左から、
1.タルターニ ブリュット・タシェNV
2.ドラモット ロゼNV
3.ボランジェ スペシャル・ロゼNV
4.シャルル・エドシック ロゼ2005
5.アルフレッド・グラシアン キュヴェ・パラディ ロゼ2007
6.ローラン・ペリエ ロゼ ロ―ヴ・バタフライNV
7.フィリッポナ クロ・デ・ゴワス ジュスト・ロゼ2009
8.レア ロゼ2007
9.ローラン・ペリエ キュヴェ・アレクサンドラ ロゼ20041.タルターニ ブリュット・タシェNVこれは
オーストラリアのスパークリングワインです、おまけ
ヴィクトリア州で1968年に創業した老舗で、ピレニーズ地区という場所で最も古いワイナリーの一つです。
カリフォルニアの
クロ・デュ・ヴァル(こちらも老舗)の姉妹ワイナリーで、688haもの広大なブドウ畑を所有しています

このスパークリングは、瓶内二次発酵でシャルドネ53%、ピノノワール44%、ピノムニエ3%
ロゼの色はタスマニア産のピノノワールでドサージュの際に色付けしてます

瓶熟期間は不明ですが、細やかな泡がかなり本格的で美味しいです。
残念な事に生産終了だそうです。
2.ドラモット ロゼNVこの銘柄を知らないシャンパーニュ好きはいないでしょう

コート・デ・ブランの南端、
メニル・シュル・オジェにあり
サロンの兄弟メゾンとしても有名です。
サロンの生産がない年はブドウはこのドラモットに運ばれます。
シャルドネが圧倒的に有名なんですが、ごく僅かだけロゼの生産もあるんです

ブージィ、アンボネイ、トゥール・シュール・マルヌなどモンターニュ・ド・ランス南部グランクリュのピノ・ノワール80%と、メニルのシャルドネを20%使用しており、今では少ない
セニエ法によるロゼです。
セニエはタイユ(圧搾して搾る事)の規制を測りにくいと生産者が言ってました。
色づきを見極めるために一晩寝ずに見張ってるなど、他にも何かと面倒だそうで、やってる所はとても少ないんです

このロゼ、かなり繊細でいい香りです
3.ボランジェ スペシャル・ロゼNVボランジェも有名ですね。
007のシャンパーニュとして映画にも何度も登場してますが、ロゼの存在は意外と忘れられてるような…
ピノノワール62%、シャルドネ24%、ピノムニエ14%
2008年初リリースというこの新しいロゼは、コトーシャンプノワに使われていた
コート・オーザンファンという区画とヴェルズネイの2つの区画のピノノワールを赤ワインとして使用しています。
NVながら3年以上の瓶熟を経ています、美しいピンク色です

値上がりが激しくて残念
4.シャルル・エドシック ロゼ2005こちらはランスの老舗、3つのエドシックの一つでシャンパーニュ・チャーリーとしてアメリカで爆発的に人気になった銘柄です。
ピノノワール73%、シャルドネ23%
(なんだかみんな細かいね)
12の区画から選抜されたブドウを使用、瓶熟に10年以上かけた驚きのロゼ

貴重な05は欠点の無い華やかな香りと長い余韻が最高に美味しい。
お手頃価格だったのに、残念ながら既に完売してます
5.アルフレッド・グラシアン キュヴェ・パラディ ロゼ2007こちらはエペルネのNM
その昔
「貧乏人のクリュッグ」と言われ(個人的な意見であくまで賞賛です)、本格的な樽発酵の技術を評価していた愛好家が多い蔵です

かつては買いブドウ100%で自社畑0だったんですが、それでも醸造には細心の配慮と厳しい手順を遵守していました。
パラディは蔵のトップキュヴェです。
シャルドネ58%、ピノノワール42%
パラダイスの名前が付くこのキュヴェは、樽熟成中に失われる「天使の取り分」の代わりに送られる天国の味わいを表しています

瓶熟4年以上で、ロゼは年産僅か2万本です。
6.ローラン・ペリエ ロゼ ロ―ヴ・バタフライNVローラン・ペリエも有名なメゾンですね、所在地はトゥール・シュル・マルヌ。
このシャンパーニュは限定品です、以前2021年に紹介しました ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/archives/20211224-1.htmlこちらはピノノワール100%、
セニエで作られています

「赤い果実」とはこのシャンパーニュに使うべき言葉だと実感できる香りと味です

瓶熟が長くてもフレッシュさを失っておらず、複雑なのにフルーティなのがシャンパーニュの不思議な所。
奇跡のアンビバレンツ、それが良く分かるはずです。
7.フィリッポナ クロ・デ・ゴワス ジュスト・ロゼ2009「元祖クロ」=シャンパーニュで公式に認定された二つのクロの内の一つです

(もう一つはクリュッグのクロ・デュ・メニル)
最近はクロ(区画名)を名乗るシャンパーニュが増えてますのでこれ以外にもあるのですが、やはり一目置かれる特別なシャンパーニュである事は変わりません
ゴワス(ゴワセと表記されている事もあり)とは、重労働を意味する単語で、マルヌ川に面した急斜面の畑にブドウが植えられています。
ホントに急です、斜度は45度、てっぺんからの眺めは最高ですが

カバークロップ(地表の草花)を生やさない時代には、雨の日になると土砂が下の県道に流れ出てたそうです。
ピノノワール48%、シャルドネ52%
2005年が初ヴィンテージだったような、まだ最近です。
09年は08よりも日照に恵まれ02に似たヴィンテージだそうです

こちらも2万本ちょっとしか生産がありません。
8.レア ロゼ2007最初にレアを生産したパイパー・エドシックはマリリン・モンローのお気に入りのシャンパーニュとしてアメリカでは有名です

4のシャルル・エドシックと元は同じ蔵でしたが、3つに分かれて現在に至ります。
ですが、このレアはパイパー・エドシックから独立した
単独のブランドとして登録されています。
レアはフランス革命以前に王妃マリーアントワネットに献上した歴史を表す、ティアラと指輪をあしらった素敵なボトルになっています

ロゼはこれまた貴重ですが生産数の記載がない。
セパージュは、シャルドネ60%、ピノノワール40%で瓶熟何と9年。
この07年が最初のロゼです

07年は気候の変動が激しく、生産者によって良し悪しが分かれたようですが、レアでは官能的なシャンパーニュが出来ました。
素晴らしいロゼです
9.ローラン・ペリエ キュヴェ・アレクサンドラ ロゼ2004これは6と同じローラン・ペリエの上級限定のヴィンテージロゼです。
この特別な2004年のシャンパーニュは、ローラン・ペリエの前当主の故ドゥ ノナンクールの長女アレクサンドラの結婚式の際に、
娘へのプレゼントとして作られた限定品です

父の愛が詰まった特別なキュヴェです

ピノノワール80%、シャルドネ20%ですが、セニエで作っています。
シャルドネを混ぜる事で長熟で骨格に強さが加わるそうです。
てんちょ、個人的にはこのシャンパーニュは経験したロゼの中で一番のロゼです

以上です。
しかし、7.8.9は値段が…
飲み物の値段か?っていうくらい

しかも、一回開けたらおしまいなんですよ

今後はお金持ちしかできないであろうラインナップ

てんちょの口に入る日は来るんだろうか…
因みにてんちょ、クロデゴワスのロゼは飲んだ事がありません

なので期待してます。
最後に今年発表になりました、
世界で最も称賛されるシャンパーニュの一覧を載せておきます
