただ唖然。
…もう会う事ないと思います
この2年余りの自粛&出勤減少で社会全体の対人スキルは低下してると思います
私も偉そうに言えない事も多いですが、商談中に欠伸されたのは驚きましたね。
愚痴ってしまってすみません。
今日は幻になちゃった美味しいワインを紹介します
何故「幻」なのかは最後に説明しますね。
オパリー・ド・シャトー・クーテ2019
皆様、シャトー・クーテはご存知でしょうか?
フランス、ボルドーの左岸上流、ソーテルヌの貴腐ワインです
(シャトーはバルサックにあり、AOCバルサックを名乗ってます)
1855年、メドックの格付けと同時になされたソーテルヌ地区の格付けで11のシャトーが第1級=プルミエクリュに選出されており、クーテもその一つです
(因みに一番有名なイケムは唯一プルミエクリュ・シュペリュールという、さらに上級の格付けです)
バルサックのクーテはこれです ↓
今日のオパリーはそのクーテが作る辛口の白ワインです
AOCソーテルヌ(とバルサック)は甘口の白でないといけませんので、オパリーはAOCボルドーとなっています。
セパージュは、セミヨン50%、ソーヴィニョンブラン50%
シャトー・クーテは中世の要塞が元になっているシャトーで、14世紀の建築様式に礼拝堂や塔を増築し17世紀に現在のシャトーの原型が出来上がりました
ワイナリーとしてもスタートは1643年とボルドーでもかなり古い記録がはっきり残るシャトーです。
長い歴史があるので色んな逸話があるんですが、フランス革命の直前にクーテを購入した(後の)サルース侯爵の一族により1920年まで所有されていましたが(サルース侯爵はイケムのオーナーでもあります)、その後2度オーナーが変わり現在に至ります。
こんなシャトーです ↓
HPより、以下同様
シャトー・クーテが辛口のオパリーをつくり出したのは2010年からです
どこもそうですが、辛口市場では貴腐ワインの需要が伸びない事に加えて、温暖化で霧の発生が減り、そのせいで貴腐が付きにくくなって来てるらしく、貴腐ワインを取り巻く市場と環境は良いとは言えません
それもあり、格付けに入っているような著名シャトーでもみーんな辛口ワインを作り始めています。
イケム → イグレック
クリマン → アスフォデル
リューセック → エール
スデュイロー → エス、ブラン・セック
ギロー → ル・ジェ
ドワジーデーヌ → セック
と、超簡単な書き方ですが、辛口を作っていない所ってあるんだろうか
辛口と言ってもスタイルは様々で、新樽を使ったこってりの物、ステンレスタンクだけのシンプルスッキリなもの、と色んなワインがあります。
以前に紹介しました、シャトー・クリマン・アスフォデルのセミヨン100%は、とても面白く貴重な存在だと思います ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/481595609.html
で、今日のオパリー・ド・シャトー・クーテ2019なんですが、輸入元で発見した時、既に在庫僅か4本だったんです
なので急いで4本買ってみました。
早速飲んだら、これがすごーく美味しい
暑いし冷え冷えにしてんですが、白桃や洋ナシの香り、青さは一切なし
樹齢40年以上のグランクリュの区画のブドウを使っています
資料に書いてるようなライムやスモーキーさは感じませんでした。
発酵後の熟成に樽を使用してるようですが、樽の印象はほとんどなし、洗練されて上品である事はすぐに分かるいい品質です
ブドウの質が高いであろう、非常に完成されてバランスの良い香りと味、欠点ゼロ、です
オパールの名前に恥じない出来栄えです。
お値段は流石に一葉さんでは足りませんが、飲む価値はある
と思っていたら、一緒に飲んでくれた知人が気に入って、残り3本をお買い上げいただき、めでたく完売しました。
と言う事で、せっかく紹介したのですが在庫がないという「幻のワイン」となってしまいました
ごめんなさい。
久しぶりにこれは、と思うワインでしたね
見かけたら買ってみる価値、大いにアリです。
再入荷待ってます
2022年06月23日
コート・ド・ニュイで雹害
暑い、それよりも湿度がたまらん
昨日ちらっと書きましたが、やっぱりブルゴーニュ北部は雹になったようで、ブドウ畑にも被害が出ています
ルー・デュモン仲田さんのマルサネ、是非拡大して見てください
こんな大きな雹です ↓
こうなるとその実はダメで、沢山そうなると房ごと廃棄です。
いずれ割れた粒を取り除くのが出来る対処ではありますが、めちゃ凄い労力になります
今年もとても成長が早いです
6月後半でこれほど大きな実がついてるのを90年代の人が見たらびっくりするだろうなぁ〜
まだ被害の程ははっきり分かっていません。
最小限で済みますように
2022年06月22日
楽園と言う名の泡
いよいよ明日から
カーヴミツクラでも名古屋プレミアム商品券&金シャチマネー使えます
↑ これは紙の券ですが、電子マネーも使えます
来年の1月末まで使えます〜
昨日、オーセロワ(シャブリ近郊)で大雨&嵐があったようですが、これから雹と嵐が心配なブドウ畑です
何事もありませんように
フランスも暑いですね、今日のボーヌは32度もあります。
さて今日は、一年中美味しいシャンパーニュを紹介します
アルフレッド・グラシアン キュヴェ・パラディ 白2013 & ロゼ2007
アルフレッド・グラシアン、久しぶりです
特にトップキュヴェのパラディは何年ぶりに仕入れたかな。
ボトルやラベル、箱も素敵ですが、中身ももちろん美味しいです
アルフレッド・グラシアンは、エペルネにあるネゴシアンで創業は1864年。
ポル・ロジェもご近所。
ここは自社ブドウゼロで長らく運営されており、買いブドウ100%という事実に驚く方がいるかもしれません。
現在では1割程度を自社で賄っているようですが(自社畑2haらしい)、設立当初の19世紀には買いブドウが当たり前で、ブドウを作る人とシャンパーニュを作る人は別、分業が当然だったんです。
創業者のアルフレッド・グラシアン氏はシャンパーニュ作りのノウハウを既に持っており、醸造所から10キロ以内の農家とだけ契約を結び、良質のブドウを手に入れる為に尽力していました
大昔は果汁で取引もあったようですが、現在は朝の涼しい内に収穫されたブドウは温度が上がらないように素早く蔵へ運ばれ、発酵に向かいます。
ここ10年の気温の上昇では、10キロ圏内の畑からでも冷蔵車を使っているかもしれません
てんちょ、ここへ16年前に行きました
もうそんなに前かー
住所がイマイチ不明で手前の巨大なベスラ・ド・ベルフォンで道を聞いたところ、非常に親切に教えてくれました。
よそへ行くのに嫌な顔もせず、いい人たちだったなぁ…
同じ様にブジーでもエドモン・バルノーのお店からアンドレクルエへ電話かけさせてくれたり。
畑ですれ違うトラクターの運転手さんも手を振ってくれるし、シャンパーニュはいい印象ばっかり
その時はアルフレッドグラシアンで代々醸造家を務めるニコラ・ジェジェさんが案内してくれましたが、当時蔵は大改修しててあちこち足場だらけ。
ゆっくりできなかった
地下セラーは隣の敷地だそうで(地下だとイマイチ分からないけど)、越境?
瓶熟中にパラディのピンクの澱、見たなぁ、懐かしい。
ここはMLF無しですが、長い瓶熟のお陰で、とても深みのある余韻の長い繊細なシャンパーニュになっています
MLFしてないとは俄かに信じがたいコクと余韻です
昔はとてもお手頃価格だったので、貧乏人のクリュッグと言われてました(90年代の誉め言葉です)
ここんとこのプレステージ・シャンパーニュの品薄&出荷調整で高額のメゾンの物は全く入荷しませんが
パラディの少ない在庫を買う事が出来ました
パラディは白が65% シャルドネ, 35% ピノ・ノワール、ロゼが58% シャルドネ, 42% ピノ・ノワール
瓶熟は最低4年(ですがもっと長い)
ロゼは年産20000本しかありません
ロゼのヴィンテージ・シャンパーニュはプレステージクラスになるとどっひゃーな値段ですが、パラディは良心的です
素敵な箱入りですしプレゼントにも最適。
久しぶりに飲んでみたいですね〜
アルフレッド・グラシアン、覚えておくといいですよ
2022年06月20日
今日もロゼ 美食の街から
石川の地震、大き目のが続くと気味が悪いし、心配ですね…
太平洋側も大丈夫だろうか。
明日は夏至です
薄曇りとは言え、今日も蒸し暑い名古屋です。
シャンパーニュ、ボランジェの新しい輸入元がやっと分かりましたが、まだ発表になってないでしょうか。
公式発表があったら書いてもいいと思いますので、少し我慢
今日も夏向き、軽めの微発泡ロゼを紹介します
チャコリ・レサバル・ロゼ2021
もう2021が出てるんですね。
ワイン名(チャコリ・レザバル)とワイナリー名(ボデガ・チャコリ・レザバル)が同じなので簡略して紹介しました
チャコリというワインをご存知でしょうか?
チャコリはスペインの北東部、バスク地方のワインです
現在は3つの名前でDO認定されています。
ピレネー山脈でフランとスペインに分かれていますが、バスク人は独特の文字と文化を持つ民族で、その由来はよく分からない謎多き民族です
今日のワインはそのスパニッシュ・バスクの物です。
北大西洋のビスケー湾に向かいあうサンセバスチャンが主要な都市です
てんちょ、20年くらい前に1度だけ言った事があります。
表示はアルファベットなんですが、独自の発音の言葉が多いので、バスクに入ると急に道路標識や看板が読めなくなります
その当時は、フェラン・アドリアの活躍もあって飲食業界ではスペイン、特にバスクがとても注目されており、見た目の良いピンチョスのお店や3つ星レストランが沢山あるバスクには多くの外国人が行ったと思います。
日本人も例外なく、私たち以外にも日本人は沢山見かけました
ただ、行ったのが2月だったので名店はほとんど長期休暇中でした
マルティン・ベラサテギもファン・マリ・アルサックもお休み。
リンゴ農園もやってるレストランに行きましたが、名前が出てこない…
サンセバスチャン、小さなお店でもそれぞれ個性があって、ピンチョスの盛り付けがとても綺麗でどこも良かったです
もちろん味もいい。
スペインでピンチョスの盛り付けの見た目を気にする地域って、昔はサンセバスチャンくらいしかなかったのです。
また行きたい〜
その、美食の街サンセバスチャンの代表的なワインがチャコリです
チャコリ・ゲ・ゲタリア
チャコリ・デ・ビスカヤ
チャコリ・デ・アラバ
の3つがDO認定されています。
今日のレサバル・ロゼはチャコリ・ゲタリアで、この名称が3つの中でも最も古く定番の名前なのです
チャコリは赤白ロゼが3つの名称全てに認められていますが、ほとんどが白の生産で微発泡の軽い辛口がそのスタイルです
ブドウ品種もいくつか認められていますが、白ブドウのオンダラビ・スリが大半を占めています。
(いつも思いますが、このオンダラリと言う響きがおまじないみたいに聞こえます)
今日のロゼは、オンダラビ・ベルツァ 90%(黒ブドウ)、オンダラビ・スリ 10%
ステンレスタンク発酵のすっきり早飲みタイプ、昨日と同じく微発泡で余韻の短い辛口です
塩味を感じますね
名店ムガリツもオンリストしてるそうです
白のチャコリと同様に、上の方から勢いよくコップに注いで泡立たせてから飲みます
実際にお店でそうやって注いでくれるんですが、グラスがびしゃびしゃなのはお愛嬌なんですよ。
しゃーない。
ところで、ヴィーニョ・ヴェルデ協会のサイトで、数少ない赤のヴィーニョ・ヴェルデの飲み方としてチャコリと同じ様に、
上から注いでピンクの泡を立たせて飲む、と言う写真を紹介してました↓
もう2021が出てるんですね。
ワイン名(チャコリ・レザバル)とワイナリー名(ボデガ・チャコリ・レザバル)が同じなので簡略して紹介しました
チャコリというワインをご存知でしょうか?
チャコリはスペインの北東部、バスク地方のワインです
現在は3つの名前でDO認定されています。
ピレネー山脈でフランとスペインに分かれていますが、バスク人は独特の文字と文化を持つ民族で、その由来はよく分からない謎多き民族です
今日のワインはそのスパニッシュ・バスクの物です。
北大西洋のビスケー湾に向かいあうサンセバスチャンが主要な都市です
てんちょ、20年くらい前に1度だけ言った事があります。
表示はアルファベットなんですが、独自の発音の言葉が多いので、バスクに入ると急に道路標識や看板が読めなくなります
その当時は、フェラン・アドリアの活躍もあって飲食業界ではスペイン、特にバスクがとても注目されており、見た目の良いピンチョスのお店や3つ星レストランが沢山あるバスクには多くの外国人が行ったと思います。
日本人も例外なく、私たち以外にも日本人は沢山見かけました
ただ、行ったのが2月だったので名店はほとんど長期休暇中でした
マルティン・ベラサテギもファン・マリ・アルサックもお休み。
リンゴ農園もやってるレストランに行きましたが、名前が出てこない…
サンセバスチャン、小さなお店でもそれぞれ個性があって、ピンチョスの盛り付けがとても綺麗でどこも良かったです
もちろん味もいい。
スペインでピンチョスの盛り付けの見た目を気にする地域って、昔はサンセバスチャンくらいしかなかったのです。
また行きたい〜
その、美食の街サンセバスチャンの代表的なワインがチャコリです
チャコリ・ゲ・ゲタリア
チャコリ・デ・ビスカヤ
チャコリ・デ・アラバ
の3つがDO認定されています。
今日のレサバル・ロゼはチャコリ・ゲタリアで、この名称が3つの中でも最も古く定番の名前なのです
チャコリは赤白ロゼが3つの名称全てに認められていますが、ほとんどが白の生産で微発泡の軽い辛口がそのスタイルです
ブドウ品種もいくつか認められていますが、白ブドウのオンダラビ・スリが大半を占めています。
(いつも思いますが、このオンダラリと言う響きがおまじないみたいに聞こえます)
今日のロゼは、オンダラビ・ベルツァ 90%(黒ブドウ)、オンダラビ・スリ 10%
ステンレスタンク発酵のすっきり早飲みタイプ、昨日と同じく微発泡で余韻の短い辛口です
塩味を感じますね
名店ムガリツもオンリストしてるそうです
白のチャコリと同様に、上の方から勢いよくコップに注いで泡立たせてから飲みます
実際にお店でそうやって注いでくれるんですが、グラスがびしゃびしゃなのはお愛嬌なんですよ。
しゃーない。
ところで、ヴィーニョ・ヴェルデ協会のサイトで、数少ない赤のヴィーニョ・ヴェルデの飲み方としてチャコリと同じ様に、
上から注いでピンクの泡を立たせて飲む、と言う写真を紹介してました↓
茶碗… ?
これも服に飛び散ったらシミになるよなぁー、とか細かい事は気にしないんです
グラスに上からジャー、が正しい注ぎ方&飲み方です
あなたもやってみて。
2022年06月19日
夏のロゼ来ました
蒸し暑いです、名古屋の夏って感じ(まだ梅雨入りしたばかりですが)
そんな日にはこれです
今日のワインはこちらを紹介します。
キンタス・ド・オーメン ヴィーニョ・ヴェルデ ロゼ2020
また新着のヴィーニョ・ヴェルデです
今度はロゼ。
「夏の定番、微発泡軽やかスッキリワイン」に定着しつつあるヴィーニョ・ヴェルデです
10年くらい前までは微発泡と言うとミュスカデが真っ先に思いつく銘柄だったと思いますが、ここ最近はヴィーニョ・ヴェルデの方がイメージされてるような。
どうですか?
この前紹介したベレヌスのヴィーニョ・ヴェルデも美味しかった
店頭のヴィーニョ・ヴェルデ、白二つどっちもオススメ ↓
今日のロゼのセパージュは、パデイロ50 %、エスパデイロ50 %
どんなブドウか、全然分かりません
ヴィーニョ・ヴェルデ協会のHPによりますと、
エスパデイロはミーニョ地方を代表する主要品種で、淡いピンクから濃く明るいルビー色、玉ねぎの皮の様なオレンジまで様々な外観のロゼを生み出しています。
赤にも使われますが最近はロゼに使用されることが多くなっています。
こんなブドウ ↓
同出典
パデイロは、バスト、アーヴ、カヴァドのサブリージョンで主に栽培れる品種で、ロゼになるとイチゴやラスベリーの様なフルーティさを与え、トロピカルフルーツの甘い香りが特徴になるようです。
こんなブドウ ↓
同出典
うーん、どっちもラグレインとムールヴェドルだと言われても分からないだろうなぁ…
ポルトガル品種は未知の品種がまだ大半。
生産者のキンタス・ド・オーメンは、ここもやはり1985年設立の新しい蔵です。
ヴィーニョ・ヴェルデの生産はこの30年くらいで飛躍的に増えてますので、それも納得。
家族経営の蔵で、所有畑は22ha。
ヴィーニョ・ヴェルデ北部のブラガ(ポルトガルで3番目に大きな都市)の郊外にあります。
うーん、サブリージョンで北から2番目のリマ、または3番目のカヴァドのどっちだ?
サブリージョン、9つもあるって前にも書きました、多いです ↓
VV協会より
具体的な境界線や主要都市くらい示してほしいなぁ
何故オーメンと言う名前かと言うと、土地の渓谷の名前なんだそうです(666じゃなくて)
このキラキララベルは、地域特有の穀物倉庫をモチーフにしたもので、離れて見ると十字架が見えるらしいのですが、てんちょ見えません
イベリア半島はゴリゴリのカトリックなので、この倉庫の様に十字架の付いた建物も多い。
HPより、右の高床みたいな建物です、葉っぱが邪魔
このヴィーニョ・ヴェルデ・ロゼもとてもお手軽な価格です
税込1050円。
どーしても3桁にはできませんでした。
軽めのすっきり辛口は間違いないでしょうが、まだ飲んでませんので今日飲んで報告します
で、飲みました
ホント、すっきり軽い辛口です
余韻短い、今日みたいな蒸し暑い日にはさらっと飲めて最高です
フルーティさはほとんどない、さっぱりタイプです。
目をつぶって飲むとロゼとは分からない、アレです。
黒いグラスだったらロゼって言えないですよ
あなたも飲んでみませんか〜
余韻短い、今日みたいな蒸し暑い日にはさらっと飲めて最高です
フルーティさはほとんどない、さっぱりタイプです。
目をつぶって飲むとロゼとは分からない、アレです。
黒いグラスだったらロゼって言えないですよ
あなたも飲んでみませんか〜
2022年06月18日
超お値打ち王様ワイン
天気予報に反して結構な雨が降っています
今日の名古屋は湿度が高い
昨日はコロナ蔓延前に注文して大事にとっておいた、ミッシェル・マニャンの80年代マグナム飲み比べ会を開催しました
1本だけ750ミリ
ずーっと延び延びになっていましたがついに飲めた
もう80年代は遠い昔の事なんですかねぇ〜
89年でも33年も前なんです
もう80年代は遠い昔の事なんですかねぇ〜
89年でも33年も前なんです
ワインはどれもいい状態でした
ややピークを過ぎてる物もありましたが、バランスは上手く保っていて飲み進めるのに辛さは一切ないです。
やっぱり余韻が素晴らしく良かったです
無理なく全部フィニッシュ
もう80年代は無理ですが、違う会もやりたい
ミッシェル・マニャンは1本だけですが、3リットルもあるのでジャイアントボトル会やろうと思っています
今年か来年(適当過ぎ?)
さて、今日はこのワインを紹介します
破格の有名銘柄。
ガラベル バローロ2017
バローロの名前はかなり有名ですので説明が必要ないかもしれませんが。
イタリア、ピエモンテ州の赤ワインで、1980年初頭に認定されたイタリア最初のDOCGの一つです
イタリアでは「ワインの王であり、王のワインである」と言われる歴史のある高級ワインです。
ブドウはネッビオーロ100%
この品種はピエモンテ州で主に栽培されていますが、イタリアを代表する高貴な品種でもあります。
バローロは、超人気ドメーヌや良心的な協同組合など非常に多くの生産者があり、現在400弱もあるそうです。
(バローロ・バルバレスコ協会の会員数は現在506ですがこれはバルバレスコも含みます)
正確な数字が分からない
DOCG認定以降、クリュを名乗る生産者も増えて畑はかなり拡大しましたが、現在では新たな開墾は禁じられています。
広がりすぎたんでしょうね…
バローロはキャンティほどでないにしても、とにかく作り手が多く沢山のワインが市場に流通しています。
めっちゃくちゃ高くて滅多にお目にかかれない銘柄がある一方で、リーズナブルでも十分楽しめるコスパの良い物まで幅広い
今日のバローロは、その「幅」の中でもかなり低価格に属する事間違いない
だって税込2980円なんですよ。
バローロはシャンパーニュではありませんけど、最低5000円くらいはするだろうと言うのが相場な気がします。
なので、にーきゅっぱ、のバローロって
大丈夫なんだろうか…
ご心配もごもっともです。
てんちょ、まだ飲んでいませんので真偽の程は不明ですが、そんなに悪くないと営業担当は言っております
(まぁ、そりゃ自社製品を悪く言う営業はいませんが)
ガラベルというブランドになっていますが、生産はバローロで100年以上の歴史があるソルド。
これは買いブドウなんでしょうか、詳細が不明です。
HPにも記載なし
販売はGAMAFOOD(ヴェネトの食品会社)が委託されてるようですが。
2980円なら失敗してもいいじゃないかーと思うのは間違い??
挑戦者いらっしゃいませ
てんちょも挑戦したい
点数はラベルに付けなくてもいいだろうと思います💦
2022年06月15日
古典甘口・アールグレイの香り
昨日、東海地方も梅雨入りしましたね
今日の名古屋は寒い
ですが、今年の夏は暑いそうで、うそでしょ…
毎年の暑さ以上になったら名古屋では本当に命が危ないレベルですよ
今日はこのワインを紹介します
(先にお断りしておきますが、ちょっと長くなってしまいました)
古典ワインですね、知識も経験もどちらの点からもも抑えて(飲んで)おくべきでしょう
ベガ・シシリア オレムス トカイ レイトハーヴェスト2017
トカイの名前で分かるでしょうか?
今日のワインはハンガリーの白ワイン、甘口です
オレムスのワインは辛口を前に紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/478838839.html
(この辛口ワインも美味しいですよ、ブドウの質の高さが分かります)
ハンガリーのトカイは中世の頃から王族貴族の羨望の的でした
この地域の品種であるトカイ・フルミントから作られる甘口のワインは病気を治し、寿命を永らえ、至福の時をもたらす特別なワインだったんです。
ルイ14世が「王のワイン」と呼んで珍重してたらしい
現在でも世界3大貴腐ワインの一つです
後の二つは、
ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ
フランスのソーテルヌ
地球で最も美味しい甘口ワインですな
チェコの南、オーストリアの東に位置するハンガリー、てんちょ行った事ありませんがいつかは行ってみたいです。
ワイン産地は、国内に広く分布していますが、有名なのは今日のトカイと赤ワインのエグリ・ピカヴェール(雄牛の血)の二つでしょう
どちらも首都のブダペストから東の地区にあります。
エグリワイン、飲んだ事ありますか?
若々しいミディアムボディですが野性味もあって美味しいです
それでも、ハンガリーワインと言えばやっぱりトカイが真っ先に名前が挙がるのに異論がある方はいないでしょう。
しかも、今日のオレムスはトカイの生みの親なんです
このブドウ園は1600年の初期から記録が残る大変歴史のある蔵で、ラコーツィ1世の治世下には王領であった事もあるほどです。
ラコーツィ家はトランシルバニアを収める貴族で、ドラキュラ伯爵のモデルになったウラド・ラペツェ(15世紀の人物)の所領を継承した一族です(大雑把すぎ?)。
この時期の東ヨーロッパは長年に渡りオスマン帝国の侵攻を何度も受けており、かなり劣勢ですが、何とかキリスト教世界を死守
ラコーツィ1世の治世より少し前の1630年、オレムスのあるこのトカイ地域は恒例行事の様にオスマン帝国と戦争になり多くの人が戦場へ駆り出されます。
畑を面倒見るのは残された老人と女と子供だけ、もちろん人出は全く足りてなかったでしょう
収穫が遅れ、枯れたようになってしまったブドウ畑ですが、せっかくの果実を諦めるのが勿体なくて茶色いブドウでワインを作ってみたところ、これが非常に甘くて美味しい
これぞ奇跡
と、トカイの甘口ワインが誕生したそうです。
勿体ない精神の勝利の果実だ
もちろん、フルミント種が遅摘みや貴腐菌の付着に適していたんでしょう
修道士はこのワインをトカイ・アスー(トカイのジュース)と名付け、その名前は広く西ヨーロッパへも広まる事になりました。
その後、この甘口のワインはハンガリーの重要な輸出産業となり、18世紀の前半には生産する畑を登録、格付けまでしてその品質と名称を保護していたほどです
戦後の法整備が始まるずーっと前の事です。
その誕生の地の末裔が今日のオレムスです
現在はスペインのベガシシリアの傘下になっていますが、もちろん蔵は独立しており、伝統と最新設備が融合したかなり贅沢なワイナリーになってます。
お金持ち〜
現在の法律では、トカイの名称は、EUのPDO(フランスのAOCに相当)に属する産地として分類されていますが、その中でも上位クラスのDHCと言う2003年から導入された新しいカテゴリーに入っています。
(てんちょ、この辺りの事はあんまり知りませんのでこれから勉強します、しかもマジャール語ちっとも分からない)
ハンガリー国内では7つしかないDHCの表示が高級品の証でもあるので、購買者には分かりやすい様です。
なるほど。
トカイに認められるブドウ品種は6種類
フルミント
ハールシュヴェレリュ
(↑ この二つが代表的品種です)
カバル
クヴェルスールー
シャールガムスコータイ
ゼタ
…後半の土着品種はイメージ湧きませんね
そして、トカイの名前を付けられるワインは9種類あります。
これも2013年の法改正によって細分化されています。
上位から(糖度が高く生産が希少な順)、
1.エッセンシア
2.アスー
3.サーラズ・サモロドニ
4.エーデシュ・サモロドニ
5.フォルディターシュ
6.マーシュラーシュ
7.ケーシェイ・シュテーレシュ・ボル
8.フェヘール・ボル
9.ペジュグー(これはスパークリングワイン)
後半全く聞いた事ないー
扱ってる輸入元も知らない
重要なのは1のエッセンシアと2のアスー、3と4のサモロドニです。
エッセンシアは特に貴重で、トカイの頂点です。
貴腐が付いたブドウを手摘みで収穫した物で、残糖が450g/Lもないといけませんし、更に酸もアルコールも決められています(甘いだけじゃダメなんです)
滅多に作られず、条件の整った限られたヴィンテージの生産になる為、値段もかなり高額です。
因みにオレムスのエッセンシアは375mlで82500円です↓
甘露
次に、トカイ・アスーが本格的な甘口トカイでは入手しやすく、バリエーションも豊富です
貴腐ワインで、発酵中または後のワインに甘口のブドウを添加する量によって、3プットニュスから6プットニュスまであり、このプトニュスと言うバケツ(みたいなもの)を差す単語は聞いた事がある方も多いのではないでしょうか
当然6プットの方が高額です。
市場で見るのは大抵これかな。
3と4のソモロドニは「自然のまま」という意味で、貴腐ブドウと普通のブドウを混ぜて作る大衆ワインです。
貴腐が入る割合によって甘くなったり辛口になったりします。
昔は辛口、と習いましたが違うんですね(アスーやエッセンシア程甘くない、と言うべきなんでしょう)
今日のワインは1でも2でも3.4でもなく、
7のケーシェイ・シュテーレシュです
kesoi szuretelesuはマジャール語のlate harvestです。
そのまま、遅摘み、という意味です。
500mlの小サイズ、アルコール度数は11度
ベンディミア・タルディーアって書いてあればまだ分かるのに。
セパージュは、フルミント80%、ハーシュレヴェル10% 、ゼータ 5%、シャールガ ムシュコターイ 5%
この遅摘みは、貴腐が50%以上付くまで待ったブドウを手摘みで収穫、ハンガリー産のオーク樽で発酵・熟成させています。
その後15ヶ月瓶で熟成してから出荷しています。
糖度に関する資料がない… 肝心な事が不明じゃダメよね
しかし、バランスの取れた、十分な甘さのトカイです
セミヨンの貴腐もいいけど、フルミントの貴腐もいいです
このはちみつ色を見よ↓
どうも色調が青いのは腕が悪いのか、端末のせいなのか、両方か
ところで、トカイ地方は第一次大戦後に一部がチェコスロバキアに帰属する事になり、ハンガリーとしての生産地域が減少してしまっています
ですが、その新たにチェコに帰属した地域でもトカイの名称でワインを生産する事が認められており(伝統に則ったものだから)、ハンガリー政府には面白くない事態になってます。
トカイ地方26のコミューンが認定されていて、オレムスはその中心部のトルチヴァ村にあります。
(トカイ村から北に20キロちょっと)
ここ ↓
ハンガリーの東は一部をウクライナに接してます
長くなってしまいましたが、
トカイのレイトハーヴェスト、やっぱり美味しいです
紅茶キャンディだ
この甘口ならギリ3000円台で買えます
美食には欠かせない甘口ワイン、是非お試しいただきたい
2022年06月13日
歴代何人知ってますか
今日は昨日に続いて良く晴れてます、名古屋
やたら眩しいのはてんちょの年齢のせいでしょうか
先日、愛知県美術館で開催中のジョアン・ミロ展に行ってきました
愛知県美術館HPより
ミロはそこまでのファンではないのですが、空いてて展示も多く(日本ゆかりの展示も多かったです)楽しんで見られました
来月から名古屋市美術館で始まるボテロ展も楽しみです。
名古屋市美術館HPより
そう言えば、
どこぞの修学旅行生が展示作品を踏んで破壊したっていうニュースがありますけど、中学生ってそんなにアホばっかりじゃないだろうに…
自分が中学の修学旅行では上野の国立西洋美術館へ行くのが楽しみでしたけどねぇ
確か班ごとの自由行動でした。
事前に松方コレクションやコルビジェの話、ロダンの地獄の門(考える人がその為にあったのもその時初めて知りました)の事など当時の美術の先生が教えてくれて、本当に行ってよかったと思いました
こういうのは趣味嗜好の問題なので全員が好きでないのは当然でしょうが(てんちょもサッカーの試合を見に行きたいとは思いませんので)、何も壊さなくてもいいのに
罰当たりめ
ワインとアートというと多分、誰もが真っ先に思いつく銘柄があると思います
店頭には4ヴィンテージあります。
シャトー・ムートン・ロートシルト
1997、2015、2016、2017
説明要らないくらい有名ですよね。
フランス、ボルドーのメドック1級ワインです
所謂5大シャトーというのの一つ、ポイヤックの赤ワインです
ムートンは3つのロスチャイルド家の内の一つで、フランス系のナサニエル男爵が1853年に購入したシャトーです。
1945年の戦勝記念にV(ヴィクトリーサイン)入りのデザインラベルを採用し、以降毎年継続されています。
(1924年にナサニエル氏の曾孫のフィリップ男爵が蔵を継承した際にもデザインラベルはありましたが単発)
日本語のHPあります ↓
https://www.chateau-mouton-rothschild.com/?lang=ja
新しいヴィンテージは誰がデザインするのか、毎回話題になります
ですが、選出されるアーティストは
その時点で存命であること
新たにムートンの為に作品を描くこと
が条件なので、現代アートに詳しくないと分からない方ばっかりでしょうね。
てんちょ、最近のラベルを書いてる方は全然知りません。
過去の画家には今では何十億円もする画家もいますよ〜
ジャン・コクトー(1947)
マリー・ローランサン(1948)
サルバドール・ダリ(1958)
シャガール(1970)
ワシリー・カンジンズキー(1971)
ピカソ(1973)
アンディ・ウォーホール(1975)
個人的には1991年のセツコ・バルテュスが好き
因みに、弊店在庫にあるワインは、
1997年 ニキ・ド・サンファル
2015年 ゲルハルト・リヒター
2016年 ウィリアム・ケントリッジ
2017年 アネット・メサジェ
うーん、知りません
(権利の関係でラベル引用できませんので、見たい方は上記HPでご覧ください)
騒動になったラベル、記念ボトル等、話題に事欠かないムートンです
価格は値上がり率はブルゴーニュ程ではないものの、元々高いので5桁だとかなりお値打ちな感です
大抵税込みで6桁。
10万かぁ…
とても気軽に飲める値段ではありませんが、たまには飲んでみたい〜
2022年06月11日
ネットショップもありますミツクラ
今日は梅雨っぽい名古屋です
まだ梅雨入り前ですが。
外国人観光客が徐々に戻って来るようですが、健康と商売が両立するといいなぁ
その一方でどこへ行っても観光客だらけの京都みたいなのは嫌なんですけど。
最近、カーヴミツクラのネットショップを見てくれる方がとても増えてまして、ありがたい限りです
やはり高額な人気ブルゴーニュはすぐに売れていきます。
ずっと出荷調整してる高額シャンパーニュも完売。
それでもまだ、
ルフレーヴ ブルゴーニュ・ブラン2019 12本
(↑ マコン・ヴェルゼは残り5本)
メオ・カミュゼ ヴォーヌ・ロマネ1erレ・ショーム 3本
(↑ これ以外にもネゴスはまだあります)
フランソワ・ミエ ヴォルネイ1erレザングル2019 1本
(↑ ボーヌもあります)
は残っております
プリューレ・ロックはもう5万円以下の物はありませんが、一部残っております。
サイトページの表示が、どうもイマイチかもしれません
検索結果の関連ページがどう見ても無関係なワインばかりなのもイカン。
「限定品」も昨今は割り当て限定ばっかりですし、中身見直します。
改善の余地が大ありで申し訳ありません
全てのワインは載せておりませんが、参考にでもご覧ください〜
在庫数は当日の在庫を出来るだけ細かく反映させておりますが、タイミングによっては売切れ等あり得ますので、どうかご了承ください。
ご利用お待ちしております〜
2022年06月08日
夏の定番、新着
シャンパーニュ・ボランジェの輸入元が7月から変更になるんですが、どこへ移るのか情報がないですねぇ
あれか、あれか、と巷では予想はあるものの、正式発表までもう少し。
しかし、ボランジェに限らずどこも値上げの連絡ばかりで、正規代理店が変わるとまた値上がりするでしょう…
シャンパーニュとブルゴーニュはこの2年で一体何回値上げしてるんだろう
(ほとんど各社1回かもしれませんが、感覚的には数回値上げに等しい)
007は遠くなるかも
今日はこのワインを紹介します
キンタ・ダス・アルカス ヴィーニョ・ヴェルデ2021 ベレヌス
雨が続くかと思った名古屋ですが、ほとんど降りません。晴れてます
そんなに暑くはありませんが、今日のワインは夏が来ると飲みたくなるワインです。
夏の定番、ヴィーニョ・ヴェルデです
ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル北部ミーニョ地方のワインで「緑のワイン」という意味です。
このブログでも何度も紹介しています過去のブログの一つ ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/481851771.html
広いエリアでの生産があり、赤白ロゼ泡と何でもアリ、ブドウ品種も沢山認められている気楽な(ある意味適当?、すんません)ワインです
ほとんどが白です。
夏向きのさっぱり軽やかな辛口で微発泡の物も多いです
この軽やかさが受けて、日本でこのも10年〜15年で格段に輸入が増えました
(昔アメリカでフラスカティが流行ったみたいな感覚かな)
日本以外へも世界各国への輸出が堅調で、現地での生産も倍増しています
お
ヴィーニョ・ヴェルデ協会の公式HPに日本語あるじゃないですか(前はなかったような)
https://www.vinhoverde.pt/ja/homepage
DOヴィーニョ・ヴェルデは広大な産地なので内部は9つのサブリージョンに分かれてます
公式HP SNSより
1.モンサオン・イ・メルガソ
2.リマ
3.カヴァド
4.アーヴ
5.バスト
6.ソウザ
7.アマランテ
8.バイアオン
9.パイヴァ
うーん、扱った事あるのは、1ンモンサオン・イ・メルガソと7のアマランテくらいかなぁ(記憶薄い)
今日のワイナリー、キンタ・ダス・アルカスは4のアーヴにあります(アヴェじゃないのね)
各サブリージョンの境がよく分かりませんね、協会のHPに詳しい地図をのせて欲しい物です
ポルトから西へ25キロくらい、ソブラードと言う町ですね。
ワイナリーの設立は1985年、ヴィーニョ・ヴェルデにはこうした創業間もない蔵が沢山あります。
元々親の代からある畑を元に出来た会社ですが、設立前に十分な時間をかけて農業や畑の在り方を熟考したというだけあって、
創業後瞬く間に急成長を遂げています
最初は2haしかなかった畑ですが、今では280haに拡大(うっそでしょ)
さらに持続可能な農業で一部の畑はオーガニック認証を受けています
HPより、オリーヴの林もありますね
オーナー家族の皆さんはこんな方たち ↓
今日のワインは、いかにも夏に飲みたくなるような爽やかなラベルです
太陽の図案はケルト神話の“太陽と光の神 ベレヌス”への賛辞を表現しているそうです
フランスだけじゃなくてイベリア半島にもケルト文化があったんですね。
セパージュは、ロウレイロ 50%、アリント 40%、トラジャドゥーラ 10%
アルバリーニョは入ってません。
樽の使用はなし、ステンレスタンクで3ヶ月置いた(だけ、の)若々しいワインです
(ヴィーガン認証も取ってます)
やはり微発泡のすっきりスタイル、お休みの昼から飲んでもいいでしょう
アルコール度数も9.5%しかありません、最近の14%に疲れてる方には最適
お手頃ワインなので価格も非常にお手頃、3桁です
きょうび、中々1000円でおつりが来るワインは少ない、もちろん税込。
店頭で人気の定番、これももちろんあります‼️
↓
冷やしてください、must be cold
2022年06月06日
本格スペインの泡はなんて言う?
関東が先に梅雨入りしましたね
昨日の決勝、全仏オープンテニスでのナダルの優勝、素晴らしい
脚のケガが心配ですが、まだ引退してほしくない〜
今日は、スペインのスパークリングワインの話です
(店頭にはカバ以外の当該商品がないので取り寄せになりますの予めご了承ください)
スペイン語でスパークリングワインの事をエスプモーソと言いますが、
市場に出回っているのは圧倒的にカバです
スペイン産でカバ以外のスパークリングワインを見た事ない方も多いでしょうね
ヨーロッパのワイン制度では基本的にワインを産地で規定する産地呼称が採用されています。
ブドウの収穫地をワイン名とする規定です、AOPという言い方をしています。
知ってる方多いでしょう。
ボルドーという場所のブドウで作られるワインだからボルドー
ヴォーヌ・ロマネという場所ののブドウで作られるワインだからヴォーヌ・ロマネ
タウラージという場所のブドウで作られるからタウラージ
と、仕組みは至極単純です
まぁ、この呼称が細かい上に多すぎて覚えるのが大変なんですけど
そんな産地呼称の現場にあって、ヨーロッパワインであるにも関わらず、例外とされるワインがスペインのカバです
カバとはスペインで瓶内二次醗酵で作られるスパークリングワインを差し、ブドウ品種にも規定がありますが、地名ではありません。
瓶熟させた洞窟を指すCAVA(英語のケイヴ)が由来です。
だから産地呼称じゃないんです、本当言うと。
カバはDO等スペイン国内のワイン法が整備される前から生産があるスパークリングワインで、そのほとんどがバルセロナ郊外の南部、サン・サドゥルニー・ダ・ノイア周辺で生産されており、発祥もこの地であることがはっきり分かっています。
しかしながら、現在スペイン国内では7つの地域、160の自治体でカバの生産が認められており、
「スペイン固有の品種で作られる瓶内二次醗酵のスパークリングワイン」
と言う、苦しい?規定のワインとなっています
「製法に与えられた呼称」と言うべきでしょうか、法的には稀有なワインなのです。
で、ペネデス地方以外でも生産があるカバ、
とにかくスペインの泡はどれをとってもカバ、カバ、カバでカバしかない。
こうなると品質が心配ですが、全くその通りでカバの世界は玉石混交、マズイ安物から繊細で美味しい高額な物まで色んなワインがあるのですが、規定ではぜーんぶ同じカバ、なんです
だから産地呼称じゃないんです、本当言うと。
カバはDO等スペイン国内のワイン法が整備される前から生産があるスパークリングワインで、そのほとんどがバルセロナ郊外の南部、サン・サドゥルニー・ダ・ノイア周辺で生産されており、発祥もこの地であることがはっきり分かっています。
しかしながら、現在スペイン国内では7つの地域、160の自治体でカバの生産が認められており、
「スペイン固有の品種で作られる瓶内二次醗酵のスパークリングワイン」
と言う、苦しい?規定のワインとなっています
「製法に与えられた呼称」と言うべきでしょうか、法的には稀有なワインなのです。
で、ペネデス地方以外でも生産があるカバ、
とにかくスペインの泡はどれをとってもカバ、カバ、カバでカバしかない。
こうなると品質が心配ですが、全くその通りでカバの世界は玉石混交、マズイ安物から繊細で美味しい高額な物まで色んなワインがあるのですが、規定ではぜーんぶ同じカバ、なんです
(後付けではありますが、熟成期間によってレゼルバ、グランレゼルバがあり、さらに後述の問題を踏まえてグランクリュ指定の様な制度もできてはいますが)
そんな状況では、質のいいブドウを育て、厳選したブドウを使い、長い瓶熟を経て、一生懸命質の高い美味しいカバを作ってる人たちは面白くない訳です
一生懸命努力した結果のワインと、儲け第一主義の安ければいいワインが一緒くたにされてしまい、消費者には区別できる基準がないのです。
そんなプライドのある生産者が集まって、もうカバという名称からは卒業して自分達だけの独自の名称を作ろうという動きが始まったのが2015年頃です
彼らは、カバの誕生の地、ペネデスの中心地であることを掲げてコルピナットという名称をEUの知的財産庁に登録、2017年に独自の名称として認められ使用を始めました。
ペネデスの土着品種を100%使用(カバはペネデス以外のブドウも一部使用可)
オーガニック栽培(カバには規定なし)
手摘み収穫(カバは機械収穫も可)
自社醸造で自家ブドウが75%以上(カバは100%買いブドウ可)
瓶熟18ヶ月以上(カバは9ヶ月以上)
と、全てカバの上を行く厳しい規定になっています
適用される地域は997平方キロメートル、広い?せまい?
ここ ↓
公式HPより、バルセロナの文字と矢印はてんちょが加筆
彼らの挑戦はもっともな理由であろうと思います。
それなのに、スペイン政府はコルピナットとDOカバとの併記を認めませんでした(なんでだろうねぇ)
これに怒った生産者達9社は、DOカバの名称を捨て、単にコルピナットとだけ名乗るようになりました
グラモナ
レカレド
トレジョ
リョパール
ナダル
サバテ・イ・コカ
マス・カンディ
ウゲット・カン・フェイセス
フリア・ヴェルネット
のみなさん
現在は11生産者に増えています。
(また、ラベントス・イ・ブランの様にカバを脱退してコルピナットとは違う独自の名称を名乗る生産者もあります)
カバの市場では、コドーニュ、フレシネなどの大手が流通の8割以上を独占しており、上記生産者たちのシェアは1%程度と小さいのですが、
グランレゼルバになるとその30%を占めており、
またカヴァの単一畑であるDOCに相当するカバ・デ・パラヘ・カリフィカードの13の内6つを持っています
最初の9つの生産者のレベルの高さが分かりますよね。
こんな方々 ↓
公式HPより
あれ?12名いますね
プライドの表れでもあるコルピナット、中々のお値段がする物ばかりですが飲んでみる価値はあります
例えば、このワイン ↓
リョパール レオパルディ ブリュット ナチューレ グラン レセルバ2012
4年以上の瓶熟で2012年はおそらく2016年頃に発売されていますが、まだコルピナットは名乗っておらずDOカバとなってます。
それが、2013年になるとコルピナットと名前を変えています
製法やセパージュは同じ。
味が変わった訳ではありませんが、新しい挑戦と言うか、新たなスタート。
その境目のワインとでも言うのでしょうか
お値段は流石の一葉さんくらいしますが、シャンパーニュを思うとかなりお値打ち。
新しいスペインの本格スパークリングワインです
コルピナットの名前、覚えておいてはどうでしょう
そんな状況では、質のいいブドウを育て、厳選したブドウを使い、長い瓶熟を経て、一生懸命質の高い美味しいカバを作ってる人たちは面白くない訳です
一生懸命努力した結果のワインと、儲け第一主義の安ければいいワインが一緒くたにされてしまい、消費者には区別できる基準がないのです。
そんなプライドのある生産者が集まって、もうカバという名称からは卒業して自分達だけの独自の名称を作ろうという動きが始まったのが2015年頃です
彼らは、カバの誕生の地、ペネデスの中心地であることを掲げてコルピナットという名称をEUの知的財産庁に登録、2017年に独自の名称として認められ使用を始めました。
ペネデスの土着品種を100%使用(カバはペネデス以外のブドウも一部使用可)
オーガニック栽培(カバには規定なし)
手摘み収穫(カバは機械収穫も可)
自社醸造で自家ブドウが75%以上(カバは100%買いブドウ可)
瓶熟18ヶ月以上(カバは9ヶ月以上)
と、全てカバの上を行く厳しい規定になっています
適用される地域は997平方キロメートル、広い?せまい?
ここ ↓
公式HPより、バルセロナの文字と矢印はてんちょが加筆
彼らの挑戦はもっともな理由であろうと思います。
それなのに、スペイン政府はコルピナットとDOカバとの併記を認めませんでした(なんでだろうねぇ)
これに怒った生産者達9社は、DOカバの名称を捨て、単にコルピナットとだけ名乗るようになりました
グラモナ
レカレド
トレジョ
リョパール
ナダル
サバテ・イ・コカ
マス・カンディ
ウゲット・カン・フェイセス
フリア・ヴェルネット
のみなさん
現在は11生産者に増えています。
(また、ラベントス・イ・ブランの様にカバを脱退してコルピナットとは違う独自の名称を名乗る生産者もあります)
カバの市場では、コドーニュ、フレシネなどの大手が流通の8割以上を独占しており、上記生産者たちのシェアは1%程度と小さいのですが、
グランレゼルバになるとその30%を占めており、
またカヴァの単一畑であるDOCに相当するカバ・デ・パラヘ・カリフィカードの13の内6つを持っています
最初の9つの生産者のレベルの高さが分かりますよね。
こんな方々 ↓
公式HPより
あれ?12名いますね
プライドの表れでもあるコルピナット、中々のお値段がする物ばかりですが飲んでみる価値はあります
例えば、このワイン ↓
リョパール レオパルディ ブリュット ナチューレ グラン レセルバ2012
4年以上の瓶熟で2012年はおそらく2016年頃に発売されていますが、まだコルピナットは名乗っておらずDOカバとなってます。
それが、2013年になるとコルピナットと名前を変えています
製法やセパージュは同じ。
味が変わった訳ではありませんが、新しい挑戦と言うか、新たなスタート。
その境目のワインとでも言うのでしょうか
お値段は流石の一葉さんくらいしますが、シャンパーニュを思うとかなりお値打ち。
新しいスペインの本格スパークリングワインです
コルピナットの名前、覚えておいてはどうでしょう
2022年06月05日
南半球の男爵ワイン
明日からは梅雨入りでしょうか?
全仏オープンテニス、国枝選手はすごいですね
優勝おめでとう
男子シングルの決勝は今夜、やっぱりラファを応援したい
ボルドーではブドウの生育が順調の様です ↓
ジャン・リュック・テュヌヴァンさん(サンテミリオン、ヴァランドローのオーナー)のSNSより
これで先週の写真です
もう実が出来てて、早いですねー
今年はどこの産地も大豊作になって欲しい
さて、今日は、このワインを紹介します
ルパート&ロートシルト バロン・エドモン2017
このワインは、南アフリカ共和国の赤ワインです
店頭には定番でこの蔵のクラシックがありますが、今回この上級キュヴェを置いてみる事にしました
定番在庫のクラシックはこれ ↓
こちらは大樽使ってます
今日のワインを作っているルパート&ロートシルトは、南アのウェスタンケープ、フランシュクにあります。
ケープタウン郊外で、ステレンボッシュとパールの間。
ワイナリーはここ ↓
畑はここだけでなく、6地域に分かれて所有しています。
自然に囲まれた優雅なワイナリーだなぁ ↓
HPより、以下同様
以前、ワイルドバーグと言うコスパの良いピノタージュを紹介しましたが、同じ地区です
ワイルドバーグの記事はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/486705406.html
(前半プールブランクや固有品種の話ですが)
フランシュクは前にも書きましたが、「フランス人街」といった意味で、フランスから移住してきたユグノー(新教徒)が定住して出来た集落が元になっています。
なのでこの地域はフランスの影響が大きいのです。
南アは他にもオランダ系(最初の大規模入植はオランダ人です)、イギリス系が多いですよね。
ブドウ畑の開墾は1690年頃でそれから農園となっていましたが、その後ずっと後、1997年にその農園を共同で購入して現在のワイナリーを作ったのが、
アントン・ルパート氏とエドモン・ロートシルト氏の二人(の会社)です
ロートシルトの名前でお分かりの通り、エドモン氏はボルドーのワイナリーを所有する3つのロスチャイルドの一つです。
ラフィット系とムートン系と、このエドモン氏(シャトー・オディロンで紹介しました、男爵家です=なのでバロン)の3つです。
彼はワイン醸造の技術を持って世界進出を計画していたところ、南アで理想的な土地を見つけ、ルパート博士に出逢い、二人でワイナリー開業に至ったとの事です。
ルパート氏は地元の名士で、アパルトヘイト反対運動にも参加、地元の産業発展に尽力した功績者で尊敬されている人物なんだそうですが、詳しい経歴を調べる事が出来ませんでした
資金と技術のあるロスチャイルドと、地元の名士がタッグを組めば、そりゃー最初からいいモンが出来るだろうなぁ、と庶民の浅知恵では思うのですが、間違ってはいないでしょう
現在はどちらも次の世代が主役になっています。
今日のワインは、創業者の片方の名前を付けたオマージュ・ボトルです
その年で最もいい出来のブドウを5,6か所厳選して作られる特別なワインです。
2017年のセパージュは、メルロ 70%、カベルネ ソーヴィニヨン12%、カベルネ フラン 30%、マルベック 5%
(年によってはプティ ヴェルドも使われます)
最新設備の整った醸造所のステンレスタンクで16〜25日かけて醸し発酵、その後225リットルの小樽で18ヶ月熟成。
アルコール度数14%のフルボディです
結構黒い。
20年くらいは平気で持ちます
南アのワインはシュナンブランやピノタージュ、ピノノワールの様なエレガント系が注目されているかもしれませんが、
今日のバロン・エドモンの様な古典的なボルドースタイルもレベルが高いです
…ホント、これをブランドで飲んで「南ア」って言える人、どのくらいいるだろう??
(てんちょも含めて身近には多分いません)
まぁ、一葉さんくらいはしちゃいますが、1万円のナパやボルドーを比較しても負けてないです
夏にはちょっと強いですが、緻密さや凝縮感に文句ある人はいないであろう立派な作りです。
男爵ワイン(ジャガイモみたいな響??)どうですか
2022年06月03日
フェニキアのお酒と言えば
来週からは雨が続いて梅雨の気配になって来そうですね、今日の名古屋はまるで夏ですが
ヴァン・エ・ソフィー・モレの2020が2種類だけ入荷して来ました
(2種類しか買わなかったんですが)
ブルゴーニュの白ワイン、シャルドネです。
この新しいドメーヌは高品質ですが、まだ低価格なので狙い目です
同じく最初はコスパ良しだったピエール・イヴ・コラン・モレ(ジョイントネームは長くてイカン)も、最近では全然買えなくなってますので、こちらも同じ様になるんじゃないかと。
早めの確保をお勧めします。
今回、たったの2本しか来ませんでしたが、
バタール・モンラッシェ2020
(写真右)
は、かなりお値打ちです
モンラッシェのグランクリュがこんな値段で買えることはまずない
他の人気ドメーヌではありえない
飲むのはずーっと先にした方がいいですが、買うのは今ですよ
今日は新入荷のちょっと珍しいワインを紹介します
ブルゴーニュの白ワイン、シャルドネです。
この新しいドメーヌは高品質ですが、まだ低価格なので狙い目です
同じく最初はコスパ良しだったピエール・イヴ・コラン・モレ(ジョイントネームは長くてイカン)も、最近では全然買えなくなってますので、こちらも同じ様になるんじゃないかと。
早めの確保をお勧めします。
今回、たったの2本しか来ませんでしたが、
バタール・モンラッシェ2020
(写真右)
は、かなりお値打ちです
モンラッシェのグランクリュがこんな値段で買えることはまずない
他の人気ドメーヌではありえない
飲むのはずーっと先にした方がいいですが、買うのは今ですよ
今日は新入荷のちょっと珍しいワインを紹介します
シャトー・ミュザール アナ2015
シャトー・ミュザールを飲んだ事ある方はどのくらいいらっしゃるでしょう?
ワイナリーは結構有名だと思いますが
今日のワインはレバノンの赤ワインです
レバノン、ご存知ですよね?
ゴーンが逃亡した国です
レバノンは地中海の東に面した国でイスラエルの北にあります。
首都はベイルート。
ワイナリーのシャトー・ミュザールは、首都から北へ10キロちょっとの場所にありますが、所有する畑はレバノン山脈の1000メートルを超える高地にあり、日較差の大きさがブドウの旨味を温存しています
この点は、イスラエルのゴランハイツワイナリーと同じですね。
(平地ではかなり気温が高く非常に乾燥した気候ですので、特に最近の温暖化が進む状況ではワイン用のブドウ栽培に適しているとは言えないでしょう)
ワイナリーはここです ↓
イスラム教徒のイメージが強いかもしれませんが、国民の約半分強がイスラム教徒で4割程度がキリスト教徒です。
なのでワイン生産もOK
実はこのシャトー・ミュザール、ワイナリーのある場所とブドウ畑は車で2時間以上も離れた場所にあり、それは何故かと聞かれるそうですが、
それは、ワイナリーの創業時の1930年にはレバノンの国境が確定しておらず、創業者のガストン・ホシャール氏は確実に国内にワイナリーを建設したかったので、絶対安心の中心部でワイナリーを立てた、という、この地域特有の理由があります
ブドウの為でも、お金の為でもない、こういう理由は他では聞いた事ないですね。
ボルドー様式のワインは非常に質が高く、最初は一部のワインマニアにでしたが、着実にその知名度を上げていきました
第二次世界大戦中にはボルドーの、シャトー・ランゴアバルトンのオーナーのバートン少佐がこの地に赴任しており、ホシャール氏とも親交を深めたそうです。
1984年にはホシャール氏はデカンター誌が選ぶ、マン・オブ・ザ・イヤーにも選出されています
この頃、レバノンは内戦していましたので、そんな中でワイン作りを続けるのはさぞ大変だった事でしょう
ブドウ畑は標高の高いベッカーバレーにありますが、ここはおよそ6000年に渡ってブドウ栽培が行われている世界最古のブドウ畑でもあります
紀元前4500年頃にフェニキア人の拠点となった地域で、ブドウの起源の地でもあり、ローマ神話の酒の神であるバッカスは彼らの文化を取り込んで生まれたとされています。
こんな場所 ↓
HPより、ブドウのみならず、中東の農業の中心地でもあるそうです
うーん、6000年、長すぎて全然ピンと来ない
シャトー・ミュザールでは現在全ての畑をオーガニック栽培にしています
2018年に新しく取得した畑 ↓
標高400m
こちらの拘りは、出荷までの長さです
今では色んなレンジのワインを作っていますが、蔵のフラッグシップであるシャトー・ミュザールは収穫から出荷まで最低7年をかけています
今日のアナは、ベッカーバレーにあるアナという村の畑のブドウを使っていて、ワイン名はここから来ています。
セパージュは、サンソ―50%、グルナッシュ35%、カベルネソーヴィニョン15%
と、有名ブドウですがフランスでは見ないブレンドになっています
フレンチオークで9ヶ月熟成したフルボディです。
(シャトー・ミュザールではカベルネ主体でサンソ―とカリニャンが入っています)
…HPにはアナの情報がない
先日の業界向け試飲会で飲んでみてやっぱり美味しかったので、買ってみました
香りの複雑さや、余韻の長さがいいですね〜
これ、ブラインドで出てきたらボルドーのシャトーを一生懸命考えそうだなぁ…
古典的でもありますね、落ち着きがあって、いかにもニューワールド、と言うスタイルではありません。
(レバノンはニューワールドではありませんが)
アルコール度数は13.5なので、最近では高い訳ではない。
シャトー・ミュザールだと結構立派なお値段ですが、アナなら野口君4人でおつりが来ます
ここは白の土着品種も面白いです。
オバイデ(シャルドネに似てるらしい)、メルワー(セミヨンの先祖らしい)と言う聞いた事ない未知のブドウで作られています
もうすぐワイナリー設立100年、戦火を何度もくぐって来た情熱のワインです
一度は飲んでみてください〜
アルコール度数は13.5なので、最近では高い訳ではない。
シャトー・ミュザールだと結構立派なお値段ですが、アナなら野口君4人でおつりが来ます
ここは白の土着品種も面白いです。
オバイデ(シャルドネに似てるらしい)、メルワー(セミヨンの先祖らしい)と言う聞いた事ない未知のブドウで作られています
もうすぐワイナリー設立100年、戦火を何度もくぐって来た情熱のワインです
一度は飲んでみてください〜
2022年06月01日
プリューレ・ロック来ました
6月
2022年も半分オワタ
今年の夏は暑いそうで…
ここ10年くらいの暑さって尋常じゃないものがありますよね(特に名古屋)
月初の今日はみんな待ってた、これが入荷して来ました
プリューレ・ロック 2019
写真は一部
他の人気ドメーヌと同じく、
すんごい高い
めちゃめちゃ数少ない
あーぁ…
種類は多いですが、全部で24本だけ
ネットショップに載せましたので、ご覧ください。
2018以前のヴィンテージも少しありますので、そっちを買っておく方が良いかも。
2019から少しラベルの文字が増えました
と言っても、appellation contrôlée の記載が追加になっただけですが。
ロックのラベルはややこしい
例えばこの3つのワイン、区別できますか? ↓
ぜーんぶ同じ、ニュイサンジョルジュ・プルミエクリュ、に見えませんか??
見えますよね?
裏を見てもよく分からないし
でもこの3つのワイン、値段が全く違うんです
ヒントはここ ↓
こんな小さい字が読めるか
字が小さすぎて読めない ← ハズキルーペ風で
この3つのワインは、ロックがニュイサンジョルジュに所有するクロ・デ・コルヴェの区画から出来るワインで、
樹齢とブドウによって3つに分けているんです
1.何も表記がないのが、ニュイサンジョルジュ・プルミエクリュで最も若い樹(と言っても40年以上だそうです)
2.ヴィエイユヴィーニュの記載があるのが、樹齢70年以上で2番目に古い樹
3.クロ・デ・コルヴェの記載があるのが、ミルランダージュしたブドウだけで作る極少生産のヴィエイユヴィーニュ
と、言う事です。
分かりました?
パッと見て分からなくて当然です
でもね、1と3で値段が3倍近く違うのですよ。
ロックのファンの方、お待ちしております。