この先晴れ続きで暑くなりそうな名古屋です

てんちょ、最近とても気になる事がありまして…
通勤途中に新しくオープンしたパン屋さんがあるんですが、ちょうど帰りの時間が閉店時間らしく、シャッターを半分下して閉店作業をしているんですが。
売れ残ったパンをトレーから45リットルの黄色い名古屋市の事業ごみ袋にどさどさ入れてるのを何回も目にしています

毎回多分3袋はあると思います、100個以上かも

も、も、も、もったいないー
捨ててるのはおそらくアルバイトさん達でそういう決まりなんだろうけど、こうも日々売れ残るなら生産調整した方がいいと思うんですよね

誰か疑問を持って改善しないのかなぁ、食べられる物をあんなに簡単に捨てて欲しくないです。
前を通るたびにもやっとした残念な気持ちになります

さて、今日はルフレーヴと共に入荷した新ヴィンテージのワインを紹介します

てんちょ、個人的にはルフレーヴよりもこちらの方を心待ちにしてました

フェヴレ

メルキュレ クロ・ロシェット ブラン2020 モノポール
メルキュレ 1erクロ・デ・ミグラン2020 モノポール
メルキュレ ラ・フランボワジエール2020 モノポール
フェヴレのモノポール3本

(モノポールとは単独所有区画の事で、通常、一つの区画に複数の所有者がいるブルゴーニュでただ一つの所有者に占められる区画を差します。最も有名なモノポールはロマネ・コンティです)
フェヴレはニュイサンジョルジュにある老舗のネゴシアンで、コートドールにも沢山の自社畑を持っています

ニュイサンジョルジュはニュイで一番大きな街です、フェヴレのご近所にアンリ・グージュがあります

そして、これがメルキュレにある醸造所です、素敵なシェです ↓

HPより、以下同様
やっぱりそれなりの規模ですねぇ
(ニュイサンジョルジュにも本拠地の醸造所があります)
フェヴレに限らず、ネゴシアンは現在ではどこも自社畑の比率が半分以上あるのが普通です。
ブルゴーニュは価格の高騰で、ブドウを安定確保するのが難しい昨今、資金があるネゴシアンでは自社畑を増やす事で生産を維持するようになってきています

フェヴレにはコートドールでもモノポールがいくつかあります ↓
ジュヴレイ・シャンベルタン1erクロ・デ・ジザール
コルトン クロ・デ・コルトン
ボーヌerクロ・ド・レキュ
ですが、
今日のメルキュレはコートドールに負けないくらいいい味なんですよ




フェヴレは所有する畑の内の半分以上がコート・シャロネーズにあります

5代目と6代目がシャロネーズのポテンシャルに早くから気づいており、より優れた区画を入手。
現在7代目に至って、シャロネーズの優良畑にはフェヴレの名前が必ず上がる、といわれる程になりました

(因みにフェヴレは1825年の創業以来ずっと同じ一族によって継承されています)
いいですね〜
ミーハーニュイ(すんません)だけじゃない、良いワインはこういう所にもあるんです

では、畑を見ていきましょう

今日の3つの区画はここです ↓

緑の丸が白、紫の丸が赤です
メルキュレの位置やコート・シャロネーズがピンと来ない方も多いかもしれませんね

自分で地図を調べてくだされ
まず、白のクロ・ロシェットですが、
リュリーに近い一番北の区画で、フランボワジエールの北隣です。
南東向き、石灰粘土質で石の多い固い区画でそこから「ロシェット=岩、石」の名前が付けられました。
フェヴレは1933年からこの区画を単独所有しています

面積は5.45ha
シャルドネ100%
手摘みで選果されたブドウは円筒圧搾機で優しくプレスされた後、発酵を経て半分をフレンチオーク樽で、25%を新樽で16ヶ月以上熟成されます。
残りのタンク熟成のワインとブレンドする事で程よい樽の風味が生きたワインになります

次に、1級のクロ・デ・ミグランは、白のロシェットから南にすぐの場所にあります。
クロ・デ・ミグランとは「私の土地」という意味で、イギリス人の高官に由来する名前らしい。
ピノノワール100%
1級だけあって、力強くボリュームのあるワインになっています

フリーランジュースと、少しのプレスを混ぜてバランスの取れたピュアなスタイルを保っています。
こちらも一部を新樽で熟成、香りも味も強すぎないけれど存在感のある仕上がりです

そして、最後のモノポールがラ・フランボワジエールです。
ここは1級ではありませんが、蔵を代表するモノポールであり、ロシェットと同じく1933年からの単独所有区画です。
フランボワーズの名前の通り、赤い果実を感じるふくよかな赤ワインで、とてもチャーミングです

このワイン、本当に美味しいですよ。
てんちょ、大好きです

これがフランボワジエールの畑 ↓

2020年は暖かい春に始まり、やっぱり暑い夏になりました

気温の上昇と雨が少ない事でブドウは過熟した状態になっていて、収穫のタイミングが難しいヴィンテージでした。
夏の嵐はシャロネーズには来ず、収穫は8月19日と歴史的にもかなり早いスタートになりました

それでもブドウの状態は問題なく良好なので、ワインの質にも問題ありません。
来たばかりで、まだ飲んでいませんが期待超大

人気ワインなので価格はそれなりにします、一葉さん前後。
このワインの良さが分かる方は良い飲み手だと思います〜
好きなワインなので贔屓目かも
