昨日よりは多少は寒さがマシな気がする今日の名古屋、お天気は快晴です
今週は気温がかなり上がりそうで、これで最後の寒さにして欲しいなぁ
今日は個人的に好きなイタリアワインの生産者&そのワインを紹介します
ワインは店頭にありませんが(取り寄せ可)毎度の備忘録です。
長いですがお付き合いください
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
左から、
1.ドゥブル ファランギーナNV
2.カンパナーロ2020
3.シリカ2018
4.トリガイオNV
5.パトリモ2016
6.タウラージ2009
7.セルピコ2009
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオは有名なので知ってる方が多いでしょう
カンパーニア州では一番と言ってもいいくらい、この土地のワインの発展に貢献しています。
所在地はイルピニアです、ここ ↓
毎度の縮尺、地理感ない方へ
イルピニアは古くからの地方名ですが、現在は行政区としてはアヴェリーノ県になっています。
ワインの呼称では、DOCイルピニアとして名が残っていますので、聞いた事ある方もいるかと思います
聞いた事ありませんか??
因みにカンパーニア州は5つの県に分かれてます ↓
WIKIより
アヴェリーノはナポリやポンペイからもっと内陸にあります、ワイナリーの所在地は詳しくはここです ↓
アペニン山脈の南端にあたり、ヴェスヴィオ火山の火山灰が堆積した土壌が多くあります。
標高が高く、日較差があります
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオの創業は1986年とまだ若いのですが、耕作放棄されたブドウ畑を復活させ、土着品種に特価したワイン作りですぐに大評判になりました
アメリカで特に人気が出て、イタリア国内でも注目されたんじゃなかったかな、確か最初に投資したのがアメリカだったような。
(アメリカで人気爆発→国内でも人気、このパターンで成功してる蔵&銘柄はイタリアには結構多い)
戦後のイタリアワインは、経済的にも人手や販路にも困難な時代で、質より量が重視されるような時代が長くありました
バローロ然り、キャンティ然り。
カンパーニア州も同じか、さらに悪くそれ以下で、ワインが(高く)売れないからブドウ栽培をやめてしまう農家も沢山ありました。
そんな時代に危機感を感じた生産者が立ち上がり、イタリアワインの復活の為に尽力した結果、現在の様に様々な素晴らしいワインが生まれた訳です
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオもその一つ。
点在するかつてのブドウ畑を900か所以上も手入れして、元々植えられていたブドウを世話し、収量を抑えたワイン作りに使用しています
耕作放棄された畑には農薬等全く不使用で、手つかずのブドウが樹齢だけを重ねていたので、オーガニックには最適。
しかも樹齢が高く、それは今でも重要な財産となっています
樹齢200年のアリアニコ 輸入元HPより
土着品種を大事にしたのもいいですね
世界品種では既に名のある産地に太刀打ちするのは大変ですが、土地に根差した固有品種を生かせば唯一無二のワインになれるのですから
グレゴリオはまず、赤のタウラージで成功します
ギリシャ伝来と言われるアリアニコだけで作られるフルボディのタウラージは、あっという間に世界中で人気になり、グレゴリオの名前も同時に知名度を上げました
てんちょ、日本初入荷のセミナー行きました。
(確か25年くらい前、HPのCEOのPierpaolo Sirchさんの相貌が違うような… 昔の資料探してみます)
黒くて濃い外観、縁まで真っ黒、タンニンがはっきり分かるけれど果実も豊かな液体は、
強い、濃い、渋い
それが分かりやすかったのが、めちゃくちゃ受けてましたね〜
香りもムンムン、ブラックチェリーみたいな甘さにインクの様なヨード感ありで、ボリュームがすごくてびっくり。
でも、ちゃんと洗練されていたので、すごくいい印象でした
アリアニコ、今でも好きです。
そして、グレゴリオが成功した事で、創業当時には30数軒しかなかったタウラージの生産者は今では600とか800とかに増加しています
タウラージの知名度も格段に上がっています
功績は大きい。
そこから、他の品種やワインの種類も増やし、今では巨大企業に成長しています
こんなモダンなワイナリーです ↓
HPより、以下同様
お金持ちなんだろうなぁ
長くなりましてすみませんが、ワインの説明です。
1.ドゥブル ファランギーナNV(白:泡 辛口)
発売当初はかなり話題になりました
シャンパーニュのジャック・セロスとのコラボレーションで作られました。
ファランギーナ100%
瓶内二次発酵で瓶熟最低2年の本格的なスプマンテ。
ファランギーナはカンパーニア州土着の白品種で、フィアーノと同じく香りが華やかでフルーティな品種です。
白桃やユリの花など、はっきり香るアロマと控えめな酸味が特徴です(てんちょ、個人的にはもっと酸味が欲しいけど)
2.カンパナーロ2020(白:辛口)
こちらはフィアーノ100%
バリック(小樽)を一部使用し、樽熟中にバトナ―ジュ(かき混ぜる事)しています。
瓶詰めまで10カ月程度、軽やかでコクがあるワインで、ブドウ由来のアロマが魅力です。
3.シリカ2018(赤)
シリカ100%
土着品種のシリカ、よく知りません。 ←すんません
そして飲んだ事ないんです ← 更にすんません
樽熟12ヶ月で瓶詰め、タンニンもあるのでミディアム〜フルボディらしい。
カンパーニア・ロッソIGT
4.トリガイオNV(赤)
アリアニコ100%ですが、ブレンドのNVなのでテーブルワインになっています。
カンパーニア州の代表品種であるアリアニコの良さを十分表現したお手軽な赤ワインです。
タウラージよりも軽やかですが、食事のお供にすると非常に良さを発揮します。
残念な事に生産終了するそうです。
5.パトリモ2016(赤)
これは重厚なボトルに詰められ、非常に大切に作られたワインです。
重い。
なんとメルロー100%
これには秘密があります
地元ではこの区画はずっとアリアニコだと思われていたんですが、調査の結果、フィロキセラの被害を逃れて持ち込まれたメルローである事がン判明しました。
標高の高いイルピニアの畑にはフィロキセラ害に遭っていない区画があり、冷涼で火山灰が堆積してる事も関係してるようです。
国際品種は栽培しないグレゴリオですが、これはそんな経緯で例外。
カンパーニア・ロッソIGT
6.タウラージ2009(赤)
ようやく本命。
アリアニコ100%、堂々のDOCGです
しかも2009年(現行は2016年)の熟成品です。
複数の区画のブドウをブレンドしていますが、グレゴリオでは所有する900もの区画を個別に管理していて、気温湿度なども個別に観測記録する非常に手間のかかる事をしています。
そうしたデータを総合的に判断し、タウラージに相応しい最高のブドウを毎年選出しているので、このワインが美味しくない訳がありません。
7.セルピコ2009(赤)
こちらは言わばタウラージの上級品ですが、イルピーニア・アリアニコ DOCとなっています。
アリアニコ100%ですが、このワインに使用されるブドウは150年以上接ぎ木されていない自根のブドウです。
区画にはオリーヴの樹や果樹園があり、伝統的な南イタリアの農業風景になっています。
フレンチオークで18ヶ月熟成後、瓶熟12ヶ月。
ベルベットの様なワインだそうです。
ワイン名のセルピコは区画のある村の名前です。
てんちょ、以前にこれ飲んだらしいが記憶が…
そして、6と7は特別なワインです
カンティーナ・プリヴァータという、輸入元独自の選抜ワインに付けられる名称で、
15の厳選された生産者の最良のヴィンテージワインだけが名乗れる、逸品の証明です
(なのでグレゴリオ以外もあります)
2009年のカンパーニア州は、総合的には気温が低めで雨が多い年だったそうです
春には気温が乱高下し、吹雪に見舞われた時もあったそうですが、夏には気温が高く日照も十分確保できました。
昼の暑さに対して夜の気温が下がった事が成功の要因になっています。
(標高高くて良かった)
収穫は前年よりも多く、良質のブドウだけを選んで作られています。
以上です。
そうだわ、白のアルベンテ入れ忘れました
まいっか。
グレゴリオは初ヴィンテージから数年して、ラベルを現在の様な小さなものに変更しています。
昔はポンペイの遺跡のモザイクタイルを描いた素敵なラベルでしたが。
変更の理由は、ワインが主役なのでラベルが前面に出るような事は好ましくないと考えた、からだそうです。
なるほどね〜
グレゴリオ、集中して飲みたいと思いと思います
ナポリ料理って何だろう〜
ナポリに再び行く日が来ますように
で、以下は後日の加筆です(2月28日)
2003年のセミナー資料(と自分のメモ)は見つけました。
が、もう一つ前があるはずなんだけど…(おそらく廃棄しちゃった)
この時すでにラベルが小さいものになっています。
やっぱりオーナー変わってますね。
セルピコ1999の試飲メモには、
「黒紫色で強い粘性、タニックで高アルコール、まだ非常に若く固い」って書いてます。
リリース直後ではそれはフルボディで、樽香もバリバリだったでしょうね
これが何故、タウラージを名乗れないのかは書いてない、気になる。
パトリモ2001も飲んでますね。
パトリモとはいるピニアの方言で「私の父」と言う意味だそうです。
O mio babbino=ジャンニ・スキッキ
「メルローらしい香り、まだ閉じていて固い。長い熟成が期待できる」
と書いてます、そりゃ2年ほどで飲めばまだ若すぎでしょう。
ポテンシャルの高さはよく分かったはずですが
それにこの当時は、オンニソーレと言うシリーズでシャルドネも作ってますね。
すっかり忘れてました
09に期待
えー、そしてタイトルですが、てんちょ、元歌を知りません
でへ
てんちょ、以前にこれ飲んだらしいが記憶が…
そして、6と7は特別なワインです
カンティーナ・プリヴァータという、輸入元独自の選抜ワインに付けられる名称で、
15の厳選された生産者の最良のヴィンテージワインだけが名乗れる、逸品の証明です
(なのでグレゴリオ以外もあります)
2009年のカンパーニア州は、総合的には気温が低めで雨が多い年だったそうです
春には気温が乱高下し、吹雪に見舞われた時もあったそうですが、夏には気温が高く日照も十分確保できました。
昼の暑さに対して夜の気温が下がった事が成功の要因になっています。
(標高高くて良かった)
収穫は前年よりも多く、良質のブドウだけを選んで作られています。
以上です。
そうだわ、白のアルベンテ入れ忘れました
まいっか。
グレゴリオは初ヴィンテージから数年して、ラベルを現在の様な小さなものに変更しています。
昔はポンペイの遺跡のモザイクタイルを描いた素敵なラベルでしたが。
変更の理由は、ワインが主役なのでラベルが前面に出るような事は好ましくないと考えた、からだそうです。
なるほどね〜
グレゴリオ、集中して飲みたいと思いと思います
ナポリ料理って何だろう〜
ナポリに再び行く日が来ますように
で、以下は後日の加筆です(2月28日)
2003年のセミナー資料(と自分のメモ)は見つけました。
が、もう一つ前があるはずなんだけど…(おそらく廃棄しちゃった)
この時すでにラベルが小さいものになっています。
やっぱりオーナー変わってますね。
セルピコ1999の試飲メモには、
「黒紫色で強い粘性、タニックで高アルコール、まだ非常に若く固い」って書いてます。
リリース直後ではそれはフルボディで、樽香もバリバリだったでしょうね
これが何故、タウラージを名乗れないのかは書いてない、気になる。
パトリモ2001も飲んでますね。
パトリモとはいるピニアの方言で「私の父」と言う意味だそうです。
O mio babbino=ジャンニ・スキッキ
「メルローらしい香り、まだ閉じていて固い。長い熟成が期待できる」
と書いてます、そりゃ2年ほどで飲めばまだ若すぎでしょう。
ポテンシャルの高さはよく分かったはずですが
それにこの当時は、オンニソーレと言うシリーズでシャルドネも作ってますね。
すっかり忘れてました
09に期待
えー、そしてタイトルですが、てんちょ、元歌を知りません
でへ