2022年06月05日

南半球の男爵ワイン


明日からは梅雨入りでしょうか?


全仏オープンテニス、国枝選手はすごいですね
優勝おめでとう
男子シングルの決勝は今夜、やっぱりラファを応援したい



ボルドーではブドウの生育が順調の様です ↓

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ジャン・リュック・テュヌヴァンさん(サンテミリオン、ヴァランドローのオーナー)のSNSより

これで先週の写真です
もう実が出来てて、早いですねー

今年はどこの産地も大豊作になって欲しい



さて、今日は、このワインを紹介します

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ルパート&ロートシルト バロン・エドモン2017

このワインは、南アフリカ共和国の赤ワインです

店頭には定番でこの蔵のクラシックがありますが、今回この上級キュヴェを置いてみる事にしました
定番在庫のクラシックはこれ ↓

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こちらは大樽使ってます


今日のワインを作っているルパート&ロートシルトは、南アのウェスタンケープ、フランシュクにあります。
ケープタウン郊外で、ステレンボッシュパールの間。
ワイナリーはここ ↓

ルパート&ロートシルト.png
畑はここだけでなく、6地域に分かれて所有しています。

自然に囲まれた優雅なワイナリーだなぁ ↓

ルパート&ロートシルト1.png
HPより、以下同様

ルパート&ロートシルト2.png

以前、ワイルドバーグと言うコスパの良いピノタージュを紹介しましたが、同じ地区です
ワイルドバーグの記事はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/486705406.html
(前半プールブランクや固有品種の話ですが)

フランシュクは前にも書きましたが、「フランス人街」といった意味で、フランスから移住してきたユグノー(新教徒)が定住して出来た集落が元になっています。
なのでこの地域はフランスの影響が大きいのです。
南アは他にもオランダ系(最初の大規模入植はオランダ人です)、イギリス系が多いですよね。

ブドウ畑の開墾は1690年頃でそれから農園となっていましたが、その後ずっと後、1997年にその農園を共同で購入して現在のワイナリーを作ったのが、
アントン・ルパート氏エドモン・ロートシルト氏の二人(の会社)です

ロートシルトの名前でお分かりの通り、エドモン氏はボルドーのワイナリーを所有する3つのロスチャイルドの一つです。
ラフィット系とムートン系と、このエドモン氏(シャトー・オディロンで紹介しました、男爵家です=なのでバロン)の3つです。
彼はワイン醸造の技術を持って世界進出を計画していたところ、南アで理想的な土地を見つけ、ルパート博士に出逢い、二人でワイナリー開業に至ったとの事です。

ルパート氏は地元の名士で、アパルトヘイト反対運動にも参加、地元の産業発展に尽力した功績者で尊敬されている人物なんだそうですが、詳しい経歴を調べる事が出来ませんでした

資金と技術のあるロスチャイルドと、地元の名士がタッグを組めば、そりゃー最初からいいモンが出来るだろうなぁ、と庶民の浅知恵では思うのですが、間違ってはいないでしょう
現在はどちらも次の世代が主役になっています。

今日のワインは、創業者の片方の名前を付けたオマージュ・ボトルです
その年で最もいい出来のブドウを5,6か所厳選して作られる特別なワインです。

2017年のセパージュは、メルロ 70%、カベルネ ソーヴィニヨン12%、カベルネ フラン 30%、マルベック 5%
(年によってはプティ ヴェルドも使われます)
最新設備の整った醸造所のステンレスタンクで16〜25日かけて醸し発酵、その後225リットルの小樽で18ヶ月熟成。
アルコール度数14%のフルボディです
結構黒い。

20年くらいは平気で持ちます

南アのワインはシュナンブランやピノタージュ、ピノノワールの様なエレガント系が注目されているかもしれませんが、
今日のバロン・エドモンの様な古典的なボルドースタイルもレベルが高いです

…ホント、これをブランドで飲んで「南ア」って言える人、どのくらいいるだろう??
(てんちょも含めて身近には多分いません

まぁ、一葉さんくらいはしちゃいますが、1万円のナパやボルドーを比較しても負けてないです
夏にはちょっと強いですが、緻密さや凝縮感に文句ある人はいないであろう立派な作りです。

男爵ワイン(ジャガイモみたいな響??)どうですか







posted by cave MITSUKURA at 15:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする