2022年07月15日

2017はもはや「古酒」なのか


雨続きの名古屋、激しい降り方と時折晴れ間があったりの差が激しい

イタリアやスペインでは干ばつが進んで農業には危機的状況で、あちこち山火事が起こってたり…
あーぁー、いいニュース、カモン。


7月は何もしないままに終わっていきそうな気がする…
仕入れもしないし。
でもワイン会は多少あるかな。

今日は1本だけ、珍しく再入荷したワインがあるので紹介します

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アンリ・ボワイヨ ピュリニー・モンラッシェ1erレ・ピュセル2017

今、何故か2017が出てきました。
正規品なので来歴&保管は完璧です、ご安心ください

説明するまでもないかもしれませんが、このワインはフランス、ブルゴーニュの白ワインです。
シャルドネ100%

アンリ・ボワイヨもこれまた有名なんで、ご存知の方が多いでしょう

ボワイヨ家はヴォルネイに代々続く家系で、1630年には記録があるような名門一族です。
今では子孫がいくつかに分かれてそれぞれドメーヌを持っています。
なので、〇〇ボワイヨって言うのは何軒かあるんです。

アンリ・ボワイヨはその中でも一番古く、元になっているドメーヌの末裔で創業は1885年という古さ。
ドメーヌはムルソーにあります

今のご当主アンリさんで5代目、息子のギョームさんも蔵で働いています

こんなお二人 ↓

アンリ・ボワイヨepoque_visuel6.40d1ed9f.png
HPより

数年前にアンリさんにあった事がありますが、それは上品な紳士でした
ギョームさんの息子さんもまだ小さいですが、いずれは蔵を継いでいくのではないでしょうか

2つの融合と1つの信念、が蔵のモットーです

ヴォルネイとピュリニーという2つのテロワール
父と息子の2人の協力
赤と白の2つのワイン


それを一つの信念に基づいて遂行する、より良いワインを作る目的の為に

アンリ・ボワイヨはまさにこの「信念の遂行」が完璧なドメーヌです
妥協無し、
手抜き無し、
言い訳無し

ブドウやワインが思う水準に達していない時にはバッサリ切り捨ててしまう程です。
他のドメーヌだったら普通に販売するであろう物を格下げしたり、バルク売りしてしまったり。
怖いくらいに理想に従う潔癖なドメーヌなんです

と、そんなアンリ・ボワイヨ、やっぱりワインは素晴らしい
そりゃ人気あるはずだよね、と納得の美味しさ。

こちらではアンリ・ボワイヨ・メゾンとしてネゴシアンもやっています。

ドメーヌで最も素晴らしい白は、特級バタールモンラッシェもあるんですが、モノポールの1級ピュリニー・クロ・ド・ラ・ムーシェールかもしれない
(ネゴスでは特級モンラッシェもありますが、日本では全然見ませんね

今日の1級レ・ピュセルは、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェに隣接する区画です
(クリオ・バタールやビアンヴニュって小さいのであまり見かけないかもしれませんが、モンラッシェ特級の塊の一つです)
いい場所ですよ ↓

アンリ・ボワイヨ.png
HPより、緑の〇がピュセル

この地図いいですね〜、区画がとても詳しく書いてあるし
HP見てください

現在ではボトルは蝋栓になっていますが、2017年ではまだフォイルキャップです。

平均樹齢は45年、60%を350リットルの中樽(新樽)で残りを1年物の樽で13ヶ月熟成。
小さな樽を使うよりもワインの接触を低くできるから、という理由で中樽を使っているそうです。

若い内はレモンやオレンジの花の香りで淡い黄色をしていますが、熟成するにつれて厚みが出て黄金色でコクのある深い味わいに変化します
そうなるまで待った方が絶対にいいです。

2017年は前年の霜害による収穫激減の悪夢から少しは立ち直れたヴィンテージで、穏やかな春と暑い夏でしたが適度に雨が降っていまの様な猛暑にもならず順調に収穫まで成長した年です
赤よりも白の方が評価が高く、若いワインでも早くから華やかな物が多いようです

今、5年目ですがまだ早いでしょうね
もう少し我慢
セラーに置いてある事を忘れてあと5年は置きたいところ
1本しかないけど。

これが中々待てませんね、なので「忘れた作戦」でどうでしょう
「あ、まだこれ、あったんだー」と発見できた時の歓びを思うと、にやけそう

そしてお値段は言うまでもなく諭吉君2人以上だよ
買う価値は大いにあります〜











posted by cave MITSUKURA at 19:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする