2022年08月31日

月末だ


台風11号の影響で明け方大雨、昼間の今は快晴で蒸し暑い名古屋です
湿度高すぎ


もう今日は8月最後です
今年もあと4ヶ月。うっそみたい

10月の14周年ワイン企画
ボジョレー・ヌーボー
年末年始の営業


を考えてますが、1年が早い


フランスでは各地で本格的な収穫がスタートしています
8月なのに〜
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ルーデュモン ジュヴレイのブドウ

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シャンパーニュで、どちらのドメーヌだったかなぁ、忘れてしまった。
区画毎の熟度の確認です。


2日には大量入荷があるので、新しいワインも紹介できそうです
さらば、8月〜









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2022年08月29日

食後酒飲みますか


昨日から朝晩、涼しくなったような名古屋です
秋っぽい空気です。

9月1日から値上げの銘柄がたーくさんありまして、仕入れするなら今の内なんですが。
全てをがっぽり確保するのは予算的にも保管場所的にも難しいです
そして人気ブルゴーニュはとっくにない、注文する、しないのレベルじゃないという悲しい状況


パカレの2020赤、スパークリング、マールが予約開始になりましたが、入荷数が少ないのなんの
沢山発注しても割り当てになって、数本しか来ないだろう…

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マール、気になります ↓

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写真は2枚とも輸入元SNSより拝借



マールは蒸留酒です

ブランデーの仲間です(原料がブドウなので、麦や穀物ならウィスキーです)
イタリアではグラッパと呼ばれます。
スペインではオルーホ

所謂、命の水っていうお酒です。
オードヴィ
アグアヴィテ
アグアルヴィエンテ、など各国語でも同じ意味です。

錬金術の副産物みたいなお酒ですが(蒸留方法の発明)、アルコールだけを取り出してるので度数が高い
加水して販売してますので大体40%ですが。

このお酒はワインを作って残ったブドウの搾りかすを蒸留して作ってます
廃品利用、エコなお酒かも。

なのでコニャックなどの蒸留が最初からの目的のブランデーと比較すると、ちょっとがあります。
加水して蒸留する場合もあり、より圧搾が少ない高級ワインの滓の方がブドウの風味が残っていいマールになると言われます

ミツクラの店頭には割とマール・グラッパがある方です(ミツクラネットショップだよ) ↓
https://cavemitsukura.com/product-category/%e3%82%b9%e3%83%94%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%84/%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%87%e3%83%bc/?per_row=4&shop_view=grid

お好きな方、是非見に来てください〜









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2022年08月24日

極少入荷の人気ワイン


湿度が下がってくれませんかねー、名古屋は本当に蒸し暑いんですよ
冬の寒さが恋しいです
(寒いのやだけど)



先日、予約の締め切りをすっかり忘れて、営業さんに頼み込んで少しだけ買えたワインが届きました

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ロベール・グロフィエ シャンボル・ミュジニー1erレザムルーズ2020


たったの2本です

こういう大事な予約を忘れてるって相当ボケてますよね
気が付いた時には既に3日経過してた、という。

…でもね、1本、ラベルが破れています
(交換してくれます、割引で買わせて欲しいけどダメだった)

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レジョナルワインくらいだったら気にしませんけど、流石にレザムルーズだとイカン。

このワイン、この先どうなるんでしょうか???

もちろんお値段は6桁
まだ飲んじゃいけません。







posted by cave MITSUKURA at 14:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月22日

やっと17歳


お盆過ぎても全然涼しくならない名古屋
あづー
もう8月も終わりが近づいてきましたが、実感が伴わないですねー(毎年そうです)



この前、秘蔵の2005年フランスワインを遂に飲みました
 
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無事に飲めて嬉しい
一本ピークアウトしてたワインがありましたが、まぁ飲んでしまいました。

赤の2本が非常にいい香り、ブケが出て来て非常に複雑でした〜
メオ・カミュゼもピションバロンも、昔の値段を見て今と比べるとびっくりです

今、ようやく05年でも飲み頃という感じ、待つって難しいけど重要ですね
もう古いワインは持っていませんが、今のうちに多少でもキープしておくべきかなぁ…

個人的に、今年は05年の年かも

春にラターシュも飲んだし ↓

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やはり、フランス全体で成功した2005年はポテンシャルが高い。
まだこれから本領発揮です〜

コロナ減ってくれたら大きなワインイベント出来るんだけどなぁ














posted by cave MITSUKURA at 17:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月19日

みかん味じゃありません


シャンパーニュでは来週から本格的な収穫スタートになりそうです
段々、8月の収穫が当たり前になっていくんでしょうか…
早い。


先日、名古屋市美術館で開催中のボテロ展に行ってきました

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ちょっと行った日が悪かったようで、他の観覧者で不愉快な人たちがいて残念でした。
現代アートにはほとんど興味がありませんが、グッズも面白い物があって良かったです
ムートンのラベル描いて欲しいですね

名古屋市美術館のある白川公園って、お店から物凄く近いのですが、てんちょはまだプラネタリウムに行ったことがありません
 
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近くで見ると一段と凄い、その内行きたい。



今日はちょっと珍しい、新しいワインを紹介します
生産者は有名ですが、新商品です。
てんちょ、まだ飲んでおりませんので香りや味には言及できません悪しからず。

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ヴァインバック MVO マセラシオン・フォーゲルガルテン・ゼロ・アントラン2020

フランス、アルザスのオレンジワインです

ヴァインバックもオレンジワイン作るようになったんですね〜
(ヴァインバックはアルザスでグランクリュがひしめくカイゼルベルグにある老舗ドメーヌです、特級シュロスベルグの真ん前にあり、中世のカプチン修道会の畑を継承しています)

皆様、オレンジワインってご存知でしょうか?
最近、ナチュラル流行りでよく耳にするかと思います。

オレンジワインとは、簡単に言うと、白ワインを赤ワインの作り方で作った物です
なので種類としては白ワインです。

通常の白ワインは、まず搾汁して果汁だけにして発酵を始めます。
発酵前にそーっと置いておくことで不純物が沈殿しますので(デブルバージュ)、綺麗な上澄みを取って発酵させます。

オレンジワインはこの過程を取らず、赤ワインの様に果皮や種も果汁と一緒に発酵させます。
赤ワインはその過程で果皮から色素が抽出され、赤ワインらしくなっていくのですが、白ブドウは果皮の色が薄緑か黄緑くらいなので濃い目の白になるという感じです。
なのでオレンジワインと呼ばれます。

オレンジが原料なのか、と思う方がいても仕方ない

味わいは、果皮からの抽出物があるので、果汁だけのワインに比べると深みがあって複雑になるなどの利点もありますが、温度管理などきちんとしないと良い香気成分が失われたり、腐敗が起こったりと簡単ではありません
巷でイマイチな香りのナチュラルワインが多いのはこのせいです。

この10年くらい、ジョージアのアンフォラ(壺)ワインで注目されました

なるべく人工的な過程を経ない(手を掛けない)事を主義とする作り手に真っ先に取り入れられた感がありますね
ヴァン・ナチュールと言われるワインです


で、ヴァインバックも作り始めたみたい

ブドウは、ゲヴェルツトラミネール70%、ピノグリ30%
発酵後8ヶ月、澱と共に熟成させています。

特級フルシュテンタムと特級マンブールの間にある畑、フォーゲルガルテンのブドウを使っています。
2019年に新たに取得した区画です。
マルノ・カルケールという石灰・泥灰岩の土壌で、現在ビオディナミに移行中です。
(マールはカルシウム含有量が35〜65%までの石灰質に付けられた呼び名です)

こんな岩です ↓

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HPより

黄色いですね

0(ゼロ)INTRANT=添加物ゼロの表記通り、酸化防止剤無添加です
当然フィルターもなし。

なので、きちんと温度管理された冷暗所で保管しなければなりません

酸化防止剤なしのワインは変化に弱いので、あんまり歓迎しません。
輸出向きじゃありませんね

ワインの酸化防止剤や加工肉の防腐剤は、やっぱり安全な保存には必要で有効性も高い。
(ソーセージの事故なんて考えただけで恐ろしい、戦前は多くの人が亡くなっています)
酸化防止剤に過剰に反応してる人がいますけど、現代人の食生活で添加物を避けて過ごすことはまず無理です
そんなに健康、健康って言うなら酒飲むのやめたらよろし。


…話を戻して。
清澄してないみたいですが、見た目は特に澱などありません

価格はすこーし立派。
きちんと管理してヴァン・ナチュール作ると当然そうなるでしょう
一葉さんでは足りませんが、あと野口君一人いればOK

このワイン、発見した時には既に残り5本だったんです
最近、そんなのばっか

これはてんちょも飲んでみたいですね〜
5本店頭にあります、飲んでみたい方はお早めにご来店ください

そして飲みました‼️

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まるでロゼの様な赤い色です‼️
美味しかったー。

繊細な味で、香りはゲヴェルツの甘い香り。
和食に良さそうです。
スパイスの効いた四川にも合いそう❤️












posted by cave MITSUKURA at 15:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月18日

バラのシャンパーニュ


日本各地で大雨が降ってますねぇ、酷暑と豪雨の極端なのはイカン
午前中には雨が上がって、今は晴れてやっぱり蒸し暑い名古屋です

愛工大名電、残念でしたね〜
てんちょ、イチローよりも工藤のイメージかも(若い人には分からなかったりして)


…取引先から連絡がありまして、人気ブルゴーニュが品薄になって来たので買っておきませんか、と。
複数の銘柄で残り9本とかばっかりだそうです。
えーちょっと待って、月初の在庫で250本以上あったのばっかりなのに
うっそでしょ
もちろん買わせていただきます、ない袖振って

予想以上に市場での枯渇が早い
シャンパーニュは既に手遅れだし、ブルゴーニュも加速してます。

…なんか、いい話はないのか



今日はこれ

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ディエボルト・ヴァロワ ブリュット・プレステージ ブラン・ド・ブランNV

コロロっぽいラベルが綺麗で素敵です

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シャンパーニュです。
コート・デ・ブラングランクリュ、クラマンのレコルタンです

クラマンはエペルネから車で20分くらいかな、大きなシャンパンボトルやミュズレのオブジェが県道沿いで出迎えてくれます
すぐ南にアヴィズが続きます。

こんな感じ(2つともgoogleストリートヴューより) ↓

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このオブジェ、初めて見た時密かに感動しました
ボトルの方はPRFで出来てるようでした。


ディエボルト・ヴァロワは婚姻によって出来た一族の蔵です。
クラマンに19世紀の終わりから住んでいたディエボルト家と、キュイ(クラマンのすぐ北の村)で15世紀からブドウ栽培をしていたヴァロワ家が一緒になって始めました。本格的な発展は1978年以降です
…ヴァロワって、ヴァロワ朝の末裔なんでしょうか


ブドウは、コート・デ・ブランにあるので当然ですが栽培はほとんどがシャルドネで、ロゼを作るためにエペルネに少しピノノワールを植えています
シャルドネは、クラマンをはじめアヴィズ、メニル・シュル・オジェとシュウイイのグランクリュを中心にキュイの1級にも畑を持っています。
畑は全部で11ha、やや小さめ〜中堅レコルタンといったところです。

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クラマンの畑
(HPより、以下同様)

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樹齢の高いシャルドネ


今日のプレステージは、蔵で2番目に大事なシャンパーニュです
(一番はフルール・ド・パッション、下の写真の一番左)

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グランクリュのシャルドネ100%
一番絞りのキュヴェのみ使用、MLFあり
4000リットルのオーク樽で保存した3つのヴィンテージをブレンド
ドサージュは3〜5g


セラーは地下14メートルにもなる深さで、石灰質土壌をそのまま見ることが出来ます ↓

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出そう…

今日のプレステージはとても美味しいです
シャルドネあんまり得意じゃないてんちょでも好きです

酸味がはっきりありますが、鋭すぎることなく全体を引き締めていて、深い余韻があり、複雑な味わいです
瓶熟の長さが分かる香ばしいブケ、細かい泡。

こう言うのをクリーミーなシャンパーニュと言うんだろうなぁ
今の季節でも真冬でも、いつ飲んでも間違いなく美味しい
価格も高くない(一葉さん以上諭吉未満)

でもね、この素敵なシャンパーニュ、9月1日からがっつり値上がりしちゃいます
今のうちにどうぞ〜







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2022年08月17日

トスカーナのサンテミリオンか


雨の名古屋、湿気が多い


8月はあまり仕入しませんので新しいワインはほとんどありませんが、
今日は成り行きでやって来たこのワインを紹介します

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レ・マッキオーレ パレオ・ロッソ2018

スーパータスカン、って最近聞きませんけど、このワインはそれです

今日のワインはイタリア、トスカーナの赤ワインです
トスカーナでも海に近いボルゲリにワイナリーがあります。
カベルネフラン100%、スーパータスカンって感じ?
ですから、DOCなどではなくIGPトスカーです。

ボルゲリと言えば、この場所を有名にしたのがサッシカイヤである事に異論がある人はいないと思います
その後、同族のオルネライヤアンティノリもワイナリーを作ってこれまた有名になりました

彼らは貴族で、父親や祖父がフランス・ボルドーワインを好んで飲んでいるようなお金持ち。
昔の「安い水替わり」「質より量」といったイタリアワインには見向きもしなかったそうです
そんな血を受け継いで、イタリアでも凝縮したフルボディの赤ワインを作ろうと、カベルネやフラン、メルローを栽培したのが始まりなのですが、貴族だけあって資金には困らないし、志や着眼点は最高と言えどもやっぱり有利なスタートであったはず

ところで、ボルゲリってどこら辺か分かりますか??
トスカーナ州リヴォルノ県って言ってもイマイチよく分からないかも

トスカーナは広いので、沢山のワインが作られていますし、
多くの方はキャンティブルネロをまず思い浮かべるはずです

ボルゲリはここです ↓

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まですぐ

そんなボルゲリで、貴族でないワイナリーが今日のレ・マッキオーレです

ここのワインはいつでも人気で全く手に入りません
イタリアワイン好きならもう20年以上も前から入手困難なワインだとお判りでしょう

今回、その希少ワインのパレオ・ロッソ1本だけ入荷しました
1本しかありませんので

ワイナリーを始めたのはエウジェニオ・カンポルミさん、ボルゲリの農家の3代目ですがワインショップを経営してたそうです
理想のワインへの情熱を持って、自分のワイナリーを立ち上げたのが1983年、4haの畑からスタートしました。
彼は既に鬼籍に入ってしまっていますが、奥さんと息子さん達が蔵を継いでいます。

パレオ・ロッソのファーストヴィンテージは1989年
1994年には「幻」と言われるメッソリオを発売、メルロー100%で大人気、ものすごく入手困難なワインになってしまってます。
(実は今回メッソリオも1本買えたんですが、やめちゃいました。勿体なかったかな〜

海に近く表土が厚いボルゲリでは、湿度も高めでブドウ栽培には向かないとずっと考えられていました
そのせいもあって、ワイン作りの歴史はまだ50年と少しといったところ。

ですが、複雑な表土の畑では水はけがよく、夏の乾燥にも耐えられることが分かって、ブドウ栽培は成功しています
また、粘土質の表土なのでメルローやフランには最適だったことが重要です、サンジョベーゼを試して上手く行かなかった先人はフランス品種を植えるなど考えもしなかったと思います

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HPより、以下同様

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マッキオーレではボルゲリのテロワールを表現するのにブレンド無しの単一品種でワインを作ります

最初はカベルネソーヴィニョンで試したというパレオ・ロッソですが、カベルネフランの方が断然美味しかったようで2001年以後ずっとカベルネフランです。
栽培は始めからオーガニック。
マッキオーレがカベルネフラン100%で成功したのを見て、フランを植える蔵が増えたそうです

このワインの凝縮感には今さら説明が要らないかもしれませんが、かなりのフルボディです

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フレンチオークで18ヶ月熟成してますので、香りもボリュームいっぱい。
すぐに飲むと勿体ないくらい、真っすぐでどっかーんと来ます。
ですが、やはり洗練されているはず。
てんちょ、2018は飲んでいませんが、カベルネフラン大好きなのでこのワインも好き
何年前だろうか、飲んだの。

個人的にはすぐ飲むのならデキャンタ―ジュした方がいい、前日抜栓とかお勧めします

そしてお料理があった方がいいです
お肉以外に何が合うかなぁ…
しっかりしてるし、パスタもラグーにしてしまいそう、うーん。
ラルド(ブラの脂の生ハム)には最高だろうな〜


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上掲の写真ですが、同じ旅行で
…ローマに行った時に「イタリアで最初にカルボナーラを出したレストラン」に連れて行ってもらいましたが、
美味しいベーコンがあるからカルボナーラもいいかもしれません
(ローマはトスカーナじゃありませんけど)

このレストラン ↓

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2014年だ

トスカーナは広いので色んな地区がありますし、お料理も多少違うようですが、素朴でシンプルな物が多いような
イタリアワインのマリアージュもいいですね


















posted by cave MITSUKURA at 17:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月16日

鳥も狙う美味しいブドウ


もう8月も半分終わってしまいましたね〜
相変わらず蒸し暑い名古屋です


ワイン業界では、シャンパーニュとブルゴーニュを中心に多くの銘柄が9月或いは10月から、また値上げになります
結構な値上げ幅になる銘柄もあって、困ったなぁ…

円安のあほー、日銀利上げしろ
プーチンのばか、早く撤退しろ



今日は忙しくて書きかけのままで終わりそうなので。
サンテミリオンのジャン・リュック・テュヌヴァンさん(ヴァランドローのオーナー)がSNSで紹介していた案山子を載せておきます ↓

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何ともリアルな
怖い?
宙に浮いてると案山子とは言えないのかなぁ

南半球ではブドウの収穫時期に近づくと取りに食べられないようにネットを掛けるのですが、ボルドー右岸でも白の収穫がそろそろだそうで、鳥よけの案山子の登場です。

と言っても、フランスではあんまり見たことないです

テュヌヴァンさんのところでは、良い白が出来そうで何よりです
他地域も暑さは厳しいですが、ブドウの作柄はまずまずのようです

また明日〜













posted by cave MITSUKURA at 18:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月13日

繊細グラス


台風8号の影響はほとんどない名古屋です
雨は降りましたが、そのせいか朝は多少涼しいかな。
今はカンカン照りですけど

お盆休み、皆様何してますか〜??
遠出してる方も多いかな。
てんちょは特に何もしてません、いつもと同じ。



ワインを家でも楽しんでる方、どんなグラスを使っていますか?
グラスはとても大事です

グラスでワインの味が変わるくらい重要なんですよ〜
いいワインもいいグラスで飲まなければ価値が半減してしまいます

ある程度の容積がある方が香りがたまりますし、
口に当たる部分が薄い方が、細かな味がはっきり分かります

薄いグラスって洗うの怖いんですけどね…

店頭には今、とてもおすすめなグラスがあります

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シュピゲラウ ディフィニション
左から、
ボルドー
ブルゴーニュ
シャンパーニュ
ユニバーサル


オーストリアにザルトというグラスがありますが、かなり薄くて脚も細い繊細なグラスです
しかし、良いグラスだけにお値段もそれなりにします。

今日のディフィニションは、ザルトと同じくらい薄いのに価格は半額程度とかなりお手頃です
脚の細さも同じ ↓

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本当に、軽い薄い細い

容量も大きくて完璧です

洗う時には注意が必要ですが、これで飲めば980円のワインでもとても繊細な味わいになるでしょう

おすすめです〜









posted by cave MITSUKURA at 16:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月10日

ジャケ買いですが裏付けもある


今日もあづい〜
毎日暑いって書いてますね、すみません

明日から夏休みの方も多いのではないでしょうか?
カーヴミツクラには休みはありません

次の休みはお正月だ
あ、てんちょは個人的にはお休みしておりますので。



今日は1本しかなかったこのボルドーを紹介します
自分が飲んでみたい

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ル・ポイヤック・ド・オー・バージュ・リベラル2015

点「・」が多すぎ?

このラベル、好きなデザインです

御覧の通り、オーバージュ・リベラルのセカンドワインです
フランス、ボルドー、メドック地区のACポイヤック
オーバージュ・リベラルはメドック5級です。

2015年だし、どっかなと思って買ってみましたが、なんせ1本しかない
ちゃんと店頭で販売していますよ〜

セパージュは、カベルネソーヴィニョン80%、メルロー20%
分かりやすい

シャトーの区画の一部はラトゥールピションバロンに隣接しています
所有畑は28haとボルドーでは小規模、18世紀にワイン商であったリベラル家の名前が付いていますが、
1983年にリュルトン一族に所有者が変わって今に至ります。

名前の後半の「バージュ」とは、ポイヤック南部の標高の高い丘の名前だそうです。
ランシュバージュもここからだろうか。

綺麗なシャトーです ↓

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HPより

今日のセカンドワインは樹齢15年の若木のブドウを使用、樽熟12ヶ月です。

てんちょ、このワインは飲んだ事がありません
(オーバージュ・リベラルは何回もありますが)

ラベルのデザインと2015年を見て、
野生の勘が美味しいだろうと告げていたので買ってみました
適当?

いやいや、結構、勘は外れないてんちょ(酒好きの血が騒ぐ)
美味しそうだもん。
価格は一葉さんでお釣りが来ます

誰か飲んでみませんか??









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2022年08月09日

200歳おめでとう


蒸し暑いです〜外は息苦しいくらい…

終戦から77年、ニュースやTVで取り上げる時間も減っていますね
今の日本は戦争を再び仕掛けるだけの資源も人材もないでしょうが、周りの状況は全く楽観視できないにも拘らず外交術は相変わらず下手なままだし、心配しかない


カーヴミツクラはお盆も休まず毎日営業しております
毎日12時〜20時


今日は限定品のシャンパーニュを紹介します

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シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴNV 200thアニバーサリーBOX

高額銘柄が日本の市場から消えたシャンパーニュですが、輸入元の配分にも問題があると思います
愛好家より優先すべき飲み手があるはずがなかろう〇〇め
(文字なんでかなりトーンダウンして書いてますが、実際の心情は呪いと怒りが渦巻いてます)

ま、それは置いといて。
今日のシャンパーニュは、シャンパン・チャーリーことシャルル・カミーユ・エドシック生誕200年を記念した限定ボトルです

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エッチングの綺麗なボトル、箱も特別です

シャルル・エドシックの創始者であるシャルル・カミーユ・エドシック氏は、1822年生まれ。
蔵を起こしたのが1851年なので29歳の若さで当主となってるんですね
(シャンパーニュ事業を叔父から引き継いだ父の後を受けてます)

シャンパン・チャーリーは、アメリカでの彼の呼び名で、アメリカの輸出市場を最初に開拓したのがシャルル・エドシックです
イギリスやドイツ、ロシアは既に他のメゾンが進出していましたので、彼は競争がなく、これから成長するであろうアメリカに目を付けたのです。
賢い

彼はシャンパーニュと一緒にフランスの最新式のショットガンもアメリカで販売したのですが、これが大当たりしまして、シャンパーニュと合わせて銃の輸出でも大もうけしたんです

大陸の進んだ文化を紹介してくれるシャルル・カミーユ・エドシックは社交界で引っ張りだこの人気ぶりで、彼をモデルにした「シャンパン・チャーリー」という映画まで出来てしまったという白熱ぶりでした
この映画、見たいんですがどこにもないんですよね〜
主演はゲーリー・グラントだったと思う。

しかし、その栄華は長く続かず、彼は南北戦争中にニューオーリンズでスパイ容疑で拘束されてしまい、投獄されます
その間に資金源にする予定の綿花を積んだ船が沈没、代理人に資金を持ち逃げされ、さらに彼自身も牢獄で病になり、ついに破産してしまいます

でも解放後、出資を申し出た篤志家(支払いを拒否した代理人の家族)によって数ヶ月で復活を遂げた、という、正に映画の様な生き様です

現在のメゾン、シャルル・エドシックにはランスでも最も古い地下セラーの一つがあります
クレイエールと呼ばれる石切り場の跡で石灰岩の白い壁が印象的です ↓

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HPより

でも、住所がパイパーと同じだなぁ…
元は一緒の蔵だからなのかな【謎】
(エドシックはドイツ人のルートヴィヒ・エドシックが1785年に婚姻によって設立したメゾンです、その後ドイツ系の甥3人が継承しますが、
パイパー、シャルル、モノポールの3つのエドシックに分かれて現在に至ります)

そんなシャンパン・チャーリーをオマージュしたボトルが今日のシャンパーニュです
元はNVのブリュット・レゼルヴですが、特別パッケージの限定品

諭吉一人でおつりが来ますので、ギフトにも選びやすい
今、本当に1万円くらいの、ちょっと良いシャンパーニュがないのですが、これなら大丈夫

グラスセットも再販してほしいなぁ〜













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2022年08月08日

テイスティング講座、今年もやります


イベントページとFacebookに、今年のソムリエ試験2次試験対策講座の案内を載せました
講師は青木さんです。

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グローバルHPより拝借

ワインテイスティングって、ちゃんとやり方があるんですよ

多分誰もが一番困ってるのが香りの表現だと思いますが、香りには分類があり、用語も決まっています。
それを覚えれば誰でも理路整然と正しいテイスティングが出来ます

…適当な想像でポエム読んでる訳じゃありませんので(いや、ほんとに)

1回4000円で6種類
高額ワインは出ませんが、経験値が格段に上がります

でも毎年気になる事が。
「当てる」「当たった」、ばかりに目がいって全然テイスティングの手順や用語の分類を覚えない人がいます
テイスティングはクイズじゃありません

楽しく飲むのは良い事です、それに知識が伴ってもっと楽しくなれば一層良いかと思います
あ、苦言を言うのが目的じゃなかった

試験受けない方も歓迎です、2次対策のお申し込み、お待ちしております〜








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2022年08月06日

すぐりの畑


曇り空の名古屋、数日前の暑さからすると少しは気温低いです

南仏では史上最速で収穫が始まったようです
ボジョレーでも、早いところで8月中旬くらいの収穫(まずはヌーボー用)が見込まれており、順調にブドウは生育しています ↓

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ニコラ・ロシニョールSNSより モルゴンのブドウ

輸送の問題や本数確保が困難な事から、ボジョレー・ヌーボー2022は暗い
品質の問題ではないけれど、ヌーボーが入手困難になるとは。

世界的にも最も重要な市場である日本向けの出荷がかなり減るとすると、ボジョレー・ヌーボーを取り巻く状況は変化は加速しそうです。
以前から、人気ドメーヌの高級ボジョレー・ヌーボーと大量生産の風物詩的存在の低価格ボジョレー・ヌーボーとは、愛好者がはっきり2分されていた感じでしたが、今後は低価格での販売が難しいこともあり、大量生産の低価格帯の物は減っていくでしょう




今日は、久しぶりに仕入れした、このワインを紹介します
今日もブルゴーニュ。

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プス・ドール シャンボル・ミュジニー1erグロゼイユ2015

超有名生産者、ブルゴーニュの赤ワインです
プス・ドール知らなかったらブルゴーニュ通とは全く言えません。

この蔵はヴォルネイを代表する重要な老舗ドメーヌの一つで(あとはダンジェルヴィーユやモンティーユ、ラファルジュでしょうか)、DRCの所有者であったマレ・モンジュ家の所有畑が元になってます

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HPより

ヴォルネイは中世では、最も高貴な赤ワインを生む村としてブルゴーニュのトップでした
ヴァロワ朝初代王のフィリップ6世がブルゴーニュ公国のウード公にヴォルネイを72樽注文した記録が残っています。
カイユレや60ウヴレ、シャンパン等、香りよし寿命よしの最高のワインが沢山あります

プス・ドールではヴォルネイに3つのモノポールがあります

クロ・ド・ブース・ドール
60ウヴレ
クロ・ドーディニャック


どれも素晴らしい畑。
今、何も知らずにニュイばっかりありがたがってるミーハーな人、ヴォルネイやポマールを馬鹿にするでない


プス・ドールの設立はなんと16世紀、革命前のブルジョワハウスだったようですね
その後はしばらく低迷する時代がありまして、1964年にニコラ・ポテル氏(と投資家)によって再建されます。
そしてその後、現在の所有者、ランダンジュ氏に1998年に買収されています。

今のオーナーさんは他業種(医療器械)で成功した方なので資金は潤沢、設備を一新して更に畑を次々に買い足しています
すっごい快進撃、お金持ち〜
息子さんのブノワさんが現在支配人として仕事しています。

こんなお二人 ↓

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HPより

元々、ヴォーヌロマネに別荘を持ってたとか… 羨ましい


で、ヴォルネイを散々褒めておいてなんですが、今日のワインはシャンボル・ミュジニーです

この畑は、ランダンジュ氏がオーナーになってから手に入れた畑で、シャンボル・ミュジニーの老舗ドメーヌであるモワンヌ・ユドロから継承した区画です

当時、モワンヌ・ユドロは後継ぎがおらずドメーヌを売却する意向を公にしていましたが、その畑の価値が考慮されて買収価格はとてつもない高額になるだろうと言われていました
1級レザムルーズ、特級ボンヌ・マールを含む畑は誰もが欲しい区画ですが、その買収劇を制したのがランダンジュ氏でした。

いくらだったんだろう…

その際に一緒に手に入れた区画が今日の1級グロゼイユです

この畑を知ってる方はとても少ないのではないでしょうか?
なんせ、極小区画です(正確な面積が分からない、すんませーん)
ここ ↓

シャンボル・ミュジニー グロゼイユ.png

プス・ドールが所有するのは、0.52haとこれまた極小。

グロゼイユとはフランス語で赤スグリの事です ↓

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パティシエWIKIより拝借

英語だとレッドカラントです。
小粒で真っ赤な実が綺麗です、甘酸っぱく、はっきりした酸味があります。

余談ですが、ロベール・グロフィエの若いワインって、グロゼイユ(または生のフランボワーズ)なイメージです
赤く透明感のある液体で甘酸っぱいワインでしょ。


うーん、醸造や熟成に関して全く情報がありません
しかし、極小区画の1級ワイン、どーしても飲んでみたくて買ってみた。

随分前にモワンヌ・ユドロ会やりました、それ以外の生産者のグロゼイユも飲んだ事あります。
が、プス・ドールのグロゼイユは未だ飲んでいない
当たり年の2015年だし、期待できます

まだちょっと早いだろうか
今、一番飲みたいワインです

価格は諭吉さん2人でおつり来ます。
これって安い?高い?

御試しあれ〜






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2022年08月03日

人気ブルゴーニュ来てます


昨日も今日も尋常じゃないくらい暑い… 名古屋の街中は軽く40度くらいあると思います
夜も29度の表示になってたりして。
たまらん


昨日は午前中に業界向けのフランスワイン試飲会に行ってきました

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時間を区切って少人数での開催ですし、朝一番(10時〜)だと人も少なくて安心です。
出品は35本でした、てんちょいつもさっさと試飲して帰るので滞在は20分くらいです

いいワイン色々とあったけど〜、夏は無理に仕入しませんので今後の参考にしておきます
輸入元さん、ごめんなすって。

やっぱり、朝一番の試飲って香りや味がはっきり分かるので、いいですね
楽しく飲むなら夜がいいけど、吟味には朝



店頭には人気ブルゴーニュのこれが再入荷して来ました

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アラン・ユドロ・ノエラ 
ブルゴーニュ・ピノノワール2019
ブルゴーニュ・アリゴテ2019
ニュイサンジョルジュ1erレ・ミュルジュ2019


3種類だけ。
全部、すっごく少ないので買いたい方は早めに来てください
取り置きしませんので、悪しからず。

てんちょも久しぶりにアリゴテ飲みたいな〜


あと、こちらは2020の割り当てが入荷しました

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一部

ジェラール・ラフェ
ブルゴーニュ・ピノノワール2020
ジュヴレイ・シャンベルタン2020
シャンボル・ミュジニー2020
シャルム・シャンベルタン2020
クロ・ド・ヴージョ2020
クロ・ド・ヴージョVV2020
クロ・ド・ヴージョ2013


グランクリュはほとんど1本です
人気のラフェ、これまでは普通に発注できてたのに、2020年ヴィンテージからは割り当てになってしまった

しかも少ない〜
あれまー
そんなのばっかり


他にも個人的にはうっしっしなブルゴーニュを買いました(マニア向け自己満足)ので、また順番に紹介します

ご来店をお待ちしております。





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2022年08月01日

定評の泡が再入荷


今日から8月
しかしこう毎日、37度、38度も気温があると、発熱してても分からなかったりして…
体温より高いって異常…


今日は久しぶりに入荷した美味しいスパークリングワインを紹介します
一瞬で欠品してて再入荷を待ってました
(輸入元は変わったんですけどね)

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バイイ・ラピエール
クレマン・ド・ブルゴーニュ シャルドネNV & エガラード2018


シンプルなラベル、シャルドネはもちろんシャルドネ100%エガラードピノノワール95%シャルドネ5%

バイイ・ラピエールはギ・ド・アシェットで一つ星の優良生産者です
シャブリの南西25キロくらいの所にある協同組合で、430の栽培家が共同でクレマン・ド・ブルゴーニュを生産しています。
平均年産は350万本にもなる巨大な組合で、常時500万本ものボトルがセラーに眠っています。

…数字が大きすぎて、イマイチ、ピンと来ませんでしょうか
因みにシャンパーニュ・メゾンのビルカール・サルモンで年産180万本なので、如何に大きな組合かが分かりますか?


セラーがあるヨンヌ川沿いの地域は、シャブリやオーセールと同様に建築用の石灰岩を採掘する石切り場の跡が沢山残っており、それがセラーになっています ↓

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HPより
気温が平均して低く、湿度も保たれています

また、石灰岩の白亜土壌がシャルドネやピノノワールに適していて、優れたブドウが取れる場所でもあります
シャンパーニュと同じです。

そうした土地の利点を生かしつつ、蓄積したノウハウで繊細で複雑なクレマンを作るバイイ・ラピエールです

収穫は全て手作業
圧搾は空気圧プレスのみ(ゆっくり均等にブドウがつぶれ、より純粋な果汁が得られる)
平均で16〜18ヶ月の瓶熟


セラーは手つかずのまま、ですが、醸造設備は最新です ↓

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とても清潔

バイイ・ラピエールではクレマンばかり10種類以上も生産しています

シャルドネはそのまま、ブラン・ド・ブランなんですが、エガラードegaradeって変わった言葉です…
HPには「夜の散歩」「迷い道」みたいな意味だと説明してありますけど、どういう意味だろう
不思議。

しかし、今日の二つのクレマンは素晴らしい品質にも関わらず、とてもお値打ちなのです

今、名の通ったブルゴーニュの生産者のクレマンは4000円以上するのが普通ですが、今日のクレマンはどちらも3000円以下
シャルドネは2000円前半。
素晴らしい〜

瓶熟が長いので香りはとても良いです
泡の細かさや余韻の長さは文句なし

気軽に飲んでもお手頃価格なんで大丈夫です
下手なシャンパーニュ飲むより喜びは大きい。

これは本当にオススメですよ〜




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