2023年05月11日

最新チリ情報 序章


今日も良く晴れた名古屋
外が眩しい。


昨日、メルシャン主宰のコンチャイトロとチリワインの現状を勉強するセミナーに行ってきました

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火曜のカリフォルニアに続いて最新のチリのお勉強、とても良かったです

講師はマスター・オブ・ワインの大橋健一さん。
名古屋の会場でZOOMでの参加、試飲8種の豪華ラインナップでした


席が結構空いてて、勿体無いー

大橋さんのセミナーは何度か参加した事がありますが、いつも最新の情報で世界を広く見据えたお話が勉強になります。
資料が(簡単ではありますが)全て英語なのもいいと思います


火曜のカリフォルニアと同じく、地理は南米にあってもフンボルト海流の影響でかなり冷涼です
フンボルト海流は寒流なので、夏でも海に入るにはウェットスーツが必要なくらいだとよく聞きます。
ブラジルとかアルゼンチンの南国ビーチの様なイメージはチリにはない、との事。

チリワインは輸出に大成功している国で、既に生産の80%以上を世界60か国余りに輸出しています
リーズナブルでヴィンテージや産地の細かい知識がなくても、いつでも美味しい、みんな大好きなワインです

こういうワインはやはり世界のどこでも重宝されています。
フランスワイン市場でもチリワインに押されて危機感を募らせています

こうした現状はチリワインにとって素晴らしい事ではありますが、これ以上拡大の余地がないともいえる訳で、横に広がるのが限界なら縦に広がろうと言う事で、各社が高級路線へとラインナップを増やしている所です

そこを鑑みると、ハズレの無い安価なワインのイメージが強いチリって、プロフェッショナルでも細かな産地を詳しく知ってる人は少ないという今はよろしくない
これからは注目の新しい産地の知識や、ヴィンテージごとの違いを語る必要がある、という。


と、ここまで聞いて、ガラパゴス日本を思う。
特にてんちょのおります名古屋は一層独特のマーケットなんだよね

きっと日本でも、名古屋は特にすぐにはそうはならないでしょう
とても保守的でミーハーな名古屋。
いまだに一番人気はブルゴーニュですし、代わりに違う産地のピノノワールを探そうとはしません。
↑ ここが、世界との大きな違い。

ヨーロッパ、アメリカでは高騰するブルゴーニュに見切りをつけて、マルボロや南アなど他産地へシフトしているそうですが、
店頭ではそういう風潮は感じませんねー、そちらへけん引しようとも思わないし。

それからもう一つ。
これは完全な余談です。

大橋さんのお話には盛んに、サステナブルな農業や環境保全の取り組むワイナリーがこれからは選ばれる、と言う事が出てきます。
それは正しいんでしょうけど、何だか、この欧米に倣えの姿勢がうさん臭くて嫌なんだよねぇ
批判じゃないです、あっしの個人的感覚です

もちろん環境への配慮は不可欠ですが、ここまで環境駄目にしてきた責任の大半は欧米にある訳で、今さらいい人になっちゃってなんだよ、って言うのもあるし、自然を管理してコントロールしようとするのに危険を感じます。
自然は管理下に置ける物ではない、今の人類ではきっとまだ無理。
企業はなんだかんだ言っても金もうけが一番の目的だし、せめて共存だよなと。
いじょ。


あれま、時間ないので途中ですけど一旦お終い。
また明日続きを書きます〜
チリの新しい産地を紹介するつもりだったのよ





posted by cave MITSUKURA at 19:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする