2022年10月30日

品種が分かるかな


秋晴れの名古屋、気持ちがいい天気です
昼間は厚い上着がなくても大丈夫かな

明後日はもう11月ですね…



今日はまたイタリアワインを紹介します

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ファレスコ テルース ロッソ・ラツィオ2019

背の低いずんぐりしたボトルですが、容量は同じ750ミリです
比較するとボトルの形が特殊なのが良く分かります ↓

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今日のワインは、イタリア、ラツィオ州の赤ワインでシラー100%です

イタリアでシラーってありそうでないですよね
コスパ最高の美味しいワインです

ラツィオ州ってどこにあるか分かりますか?
ここです ↓

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イタリア長靴半島の真ん中、ティレニア海に面した州で、首都のローマがあるところです
北はトスカーナ州。

西のウンブリア州と並んで、古典的なイタリアワインが色々ありますが注目度はそんなに高くないかなぁ…
てんちょは好きですよ、中部の古典ワイン。
フラスカティやサグランティーノ

今日のファレスコは有名なオーナーさんの蔵です
オーナーは醸造家としてイタリア全国に名を馳せるリカルド・コタレッラさんです

彼はイタリア以外でも世界的に有名です、日本へも何度も来ていて、てんちょもセミナーに出た覚えがあります

現在、ワイナリーはオルヴィエートの南のワイナリーを買収しウンブリアに移転してますが、創業1979年はラツィオ州のモンテフィアスコーネでした。
兄弟のレンツォさんと共に興した蔵です。

こんなお二人 ↓

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HP・SNSより、以下同様

モンテフィアスコーネというワインを知っていますか?

有名なエピソードのある、エスト!エスト!エスト!というワインです

簡単に説明すると、中世の終わりに後からくる貴族の主人の為に美味しいワインがある居酒屋を探していた従者が、このモンテフィアスコーネで非常に美味しい白ワインを見つけて「エスト=あります」と書くところを、3度も繰り返して書いたほどの感動だったとか。
現在でも、エスト!エスト!エストのワインはフレッシュ&フルーティなイタリアワインの典型です

それから作られるモンテフィアスコーネの丘に創業したファレスコも最初はエスト!エスト!エストを生産しました
それからメルローで成功し、以後順調に事業を拡大していきます。
2017年にはトスカーナのワイナリーも買収していますね。

ウンブリアのワイナリー ↓

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今では沢山のワインを生産していて、受賞歴もいっぱいです



今日のテルース・シラーが誕生したのは1999年

シラーが土地に合ってたんでしょうね、収量を抑えて新樽を使い、モダンでリッチなワインになっています
でも価格は非常にお手頃、これが2000円以下で余裕で買えるのは嬉しいです

現在、テルースは農園として整備され、山羊やウサギがいて公園もある遊び場になってます。
コタレッラ兄弟の子供たちが入って、新しい世代へと事業が継承されています

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↑ 今年の収穫後の畑 9月5日って、早い

あまり情報がありませんが、間違いのない美味しいワインです
デイリーにも使える価格なのが嬉しいですね。

シラーですが、まろやかですので、スパイシーなフルボディのコートティの様なワインではありません。
タンニンも強くないので安心して飲んでください
料理も難しく考えなくてOK,ワインだけでも美味しく飲めますよ〜

冬に美味しく感じる程度のボディは十分にあります、シラー嫌いな方でも大丈夫でしょう

是非飲んでみてください
香りだけで品種が分かるかなぁ













posted by cave MITSUKURA at 14:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月27日

初めて続きの10月 14周年セミナーありがとう&マリコ報告


一昨日、25日火曜日は、カーヴミツクラ14周年企画チェレットセミナーでした
ご参加くださった皆様、ありがとうございました

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初めての貸会議室で不慣れだったため、必要以上にあたふたしてしまい、反省しています

グラス40×7種類

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チェレットのバローロ、バルバレスコ、本当にいい香りでした
後からの方が開いて一層良くなってたみたいですね。

そして、前回同様に講師の林茂さんのお話しがとても良かった
(と皆さんから聞きました、てんちょほとんど聞けてない)

セミナー後の懇親会でも久しぶりのお客様ともお話が出来ていい機会になりました
食事の写真なし
お土産ワインも忘れた方いないようで良かった

多大な協賛をいただきましたファインズさん、ありがとう〜

また一年よろしくお願いいたします




それとは別に、お店の企画ではありませんが、
てんちょ、先日有志でシャトー・メルシャン マリコワイナリーへ行ってきました
急に思い立って、ワイナリーのHPを月初に見張って、ツアーを予約できました

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上田ってやっぱり遠いですね。
でも、お天気も良くて、暑くも寒くもなく、一年で一番いい時に行けたかもしれません

ブドウ畑は一部で秋色に変わってました、もう少しすると落葉してしまいます

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予約したランチボックスと現地ワインで(ツアー前なのに)プチ宴会

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綺麗なワイナリーで眺めが最高です

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その後ツアーへ、受付でスパークリングワインで乾杯して、畑へGO

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収穫は終わってますが、ツアー用に残してあるブドウ

ですがね…
この時、既に出来上がっていたような…メモの字が酔っ払いです
行きの車でもワイン、飲んでましたからねぇ
いやいや、大丈夫

品種や土壌、仕立てのお話しを聞き、屋内へ。
ちょうどステンレスタンクで発酵が終わった後の澱を絞ってました ↓

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プヌマティック使うんですね〜

醸造設備の説明をしていただき、セラーで熟成中の樽を見学 ↓

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そしてセミナールームで解説を聞きながらさらに試飲

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もちろん完飲しました。


が、試飲をゆっくりしすぎたためか、帰りの時間が迫っていて慌てて買い物〜
貸し切りハイヤーだから待ってもらえたと思うんだけどね

買おうと思っていた豆皿買い忘れた〜
ガーン

そして、何故か同じワインを2本買ってたりして
まぁいいでしょう。
ワイナリー限定ワインばっかりだし

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帰りは道の駅へ寄って、一路帰宅。
のはずが…
恵那山トンネル前から大渋滞で撃沈
1時間は渋滞にはまってました、これが疲れたねぇ
(集中工事してるの知ってましたが、仕方ない)

でも、行ってよかったです

15周年でメルシャンに連れて行ってもらった、山梨の勝沼ワイナリーもとても良かったですが、マリコも充実の内容でした
今は塩尻の桔梗ヶ原ワイナリーは閉まってますが、再開されたら是非行ってみたいです

マリコワイナリーの思い出は「復習という名の飲み会」をやって、記憶と経験にしておきます
















posted by cave MITSUKURA at 15:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月23日

25日14周年セミナーの会場案内


ここ数日、気持ちの良い天気で秋らしいですね


明後日、10月25日はカーヴミツクラ14周年企画 チェレット・イタリアワインセミナーです

当日は大変申し訳ありませんが、カーヴミツクラの店舗は17時30分で閉店させていただきます。
早じまい、どうかかご了承ください。


それから、
ちょっと分かりづらいかもしれませんので、ご参加の皆様に会場のご案内をします。

会場は名古屋市中区錦2-16-5 セントレイクレノン錦伏見 4階の貸会議室です。

ここです ↓

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細長いビルで、4階だけが貸会議室になっています。
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1階には中華料理屋さんが入っています ↓
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間口の狭いビルが何軒か並んでいますので、間違えて隣のビルに入ってしまいそうです
てんちょ、見学に行った時、昼間だったのに迷いそうでした
ご注意ください。

こっちのビルじゃないです ↓

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夜だともっと分かりにくいかと思いますので、心配な方はgoogle等で下調べしてみてください。

入口はこんな感じです ↓

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そして、エレベーターで4階まで上がって下さい。
4階には貸会議室しかありませんので、エレベーターを降りればすぐに分かります

18時30から受付いたします
早めに来られる方は是非、前の方のお席でお楽しみください


準備も大詰めです
当日を楽しみに待っててください〜







posted by cave MITSUKURA at 12:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月21日

いい泡飲んでますか


あれー
昨日、あれからスピネッタの詳細を加筆したのに、消えている…
がーん、せっかく書いたのにぃぃぃ

また、その内書きます



秋の2020新入荷、今日はこれが来ました

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フーリエ

でもね、ほとんど1本なんです
写真が追い付いてませんが、ネットショップご覧ください。
もう1社あるはずですが未定。



今日はこの泡を紹介します

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ロジャー・グラート グランレゼルバ エクストラブリュット2017 140周年アニバーサリーボトル

久しぶりのロジャーグラートです
かつてのセミナーではとてもいい話が聞けて最高でしたね。

限定の重厚なラベル、最高級のグランレゼルバですよ〜


ところで、近年、カヴァをめぐる生産者の思惑が色々あるのはご存知でしょうか?

スペインの泡と言えばカヴァですが、カヴァの9割がペネデス近郊で生産されています。
しかし、カヴァという名称は産地ではなく製法に与えられた特異な呼称であるため、スペイン中で生産が可能です。

中には大量生産で規定ギリギリのイマイチな品質の物もあり、良いブドウの選別、長い熟成を掲げている生産者にとっては一緒くたにされたくないという不満がありました

皆様でも経験があるんじゃないでしょうか…
低価格で美味しくないカヴァに当たった事が

こうした事態に業を煮やした生産者からは、カヴァの名称を止めようという動きが高まり、カヴァの規制委員会は優良生産者の流出を留めようと法規制を見直したりしたんですが…結局は上手く作用しませんでした。
単独のクリュの概念を持ち込もうとしたところ、特定の生産者を優遇するかのような結果になり、一般消費者にはややこしいだけ、という不名誉な改革になってしまってます

2019年には9つの生産者がカヴァという名称を止め、独自のコルピナットという名称を使い始めています。
ペネデス内部のより中心部に産地を限定したエスプモーソで、厳しい独自の規定を掲げています

と、混乱しているカヴァですが、ロジャーグラート安心して飲める高品質のカヴァですので、是非お試しください

高品質の秘密はいくつかありますが、代表的な物は以下の3つです。

1.ロジャーグラートでは全てのカヴァはヴィンテージ入りです
ノンヴィンテージは存在しません。

2.搾汁した果汁は一番搾り=キュヴェの半分だけを使用、良い物だけを厳選しています

3.肝心の二次醗酵後の瓶熟期間は、最低でも18ヶ月、今日のグランレゼルバで最低48ヶ月です

と、このようにシャンパーニュでもやっていない所があるほどの拘りです
こういうスパークリングワインが美味しくない訳はない。


そのロジャーグラートですが、今年創業から140周年を迎えた記念に、今日のボトルを限定生産しています
(創業は1882年、元は当主が家の地下で自家用のスパークリングワインを作った事から始まっています)

チャレッロ80%、ピノノワール20%
マカベオ使ってないんですね〜
4年以上の時間を費やしてリリースされた逸品です

発売は4620本のみ、全てのボトルにシリアルナンバーが入っています

可愛いボトルカバーも付いています

辛口で軽いだけのカヴァではありません
泡の細やかさ、余韻の長さ、香りの複雑さは流石です

一葉さんでおつりがくるくらいのお値段ですが、その価値はある
こういうのを、落ち着いたスペインのレストランで飲むべきだと思います。

シャンパーニュばかりが最上じゃない、個性が光る唯一無二の泡ですよ。

良い物を知っておくことは人生を豊かにする重要な一要素だろうと思う、てんちょです











posted by cave MITSUKURA at 17:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月20日

新入荷なのに少なすぎ


だんだんと空気が冷たくなってきましたね
このところ、ちょっと忙しくてブログ書いてられませんでした


フランスではブドウ畑が秋の色になっています ↓

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シャンボル・ミュジニーの畑 ジェラール・ミュニュレさんSNSより

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シャブリの丘 meteo89さんSNSより



店頭では、ブルゴーニュ2020が入荷して来ました

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デュガ・ピイ色々、他にもありますがもらえた本数がかなり少ない…
クロード・デュガフィリップ・コランも来ましたが超少ない

いやー、新ヴィンテージは予約割り当てでほぼ完売だそうで、この少ない在庫ではとても1年戦えません



イタリアワインファンの方へ、ピエモンテの優良生産者であるラ・スピネッタのバローロなどが大特価で販売中です

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この前トスカーナのロゼを紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20221004-1.html

ラ・スピネッタは今の3兄弟の代になって、最初バルバレスコに畑を買ったんですが(1995年)、2000年からはバローロの生産も始めました
今ではバルベーラ、シャルドネ、ソーヴィニョンブランなども生産しています。

新入荷ワインの値段ははネットショップ見てくださいませ。
後個別に紹介してる時間なくてごめんなさいー






posted by cave MITSUKURA at 15:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月15日

コーヒー&ビターチョコ


名古屋の街中でも金木犀の香りが漂う季節になりました


全国旅行割=「いいじゃん、愛知旅」なんですが、クーポンを使えるお店が意外とないらしく、旅行に来たであろう複数のお客様が使い道に困ってました

うちで使っていただけることは非常に嬉しいですが
急に決まったしねぇ、金額も少ないので参加登録するメリットが感じられないお店が多いのでしょうか…
しかも期間も短いですし(延長するかもしれませんが、それならGOTOにしてもらった方がいいなぁ)

それから、今週からはやっぱり外国人のお客様が増えましたね〜



今日はこのワインを紹介します
チョコだよ、本当に、甘口ではありませんが。

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ルイジ・リゲッティ アマローネ・デ・ラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ カピテル・デ・ロアリ2017

名前をちゃんと書くと長い

みんな知ってる(であろう)、イタリアの赤ワイン、アマローネです

カッコいいラベルとボトルです‼️

アマローネはヴェネト州のワインで、バローロブルネッロと並んで古典的なイタリア高級ワインとして人気です
手間暇かけて作っているので、それは大変、いいワインと言えども簡単に真似しようとする人は少ないでしょう。

産地であるヴェローナ近郊は、ヴェネト州では一番有名で世界的な観光地であるヴェネチアとは離れた西部の内陸にあります。
ロミオとジュリエットの舞台になった街がヴェローナです

ワイナリーはその北にあり、周辺には他にも沢山のワイナリーがあります。
そこは、ロンバルディア州都の境にあるガルダ湖からすぐです。
近くには白ワインの産地、ソアヴェもあります


アマローネは、イタリア語のアマーロ=苦い、からつけられた名前です。
ただ、ワインは苦い訳ではなく、苦味を思わせるほどの黒さがある、という意味で凝縮した力強いワインです

収穫したブドウをカゴに並べて3ヶ月ほど陰干しする事で水分が抜け、干しブドウ状で糖度や旨味が濃くなった果汁を絞って作っています。
凝縮したエキスが得られるので、唯のワインでも濃い目に出来る所をブドウを2倍使っているようなイメージです

干しブドウを絞るって、かなり大変だと思います
ゆっくり、じっくりと圧力をかけて潰すんでしょうけど。
その前に、干してる間にもカビが生えないように風を当てたり、常に様子を見ていないといけませんので気が抜けません


ルイジ・リゲッティでは10月に収穫したブドウを翌年の3月まで干すそうです。
(それ以外にももっと長い時間をかける高級品も作っています)

干しブドウになった3月でもかなり気温が低い中での発酵になるので、発酵もゆっくりとしか進まず、さらに抽出の強いワインが出来るそうです。
糖度が高いと酵母が上手く働かないので、余計に時間がかかるでしょう
それから大樽と小樽に半分ずつ、18ヶ月以上熟成させています。

樽の風味は控えめ、ですが、香りのボリュームがすごい。
そして味わいはチョコレートの様なまろやかで黒いワインです

この甘さとコクの深さがブドウだけとは信じがたい、カカオは入っていませんか?って思いますよ。
(もちろん入ってません、そしてカカオ自体は甘くないですよね)
コーヒーの様な香ばしさもありますね

まず、良いブドウがなければこうなりませんし、干したり、ゆっくりの発酵だったり、と一般的なワインの何倍もの時間と手間をかけて生まれます

ですから、アマローネは高額である事がほとんどで、筆頭と言われて人気の
クインタレッリ
ダル・フォルノ・ロマーノ

の二つのワインは、諭吉さんが5〜6人は必要です

しかし、今日のルイジ・リゲッティはその点、素晴らしくお買い得です
非常に良質であるにも関わらず、お値段は巨匠の10分の1以下

今日のワインも4000円と少しで買えちゃいます
しかも、もっとお値打ちな3000円台のアマローネもあって、そちらもオススメです。
(今は店頭にありませんが)

蔵は1909年創業、ルイジは現当主のお父さんのお名前です。
マラーノ渓谷に5haの畑を所有し、それ以外に借りた畑と契約農家のブドウを使ってワインを生産しています
何か秘密がある訳ではありませんが、この品質はすごいと思う

今年はフランスのみならず、イタリアでもブドウの出来が良い「当たり年」になりましたが、一部は干ばつの影響で水不足が悪影響を及ぼしてます
ルイジ・リゲッティではドリップ方式の灌漑を行っており、ある程度対処できたようです

今年10月の収穫時期の畑とブドウ ↓

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生産者SNSより、以下同様

とても良いブドウです

ワインに使われる品種は土着の、コルヴィーナロンディネッラです。

干す準備(これは昨年の写真です) ↓

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アマローネは、ただ濃いだけの新世界ワインとは全く違います
グラスエッジの無い黒い感じは似てますけど。

アマローネ好きな方、飲んだ事ない方、是非お試しください〜
寒い季節には最高だよ











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2022年10月11日

いいグラスを使おう


朝晩は寒いくらいの気温になって来ましたね
今日も快晴の名古屋、昼間は気温が上がりそう



今日から全国旅行支援が始まります。
愛知県では「いいじゃん、あいち旅キャンペーン」という名称です
(なんで全国統一じゃないのかなぁ、GOTOじゃダメなの?

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カーヴミツクラではクーポン券がご利用いただけます
GOTOに比べると少額なので、どのくらい利用があるか不明ですけど。
もっと大盤振る舞いすればいいのに



さて、大変急ですが、
明日から店頭のワイングラス、大特価セールを始めます

やるやる詐欺になってましたので、もう思い立ったが吉日。
明日からやりまーす

種類は多くありませんが、あの薄くて最高なシュピゲラウ・ディフィニションも、定番のリーデルも、お値打ちに販売します

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グラスは非常に重要です
低価格のワインでもいいグラスを使うと、味わいや香りがとてもよく分かります
驚くほど違うんですよ

グラスセールは10月28日金曜まで

ぜっひ店頭まで足を運んでください






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2022年10月09日

このブドウの香りを想像できますか


ここんとこ、3連休が残念ながら毎回、台風や雨で行楽日和とは言えませんね
今日も一日雨の名古屋です。
外がかなり暗いですが、栄の地下には人出は沢山ありました



今日はこのワインを紹介します

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ベルデ・ボンテ コート・ド・ジュラ サヴァニエ2019

ずーっと店頭にある定番なのですが、ヴィンテージが19年に変わってラベルがカラフルになりました
ボトルにもJURAのエッチングが入った特別仕様です。↓

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ベルデ・ボンテは多分、かなり前ですがシャトー・シャロンの紹介で書いたと思います…
2018年でした ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/459695844.html

余談ですが、あれからシャトー・シャロン会やりましたよ
いい勉強になったし、ワインがとても美味しかったです
お値打ちなフィノ(シェリー)だとあそこまで単独で飲めないと思うので、シャトー・シャロンの品質の高さや繊細さが良く分かりました


店頭にはシャトー・シャロンもありますが、今日のは普通のスティルの白ワインです(黄色じゃない)

コート・ド・ジュラというAOCはジュラを広く包括する名称で(生産量だけならAOCアルボワの方がやや多いようなのですが)、生産できるタイプも赤白ロゼ、ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユ(陰干しブドウを使った甘口)と、スパークリング以外何でもあり。
単独のAOCである、アルボワ、シャトー・シャロン、エトワールもその中に入ってますので、正にジュラワインのベースとなる名称なのです。

コート・ド・ジュラでは、白の主要品種はサヴァニャンかシャルドネで80%以上使用しなければなりません。

ところで、ジュラって独特の産地でもあります。
ボーヌから車で1時間もかからず行けますので、陸の孤島なイメージがある方もいるかもしれませんが、そんな事ないんですよ
まぁ、国境近くの田舎なのは、その通りなんですが。
行政区分ではブルゴーニュと同じ地域になってます。

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ベルデ・ボンテSNSより、標高が高く山地になってるのが良く分かります

ジュラ独自のワイン文化では、まず誰もが思い浮かべるヴァン・ジョーヌですが、これは今日の白ワインでも使われているサヴァニャン100%でなければなりません

因みに、ヴァン・ジョーヌはワインの種類で、産地の名称ではありませんので、混同しませんように。
分かりますか??


サヴァニャンはフランスではジュラ地方固有の品種で、十字軍時代にオーストリアやハンガリーから伝わったと言われています
スロベニア現生のトラミナーの仲間なのですが、オーストリアワインのトラミナーやアルザスのゲヴェルツトラミネールほどの芳香性は有していません。
ジュラで栽培され、ヴァン・ジョーヌに使われる今日の品種は正しくはサヴァニャン・ブランで、ナチュールという別名を持っています。
グリに分類されるサヴァニャン・ロゼもあります。
呼び名は違ってもクロアチアやチェコ、キプロスなど東欧や地中海で栽培される品種です。

樹勢や実が小さくコンパクトなブドウなのですが、果皮が厚く、ワインにすると力強く、アルコール度数もしっかりした熟成向きの質が高い物が出来る為、古くは特に持て囃されたはずです
糖度が上がっても酸を保持する特徴は、大事な要素に違いありません。

サヴァニャンは有名な品種とは言えませんが、今日のベルデ・ボンテではとても上品な辛口に出来上がっており、すっきりと楽しめるワインです

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ベルデ・ボンテSNSより

どちらかと言うと夏向きで良く冷やして飲むべきでしょう
樽を使っていないので、爽やかなブドウの風味が生きています

ベルデ・ボンテでは、サヴァニャンに向いた区画を単独でこのワインに使っています。
ブドウ由来の旨味が「塩味」に感じられるという記述もありますので、繊細な食事と合わせる方がいいでしょう

ドメーヌのHPでは土地の青カビチーズ、ブルー・ド・ジェクスと合わせるのをすすめています


大きな産地ではない上に、栽培もそこまで多くないのでサヴァニャンを飲む機会は少ないと思います
しかし、一度は飲んでおくべき、素晴らしいワインです。

辛口の白、さっぱりタイプと思って大丈夫、難しい個性のワインではありません
美味しいだけあって価格も一葉さんでおつりがくる程度ですが、飲んで損はなし。

熟成したワインをあまり冷やすことなく飲んでみたいですね〜
待てないけどさ…

勉強でも、経験でも、楽しみでも、飲んでみるべし














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2022年10月08日

オリジナルグラスで楽しむシャンパーニュ


昨日は寒かったですね〜
気温の差が極端過ぎませんか…


うーん、ブルゴーニュを買い過ぎましたね
セラーに並べると狭くなってしまって反省
頑張って売ろう



今日は簡単に、素敵なシャンパーニュ&グラスセットを紹介します

品薄であれもこれもない、シャンパーニュです。
しかも値上がりが激しい

ちょっと早いですが、クリスマスプレゼントや年始の贈り物に、シャンパーニュとオリジナルグラスがセットになったギフトボックスはいかがでしょうか


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シャルルエドシック グランドレゼルヴ&グラス2脚 アームチェアセット

グラスも薄くて容量の多い、シャンパーニュに相応しいグラスです
エッチングも可愛いです。
とてもしっかりした箱に入ってますので、ギフトには最適



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ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル ハーフNV&グラスセット

ヨーロッパでは3月8日の女性の日ミモザを贈る習慣がありますが、それに因んだミモザ模様のグラスがセットになっています
箱も黄色のミモザ柄で、とても可愛いです。
ボトルはハーフなので、お手頃価格です


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アンリオ ブリュット・スーヴェランNV&グラスセット

こちらもしっかりした箱入りでプレゼントに最適
アンリオのオリジナルグラスが背も高くて使い勝手がいいですよ
1万円以下なのも嬉しいです



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パイパー・エドシック エクストラブリュットNV&グラスセット

こちらはコンパクトな箱ですが、ちゃんとしたグラスが2脚入っています
持ち手付きで、お値段はとてもお手頃です。


と、今店頭にはこの4種類のギフトセットがあります

シャンパーニュを飲んでもグラスが残りますので、御祝に送っても記念になります〜






posted by cave MITSUKURA at 17:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月06日

どっちの限定品が好きですか


一気に寒くなりましたねぇ
このくらいで十分だ


月初の大量入荷がようやく片付きました
ブルゴーニュの割り当てもいくつか来ましたが、とにかく少ない

久しぶりに入荷した人気銘柄 ↓

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アルノー・モルテ ジュヴレイ・シャンベルタン マ・キュヴェ2020

ドニ・モルテ ジュヴレイ・シャンベルタン メ・サンク・テロワール2020

ちょー少ないです



それから今年は少し遅い入荷ですが、こちらも来てます ↓

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コングスガード キングスファーム レッドブレンド2020

シャルドネは既に完売
ジャッジは来ませんでした
(あんまりカリフォルニア買ってないもんねぇ)

コングスガードと言えば、この独特の(3頭身?)のラベルが印象的ですよね ↓

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ですが、今日のキングスファームは、元々コングスガードのメーリングリストに載っている顧客向けだけに販売されていたセカンドクラスの赤ワインです

なので、
樽からの最終試飲でコングスガードにならなかった物を使っています。
カベルネソーヴィニョン主体ですが、シラーやフランが入るヴィンテージもあり、詳しくは非公開なのかな。

セカンドといえども凝縮感は最高、シルキーで洗練されています
まぁ、諭吉君2人でようやくおつり来るくらいですし。
流石の完成度です

毎年生産がある訳ではないので、そういう意味でも希少品です。

2020年は夏から秋まで、カリフォルニアでは大規模な山火事が発生しており、それまでの3年間に焼失した面積以上の山林や畑をこの数カ月で失っています
ワイン産業に与えた損害は37億ドルにも及ぶ、と報道されていました。

コングスガードでも悪影響があったようで、カベルネ他の収穫は落ちています
温暖化で山火事が頻発している事を考えると今後も楽観できませんね

そんな貴重なコングスガードですが、味わいは正にぎゅうぎゅう詰め
リッチで押し寄せる濃厚さがすごい

金太郎飴的濃縮感で、いつどのレベルを飲んでも完璧
頑張って対峙しないと疲れます、簡単に負けてしまうので要注意

しかし、簡単にこういうワインはできませんので、ブドウの素晴らしさも同時に理解できるはずです
てんちょも飲んでみよ〜






posted by cave MITSUKURA at 18:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月04日

軽やかロゼ・トスカーナ


月初の入荷はいつも沢山なのですが、今月は1,2日か土日だったこともあり昨日出荷の今日着という荷物が予想以上に多かったようで…
東京からくるはずのワインが2社、届きませんでした

がーん

自然現象(台風とか)以外では初めてです…
運送業界も大変なんだろうなぁ〜



でも、届いたワインから新たなおすすめを紹介します
でも時間がないから手短に。

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ラ・スピネッタ ロゼ・ディ・カサノーヴァ2020
イタリアの辛口ロゼです
ギフトボックス付きでプレゼントにも最適

スピネッタは有名だと思いますが、ご存知でしょうか?

この蔵はイタリア、ピエモンテ州で1977年創業の人気ワイナリーです
今ではバルバレスコやバローロ、バルベーラ等ピエモンテのワインを広く生産しています。
サイのラベルでお馴染み(サイだけじゃないですが)

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昔、このブログでも何回か紹介した事あります ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/427697273.html

https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/462873046.html?1664876507

↑ 2つ目のブログには中身が全くありませんが。

輸出部長のルカさんと話してて、
てんちょ:ピエモンテ1回だけ行きました、バローロに。
ルカさん:なぜ、うちに来なかったの?
     …
     あー、分かった! フォンタナフレッダに行ったでしょ
と、行動がバレバレだった事が面白かった(なんせ輸入元に連れて行ってもらったので)
…蛇足


で、今日のロゼ、素敵な色ですよね

透明瓶はこれが魅力ですが、日本向けの輸出はやはり長旅なのでワインの品質保存を優先して透明瓶を使わないメーカーも多いです。
アンドレクルエはそう言っていた。

この素敵なロゼ、ピエモンテ産じゃなくてトスカーナのワインなのです

ラ・スピネッタ・カサノーヴァとしてトスカーナ州でもワイナリーを設立。
ピサの近郊にあるらしい

整然として美しい畑 ↓

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HPより

セパージュは、サンジョベーゼ、プリュニョーロ・ジェンティーレ各50%
IGTトスカーナ

軽いセニエで作られています、樽なし。
使われているブドウはトスカーナ州の地場品種です、スピネッタは「土地の固有品種」を大事にする蔵なのです

プロヴァンスのロゼが大流行りしてるのを見て、彼らもロゼに挑戦しよう、となったそうです

辛口のロゼ、香りは繊細で華やかという程ではありませんが欠点がなく心地よい。
飲み口も同様で、軽い口当たりと程良い酸味があり、プロヴァンスロゼが人気になったのと同じスタイルです。
難しいワインじゃありません。

バローロやバルバレスコだと諭吉さん2人くらい必要になってしまうんですが、このロゼは3000円台で買えます
カッコいい箱も付いてるし。

イタリアンじゃなくても気軽に飲めますよ〜
そろそろ冷たいワインが敬遠される時期ですが、晴れた休日のランチにはいいかも
美味しかった〜

ロゼの飲み比べしたとして、産地がどのくらい分かるだろうか
誰かやってみませんか








posted by cave MITSUKURA at 19:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月02日

複雑ってこれだよ


10月25日14周年セミナー&懇親会ですが、残席僅かになって来ました

お申し込みいただきました皆様、ありがとうございます。
ご検討中の方は是非お急ぎください

多少は席数増やせると思いますので、会場と相談してみます



10月になったのにまだ昼間は暑い
名古屋は30度超えてるでしょ


久しぶりにワインの紹介します

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シャトー・サンジョルジュ・コート・パヴィ2011

ラベルが気に入って買ってみましたが、味も香りも非常に良かったです
2011年で既に11年が経っています、澱が出始めていい飲み頃です

ラベルを見ていただくと分かる通り、フランス、ボルドー右岸のサンテミリオンのワインです。
(なので当然赤ワインです)
グランクリュ・クラッセです

残念ながらプルミエ・グランクリュ・クラッセではないのです
サンテミリオンの格付け、何回もしつこく書いてますけど、正しく理解してる方本当に少ないんですよ)

先月9月8日に発表になった2022年の新しい格付けでは、
プルミエ・グランクリュ・クラッセAが2シャトー
(過去にAに格付けされたシャトー3つは不参加)
プルミエ・グランクリュ・クラッセBが12シャトー
その下の、グランクリュ・クラッセには71シャトーが認定されました
(前回の2012年の64から増加しました)

このグランクリュ・クラッセ71の一つが今日のサンジョルジュ・コートパヴィです

名前にパヴィが入る通り、サンテミリオン・コート地区の「パヴィの丘」に畑がにありますが、その区画はオーゾンヌとも、パヴィとも接しており、最高の場所にあります

ここ ↓

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も少し俯瞰するとこうですが、分かりますか? ↓

サンジョルジュ・コートパヴィ3.png

所有畑は5haと、ボルドーのシャトーとしてはかなり小規模です。
なので、知らない方が多くても不思議はありません

サンジョルジュ・コートパヴィ.png
素敵な外観 HPより、以下同様

この小さなシャトーは、規模は小さいながらも畑でのブドウ栽培は3世紀から記録があるそうで、(おそらくシャトー修復の際の)発掘調査でローマ時代(ガリア帝国)の別荘跡なども遺跡がいくつも発見されています
3世紀って、日本だと弥生時代の終わりごろ??
それ以来1800年以上もブドウ栽培が続けられてきた事を考えると、あまりに長い時間で俄かに想像が及ばないですね

もちろん当時は今の様なシャトーの区別はありませんが、あの辺のブドウ畑は良いワインが作れるっていう評判があったのは確かでしょう
現在のオーゾンヌの区画と同様に日当たりや水はけがよく、良いブドウが取れたのでしょうね。
そこは納得。

アキテーヌ時代には修道院の所領になったからでしょうか、聖人サンジョルジュの名前を名乗り、その後フランス宮廷につかえる貴族(男爵)の所有になっています。
それから革命を経て国有となり、所有者を変えて現在のオーナーであるシャルーレ家に1873年に買収されます。

驚くべきことに以後ずーっと同じ一族がこのシャトーを持ち続けています

来年で取得150年です
この一族はかつてクロ・ラ・マドレーヌやモンブスケも所有するなど、ワイン商としてかなり成功していますね。
今は、ステファン・ドルノンクール(またこの方ですか)をコンサルタントにしています。

所有する畑は、メルロー80%、カベルネフラン20%
収穫は3700L/ha

絶好のロケーションです ↓

サンジョルジュ・コートパヴィ1.png


このワイン、今とてもいい飲み頃になってます
まだピークにあと少し、でもいいブケがします

澱が少しありますが扱いは難しくありませんし、メルローの良さが分かるややフルボディです。
黒い見た目に感じますが、口当たりは柔らかく、いいコクがあるので誰もが好きになってくれそう

お手頃価格(一葉さんと少し)で久しぶりに飲み頃のいい右岸に出会った気がします
やっぱり、欠点はないけど単一な新世界メルローとは全く違いますね。

是非、皆様にも飲んでいただきたい
羊の煮込みがいいけど、牛でもOK
焼肉屋さんでもいいでしょう
こりゃー、絶対にお肉です

気温が下がって赤が美味しくなってきました
複雑で洗練されたメルロー、是非お試し下さい〜













posted by cave MITSUKURA at 16:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月01日

15年目! 14周年ワインセミナーやります


今日から10月
今月はもう少しワインの紹介をしていきたい(と思う

カーヴミツクラは10月で14周年を迎え、15年目に突入いたしました

なのですが…
てんちょ、途中入社なんで10月の何日が開店日か分からないんですよねぇ…
知ってる人が本社にもいないって、それってどーなん
まーえーわ

15年目って早いもんですね〜
これまでの全てのお客様、お取引先の皆様に御礼申し上げます
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

イベントページに14周年企画として、チェレットワインセミナー&懇親会の案内を載せました

広い会場で余裕をもって開催します。

充実の試飲ワイン7種お土産ワイン付き

試飲ワイン ↓

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ファインズさん、ありがとう〜

お土産ワインはこれ ↓

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チェレット バローロ コンテ・デル・ウニタ テロワール2015

定価5940円

ワイン詳細:

伝統的製法に忠実に、チェレットのネゴス部門が醸造し瓶詰め。
「統一の伯爵」を意味するコンテ デル ウニタは、かつてイタリア統一の基礎を築き、バローロ発展に努めたカヴール伯爵に名をちなみます。

ステンレスタンクで28-30度に温度管理しながら、アルコール発酵とマセラシオン(14-16日)。1年目はフレンチオークの樽(300L)で行い、2年目はスラヴォニア産の大樽で熟成。その後瓶内で約1年熟成。

チェリーやクランベリーの果実、甘いスパイス香。トリュフやリコリスの香りやタバコなどエレガントな熟成に由来する香り。シャープな酸、口中でも香りと同様な果実とスパイスにスミレなどの花の風味が感じられます。
(以上ファインズHPより)


セミナー後にはなりますが、懇親会では食事もワインも試飲ワインとは別でご用意します

講師の林茂さんは、5月のマッツェイセミナーでもご来店いただき、優しく熱心なお話でとても好評でした
またお会いできるの嬉しいです。
懇親会にもご参加下さるそうなので、イタリアの現地話がチェレット以外でも聞けると思います

会場は伏見駅近くの貸会議室です。
てんちょ、週明けに見学して参ります(まだ見てない)

こんな感じ ↓

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施設HPより

とりあえず、てんちょは備品の用意懇親会での食事とワインを十分準備する事が目下の使命です

とりあえず、マグナムシャンパーニュ何本かとワイン数種類の追加は決定。
食事もデリバリーになると思いますが、熟考致します

食べ物が足りない、飲み物がない、っていう予算をケチったしょぼい結婚式の二次会みたいなことには絶対したくありませんので
(若い頃何度かありました)
平日ですが、可能な方は翌日の有給取得をどうぞ(どんだけ飲む気やねん)なんてね

今回は席に余裕がありますのでお知り合い、ご友人と共に是非お越しください〜

お申し込みを待っております







posted by cave MITSUKURA at 13:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする