2023年04月29日

ピンクの魚


9連休の方〜、いーなー
GW初日なのに雨が降り出しました、名古屋
全国的にも晴れが続かないみたいですね


今月はもう入荷ありませんので、今日は簡単にこのワインを紹介します
懐かしい、かも。

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ウマニ・ロンキ ペッシェヴィーノ・ロゼNV

この魚のボトルって結構昔からあったと思います
知ってます?
てんちょが大学生の時にはもうありました(← 結構昔だ)

赤と白は覚えてるんですが…
ロゼってあったかなぁ???

と言う事で、懐かしくて買ってみました

それに、
これってウマニ・ロンキが作ってたのかー
知りませんでした

ウマニロンキアブルッツォ州でトップの生産者と言っていいでしょう

誠実な仕事で着実に成長していますし、品評会での高位入賞も数多い。
てんちょ、2013年に輸入元に連れて行ってもらいました、素晴らしい蔵でした
アドリア海側へ初めていきましたよ。

今日のロゼはマルケ州産です。ウマニロンキはマルケにも畑を持っています。
今日のワインはヴィーノ・ターヴォラ(テーブルワイン)なので産地表記はおろか、ヴィンテージの記載もありませんが。
モンテプルチャーノ100%です

製法については情報がありませんので不明ですが、ブラッシュかなぁ、セニエか??
オレンジ色っぽいロゼ。

本当に気楽に飲む、辛口で軽めのロゼです

お値段もとっても気軽

さっぱりした酸味、舌の上に嫌な残り方もしない良質の酸味です。
温度が高めだと少しフルーティになります、この辺はお好みですが基本は冷たい方がいいです

辛口のロゼに概ね言える事ですが、白と変わりません。
香りもあっさり爽やかですね、目をつぶって飲んでロゼと分かるだろうか、疑問なくらいです

暑い季節にピッタリ
休日の昼から飲めそうなのです、アルコール度数12.5%なので最近のイタリアワインにしては低いのもいいかも。
冷やして飲んでください〜

このボトル、昔から飲み終わった後に水を入れたり、オイルを入れたり、再利用してる人が多かったのではないかと思います
本当に魚、だもんね。

あなたなら何を入れますか






posted by cave MITSUKURA at 15:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月24日

ブルゴーニュじゃなくても優れたピノノワール


一時あった夏の気温がやや冬に戻ったみたい、今日の名古屋は肌寒いです
風が冷たい

今週末からGWですね
どこかへお出かけの方も多いのではないでしょうか
海外旅行も増えてるみたいですが、セントレア(中部国際空港)はまだコロナ前の30%程度なんだそうです。
これからかな。

ポルトガルのブドウ畑は開花もうすぐみたいです ↓

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Quinta.D.Dores SNSより、ロウレイロ、緑のつぶつぶが花芽です

いやいや、早すぎる〜

流石にポルトガルのこれはフランスでも同様ではありませんが。
20年くらい前には、北半球の開花は6月中旬〜下旬、そこからハングタイム100日で収穫、って言うのがセオリーでした
なので、一般的には9月下旬から10月上旬での収穫が普通だったんです。

今だと8月下旬から9月の収穫の方が多いですもんね
(醸造・熟成に時間が増えるのでヌーボーみたいなお酒にはいいんですけど)

そうだ
ルイ・ジャドの今年のヌーボーは作るかどうか、まだ未定だそうです
マコン・ヌーボーが飲みたいのに
作って作って〜


さて、今日は備忘録。
飲み会のワインリスト替わりにワインの紹介をします
店頭の最後の1本が多くて、購入できません(一部取り寄せ可能)なのでごめんなすって

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じゃない方のピノノワール

左から、
1.ビファー ゼクト・ブリュット ロゼNV
2.フォン・ウィニング ピノノワールT2014
3.ブリュンデルマイヤー ピノノワール2018
4.ハミルトンラッセル ピノノワール2021
5.オーボンクリマ イザベル2019
6.ピラミッドバレー グロワーズコレクション カルロージヴィンヤード2015
7.クスダ ピノノワール2020
8.ヴァインバック クロ・デ・カプサン ピノノワール2019
9.アンドレ・クルエ コトーシャンプノワ ヴェルサイユ・リュビNV


タイトル通り、ブルゴーニュじゃないピノノワールです。

ブルゴーニュのピノノワールはみんな大好きだと思います
が、この一年だけでも恐ろしく高騰してますし、同時に入手困難にもなってます
レジョナル(いわゆる、ただのブルゴーニュ)でも1万円しちゃうような人気ドメーヌも沢山あるし、
大手ネゴスで量産してるはずでもヴォーヌロマネで1万円以下なんてまずない、

うーん
これからどうしよう…

余談ですけど、
一昔前に、サンテミリオンガレージワイン(新しい小規模生産者)が持て囃された時があって、みんな自家醸造を始めた。
それまでブドウを売っていた大手のシャトーにはもう取引しないと強気で断ったのに、人気があんまり続かなくて結局ブドウ売りを再開せざるを得なかった、という事がありました

ローヌでもブドウではお金が稼げないからアプリコットを栽培していた農家がみんな、またブドウ栽培に転身したものの、全てが成功した訳じゃない、とか。
いい気になってたら一瞬で終わったという悲劇の話。
そういう事もあったんですよ

でも今ローヌはブドウでいいみたいですが。

シャンパーニュの小規模レコルタンはみんな潤っているんでしょうか
大規模MNがブドウの確保に四苦八苦してるようですし、これはブルゴーニュでも同じか。

お金になるからと安易に飛びついて失敗した人がいる一方で、誠実な仕事で着実に評価を挙げてる人もいる訳で。
流石にコートドールのワインはかつてのサンテミリオンみたいにはならないだろうなぁ…
もう増やす畑もないし。

生産者に苦労してほしい訳じゃないけど、もうちょっと買える値段にしてはくれんかのう

話を戻して。
そんなブルゴーニュですが、やはりピノノワールはブルゴーニュが一等賞で他の追随を許さない、と言うのは正直な所です
ですが、そんな「他」にも優れたピノノワールは僅かながら存在してるのです。

今回はそういう、ブルゴーニュ以外=じゃない方のピノノワールを集めて飲むことにしました
きっかけはクスダのPNが手に入った事。
これがあったんで、ブルゴーニュじゃないPNのいいのを集めようと思ったんです

では、ワインの紹介します。

1.ビファー ゼクト・ブリュット ロゼNV

ピノノワール主体、瓶内二次発酵で瓶熟8年以上のロゼ。
ここはドイツのファルツ州、ダイデスハイムにある醸造所です、経営が変わって現在は日本人の徳岡史子さんが醸造を担当しています。
この長い瓶熟を経たゼクト、いい香りです
外観はほぼ薄オレンジになってます、でも価格は野口君1.5人でお釣りがくるという非常に優れもの。
白もあります、どちらも超オススメです。

2.フォン・ウィニング ピノノワールT2014

これもドイツ、ファルツです。ミッテルハートというベライヒ。
ドイツ高級ワインの意表となるVDPの創設メンバーであるフォン・ウィニング(フォンは爵位を表す)、18世紀から続くメーカーですが戦争とそれ以外でも紆余曲折がありました。
大量生産をせず、畑仕事を重視する優良生産者です。
このピノノワールは厳選ブドウだけを使い、樽発酵&樽熟成(MLFあり、70%新樽使用)のモダンな赤ワインです
フルボディって書いてます。
年産僅か4500本しかなく、お値段も税込8580円もするんです。
14年という熟成感も期待したいですね

3.ブリュンデルマイヤー ピノノワール2018

中欧のワインプロフェッサーのワイン。
オーストリア、カンプタール産です。
てんちょ、ビリさん(ブリュンデルマイヤーの創始者でご当主)には2回現地で会った事ありますが、穏やかで優しい方です
ソムリエの世界大会に写真が出題されるような有名人です。
そしてゼクトも白も赤も、ワインが素晴らしく美味しい
食卓にあるべきワインと言うオーストリアの基本を備えた、落ち着きのある洗練されたスタイルです。

4.ハミルトンラッセル ピノノワール2021

こちらは南アフリカ共和国、西ケープ州(南アのワイン産地はほとんどこの中にあります)のウォーカーベイにあります。
南アのピノノワールではいつも上位に名前が挙がる定評のある生産者です
23haしかないピノノワールの畑から優雅な赤ワインを作っています。
ブルゴーニュ以外でピノノワールが成功している数少ない産地の一つだと思います
2019年は山火事で自社のピノノワールが使えなかったので買いブドウで作ったりと困難もありましたが、世界的に人気は挙がる一方で日本への割り当ても減っています

5.オーボンクリマ イザベル2019

これは有名、カリフォルニア、セントラルコーストのサンタ・マリア・バレー産です
セントラルコーストで有名なカレラがあるマウントハーランからは、もっとずっと南のサンタバーバラカウンティにあります。
(南部ですが冷たい海風が吹き込むので南国ではありません)
冷涼な気候で優れたピノノワールが出来ると言われています。
オーボンクリマの創業者のジム・クレイデネン氏はアンリ・ジャイエに師事したという数少ないアメリカ人です(残念ながら21年に他界)
蔵の最高峰であるイザベルはお嬢さんの名前を冠し、単一畑でフレンチオーク熟成の拘りのワインです
サンタバーバラも甘いワインが多い中で、これは違って、綺麗だなーと感動した覚えがあります

ハニーサックル(スイカズラ)の香りがすると言われますが、どーでしょう?そっかなぁ…
現在の2020は諭吉さん一人じゃ買えません
なので貴重な19の最後の1本。

6.ピラミッドバレー グロワーズコレクション カルロージヴィンヤード2015

クスダと被りますが、これもニュージーランドです。
南島のカンタベリー(首都クライストチャートから一番近い産地)にあります。
1999年から始まった新しい蔵ですが、ブルゴーニュをお手本としてるだけあってその信条を表現した繊細なワインを作っています

今回のグロワーズコレクションは、自社畑を持つ前に借りた畑で作ったワインです。
自社畑を2018年から持っていますが、しばらくこれも並行して作っていましたが、今ではこのシリーズの生産は無くなったみたいですね。
カルロージーは2015年がファーストヴィンテージで、甘さと華やかさが混ざった素晴らしいピノノワールです
1本だけ売れずに店頭に残ってたので、少し前にてんちょがキープ。
15年はまだ買える値段でしたが、現在の上級畑はやっぱり諭吉間近になってます

7.クスダ ピノノワール2020

一応、会の本命です
楠田さん、2001年にワイナリ創業ですがあっという間に人気ドメーヌになりました
今じゃ簡単に買えない
リースリングも美味しいです。
5年以上前ですが、香りの複雑さに感動しました、今回にも期待してます

8.ヴァインバック クロ・デ・カプサン ピノノワール2019

ここから2本はフランスです。
ヴァインバックはアルザスの名門です、ここでも何度か紹介しました
カプサン修道会の畑を継承しているアルザスのど真ん中の蔵です、シュロスベルグの真正面にあります。
ここは最近、オレンジワインはナチュールワインを作り始めましたがこれが素晴らしい
そしてラインナップが多くてイマイチカテゴリーが良く分からない
クロ・デ・カプサンのシリーズが上級ワインのテロワールシリーズの畑名なしです(だと思う)

このピノノワール、1月に飲んでとても感動しました
ちょっと早い気もするけど、非常に良いブケが出てました。
このボトルも同じだといいなぁ〜
現行は2020ですがこれも一葉さん一人と野口君4人。

9.アンドレ・クルエ コトーシャンプノワ ヴェルサイユ・リュビNV

最後はアンドレ・クルエ。
素晴らしいシャンパーニュを作ってます、ここが好きな方は多い
てんちょも大好き。
コトーシャンプノワのブジー・ルージュは昔から作っていましたが日本へ輸出していませんでした。
2006年に行った時に1本くれましたが、これが非常に美味しかったです
そこから、名前を変えて一層豪華になって日本でも買えるようになりました。
(が、値段も豪華になってるやん)
2015年ベースのピノノワール100%、ステンレスタンク発酵で樽熟成しています。
てんちょもこれは初めてです。
諭吉2人だもん、美味しくないと困る

と、こんなワイン達です。

カリフォルニアはカレラじゃなくてイザベルにしたかったのです。
ロワールや南米のピノノワールもアリですが、人数も限られていますのでこんなとこかな、と

お値段が多少違いますが、どれも一流のワインばっかり、と思います
楽しむぞ〜


【以下後日談】

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いやー、どれも良かったです
特に香りが最高に素晴らしい
複雑なブケ、長い余韻、いい飲み頃でしたね〜

流石の一流ワイン達でした











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2023年04月22日

甘口をナイトキャップに


今日の夜は一桁まで気温が下がりそうだという名古屋です
気温の乱高下に身体がついていけない…年だわ


少し前にとあるフレンチでいただいた貴腐ワイン。
コトー・デュ・レイヨン1erCruの表記があって、???

分かりますか?

コトー・デュ・レイヨンはフランス、ロワール地方の白ワインで甘口のみに認められたAOCです
アンジュー・ソミュール地区です。
品種はシュナンブラン100%、貴腐または樹上乾燥して糖度の高まったブドウを使用しないといけません。

同じく、ご近所の甘口に、ボンヌゾーカール・ド・ショームがあります
どれもシュナンブラン。

フォアグラの前菜や食後のブルーチーズと合わせても美味しいですよ


で、1級の記載について。
コトー・デュ・レイヨンはコート・デュ・ローヌやマコンの様に特定の村名を併記する事が出来るんですが、
更にその中でロシュフォール・シュール・ロワール村ショームにはプルミエクリュの表示が認められてるんですって(条件あり、一段厳しい規定)
ショームに限って、より糖度が高い物だけ。

…2011年の秋に政令発布らしい、知らなかったよ
あーぁー



と言う事で今日は甘口を紹介します
コトーデュレイヨンのような貴腐ワインではありませんが。

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エグリ・ウーリエ ラタフィア・ド・シャンパーニュNV


ラタフィアという名前は聞いた事がある方が多いかもしれませんが、これを厳密に説明しようとすると結構厄介なんです。

ラタフィアというお酒は甘口です、ここに異論がある事はない。

で、
今日のシャンパーニュ地方のタラフィアのようにAOCの規定がなくても各地で伝統的に作られているものなので、実際には色んなラタフィアがあるようです。
そうした物は現地消費がほとんどなので、輸出されることが稀でまずお目にかかれません。
てんちょも全貌があんまりよく分かりません

お店で扱う物は、今日のシャンパーニュ地方の物か、ブルゴーニュの物ばかりですが、中にはブドウではない果物の果汁(サクランボなど)を使った物もあるようです。
自家用酒だと余計に色々ありそう

ラテン語の、オレス・ラタ・フィアト(取引成立や解決の意味で小さなグラスのお酒で乾杯したんでしょうね)が語源です。

製法も、VDN(ヴァン・ド・ナチュレル)の様に、発酵途中のブドウ果汁にブランデー等のアルコール度数が高いお酒を添加して発酵を止めた物や、VDL(ヴァン・ド・リキュール)の様に発酵前に果汁にブランデーを混ぜた物と両方があります。
どちらも発酵が進んでいないので、ブドウの果糖が沢山残っているために甘口になります。

ラタフィア・ド・シャンパーニュはVDLに分類されますが、AOCに規定されていないので「伝統重視の何でもアリ」になってると思います。
(フランスでは何百年も続く伝統の方が最近制定された法律よりも重視されていますので、長年やってきた事はたとえ法定外だとしてもそれだけですぐに断罪されたりしないんです。ここら辺がフランスのすごいところ)

…ネットの記載だと、AOCラタフィアと書いてある物を多く見かけますが、VDLには規定されていませんねぇ


うーん、過去の教育も良くないのでは
釈然としない。

INAOの記載では、IGとなってますねー ↓
file:///C:/Users/cavem/Downloads/ComPer-CNAOV-2016-547-RatafiaChampagne.pdf

2016年9月改正ですが、フランス語が難しい…
INAOの規定って保険の約款みたいなもので隅々まで網羅してあるから超難しい
読める方、頑張って。てんちょはコピペで翻訳へGO


ワインに戻ります。

今日のエグリ・ウーリエはシャンパーニュ好きで知らない人はいないでしょう

モンターニュ・ド・ランスのグランクリュ、アンボネイにあるレコルタンです。
ピノノワールで作られるコクのあるシャンパーニュが大人気、希少だし高いし、店頭にも泡の在庫は既に完売。

アンボネイは隣のブジーと並んで小規模でも高品質なシャンパーニュを作るドメーヌが多い
おかしな値段で味音痴(馬鹿舌ともいう)相手に売ってる銘柄で誤解されたくないねぇ…(独り言)

エグリ・ウーリエはHPがなく、輸入元の資料でもあんまり詳細がないので今日のラタフィアに関しても良く分かりません
「発酵前の果汁にマールまたはフィーヌを添加」くらいしか書いてない。

マールやフィーヌは自家製なのかな。
発酵前の果汁のセパージュはなんだろう。


人気のエグリ・ウーリエ、ラタフィア(700ml)でも諭吉です

店頭には、

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アンリ・ジロー ソレラ・ラタフィアNV(500ml)
ヴィルマール ラタフィアNV(700ml)


もあります


どれも甘口なので日持ちがします
冷蔵庫に保管して少しずつ飲んでもいいですよ〜


なんかイマイチ、ちゃんとした紹介になりませんでした。
反省

トカイ・エッセンシアがもう一度飲みたい










posted by cave MITSUKURA at 18:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月21日

金曜だけど休日みたいな


急に夏の気温になってますけど、まだ4月だよ
もう30度超えてる所があるの

名古屋でも、桜通りのなんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)の花も満開 ↓

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名城公園の藤の花も既に咲き誇ってます
10年前ならGW頃から見ごろの始まりだったはず、この季節の早まりはどうなんでしょうね〜


フランスでも南から急速にブドウの展葉が始まってます

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樹齢高そう
gigondas wine SNSより

春の霜害はなかったですが、これからまだ嵐や雹の心配はある。
余りに成長が早くて、今年も暑さで水不足が懸念事項になりそうです。


もう来週からはゴールデンウィークですね
カーヴミツクラは毎年同じ、お休み無しで毎日12時〜20時で営業しています

「定休日ありません」って言うと結構驚かれるんですが、今のところ考えていません


昨日、長年のお客様から和菓子のお土産をいただきました

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両口屋 端午の節句ささらがた

5つの味で楽しめます
パッケージも可愛い。
普段、和菓子買う事ないので嬉しいです



連休明けまで新たなワインが来ない予定なので、ワインとは無関係な話になってしまったかも






posted by cave MITSUKURA at 17:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月19日

アメリカの鴨ワイン


曇り空ですが、25度超えで暖かい名古屋
花粉も黄砂も一段落かと。


昨日はコロナで3年も延期になってたらしい、ダックホーンセミナーに行ってきました

ダックホーンカリフォルニア、ナパバレーの中心部であるセントヘレナにあるワイナリーです。

創業は1976年とカリフォルニアでは古く、ダンとマーガレットのご夫妻が始めた蔵(ダックホーンは名字です)ですが、現在お二人は健在ながらも引退しています。
ワイナリーは会社経営となり拡大、10のワイナリーを傘下に収める大企業になり、2021年にはNY証券取引所に上場するほどの成長を遂げています
すごーい、従業員は400人以上。

創業当時の70年代はカリフォルニアワインの黎明期ですが、ナパにはまだワイナリーは少なくて40ほどしかなかったそうです。
(今では500超え)
ダックホーンの二人はパイオニアと言える存在です

彼らはボルドーの右岸、サンテミリオンやポムロルのワインが好きで、是非なパでもメルローを作ろうと最初から決めていました

70〜80年代のアメリカは圧倒的にカベルネソーヴィニヨン人気だったので、
メルローはついでのブレンド品種くらいに思われており、誰も主体・単独でワインにしようとはしていませんでした。
(この辺りの国民的な好みは今でもうなずけるものがある)

そんな状況の中、二人が作った、
スリーパームス メルロー
が大ヒットして、メルローの成功者として一躍有名になったのです
この成功でメルローの追随者が増えた

さらに、2014スリーパームス・メルローがワインスペクテイター(アメリカの権威あるワイン雑誌)でトップ100ワインの1位に選ばれた事も大きなニュースになりました(選出は2017年)

このワインは、創業時に買いブドウで始めた蔵の代表ワインであるフラッグシップワインですが、
2015年にようやく土地を取得して自社畑となりました
70年代には樹齢10年ほどだったブドウも今では50年を超える古木になっています。
3本のヤシの木が畑の中に立っています、カリフォルニアっぽいですね。
(スリーパームスの区画にはメルロー以外も植えられていて、カベルネでの販売もあります)

このワインは以前にここでも紹介していますので、詳しくは過去の記事を見てください ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/465100285.html?1681885409

…4年も前かぁ

今回の来日は、アジア輸出部長のカール・コヴェネイさんとチーフワインメーカーのレネ・アリーさんの二人

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カールさんには先月、カレラのランチ会で会ってるので(別の輸入元ですけどね)セミナーの後で話したら、喜んで雑談とワインの話に応じてくれました
あの時、コロナで来日が急遽キャンセルになったワインメーカーのマークさんはすっかり回復してるそうです。
「カリフォルニアに来るときは是非連絡して」って言ってくれました。
はーい、是非行きたいです

レネさんは初来日だそうで、日本での体験に期待が大きそうでした
是非食事や観光でも楽しんでほしいです(きっと過密スケジュールで忙しいだろうけど)

レネさんは最初、ロバート・モンダヴィのラボで働いていて、科学的(時には化学も)な分析と自然の産物であるワインとの融合に感銘を受け、ダックホーンに移ってからも分析や記録の傍らでワイン醸造にも携わるようになったそうです。
先述した通り、ダックホーンにはたくさんのワイナリーがあり、カリフォルニア以外にワシントン州にも蔵があるので、ワインメーカーは各ブランドごとにそれぞれいます。
そのトップにいるのがダックホーンを仕切るレネさんです

自社畑9つの説明と、試飲ワイン6つの説明を丁寧にしてくれましたが、
めっちゃくちゃ早口でした〜
時間が限られている中で沢山説明しようとしてくれたんでしょう
熱意を感じました

ダックホーンとしての主要なナパの自社畑は北から南まで9つあり、一部は別ブランドのパラダックスなどにも使用されています
…載せるのにちょうどよい一覧画像がない、残念。

セントヘレナの最も古い自社畑、マリーズヴィンヤード ↓

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HPより、ワイナリーを囲む畑でマリーは創業者マーガレットの愛称

全て書くと膨大な長さになるので割愛しますが、ナパは北が暖かく南が涼しい、とちょっと一見疑うような説明で、
てんちょ、本当にカリフォルニアの事が分かってないんだなーと思いました(駄目だよね)
ちょうどヨントヴィルが真ん中辺りで気候の境目になってるとのこと。

南のサン・パブロ湾からの冷たい海風が南のカーネロスに抜けるので、南部は涼しいのです。
南部の利点はこの涼しさ。
夜にこの風がブドウを冷やすので、ブドウは昼間に光合成で蓄えた養分を蒸散で消費することなく、さらに酸も温存される、と言う訳です

一方で北部は山に囲まれた地域が多く(カリストガやセントヘレナ)、海風を遮ってくれる一方で日照が強く小粒で密なブドウが取れます。
しかし南よりも降水量が多く、これが救いになっています

温暖化で一番の問題は、フランスやイタリアでも同じですが水不足です
元々乾燥しているカリフォルニアでは、温暖化=雨が減る、これがブドウ栽培には大変な脅威です

それとそれに起因する山火事。

幸い、アメリカの法律は灌漑を許可していますので水が不足していれば水をやればいいんですが、乾燥地帯ではこの水の確保も大きな課題になっているんです

川からどんどん水を引けばよさそうですが、そんなに潤沢にあるわけじゃない川の水、地下水もないんだな。
カリフォルニアでは各ワイナリーがサスティナブルな取り組みとして「水の循環利用」を掲げるところが多いのもこうした背景があるからです。
日本人にはあんまりピンと来ないかも。
カリフォルニアはアラブの砂漠と同じだと思っても過言ではない(強い日差しと少ない水)

こうした事もあり、ダックホーンでは畑の各区画に計測器を置いて、日照や気温、ブドウ樹の水分量を細かく記録しており、それを統計的に役立てて最良のブドウづくりに生かしています
イスラエルのゴランハイツワイナリーやイタリア・カンパーニア州のフェウディ・ディ・サングレゴリオでも同じことやってますね。
お金と情熱のなせる業

レネさんは、
「バランスの取れた、食卓にあるべきワイン」を理想としてるそうです

アメリカ人でそういう方って珍しいような

話が逸れますけど、
昔初めてサンテミリオンに行った時に、シャトー・ベルリケのオーナー侯爵が「ワインはコンテストだ」っていうようなことを言ってて「んー???」って思ったんですが…

その当時(20年以上前)、ベルリケって少し低迷してて多分資金的にも苦しい時で、アメリカ資本の援助を受けて醸造方針などを転換していた時だったようで。
なのでお金を出すアメリカ人の好みにする必要があったのだろうと思われます。
グラス1杯で勝敗が決まるような「緻密で隙のない分かりやすいフルボディ」を求められていたんだろうなー
そこで、あの発言かと

今でもそういうアメリカ人は多いだろうし、そういうフルボディワインが好きな日本人もたくさんいます。
そこはお好み、自由でっせ

昨日は、そういう意味でも意外な意見だったと思う(偏見???


試飲は6つ(とフリーテイスティングが20とちょっと) ↓

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ソーヴィニヨンブランが大変素晴らしい

青くないよ
もうね、サンセールやプイイヒュメ以外でグリーンペッパーは要らん。

マルボロはいつからロワールに魂を売ったんだって不満に思ってたので(言い過ぎ?)、
ダックホーンのソーヴィニヨンブランは100点だわ
洋ナシ&白桃、でもきれいな酸もある、樽は邪魔しない、と全てが素晴らしいバランス
もちろん食卓でもOKで、レナさんの言う通りの理想のワインになってます。

他も、シャルドネもメルローもカベルネもとてもいいですよ
赤はやっぱり甘さがかなりありますけどね、チョコみたい。
洗練されてます
値段もまーまーする。

そういう点では傘下のデコイがセカンド的存在でお手頃価格なので、そちらもお勧めしたいですが、
やはり本家を飲むとこっちがえーなーとなってしまう

ダックホーンでカリフォルニア入門にしたら、かなり贅沢な経験だろうというのは確かです
あなたも是非飲んでみて。













posted by cave MITSUKURA at 16:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月16日

セミナーまだ空いてまっせ


この「埃っぽい感じ」は黄砂の仕業なんでしょうか


5月9日火曜のカリフォルニア・ナパワインセミナーはあと2席です
ご検討中の方、是非お申し込みください〜


もうすぐGWなんですね。
今日で4月の後半に入った事に毎年ながら驚き、早いっ。

春のせいか、今日はなんだか眠いわぁzzzzz



posted by cave MITSUKURA at 16:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月14日

カレラ続き


晴れて気持ちがいい、はずなのに…
黄砂のせいか喉がイガイガする


今日は昨日の続き。
カレラです

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カレラはアメリカ人のジョシュ・ジェンセン氏がカリフォルニアで1974年に開いた蔵です

彼はオックスフォード大学を卒業後、世界を渡り歩き、DRCやデュジャックで働いていました。
70年代のカリフォルニアには高品質のピノノワールは皆無でしたが、ジェンセン氏はアメリカでもブルゴーニュの様なワインを作りたいと思い、帰国してワイナリーの為に様々な調査をしました

それには二つの重要な要素が必要だと考えたジェンセン氏。

一つは、土壌
石灰質の土壌である事がピノノワールには非常に重要ですが、カリフォルニアには例えばシャンパーニュの様な白亜質の土壌はあんまりない。
(そこで衛星画像を使って土壌の調査をしたのは有名な話)

もう一つは、本物のピノノワールを植える事
これは、当時のカリフォルニアではガメイをピノノワールとしていたワイナリーがあったり、エレガントなスタイルのピノノワールがアメリカ人にあまり人気がなかったことから適切な場所に植えられていないピノノワールがあったりと、環境も含めてちゃんと扱われていなかったことから、正しいクローンで最適な環境でピノノワールを栽培すれば必ず素晴らしいワインが出来る、という彼の意思を実践するために必要不可欠な要素でした。

この「正しいピノノワール」は現在のカリフォルニアではカレラクローンなどと呼ばれ、ディジョンクローンが広まるよりも早く、キスラーやハイドにも伝わっていたという伝説のブドウです

そうして、74年にマウントハーランに石灰質の土地を見つけたジェンセン氏はその土地を購入、75年に初めてピノノワールを植えました
更に隣の砕石工場を買い取り、そこを醸造所にしました。
(これがほんと簡素で吹きっさらしのパーパーな建物なのね、今はちゃんとセラーもありますが)

カレラという名前はスペイン語の焼き窯の事です。
買った土地にあったのでそれをワイナリーの名前にしたんですって
(ポルシェの「レース」のカレラとは違うんですね、そっちもスペイン語のはず)


そして初ヴィンテージは1978年
マウントハーランの3つの区画、ジェンセン、セレック、リードを1樽ずつ醸造しました

ジェンセン氏はこのワインを80年代の初頭まで、自ら携えて全米を回り、レストランやワインショップに売り込んだそうです
そう言う事もちゃんとやってた。

地道な努力が実を結び、ワインの評価が高まり人気になるのも早かったみたいです
もっと後になってですが、日本への輸出も始まりましたが、「あの漫画」(てんちょ未読)で知名度が上がったからなんだそうです

へー

カレラjosh-2022.jpg
HPより

↑ 残念ながらジェンセン氏は昨年鬼籍に入ってしまいましたが、蔵はダックホーンが受け継ぎ、ワインメーカーのマイク・ウォラーさん(2007年から彼らで働く)と共にワイン作りは続いています


歴史はこんな感じです。
では、カレラの場所を見てみましょう

カレラのあるマウントハーランという名前は聞いた事があるのではないでしょうか?

実はてんちょ、アメリカのAVAはあんまりよく分かってない
(なんかピンと来ないというか、実感が掴めないんだよなぁ)

マウントハーランはカリフォルニアのセントラルコーストにあります

サンフランシスコの南に大都市サンノゼがあって、その南にモントレー湾があります。
湾の北にサンタクルーズ、南にモントレーの街がありますが、そこから内陸へ100キロ弱の場所がマウントハーランです。
砂漠の真ん中にあるような荒涼とした場所でとても乾燥しています。
海風が吹き付ける土地ですが、カレラは標高が高いので日照条件が良く、日較差も良質のブドウ栽培に貢献しています

カレラで一躍知名度が上がったマウントハーランですが、独自のAVAとして認定されていますが認定時にはここにあるワイナリーはカレラ一つでした
カレラの為に出来たAVAと言ってもいいくらい。

ここ ↓

カレラ.png

ホント周りは何にもない

夜に車で行くと怖いらしい…
崖があってガードレールもないとか、もちろん街頭なんてないない、転落したら当分発見されなさそう

しかし、アメリカのAVAって増える一方ですね
ワシントンやオレゴンもちょっと見ない間にすっかり浦島太郎だわ。


さー、やっとワインの話。

今回入荷した3つの単一畑は、マウントハーランの丘の各所にあります。

カレラMt-Harlan-Vineyards-MAP (1).jpg
HPより
今日は触れませんがシャルドネやヴィニエもあります。

ジェンセン
リード
セレック
ミルズ
ライアン
ド・ヴィリエ


と、現在6つの単一区画のピノノワールがあります

カレラvineyard-jensen.jpg
HPより、ジェンセンの区画、結構起伏がありまsね

この6つの区画は全て人の名前です
土地の前の所有者だったり、元の醸造長だったり、所縁のある人の名前を取っています。

入荷した3つのワインを簡単に紹介すると。

ライアンは98年が初ヴィンテージのカレラの中では若い区画です。
西向きで標高が高く、酸味を備えつつジェンセンにあるような果実感も増した、複雑なワインです
洗練されています

ミルズは84年植樹の区画で、唯一自根の畑です
ちょうど今半分を植え替えしてる所で、生産が半減していますが次の植樹からは接ぎ木する予定だそうです。
古典的で古いブルゴーニュにも通じるスタイルです、ガビラン山脈の冷涼な気候を反映しています

ド・ヴィリエは最新の区画。
ジェンセンとミルズの間にあるので、初めはどちらかにブレンドしようと思っていたところ、
独自のフルーツ感があり混ぜるのはもったいないと2007年から単独でリリースしています
確かに果実バリバリ。
3つの中では一番甘く感じます。

全てピノノワール100%の赤ワイン。
とてもエレガントです、が、やはり少し甘いね

飲むべきワインの一つです















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2023年04月13日

カレラと日本の赤


黄砂、皆様の住んでる地域ではいかがでしょうか?

ようやく花粉が収まって来たのに
名古屋の空はもやってるかなぁ…


店頭にはかなり久しぶりに、このワインが入荷して来ました

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カレラ マウントハーラン ピノノワール
ライアン2017
ミルズ2018
ド・ヴィリエ2017


カリフォルニアの赤ワインです
先日ランチ会に行ってきたカレラ、少しですが単一畑を分けてもらうことが出来ました。

ジェンセンとセレックは残念ながら無し。

今日は時間がないので詳しい説明は明日書きます〜




今日はこれからメルシャン・マスカットベリーAの会です

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こんなに飲めるの嬉しい

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やはり香りはイチゴキャンディかな。
珍しい陰干しブドウのマスカットベリーAもあるので楽しみ

↑ これが何とも独特で‼️
干しぶどうのコクもありますが、甘い香りが本当に赤ワインなの?ってくらいに不思議な感じで。
もう一回くらい飲んでみたい。

そして、全て色が黒めでびっくり‼️
これをマスカットベリーAの基準にしてはいけないであろう、いいワインばかりでした✨✨


ご飯は春らしい和食のお弁当です。

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結局、増えてこうなりました ↓

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ではまた。




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2023年04月10日

カリフォルニア・ナパバレーセミナーやるよ


サロン、3本早速売れてびっくり
お金持ちっているんだなぁ…
ありがとうございます



イベント欄にカリフォルニア・ナパバレーのセミナーの案内を掲載しました

現地の最新情報が聞けますので、是非ご参加下さい。
試飲ワインも豪華です

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良いワインだけに、ほぼフルボディのワインばっかりなので、食事なしですが軽いクラッカーくらいは用意しますね。
きっと酔うから要注意です

やっとセミナー開催してもらえて嬉しい
(シャンパーニュとポルトガルもやってもらいたい)

お申し込み待ってます〜








posted by cave MITSUKURA at 13:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月08日

サロン入荷しました


ようやくスギ花粉が無くなってきた、かな??

明日は統一地方選挙ですね
市会議員も県会議員も全く身近ではありませんし、誰に投票しても同じっていう気はする
でも選挙は行きます。



店頭には本当に久しぶりに、
サロン2012 木箱入り
が入荷して来ました

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3本だけ

前にあった緑色のギフトボックスは廃止されて今では木箱入りのみです。
1箱に1本入ってます。

箱からまだ出してませんので写真ないんです
すんません

しかし、前回から値上がりはしていないものの、前回価格で既に諭吉さん13人越え

強気すぎませんか

それに、MLFしてないブラン・ド・ブランなんて、2012と言えども、まだ飲めやしないんじゃないかなぁ
飲み頃を待つ頃にはさらに値上がりしてるんだろうし。


シャンパーニュ好きなら他にもおすすめの銘柄は沢山ありますよ

















posted by cave MITSUKURA at 15:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月06日

素敵なパッケージのチャリティワイン


もうGWの配送の連絡が来てて、そんな時期かと驚く自分
そうだよ4月だよ。

今夜もフランスの気温が下がるだろうか、なんまんだぶ。



今日はこの新入荷ワインを紹介します
てんちょの写真がイマイチ以下だったので輸入元から拝借。

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ロジャー・グラート レゼルヴァ2020 コンパルティール あいらく

このワインはスペインのカヴァです
スパークリングワインです。

ロジャー・グラートヴィンテージのカヴァだけを生産する誠実な生産者として評価も高く、熟成の長さからくる複雑な香りと深い味わいは誰もが認める所でしょう

ミツクラでもセミナーやってもらいましたね〜
2017年7月だわ、そんな前かぁ ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/451970094.html?1680773545

瓶内二次発酵において、何故瓶熟が10ヶ月以上必要なのかというとても良い説明でした。
シャンパーニュのあの香りと味は、瓶熟に秘密があります

そんなロジャー・グラートから、また限定のスリーヴァボトルが発売になりました
日本向けの限定です

ロジャーグラートが日本との長い歴史に感謝の気持ちを込め、チャリティー活動の一環として「障がい者アート協会(https://www.borderlessart.or.jp/)」様から協力をいただき、障がいがありながらも創作活動を続けるアーティストの作品をボトルデザインに採用した特別なボトルです。
商品の売上の一部は障がい者アート協会に寄付し、障がいのある方の自律的な創作活動の支援に役立てていただきます。


との事。

2018年のボトルもありました。
コンパルティールとはスペイン語で「分かち合う」という意味です

この「あいらく」の絵は、アーティストの庫美原 氏の作品だです。
幻想的な雰囲気ですね

色とりどりの紫陽花なんだそうです
色んな感情を表現してるんですって。

セパージュは基本的な、マカベオ50%、パレリャーダ30%、チャレッロ20%
2020年ヴィンテージのブドウのみで瓶熟20ヶ月
きっといつも以上に美味しいでしょう

気温が上がって泡が美味しくなってきましたね〜

このチャリティボトル、野口君2人とちょっとで買えますので是非お試しください
お酒を飲んで人の役にも立てる、最高だよ

で、
飲んでみました

美味しいです
いい香り、シャンパーニュとは品種が違うから同じではありませんが、熟成の香ばしさがちゃんとあります
細やかな泡が続いて、繊細な構造の高級カヴァですよ〜

辛口ですが丸めの酸味、良ーく冷やしてもこれからいいでしょうね
ぜっひ、飲んでみてください。
おすすめです






posted by cave MITSUKURA at 18:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月05日

霜降りないで


フランスでは今年もこの季節がやってきました

春の霜害対策です

気温がマイナスになる夜、ブドウの芽を守るために夜通しストーブを炊いたり、水を撒いたり。

今朝のシャブリの様子 ↓

6F7CBE47-90F4-415D-BFD8-398AA39223FE.jpgmeteo89さんのSNSより

今日もマイナスになるみたいです
シャトー・ガザン(ポムロル)でもストーブ出してました。

無事に過ぎてくれますように。


posted by cave MITSUKURA at 21:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月02日

塩とオリーヴにはドライなワインを


昼間だけなら半袖でもいけそ…??なくらいの暖かさですね


今月、フランソワ・ミエプリューレ・ロックの入荷がある予定ですが、今のところ何も連絡なしです
どちらも人気のブルゴーニュです。
沢山来るとは到底思えませんし、買えるような値段かどうかも分かりませんんが。

他にも定番ワインが欠品してたりと、未だ不安定なワイン事情です




今日はこのワインを紹介します
終売特価で入荷しましたので、あるだけで終わりかもしれません。

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マルケス・デ・トソス レゼルヴァ2014

とってもお手頃、スペインの赤ワインです

スペインのワイン産地、どのくらいご存知ですか??

てんちょ、スペイン大好きなんですが…
ちょっと目を離した隙に、ものすごく産地呼称が増えてびっくり。
増やし過ぎだわ
2003年の法改正でかなり複雑になった事もあり、販売上の利点になってるとは言えない気がする

一番有名なのはやはりリオハでしょう
そして、リベラ・デル・デュエロかな。
エスプモーソのカヴァも産地呼称なんですよ

次はどこだろう、ラ・マンチャ? ルエダ? リアス・バイシャス、ナバーラ、トロ…
忘れちゃいけない、ヘレスもあります

ここで色々書くと超長くなるので、勉強したい方はこちらへどうぞ ↓
http://www.jp.foodswinesfromspain.com/wine/sw-map.php

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スペイン大使館商務部より


今日のワインは、DOカリニェナです
(スペインのDOはフランスのAOCと同じです)
上掲の地図では北部地方です、紫の地区の隣のグレーの地区かな。

カリニェナは、スペイン北東部アラゴン州にある町です。
ピレネー山脈の麓から中央平原に至る途中になる地域で、気候風土は北のナバーラ州に似ているでしょうか。
冬は寒いですが、のどかな田舎です
リオハも流れるエブロ川が東西に流れています。
州都はサラゴサ

ここです ↓

サラゴサ.png

カリニェナはワイン産地としての歴史はとても古いのですが、1900年以降は内戦でブドウ畑は荒廃、その後ほぼ鎖国状態でワインの輸出などできるはずもなかったので、長らく忘れられた田舎になってました。
実際、内戦の初期には共和側の支配下にあった事もあり、その後、反乱軍(フランコ)に降伏しており、住民の生活も大変だったでしょう…
フランコの死後、よく平穏に国際社会に復活出来たよなぁ、と、つくづく思います
バルセロナオリンピックも大きく貢献してますね


最近ではカリニェナのワインも知名度を上げて、良い生産者が出て来ています

今日のワインは協同組合の生産です
サン・バレロというこの協同組合はカリニェナの60余りのブドウ農家をまとめて1945年に設立されました。
それからの成長は著しい。
現在では、700もの組合員がいて、畑も4000haにも及ぶ巨大な農協になってます
すごい。

空飛ぶワインメーカーの呼び名で20年程前に一躍有名になったヒュー・ライマンさんがコンサルタントになっています。
(彼はボルドーの南、ベルジュラックの出身です)
懐かしいお名前。
今、おいくつだろう?? 写真ないし。


さて、詳しくは分かりませんが、今日のワイン。
セパージュは、テンプラニーリョ70%、ガルナッチャ20%、カベルネソーヴィニョン10%
アメリカンオークで14月熟成後、瓶熟24ヶ月以上
レゼルヴァです

スペインワインでは、熟成の度合いによって、
レゼルヴァ
グラン・レゼルヴァ

の名称を付加する事が出来ます

この規定は厳格で、何でもアリの産地においても確実に年数を経ていることを証明する文言として非常に重要です

どっかの国では何でもかんでも最上格付けになってて、どれが一番なのかさっぱり分からなかったりするんですが
そう思いません??
その点、スペインではたとえ知名度の低い産地呼称であっても、熟成度合いはこの規定で保証されているというのは、とても良い事です

因みに、レセルヴァの規定は、
赤ワインでは合計36ヶ月の熟成を経ていなければなりません
更にその内の12ヶ月は樽熟成でないといけません。
(白の規定も別にあります、さらにリオハの様な有名産地では独自にもっと厳しい規定になってます)

つまり、レセルヴァは3年熟成の後でなければ出荷できないのです

もちろんレセルヴァ、グラン・レゼルバには、それにふさわしい品質のワインが当てられます。
その分、熟成によって飲み頃になっているので、より美味しいという訳

今日のワインは2014なので熟成のピークです。
エッジがオレンジ掛かっていて、飲み口も優しいミディアムボディです
甘く丸いというよりは、少しドライな古典的なスペインワインですね。

塩とオリーヴオイルが基本の北スペイン料理が良く合います
いいですねー、スペイン料理大好きです
日本人には塩が強すぎですけど。

価格も野口君一人半で済みます
非常にお手頃〜

料理と合わせるワインをお探しの方、こういうので西洋料理とマリアージュを楽しんでみて欲しい
フレンチも良いけど、イタリアやスペインはやはり、食卓にあるべきワインだと思います〜








posted by cave MITSUKURA at 18:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月01日

魚の4月


今日から4月
春ですね〜



お知らせ。

カーヴミツクラは今日から24時間営業になりました
ご都合のいい時にいつでもお立ち寄りください〜


…って、もちろん嘘です

POISSON d’AVRIL
↑ ポワソン・ダヴリル=フランスではエイプリルフールの事をこう呼びます。

何故、魚なんでしょうね
子供が大人の背中にいたずらで魚の絵を貼ったりするんですよ。




ブルゴーニュの人気ドメーヌが少し入荷して来ましたが、めっちゃくちゃ高い
無理して買うの止めようかな、と思う程

お値打ちレジョナルを一部除いてネットショップにほぼ掲載していますので、新入荷チェックはそちらをご覧ください ↓
https://cavemitsukura.com/

先日のルイジャドのバレルテイスティングでも、ワインジャーナリストの山本さんの見聞が紹介されていました。
ジャドではないですが、ロンドンでの業界向けの新ヴィンテージお披露目の席で、とある問屋さんが「(あまりにも高くなっているので=昨年の倍)、今年は同じ様に買えない」と話したところ、
生産者が平然と「別にいいよ、他に売るから」と答えたらしい…

強気でんな
しかし、ブルゴーニュの人気を思えば無理もないかぁ




今日はこれを紹介します
ワイン名を聞いて品種がすぐに分かりますか?

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レ・アレクサンドラン クローズ・エルミタージュ・ブラン レ・ガレンヌ2020

フランス、コート・デュ・ローヌ地方白ワインです。
クローズ・エルミタージュはエルミタージュの周辺にある(だからクローズ)産地です。
ローヌ河の左岸です。

ここ ↓

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ローヌワイン委員会より

セプテンリオナル(北部ローヌ)では南に位置しており、ドローム県の11のコミューンに跨る産地です。
(因みにコートロティやコンドリューはイゼール県にあります)
元は名前の通りクローズ・エルミタージュというコミューンに認められた名称なのですが、周りに拡大して現在に至っています。

生産の90%が赤ワインなので白は結構貴重なのです
(泡や甘口はNG、ありません)
品種ですが、赤はシラー、白はルーサンヌ、マルサンヌです。

今日のレ・アレクサンドラン2009年設立のとても新しいドメーヌです

二人の専門家、アレクサンドル・カゾ氏とギョーム・ソレル氏が組んで作った蔵と説明されてますが、HPにはもう一人、ニコラ・ジャブレ氏の名前もありますね
カゾ氏がクローズ・エルミタージュ村のすぐ南にある、タン・エルミタージュ村の出身とありますね。
皆さん、この土地に馴染みがあり、最高のワインを作ろうと情熱を集結して出来たドメーヌなんだろうと思います
そして色んなアドヴァンテージがある、と(出身や経験等

最初はサンジョセフとクローズ・エルミタージュに特化してたみたいですが、今ではコンドリューも生産しています
(このコンドリューも美味しいのでオススメ、他が高騰する中でまだそこまでではないし)

今日のクローズ・エルミタージュ・ブランはルーサンヌ60%、マルサンヌ40%

この二つのブドウは大体ペアで語られていますが、違いをはっきり意識してる人はまずいない
まぁ、ブレンドされてますので個別の個性が意識しづらいってのはありますね。

ボルドーにおける、カベルネとメルローの様な補完的な役割なのですね

マルサンヌは縦に伸びる性質があり、ミネラルが豊富な品種で酸も豊かです

ルーサンヌは横に広がりやすく、丸い形状に育つ傾向があり、登熟するとブドウが茶色くなってきます
甘く丸い味がはっきり分かるそうです。

なのでこの二つを混ぜると「ソリッドな枠とジューシーな中身」でいい具合になる訳です
昔の人ってこういうのが経験的に分かってるんですよね、すごいわ。


今日のワインは、樹齢の高いブドウ樹からのブドウを手摘み収穫。
発酵の後バトナ―ジュ併用で6ヶ月樽熟。
(でもそんなに樽は感じません)
生産は僅か2000本です
めちゃ少なーい

2020年は前年の雹害のダメージを引きずっていて、技術的には難しい年だったそうです。
春にはカビが増えそうであぶなかったらしく、暑い夏には水不足でハラハラした、と気が休まらない一年になったようです
夜の冷気がブドウを生き永らえさせてくれたおかげで、綺麗な酸が温存出来たと。
良かった〜

2019年は堅牢で中々開かなかったそうですが、2020年は苦労なく美味しく飲めます

香りがフローラル&フルーティで心地よいです
特定のアレやアレの香りだけがムンムンするんじゃなくて、白桃や洋ナシにほんのりジャスミンやクチナシみたい。
過剰じゃないのがいいんだよ。

そして酸味が全体をまとめ、引き締めています。
旨味やコクがありますが、だらけないのがうれしい
やはりバランスがいいですね

ま、一葉さんくらいするので当然かも。

色々言ってますが、全然難しいワインではありませんので気軽に飲んでみてください
何も考えなくても「あっ、美味しい」って言える(と思います)

お料理が悩むかなぁ…
何が合うでしょう

気温が上がって来ましたので、冷やして山菜の天ぷらやタケノコ煮でもいいかも
あー、お腹空いてきた。

このワインに限らず、ワインを飲む時には温度と香りには常に留意して下さいね〜
冷やし過ぎも温度高すぎもNG
グラス回し過ぎはもっとNG(今時もういない?)











posted by cave MITSUKURA at 17:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする