2022年10月21日

いい泡飲んでますか


あれー
昨日、あれからスピネッタの詳細を加筆したのに、消えている…
がーん、せっかく書いたのにぃぃぃ

また、その内書きます



秋の2020新入荷、今日はこれが来ました

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フーリエ

でもね、ほとんど1本なんです
写真が追い付いてませんが、ネットショップご覧ください。
もう1社あるはずですが未定。



今日はこの泡を紹介します

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ロジャー・グラート グランレゼルバ エクストラブリュット2017 140周年アニバーサリーボトル

久しぶりのロジャーグラートです
かつてのセミナーではとてもいい話が聞けて最高でしたね。

限定の重厚なラベル、最高級のグランレゼルバですよ〜


ところで、近年、カヴァをめぐる生産者の思惑が色々あるのはご存知でしょうか?

スペインの泡と言えばカヴァですが、カヴァの9割がペネデス近郊で生産されています。
しかし、カヴァという名称は産地ではなく製法に与えられた特異な呼称であるため、スペイン中で生産が可能です。

中には大量生産で規定ギリギリのイマイチな品質の物もあり、良いブドウの選別、長い熟成を掲げている生産者にとっては一緒くたにされたくないという不満がありました

皆様でも経験があるんじゃないでしょうか…
低価格で美味しくないカヴァに当たった事が

こうした事態に業を煮やした生産者からは、カヴァの名称を止めようという動きが高まり、カヴァの規制委員会は優良生産者の流出を留めようと法規制を見直したりしたんですが…結局は上手く作用しませんでした。
単独のクリュの概念を持ち込もうとしたところ、特定の生産者を優遇するかのような結果になり、一般消費者にはややこしいだけ、という不名誉な改革になってしまってます

2019年には9つの生産者がカヴァという名称を止め、独自のコルピナットという名称を使い始めています。
ペネデス内部のより中心部に産地を限定したエスプモーソで、厳しい独自の規定を掲げています

と、混乱しているカヴァですが、ロジャーグラート安心して飲める高品質のカヴァですので、是非お試しください

高品質の秘密はいくつかありますが、代表的な物は以下の3つです。

1.ロジャーグラートでは全てのカヴァはヴィンテージ入りです
ノンヴィンテージは存在しません。

2.搾汁した果汁は一番搾り=キュヴェの半分だけを使用、良い物だけを厳選しています

3.肝心の二次醗酵後の瓶熟期間は、最低でも18ヶ月、今日のグランレゼルバで最低48ヶ月です

と、このようにシャンパーニュでもやっていない所があるほどの拘りです
こういうスパークリングワインが美味しくない訳はない。


そのロジャーグラートですが、今年創業から140周年を迎えた記念に、今日のボトルを限定生産しています
(創業は1882年、元は当主が家の地下で自家用のスパークリングワインを作った事から始まっています)

チャレッロ80%、ピノノワール20%
マカベオ使ってないんですね〜
4年以上の時間を費やしてリリースされた逸品です

発売は4620本のみ、全てのボトルにシリアルナンバーが入っています

可愛いボトルカバーも付いています

辛口で軽いだけのカヴァではありません
泡の細やかさ、余韻の長さ、香りの複雑さは流石です

一葉さんでおつりがくるくらいのお値段ですが、その価値はある
こういうのを、落ち着いたスペインのレストランで飲むべきだと思います。

シャンパーニュばかりが最上じゃない、個性が光る唯一無二の泡ですよ。

良い物を知っておくことは人生を豊かにする重要な一要素だろうと思う、てんちょです











posted by cave MITSUKURA at 17:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする