2023年05月10日
らしさ、の変化か
今日は快晴で暑いくらいでした
そろそろワインの持ち歩きにも気温を気にする必要が出てきたかも。
ワインを発送する時にチルド(クール)指定にする方も多いと思います
ですが、チルド(クール)便にはご注意ください
受け取ったらすぐにセラーなど温度管理された場所へ入れてください。
常温に放置しておくと、冷たいボトルが結露しますよね。
↑ この結露、ワインにとっては急激に温度が上がってる印です。
せっかく低温でワインを送っても、暑い中に置いておくと急に温度が上がり、ワインが吹いたりすることがあります。
なので、これからの季節は常温放置厳禁です
でも冷蔵庫で保管はダメです、冷やしてすぐ飲むならいいんですが。
気を付けてください
昨日は初めてのカリフォルニア、ナパワインセミナーでした
ファインズのお二人が先月に行ってきたばかりのナパ、現地の様子などいろんな話を聞かせてもらいました
おっと、写真撮るの忘れた
今日は字だけ。
カリフォルニアって、ヤシの木や燦燦と降り注ぐ太陽のイメージで南国だと思っている方が多いかもしれませんが、東京や名古屋よりもずーっと寒いそうです
冷たい海風が常に吹いているので、特に夜は冷える
ブドウには最高ですが、今の時期でもダウンがいるほど。
そして、ナパは非常に乾燥している場所で、水を如何に確保するかが重要な課題です
これもちょっと意外かもしれませんが、南のロサンゼルスは気候区分では砂漠気候です。
温帯じゃないのです。
アメリカでは灌漑が認められていますので適正な水やりが可能ですが、古木の根が水を求めて深く伸びる事もやっぱり大事。
ナパの銘醸地が山の斜面でなく、二つの山脈に挟まれたテラス上の平地にあるのは水があるから。
この土地ならではの事情です
先日のダックホーンの記事にも書きましたが、環境を考えるワイナリーは常にクリーンな水の再利用や自然への循環を謳っています
サステイナブルな農業には不可欠な要素なんです。
そして、カリフォルニアワインにも変化の時が来ているようです
皆様、きっとご存じ典型的なカリフォルニアワイン、赤も白もどんなか想像できるでしょうか??
白は新樽を多用したコテコテのシャルドネ、噛めそうなやつ。
赤は果実味いっぱいの甘くて濃いカベルネやジンファンデル、フルボディでぎゅうぎゅう詰めなやつ。
グラス1杯の勝負にはとても強い
リッチと言う言葉が相応しい、分かりやすいワインです。
良いブドウじゃないとこういうワインは作れませんし、完成形を見据えたワインづくりを計画的に行っているであろう、相応の努力が予想されます
ですが、このようなワインは沢山は飲めません
疲れます。
そして食事を置いてけぼりにしてワインだけで100点を狙ってます。
ハンバーガーやホットドックの典型的なアメリカ人の嗜好、っていうイメージです
こうしたコテコテスタイル、最近ではもっと自然でエレガントなワインへと変貌しているんだそうです
これも先日のダックホーンのセミナーでも醸造家レネさんのの発言がありましたが、食卓で楽しめるバランスの取れたワインを目指すワイナリーが増えています。
洗練されて穏やか、アルコール度数も低めの優しいワインです
へー、そうなんだ
試飲した6つのワインも、確かに甘々、こってこてのワインじゃなかったです。
お手頃価格とは言えませんので美味しくて当たり前ですが、とてもバランスの良いキレイなワインでした
特にフリーマークアビーのシャルドネに感動しました
てんちょ、樽の効いたしゃるどけが苦手なんですが、これ↑は美味しかったです
ムルソーだよ、まさに素晴らしいバランス、酸味とコク、丸く艶のあるシャルドネでした。
是非飲んでみてほしいです。
新しいアメリカワイン、これから広まって行くでしょうか
やはりワインの世界は日進月歩、常に流転・変貌しています。
ちょっとでも目を逸らしているとすぐに浦島太郎になってしまう。
皆様も味わいや作りの変化に気づくことがあるかもしれません
これからも楽しんで飲んでください〜