関東が先に梅雨入りしましたね
昨日の決勝、全仏オープンテニスでのナダルの優勝、素晴らしい
脚のケガが心配ですが、まだ引退してほしくない〜
今日は、スペインのスパークリングワインの話です
(店頭にはカバ以外の当該商品がないので取り寄せになりますの予めご了承ください)
スペイン語でスパークリングワインの事をエスプモーソと言いますが、
市場に出回っているのは圧倒的にカバです
スペイン産でカバ以外のスパークリングワインを見た事ない方も多いでしょうね
ヨーロッパのワイン制度では基本的にワインを産地で規定する産地呼称が採用されています。
ブドウの収穫地をワイン名とする規定です、AOPという言い方をしています。
知ってる方多いでしょう。
ボルドーという場所のブドウで作られるワインだからボルドー
ヴォーヌ・ロマネという場所ののブドウで作られるワインだからヴォーヌ・ロマネ
タウラージという場所のブドウで作られるからタウラージ
と、仕組みは至極単純です
まぁ、この呼称が細かい上に多すぎて覚えるのが大変なんですけど
そんな産地呼称の現場にあって、ヨーロッパワインであるにも関わらず、例外とされるワインがスペインのカバです
カバとはスペインで瓶内二次醗酵で作られるスパークリングワインを差し、ブドウ品種にも規定がありますが、地名ではありません。
瓶熟させた洞窟を指すCAVA(英語のケイヴ)が由来です。
だから産地呼称じゃないんです、本当言うと。
カバはDO等スペイン国内のワイン法が整備される前から生産があるスパークリングワインで、そのほとんどがバルセロナ郊外の南部、サン・サドゥルニー・ダ・ノイア周辺で生産されており、発祥もこの地であることがはっきり分かっています。
しかしながら、現在スペイン国内では7つの地域、160の自治体でカバの生産が認められており、
「スペイン固有の品種で作られる瓶内二次醗酵のスパークリングワイン」
と言う、苦しい?規定のワインとなっています
「製法に与えられた呼称」と言うべきでしょうか、法的には稀有なワインなのです。
で、ペネデス地方以外でも生産があるカバ、
とにかくスペインの泡はどれをとってもカバ、カバ、カバでカバしかない。
こうなると品質が心配ですが、全くその通りでカバの世界は玉石混交、マズイ安物から繊細で美味しい高額な物まで色んなワインがあるのですが、規定ではぜーんぶ同じカバ、なんです
だから産地呼称じゃないんです、本当言うと。
カバはDO等スペイン国内のワイン法が整備される前から生産があるスパークリングワインで、そのほとんどがバルセロナ郊外の南部、サン・サドゥルニー・ダ・ノイア周辺で生産されており、発祥もこの地であることがはっきり分かっています。
しかしながら、現在スペイン国内では7つの地域、160の自治体でカバの生産が認められており、
「スペイン固有の品種で作られる瓶内二次醗酵のスパークリングワイン」
と言う、苦しい?規定のワインとなっています
「製法に与えられた呼称」と言うべきでしょうか、法的には稀有なワインなのです。
で、ペネデス地方以外でも生産があるカバ、
とにかくスペインの泡はどれをとってもカバ、カバ、カバでカバしかない。
こうなると品質が心配ですが、全くその通りでカバの世界は玉石混交、マズイ安物から繊細で美味しい高額な物まで色んなワインがあるのですが、規定ではぜーんぶ同じカバ、なんです
(後付けではありますが、熟成期間によってレゼルバ、グランレゼルバがあり、さらに後述の問題を踏まえてグランクリュ指定の様な制度もできてはいますが)
そんな状況では、質のいいブドウを育て、厳選したブドウを使い、長い瓶熟を経て、一生懸命質の高い美味しいカバを作ってる人たちは面白くない訳です
一生懸命努力した結果のワインと、儲け第一主義の安ければいいワインが一緒くたにされてしまい、消費者には区別できる基準がないのです。
そんなプライドのある生産者が集まって、もうカバという名称からは卒業して自分達だけの独自の名称を作ろうという動きが始まったのが2015年頃です
彼らは、カバの誕生の地、ペネデスの中心地であることを掲げてコルピナットという名称をEUの知的財産庁に登録、2017年に独自の名称として認められ使用を始めました。
ペネデスの土着品種を100%使用(カバはペネデス以外のブドウも一部使用可)
オーガニック栽培(カバには規定なし)
手摘み収穫(カバは機械収穫も可)
自社醸造で自家ブドウが75%以上(カバは100%買いブドウ可)
瓶熟18ヶ月以上(カバは9ヶ月以上)
と、全てカバの上を行く厳しい規定になっています
適用される地域は997平方キロメートル、広い?せまい?
ここ ↓
公式HPより、バルセロナの文字と矢印はてんちょが加筆
彼らの挑戦はもっともな理由であろうと思います。
それなのに、スペイン政府はコルピナットとDOカバとの併記を認めませんでした(なんでだろうねぇ)
これに怒った生産者達9社は、DOカバの名称を捨て、単にコルピナットとだけ名乗るようになりました
グラモナ
レカレド
トレジョ
リョパール
ナダル
サバテ・イ・コカ
マス・カンディ
ウゲット・カン・フェイセス
フリア・ヴェルネット
のみなさん
現在は11生産者に増えています。
(また、ラベントス・イ・ブランの様にカバを脱退してコルピナットとは違う独自の名称を名乗る生産者もあります)
カバの市場では、コドーニュ、フレシネなどの大手が流通の8割以上を独占しており、上記生産者たちのシェアは1%程度と小さいのですが、
グランレゼルバになるとその30%を占めており、
またカヴァの単一畑であるDOCに相当するカバ・デ・パラヘ・カリフィカードの13の内6つを持っています
最初の9つの生産者のレベルの高さが分かりますよね。
こんな方々 ↓
公式HPより
あれ?12名いますね
プライドの表れでもあるコルピナット、中々のお値段がする物ばかりですが飲んでみる価値はあります
例えば、このワイン ↓
リョパール レオパルディ ブリュット ナチューレ グラン レセルバ2012
4年以上の瓶熟で2012年はおそらく2016年頃に発売されていますが、まだコルピナットは名乗っておらずDOカバとなってます。
それが、2013年になるとコルピナットと名前を変えています
製法やセパージュは同じ。
味が変わった訳ではありませんが、新しい挑戦と言うか、新たなスタート。
その境目のワインとでも言うのでしょうか
お値段は流石の一葉さんくらいしますが、シャンパーニュを思うとかなりお値打ち。
新しいスペインの本格スパークリングワインです
コルピナットの名前、覚えておいてはどうでしょう
そんな状況では、質のいいブドウを育て、厳選したブドウを使い、長い瓶熟を経て、一生懸命質の高い美味しいカバを作ってる人たちは面白くない訳です
一生懸命努力した結果のワインと、儲け第一主義の安ければいいワインが一緒くたにされてしまい、消費者には区別できる基準がないのです。
そんなプライドのある生産者が集まって、もうカバという名称からは卒業して自分達だけの独自の名称を作ろうという動きが始まったのが2015年頃です
彼らは、カバの誕生の地、ペネデスの中心地であることを掲げてコルピナットという名称をEUの知的財産庁に登録、2017年に独自の名称として認められ使用を始めました。
ペネデスの土着品種を100%使用(カバはペネデス以外のブドウも一部使用可)
オーガニック栽培(カバには規定なし)
手摘み収穫(カバは機械収穫も可)
自社醸造で自家ブドウが75%以上(カバは100%買いブドウ可)
瓶熟18ヶ月以上(カバは9ヶ月以上)
と、全てカバの上を行く厳しい規定になっています
適用される地域は997平方キロメートル、広い?せまい?
ここ ↓
公式HPより、バルセロナの文字と矢印はてんちょが加筆
彼らの挑戦はもっともな理由であろうと思います。
それなのに、スペイン政府はコルピナットとDOカバとの併記を認めませんでした(なんでだろうねぇ)
これに怒った生産者達9社は、DOカバの名称を捨て、単にコルピナットとだけ名乗るようになりました
グラモナ
レカレド
トレジョ
リョパール
ナダル
サバテ・イ・コカ
マス・カンディ
ウゲット・カン・フェイセス
フリア・ヴェルネット
のみなさん
現在は11生産者に増えています。
(また、ラベントス・イ・ブランの様にカバを脱退してコルピナットとは違う独自の名称を名乗る生産者もあります)
カバの市場では、コドーニュ、フレシネなどの大手が流通の8割以上を独占しており、上記生産者たちのシェアは1%程度と小さいのですが、
グランレゼルバになるとその30%を占めており、
またカヴァの単一畑であるDOCに相当するカバ・デ・パラヘ・カリフィカードの13の内6つを持っています
最初の9つの生産者のレベルの高さが分かりますよね。
こんな方々 ↓
公式HPより
あれ?12名いますね
プライドの表れでもあるコルピナット、中々のお値段がする物ばかりですが飲んでみる価値はあります
例えば、このワイン ↓
リョパール レオパルディ ブリュット ナチューレ グラン レセルバ2012
4年以上の瓶熟で2012年はおそらく2016年頃に発売されていますが、まだコルピナットは名乗っておらずDOカバとなってます。
それが、2013年になるとコルピナットと名前を変えています
製法やセパージュは同じ。
味が変わった訳ではありませんが、新しい挑戦と言うか、新たなスタート。
その境目のワインとでも言うのでしょうか
お値段は流石の一葉さんくらいしますが、シャンパーニュを思うとかなりお値打ち。
新しいスペインの本格スパークリングワインです
コルピナットの名前、覚えておいてはどうでしょう