2023年02月26日

ナポリを見て飲め(替え歌風)


昨日よりは多少は寒さがマシな気がする今日の名古屋、お天気は快晴です
今週は気温がかなり上がりそうで、これで最後の寒さにして欲しいなぁ



今日は個人的に好きなイタリアワインの生産者&そのワインを紹介します
ワインは店頭にありませんが(取り寄せ可)毎度の備忘録です。

長いですがお付き合いください

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フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ

左から、
1.ドゥブル ファランギーナNV
2.カンパナーロ2020
3.シリカ2018
4.トリガイオNV
5.パトリモ2016
6.タウラージ2009
7.セルピコ2009


フェウディ・ディ・サン・グレゴリオは有名なので知ってる方が多いでしょう
カンパーニア州では一番と言ってもいいくらい、この土地のワインの発展に貢献しています。

所在地はイルピニアです、ここ ↓

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ.png
毎度の縮尺、地理感ない方へ

イルピニアは古くからの地方名ですが、現在は行政区としてはアヴェリーノ県になっています。
ワインの呼称では、DOCイルピニアとして名が残っていますので、聞いた事ある方もいるかと思います
聞いた事ありませんか??

因みにカンパーニア州は5つの県に分かれてます ↓

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WIKIより

アヴェリーノはナポリポンペイからもっと内陸にあります、ワイナリーの所在地は詳しくはここです ↓

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ1.png

アペニン山脈の南端にあたり、ヴェスヴィオ火山の火山灰が堆積した土壌が多くあります。
標高が高く、日較差があります

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオの創業は1986年とまだ若いのですが、耕作放棄されたブドウ畑を復活させ、土着品種に特価したワイン作りですぐに大評判になりました

アメリカで特に人気が出て、イタリア国内でも注目されたんじゃなかったかな、確か最初に投資したのがアメリカだったような。
(アメリカで人気爆発→国内でも人気、このパターンで成功してる蔵&銘柄はイタリアには結構多い)

戦後のイタリアワインは、経済的にも人手や販路にも困難な時代で、質より量が重視されるような時代が長くありました
バローロ然り、キャンティ然り。
カンパーニア州も同じか、さらに悪くそれ以下で、ワインが(高く)売れないからブドウ栽培をやめてしまう農家も沢山ありました。
そんな時代に危機感を感じた生産者が立ち上がり、イタリアワインの復活の為に尽力した結果、現在の様に様々な素晴らしいワインが生まれた訳です

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオもその一つ。
点在するかつてのブドウ畑を900か所以上も手入れして、元々植えられていたブドウを世話し、収量を抑えたワイン作りに使用しています
耕作放棄された畑には農薬等全く不使用で、手つかずのブドウが樹齢だけを重ねていたので、オーガニックには最適。
しかも樹齢が高く、それは今でも重要な財産となっています

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ OLD-AGLIANICO-1.jpg
樹齢200年のアリアニコ 輸入元HPより

土着品種を大事にしたのもいいですね
世界品種では既に名のある産地に太刀打ちするのは大変ですが、土地に根差した固有品種を生かせば唯一無二のワインになれるのですから

グレゴリオはまず、赤のタウラージで成功します

ギリシャ伝来と言われるアリアニコだけで作られるフルボディのタウラージは、あっという間に世界中で人気になり、グレゴリオの名前も同時に知名度を上げました
てんちょ、日本初入荷のセミナー行きました。
(確か25年くらい前、HPのCEOのPierpaolo Sirchさんの相貌が違うような… 昔の資料探してみます)

黒くて濃い外観、縁まで真っ黒、タンニンがはっきり分かるけれど果実も豊かな液体は、
強い、濃い、渋い
それが分かりやすかったのが、めちゃくちゃ受けてましたね〜
香りもムンムン、ブラックチェリーみたいな甘さにインクの様なヨード感ありで、ボリュームがすごくてびっくり。

でも、ちゃんと洗練されていたので、すごくいい印象でした
アリアニコ、今でも好きです。

そして、グレゴリオが成功した事で、創業当時には30数軒しかなかったタウラージの生産者は今では600とか800とかに増加しています
タウラージの知名度も格段に上がっています
功績は大きい。

そこから、他の品種やワインの種類も増やし、今では巨大企業に成長しています

こんなモダンなワイナリーです ↓

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ Azienda-3.jpg
HPより、以下同様

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ Bottaia-storta.jpg
お金持ちなんだろうなぁ


長くなりましてすみませんが、ワインの説明です。

1.ドゥブル ファランギーナNV(白:泡 辛口)
発売当初はかなり話題になりました
シャンパーニュのジャック・セロスとのコラボレーションで作られました。
ファランギーナ100%
瓶内二次発酵で瓶熟最低2年の本格的なスプマンテ。

ファランギーナはカンパーニア州土着の白品種で、フィアーノと同じく香りが華やかでフルーティな品種です。
白桃やユリの花など、はっきり香るアロマと控えめな酸味が特徴です(てんちょ、個人的にはもっと酸味が欲しいけど)

2.カンパナーロ2020(白:辛口)
こちらはフィアーノ100%
バリック(小樽)を一部使用し、樽熟中にバトナ―ジュ(かき混ぜる事)しています。
瓶詰めまで10カ月程度、軽やかでコクがあるワインで、ブドウ由来のアロマが魅力です。

3.シリカ2018(赤)
シリカ100%
土着品種のシリカ、よく知りません。 ←すんません
そして飲んだ事ないんです ← 更にすんません
樽熟12ヶ月で瓶詰め、タンニンもあるのでミディアム〜フルボディらしい。
カンパーニア・ロッソIGT

4.トリガイオNV(赤)
アリアニコ100%ですが、ブレンドのNVなのでテーブルワインになっています。
カンパーニア州の代表品種であるアリアニコの良さを十分表現したお手軽な赤ワインです。
タウラージよりも軽やかですが、食事のお供にすると非常に良さを発揮します。
残念な事に生産終了するそうです。

5.パトリモ2016(赤)
これは重厚なボトルに詰められ、非常に大切に作られたワインです。
重い。
なんとメルロー100%
これには秘密があります
地元ではこの区画はずっとアリアニコだと思われていたんですが、調査の結果、フィロキセラの被害を逃れて持ち込まれたメルローである事がン判明しました。
標高の高いイルピニアの畑にはフィロキセラ害に遭っていない区画があり、冷涼で火山灰が堆積してる事も関係してるようです。
国際品種は栽培しないグレゴリオですが、これはそんな経緯で例外。
カンパーニア・ロッソIGT

6.タウラージ2009(赤)
ようやく本命。
アリアニコ100%、堂々のDOCGです
しかも2009年(現行は2016年)の熟成品です。
複数の区画のブドウをブレンドしていますが、グレゴリオでは所有する900もの区画を個別に管理していて、気温湿度なども個別に観測記録する非常に手間のかかる事をしています。
そうしたデータを総合的に判断し、タウラージに相応しい最高のブドウを毎年選出しているので、このワインが美味しくない訳がありません。

7.セルピコ2009(赤)
こちらは言わばタウラージの上級品ですが、イルピーニア・アリアニコ DOCとなっています。
アリアニコ100%ですが、このワインに使用されるブドウは150年以上接ぎ木されていない自根のブドウです。
区画にはオリーヴの樹や果樹園があり、伝統的な南イタリアの農業風景になっています。

フレンチオークで18ヶ月熟成後、瓶熟12ヶ月。
ベルベットの様なワインだそうです。
ワイン名のセルピコは区画のある村の名前です。
てんちょ、以前にこれ飲んだらしいが記憶が…


そして、6と7は特別なワインです

カンティーナ・プリヴァータという、輸入元独自の選抜ワインに付けられる名称で、
15の厳選された生産者の最良のヴィンテージワインだけが名乗れる、逸品の証明です
(なのでグレゴリオ以外もあります)

2009年のカンパーニア州は、総合的には気温が低めで雨が多い年だったそうです
春には気温が乱高下し、吹雪に見舞われた時もあったそうですが、夏には気温が高く日照も十分確保できました。
昼の暑さに対して夜の気温が下がった事が成功の要因になっています。
(標高高くて良かった)
収穫は前年よりも多く、良質のブドウだけを選んで作られています。

以上です。


そうだわ、白のアルベンテ入れ忘れました
まいっか。

グレゴリオは初ヴィンテージから数年して、ラベルを現在の様な小さなものに変更しています。
昔はポンペイの遺跡のモザイクタイルを描いた素敵なラベルでしたが。
変更の理由は、ワインが主役なのでラベルが前面に出るような事は好ましくないと考えた、からだそうです。
なるほどね〜


グレゴリオ、集中して飲みたいと思いと思います
ナポリ料理って何だろう〜

ナポリに再び行く日が来ますように


で、以下は後日の加筆です(2月28日)

2003年のセミナー資料(と自分のメモ)は見つけました。
が、もう一つ前があるはずなんだけど…(おそらく廃棄しちゃった)
この時すでにラベルが小さいものになっています。
やっぱりオーナー変わってますね。

セルピコ1999の試飲メモには、
「黒紫色で強い粘性、タニックで高アルコール、まだ非常に若く固い」って書いてます。
リリース直後ではそれはフルボディで、樽香もバリバリだったでしょうね
これが何故、タウラージを名乗れないのかは書いてない、気になる。

パトリモ2001も飲んでますね。
パトリモとはいるピニアの方言で「私の父」と言う意味だそうです。
O mio babbino=ジャンニ・スキッキ

「メルローらしい香り、まだ閉じていて固い。長い熟成が期待できる」
と書いてます、そりゃ2年ほどで飲めばまだ若すぎでしょう。
ポテンシャルの高さはよく分かったはずですが

それにこの当時は、オンニソーレと言うシリーズでシャルドネも作ってますね。
すっかり忘れてました

09に期待



えー、そしてタイトルですが、てんちょ、元歌を知りません
でへ







posted by cave MITSUKURA at 16:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月24日

パカレは文字通り「高値」の華


雨で寒い
最高気温が二桁の日があっても、最低気温が低いと暖かく感じませんねー(屋内にいあるから余計に)


2月も終わりが近づいてきましたが、一年に1回入荷のアレが入荷しました

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フィリップ・パカレ
写真は、
コンドリュー2021
ブルゴーニュ・ピノノワール2021
ブルゴーニュ・アリゴテ2021


毎年そうですが、まずはレジョルナルと白が入荷です。
赤は4月か5月になります(マールやビュル、来るかなぁ

毎年、値上がり&入荷減少で、怖くて予約も募れません
(希望本数多めに出しますが、何本来るか分かりませんので)

2021年は収穫激減のヴィンテージなので値上がりも仕方ないとは言え、
おーいってくらいの値上がりです

春の霜害で出鼻から収穫減が決定してしまった年ですが、夏はやはりかなりの暑さで、これからもこの猛暑との折り合いをどうつけるかが、各栽培家・醸造家を悩ませることでしょう
21年は8月にがよく降った事でブドウの生育が止まらず、生き延びる事が出来ました。

白は特に少ない年で、記録上最小だという声も多い。
霜害のストレスで生育が遅れ、夏の暑さがあっても9月下旬の収穫開始と、ここ10年程ではかなり遅い収穫になっています。

少ないですが、夏の雨のお陰で酸と果実味のバランスの良い、ブルゴーニュらしさが見られるようで、2021年に期待する造り手は多いようです
パカレでも最近の濃くて強い赤にはならず、エレガントで透明感のある赤になってるそうです。
でも数が無さすぎ

以下のワインは生産することが出来ませんでした

シャサーニュ・モンラシェ
シャサーニュ・モンラシェ・プルミエ・クリュ・モルジョ
ムルソー・プルミエ・クリュ・ジュヌヴリエール
ムルソー・プルミエ・クリュ・ペリエール
サン・トーバン・プルミエ・クリュ・ミュルジェ・デ・ダン・ド・シアン
シャンボール・ミュシニィー・ヴィラージュ


ダン・ド・シャンなくて残念…

そして、
ムーラン・ナ・ヴァン
ムルソー
ピュリニー・モンラッシェ

等は、作ってはいるものの、量が少なすぎて配分がほとんどないみたい

少しでも入荷しただけいい方??
(因みにピュリニー・モンラッシェ日本入荷は36本)



今回は写真以外にもコート・ド・ボーヌの白がいくつか入って来ましたが、輸入元では全て完売しています。
ひょえー

コンドリュー2万超え2本だけ
バタールモンラッシェ17万超え1本しかない

2020の在庫も少しありますので、ネット在庫ご覧ください ↓

https://cavemitsukura.com/shop/page/1/?s=%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AB%E3%83%AC&post_type=product&per_row=4&shop_view=grid

21年の写真は少しお待ちください。
新規輸入で外観には全く問題ありません





posted by cave MITSUKURA at 16:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月21日

樽を愛する方へ


風が冷たーい
すんごく冷えてます

昨日もイタリアワインの試飲会に行ってきました
良いワインがあったので店頭に置きたいと思います



今日は試飲会とは無関係ですが、新入荷のシャルドネを紹介します
ちょっと時間がないので手短に。

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シャルドネ キュヴェ・ディスネ2021 フルリーオークド

フランス、ラングドックの白ワインです
シャルドネ100%
(アメリカやチリなどの新世界ワインと違って、フランスワインでは品種を記載すると100%でなければなりません)

ワインはIGPペイ・ドック、AOCよりも規制の緩やかな地域ワインです。

生産者の名前がありませんが…
作っているのはラングドックの大手ネゴス、LGI WINESです

このロゴ、見た事ありませんか? ↓

LGI   Log-225.png
一般の方は知らないかな

日本へも複数の業者によって輸入されています。
1999年創業のまだ新しい会社ですが、規模はかなり大きいので生産アイテムも沢山あります

ですが、今日のワインはおそらく日本向けに作られたオリジナルワインです。

ラベルも日本用のオリジナルの様です
生産自体は、ラングドックのセバザンにある協同組合が行ってますね。
(LGI WINESはカルカソンヌに本部があります)

ここ ↓

LGI.png
赤い印が生産する協同組合があるセバザン、紫の〇がLGI WINESのあるカルカソンヌです

ラングドックの地理、覚えてる人少ないだろうなぁ…


今日のワインは、加入する組合のブドウ栽培家から買い上げたシャルドネで作られており、100%オーク樽で熟成されています
新樽比率や熟成期間は不明(情報なし)

前回、
樽の風味の効いたワインにはお手頃価格の物はない
と書きましたが、

あるじゃん
ありました。


確かに先日のカリフォルニアに比べると少しフルーティですが、樽の風味はちゃんとありますね
美味しいですよ

もう少し熟成させたいところかな。
半年も経ては結構化けそう

このワイン、なんと税込1150円です
(1000円切れなかったわ

こう言うのあるんだなぁ

樽の風味を楽しみたい方は、あまり冷やさないでください。
大きめのグラスを使ってみてね。

超おすすめです











posted by cave MITSUKURA at 17:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月18日

低価格ボルドーおすすめ


今日はの名古屋です
一雨ごとに暖かくなるには、まだ早いかなぁ


この前少人数で飲んだ、樽の効いたカリフォルニアのシャルドネが参加者の受けが良かった。

やっぱりああいうコクのあるシャルドネがいいっていう方は多いですよね
特に寒い時期には喜ばれるのはよく分かります(が、てんちょ、樽があんまし得意じゃないのです

樽を使うと、どうしても価格に樽代を反映させないといけないので、超低価格で樽の風味バリバリってのはないんですよね〜

この前のワインも結構お手頃なんで優秀ですが、すんごいお値打ちな樽熟成シャルドネを見つけたので買ってみます。
良ければ後日紹介します、よくなかったらどうしようかなぁ


価格は重要ですね

毎日1万円のワインが飲める人がうらやましい



今日は簡単にお手頃赤ワインを紹介します

シャトー・ル・ペイラ.jpg

シャトー・ル・ペイラ2018

フランス、ボルドーの赤ワインです。
AOCはカスティヨン・コート・ド・ボルドー

数回前に書きました、コート・ド・ボルドーの一つです。
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20230203-1.html

こんな産地を統合しています ↓

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コート・ド・ボルドー連合HPより以下同様

余談:この前、この地図見たかったなぁ…
フランのHPはなんか違うサイトに飛んでしまうんですよ(インドの旅行サイトみたいな全然無関係なサイトへ)


カスティヨンは右岸、サンテミリオンの上流にあります ↓

Carte-Castillon.png

ここも先日のフランと同じく小さな産地なので、ブドウ農家と組合を合わせても230しかありません。
全体の70%がメルロー、20%がカベルネフラン、10%がカベルネソーヴィニョンです。

今日のワインは、メルロー85%、カベルネフラン15%

サンテミリオンでもシャトーを持っている一家が作っています(全然知りませんが)

価格が大変リーズナブルなんですが、パリの農産物コンクール金賞取ってますし、
ギ・ド・アシェットでも一つ星を獲得してる等、評価はとても素晴らしい

「コンクール金賞」については、何じゃそりゃ?っていうコンクールが多いので手放しで信頼してはいけませんが、
このパリ農産物博覧会は信頼できる評価です
低価格でも実際に良いワインが多いのです

なので、このシールがあるから買ってみましたが、中々ふくよかで美味しいです

このワインは税込1500円以下です
コスパ最高です
こう言うの、いいね〜

温度に気を付けて、冷たい状態で飲むと少し大人しい感じですので、常温まで上げて抜栓した方が良いでしょう

在庫沢山ありますので、是非買ってください








posted by cave MITSUKURA at 17:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月16日

趣味と実益を兼ねているのか


今朝は寒かったです
名古屋でもマイナスだったようで。


2月と3月は業界向けの試飲会やセミナーが沢山あります

昨日もいいワインがいっぱいあった(あとは資金の問題だ)↓

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どの会にも出来る限り行きたいと思うのですが、

なぁんで同じ日に3つもセミナーあるわけ

こうなったら分身の術か ← できる訳ない
残念無念。


やはり試飲会に行けば新しいワインの良さを体験できたり、
セミナーに参加すれば、生産者の取り組みが理解できて身近に感じられたり、
利点が多いです

20年くらい昔はただで飲めるし、って言うのが無くはなかったですが、そこは仕事の場だという事は忘れた事はありません

ただ、飲んで酔ってるだけ、のみっともない人達見てると情けないなーって思う。
ちゃんと(少しでもいいから)買いたまえ
そして、周りを見ろ

飲めていいよね〜、ってお客様にも言われますが、
確かに飲めます、めちゃくちゃありがたいくらい、いっぱい
最近はほとんど飲まなくなりましたし、15分くらいで帰っちゃいますけどね。


今週はちょっとサボりまーす
また土曜からいいワインの紹介するつもりです









posted by cave MITSUKURA at 16:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月12日

セールって難しい


今日も(?)暖かい名古屋です、曇ってますが。
店内はヒヤッとしてますので、外の暖かさがイマイチ分からないんだな



この1年、2021年のフランスワインの不作に備えて、重点的に仕入れを増やしてみた結果、
在庫が、決算でコラって言われそうなくらいの数字になっておった…
まぁ、多少(ほんとか)ですけど…

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セールやってもいいんですけど、正直20%オフにしたところで全然安く感じないんですよね
「おっ、買ってもいいな」と思うような値段にならない。

健全なワイン達なので焦って売らなくてもいいですけど、
買いたい方が喜ぶようなことはしたい

悩み中。









posted by cave MITSUKURA at 15:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月11日

特別な食後酒


昨日、はしゃぎ過ぎた…

いつも「ほどほど」でやめる事が出来ないんですよねぇ
いい年してお恥ずかしい
多分、直らない



今日は簡単に珍しいお酒を紹介します
限定の貴重品でっせ。

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ベルタ カステレット・デッラ・アンヌンツィアータ

グラッパです

グラッパはイタリアのお酒で、ワインを作った後のブドウの搾りかすを蒸留して作るブランデーの仲間です。
フランスではマール、スペインではオルーホ、と呼ばれています。
(蒸留は錬金術の研究の福産物で、ウィスキーなどど同じく命の水と呼ばれる物です)

数あるグラッパの中でもベルタは一流です
ピエモンテ州にあるグラッパ専門の蒸留所で、高品質のグラッパで有名です

沢山のグラッパを生産するベルタですが、今日のカステレット・デッラ・アンヌンツィアータ特別な限定品です

創業地のニッツァ・モンフェラートから一度は離れたベルタ社ですが、再び故郷へ戻り、20年以上この地に投資を続けています。
そんな中で、カステレット・デッラ・アンヌンツィアータ(アンヌンツィアータの小さなお城)を買収し、蒸留施設、ヴィラ、美術館などを整備しています

こんな素敵なお城です ↓

ベルタOIP.jpg

…現物の写真がない
それに地図で見つけられませんー、アンヌンツィアータって小さな村なのに、どこだ??

ベルタの巨大な蒸留所はこんな感じ ↓

ベルタ34870.jpg


今日のグラッパはそんな原点回帰を記念して作られました

原酒のブドウは、バルベーラ、ネッビオーロ、モスカート
非連続式蒸留(?)、100リットルのフレンチオーク樽(ちっちゃい)で熟成しています
琥珀色していますね。

700mlでアルコール度数は43%もあります

生産本数等書いていませんし、シリアルナンバーもありませんが、既に輸入元では完売しています。
ミツクラにも1本だけ来たのがすぐに売約済になりまして。
そうしたらもう1本もらえるとの事で、早速買ってみました

豊かな香りと心地よく続く長い余韻、レベルの高いグラッパに違いありません
(流石に1本しかないから飲めない)
お値段は張りますがそれだけの価値があります

飲んでみたい方は是非お早めに〜











posted by cave MITSUKURA at 18:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月09日

ナポレオン飲み尽くし


快晴ですが、冷たい風が強くて体感はすっごく寒い名古屋です


今日はワインの紹介ではありませんが備忘録にさせてください。
読み物として多少の興味と知識の一助になれば嬉しいです

このワイン達、貯めて貯めて、ようやく飲むことにしました。
が、出来たらあと2,3年待つか増やすかするべきだったかとも思ったりして
 
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ピエール・ジュラン
フィサン1erレ・ゼルヴレ2018
ジュヴレイ・シャンベルタン クロ・ド・メルヴェイユ2018 モノポール
フィサン1erクロ・ナポレオン2013〜2018 モノポール


先に、ヴァーティカルのクロ・ナポレオンを紹介します。

フィサンの1級でも特異なこの畑、高品質である事はもちろんですが、
ブルゴーニュで唯一つ「ナポレオン」の名を持つワインです
この区画は、1級オー・シュゾの一部でAOCとしてはオー・シュゾの登記になっていますが、例外的にクロ・ナポレオンの名称が許されています。

ここです ↓

ピエール・ジュラン.png
赤い矢印がドメーヌの所在地です

区画の地図ではここ ↓

ピエール・ジュラン IMG_2178.jpg

…これじゃありませんが、ブルゴーニュ委員会の簡略地図、場所が間違ってませんかね
(よくある)


特例の訳は、この畑のわき道(Rue Noisot)にも名前が残っている、かつての所有者であったクロード・ノワゾ近衛兵がナポレオンの側近で、ナポレオンがセントヘレナへ送られた後にその復活を願って畑の一部をクロ・ナポレオンと改名したからだそうです
今は規定が厳しいので、勝手に名前を変える事は出来ませんが、19世紀初頭ならばアリだったんです。

ラベルの絵は、実際にある銅像「寝るナポレオン」だそうです

確か、畑の付近にロワゾ公園があって、そこにこの銅像があるんですが…
少し遠い、畑の斜面の上の林の中ですね、夜は行きたくない場所かも

畑は僅か2ha、ピエール・ジュランの単独所有です
「クロ」の名の通り、立派な門があります ↓

ピエール・ジュラン8.jpg
HPより

2015年からはビオロジックに転換しており、他のキュヴェでもとても低収量です。
新樽は多用せず、ピュアですが力強さも持っています

元々フィサンはジュヴレイ・シャンベルタンと同一視されており、陰に隠れた存在だったとも言えます。
有名な村の恩恵を被りつつ、ペリエール侯爵(クロ・ナポレオンの上部にある1級畑に名が残っています)の尽力で単独の名声を確立したとも言われています。

ワイルドで頑強なスタイルの一方で、洗練された細やかさもある良質なワインです
各ヴィンテージの違いを体験してみたいと思ってました。

ホントは07,09,12もあったんですが、全て売って(飲んで)しまった
今さら悔やんでも遅い


後の二つのワインの一つ、フィサン1erレ・ゼルヴレモノポールです
HPに分かりやすい地図がありました ↓

ピエール・ジュランfixin-petit.jpg

所有を表す礎石あり ↓

ピエール・ジュランterroir-fixin.jpg


ジュヴレイ・シャンベルタン1erクロ・ド・メルヴェイユはここ ↓

ピエール・ジュランgevrey-petit.jpg

特級の塊の方じゃなくて、北の、フィサン(ブロション)との境のあたりです。
年産9500本の希少品です

…残念ながらそれぞれのキュヴェの醸造の違いなどには言及がありません。
が、果実味豊かなスタイルだそうで、塩味の旨味を後から感じるリッチな作りみたいです
ジュヴレイらしい野性味はあんまりないのかな。

そして飲みました ↓

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若いビンテージもツヤツヤ、ふくよかでした‼️
とても美味しいです。
フローラルな香り、丸い酸、旨みのある塩気、全てバランス良くてスイスイ飲めちゃいます❤️



少し前までは隠れたお買い得ワインだったピエール・ジュラン、特にクロ・ナポレオンは値上がりが著しい
今、クロ・ナポレオンは新ヴィンテージの入荷待ちですが、予定なし、だそうで

他のワインでも見かけたら是非飲んでみて欲しいです






posted by cave MITSUKURA at 18:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月07日

創業38年、1000年も歴史もここから


少しは寒さが和らいだような名古屋です、でもそうなるともう少しで花粉の時期ですね



今日はこの前紹介するはずだったシャンパーニュを紹介します

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ティエノ
ブリュットNV & ブラン・ド・ブランNV


このシャンパーニュメゾン、ご存知でしょうか?
ネゴシアン(NM)です。

ティエノの創業年は1985年と、ごく最近です。
最も新しいメゾン、なのかな。

創始者のアラン・ティエノ氏は創業前に20年以上もブドウの買い付けや仲買をしていました。
ブドウの買い付けで手腕を発揮したティエノ氏は、まずランスでワイン商の会社を作りました。
これが1980年。
その5年後、シャンパーニュブランドを買収して自分のシャンパーニュ作りを始めたのです
それからはあっという間に大メゾンへ成長、大成功を収めてますね

ブドウ畑の取得が他から来た参入者よりも容易であった事など、成功の要因は色々です
ファーストヴィンテージにはクリュッグから買った5haの畑のブドウも使われています

なんだかんだ言って田舎のワイン産地、そして保守的なフランスでは、信頼関係を築いた知ってる人、って重要な事なんです
よそ者は敬遠されちゃうので。

しかし、そもそも、ティエノはマルヌ出身の一族で、ランスでは6代以上も家計を辿れる有名な一家でした。
彼らは代々公証人としてランスで仕事をしており、先述のアラン氏がいきなり法曹界を飛び出してブドウの道へ行ってしまったようです。
お父上は嘆いたでしょうか?
「新しいキャリアをスタートした」なんて簡単に言えるものではないでしょうし
(資料にはそこに触れた物はまずないですね)

事務所はランス市内にもあありますが(ここが創業地)、ランス郊外のタイシーという町に巨大な工場が立ってます ↓
ここ ↓

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ここは圧巻の眺めです。
西(パリまたはドゴール等)から高速道路を走ると、左手にティエノの大工場が見えます
途中に何にもないから余計にデカデカと目立つし、さらにライトアップもされてますので、いやでも目に着きますよ

こんな眺めです ↓

ティエノ1.png
googlemapより、HPもSNSも写真なくて

ティエノはその後も順調に畑を増やしていきますが、ほんと、一気に巨大メゾンへ成長しています
ブドウを買う伝手と資金があったからこそ、の急成長です。

自社畑は30haに過ぎませんが、かなりの量を生産してるはずです(数量非公開だわ
買いブドウの比率も、自社畑の平均格付けもクリュの数もぜーんぶ非公開やんか
なんだよ〜

お金があるのは間違いない
94年にマリー・ステュアートジョセフ・ペリエ
2003年にはLVMHからカナール・デュシェーヌを買収してます

各ブランドはそれぞれ営業していますが、親会社になれるほどの資金力ってすごいんだろうなぁ
更に2007年までにボルドーにも複数のシャトーを所有するまでになってます。


どうも成金臭がしそうなメゾンですが(失礼)、そんなことはありません
やはり、歴代の街の名士の一族ですから、洗練された良いシャンパーニュには馴染みが深く、自分達にもこだわりがあったに違いありません。
現在、蔵はガランスとスタニスラスの兄弟姉妹(どっちが上か分からない)も加わり、父アランと共にそれぞれの名前を付けた上級キュヴェを生産しています。

店頭にも3つあります ↓

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こちらは高級品


今日の二つのセパージュですが、
ブリュットでは、シャルドネ45%、ピノノワール35%、ピノムニエ20%
(年によって差異がありますが)
ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%

SNSに面白い写真があるので転載させてもらいます ↓

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アッサンブラージュ前のヴァン・クレール(原酒、透明なワインという意味です)の写真ですが、
左のシャルドネに比べると右のピノノワールは明らかにピンク色ですよね。

白のシャンパーニュと言えども、こんなに違う訳です



で、肝心の味わいですが…
てんちょ、ティエノを飲んだのはずいぶん昔です。

ですが、泡の細かい繊細なスタイルでした
シャープ過ぎず、骨太過ぎず、本当にいい中庸なシャンパーニュです。
誰が飲んでも何に合わせてもNGにならない、安心して飲める1本でしょう

しかも今回、沢山買ったので超お値打ち

今、シャンパーニュって、一番スタンダードなキュヴェでも定価では8000円から11000円くらいが普通(税込)
店頭でも7000円以下の物は非常に少ない。
すんごく高くなってます

ただ今、ロゼが入荷待ちだそうですが、4月に入荷したら輸入元さんがセミナーを開催してくれそうです

5月以降と先の話ですが、興味ある方、是非ご参加ください。
(詳細全く未定ですし、まだ先なので今は予約受付などしませんので悪しからず。イベント欄をまめに見てて下さい)

あなたの評価は如何に〜











posted by cave MITSUKURA at 18:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月04日

どのコースがいいですか


明日は愛知県知事選挙ですね
でも、6人も候補がいるのに…(以下表現自粛)



さて、今日は新しいシャンパーニュを紹介しようと思ってたんですが、それは次回にして。
これにします

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フェラーリ F1 5都市セット リミティッドエディション BOX

イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェにあるフェラーリ社は瓶内二次醗酵のスプマンテの大手で、イタリアではシャルドネを真っ先に栽培した成功者です
イタリアの泡は圧倒的にプロセッコが主流で、本格的な瓶内二次醗酵のスプマンテはあんまり知られてないのが現状。
安くてお手軽な物が人気なんですが、ちと残念

瓶内二次醗酵のスプマンテではロンバルディア州のフランチャコルタが一番有名です
沢山の作り手がいて素晴らしいワインがありますが、イタリアでは一般的ではないらしい…
後はピエモンテ州のアルタランガも高品質ですね、後から出来た産地呼称なので規定が厳しく、フランチャコルタの上を行こうとしてます

そんなイタリアでもフェラーリは有名です
因みに、車とは無関係です

そんなフェラーリですが、2021年からF1の公式スパークリングワインになりまして、それを記念した特別ボトルがいくつか作られています

このブログでも2021年10月に鈴鹿のボトルを紹介しています ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20211008-1.html
覚えてますか?

更に、昨年10月の鈴鹿でのF1開催を記念して今日の5本セットが作られたんですが、数が少なくて買えなさそうで諦めてました
発売は昨年9月。

で、ここに来て売ってもらえた〜、という訳です

5つの都市は、
シルバーストーン(イギリス)
モンツァ(イタリア)
マイアミ(アメリカ)
メキシコシティ
鈴鹿

です

この5都市って、渋い選択ですね

シルバーストーンは元は飛行場だったんですよね、今はもうF1は開催されていないけど、TVで見た思い出はありますね〜
モンツァは他のレースでも有名です、1922年完成って古いんですね、この時期はミッレミリアとかあってイタリア車ファンは忙しい
マイアミって「そう言えばあったねー」くらいの記憶しかなく…最近はTV放送もないから余計に知らない
メキシコシティも同様、ロドリゲス兄弟ってあんまし分からない…
鈴鹿は言わずもがな、でもてんちょ、実はF1では行った事ないんです

全てシャルドネ100%、瓶内二次醗酵で瓶熟最低38ヶ月の本格派

ラベルに各サーキットのコースが書かれているのがカッコいいですね

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ケースのカバーもカッコいい

輸入元のHPには短いプロモーション動画があって綺麗です ↓
https://www.jetlc.co.jp/wine/47659/

あなたはどのコースが好きですか??

個人的にはモナコやスパフランコルシャンがあってもいいなぁ、と思う
キリがない??

これは飲み終わっても飾っておきたくなりますね
中身は同じだと分かっていても、どれから飲むべきか考えちゃったりしそう。










posted by cave MITSUKURA at 17:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月03日

ビッグネームのデイリーワインだ


最高気温が二桁あるとは思えない店内です

今日までで、本当に沢山のワインが入荷しました。
…ちょっと買いすぎたかな
頑張って売ります。

ほとんどがブルゴーニュです。
割り当てのデュジャック2020も極小数本だけ、入荷しましたが既に半分売れました
高いし、数は少ないし。
18年や19年もまだありますので、デュジャック買いたい方、検討してください
ネットショップご覧ください。



順番に新しいワインを紹介しようと思います。
今日はこちら

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シャトー・ド・フラン2019

フランス、ボルドーの赤ワインです
とってもお手頃なんですが、作ってる人たちがすごいんです

ワインの産地は、フラン・コート・ド・ボルドー
この名称、どこだかわかりますか?

フラン・コート・ド・ボルドー、以前はボルドー・コート・ド・フランという名称だったんですが、2009年に名称が見直され、

カディヤック
プルミエ・コート・ド・ボルドー
ボルドー・サン・マケール

(↑ ここまでの3つはガロンヌ川右岸、アントル・ド・メールと同じ、二つの川に挟まれた地区です)
コート・ド・フラン
コート・ド・カスティヨン

(↑ この二つはドルドーニュ側の右岸でサンテミリオンの上流にあります)
コート・ド・ブライ
(↑ これはジロンド川の右岸、メドックの対岸にあります)

は、コート・ド・ボルドーという一つの名称に統一されました

良い地図がない、残念。

離れてるのにね、不思議でしょうか?
これは、「丘のワイン」って事で共通点を見出した生産者達が1980年代から共同の組織を作って、お互いの為に出来る事を模索した結果です。

正直に言えば、ボルドーという名前を入れる事で販売拡大につなげようという商魂たくましい作戦です
(現在もコート・ド・ボルドー連合って存続しています)

…でも、あんまり成功してないかも
特級シャンベルタンや特級モンラッシェの名前を入れた村名ワインみたいにはいかないんだよねぇ

で、統合されたと言っても上記7つの名称も完全に廃止された訳ではなくて、規定をクリアすれば、旧名称を頭に追加してもいい事になってます
更に、ブライはAOCとして残ってますし、コート・ド・ブールというAOCもあるし、
甘口のサンマケールやプルミエ・コート・ド・ボルドーの名前も残ってるので…

ややこしくなっただけじゃね???

と思うのはてんちょだけかな。

ボルドーってAOC 多いのですが、セロンス(最後のsは発音します)、グラーヴ・ド・ヴェイルサント・フォア・ボルドーなんてまず見かけませんよね
辛口ならボルドーシュペリュールでいいやん、みたいな。
この前書きました、生産ゼロのヴァン・ド・ペイとかね、フランス人でも知らない名称もあるくらいマイナー産地ってあります


話が逸れました。
元に戻して、
今日のワインはフラン・コート・ド・ボルドー産です

フランは右岸の上流にある地区で、栽培面積は僅か396haしかありません。
栽培人は37人、組合2つ、という小さな地区です。
赤ワインが8割以上で、メルローが主体です。

シャトーはここ ↓

シャトー・ド・フラン.png

そんなマイナーな地区のワインなんですが、何がすごいってこのワインを作っているのは、サンテミリオンの巨人、
シャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアールさんと、
シャトー・シュヴァル・ブランの元オーナー、ドミニク・エブラールさん
の二人なのです

共同経営だそうです、1985年から。
ラベル下部にお二人の名前が入ってます(見えますかね)

HPあるけど、何も書いてないなぁ〜
ドミニクさんの写真しか載ってないし ↓

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元々仲が良かったお二人だそうで、ワインの好みも似てるそうです

セパージュは、メルロー70%、カベルネフラン2 0%、カベルネソーヴィニヨン10%

3分の1を樽熟成で12〜14ヶ月熟成させてからボトリングしています。
しっとり落ち着いたコクがあるらしい(てんちょ、まだ飲んでない)

お二人の出身ワイナリーのワインは恐ろしい値段がしちゃうのでおいそれとは飲めませんが、これならデイリーに飲めます
野口君3人で余裕のお釣りが来ますので
いいね

まだまだ寒くてコクのある赤が美味しい季節
一度飲んでみてください〜

てんちょも試したい












posted by cave MITSUKURA at 18:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月01日

明日は早じまいです


明日2月2日は17時で閉店いたします、どうかご了承下さい

寒い中、ご来店いただいたのに「やってない〜」となる方がいませんように。
ごめんなさい〜



今日から3日くらいまでは、月初の怒涛入荷で片付けが大変です
腰が痛い…

気になってた事も並行して始めたら、途中でやめられなくなってしまい…
とてもブログを書く余裕がありませんので、ワインの紹介は3日以降でしますね

色んなワインが入荷してきたんですが、
ブルゴーニュの値上がりが尋常じゃないです
…もう見かけたら買おうかな、っていう値段じゃない

コロナの前に言ってた値上がりよりも更に上をいく値段になってますので…
あの頃の「高い」って、今にしてみれば「全然買える」値段なんですよね。
そんな事言っても、何にもなりませんが。

あー、今日は暗い。

でも、
いいお客様がちらほら出もご来店いただけたのが嬉しいです

明日もワインの在庫整理だ。




posted by cave MITSUKURA at 16:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする