2023年06月13日

ジェノワってどこだ


今日はシャンパーニュ・ティエノのセミナーです

晴れてよかったですが…
もんのすごく蒸し暑い〜

先程、講師のラガルドさんがご挨拶に来てくれました
日本語お上手で笑顔の素敵な紳士です。
上級キュヴェも入れて6種類も試飲できるの、楽しみです


セミナーの報告は又にして、今日はこのワインを紹介します

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ブノワ・ショヴォー コトー・デュ・ジェノワ ブラン カリケール2022

このワインの産地がすぐに分かったあなたは、かなりのワイン通ですね
聞いた事ある、って方も含めて、どのくらいいるでしょうか??

今日のワインは、フランス、ロワール地方の白ワインです。
ソーヴィニヨンブラン100%の辛口。

コトー・デュ・ジェノワはロワール河の最も上流にある、サントル・ニヴェルネのAOCです
サンセールの対岸にある、プイイ・ヒュメの北、と言えば分かる方が多いのでは。

ここです ↓

ロワールワイン委員会地図.png
赤丸で囲んだ場所がコトー・デュ・ジェノワ

この地図、ロワールワイン委員会の地図です。
とても詳細なので便利です

が、流石に貼り付けだと細かすぎて見づらいですよね。
ちゃんと見たい方はこちらをどうぞ ↓
https://www.vinsvaldeloire.fr/sites/default/files/block_image/carte-vignoble-val-de-loire-2019.pdf

基本的な事を復習
フランスで最も長い河川であるロワール川流域には沢山の産地があります。

大きく4つの地域に分類されており、河口から、

ペイ・ナンテ(ミュスカデ)
アンジュー・ソミュール(サヴィニエールやソミュール。ボンヌゾーなど貴腐の産地もある)
トゥーレーヌ(ヴーヴレイ)
サントル・ニヴェルネ(サンセールやプイイヒュメ)

と並んでます(カッコ内は主要なワイン)。
今日のワインは一番上流の地域にあります

ロワール地方にはマイナーなAOCに加えて、生産の少ないIGPも沢山あるので、
なんじゃそりゃ?
という無名のワインも、まま、あります

もはや、カンシ―メネトー・サロンなんて普通。
コトー・ド・タネ
ピュイ・ド・ドーム

↑ てんちょ、これらのワインは一度も見た事ありません


話を戻して。
今日のブノワ・ショヴォーはプイイ・ヒュメにあるドメーヌです
ご当主のブノワさんは1969年生まれで実家のブドウ畑を受け継ぎました。

ショヴォー家はこの地で19世紀から5代に渡るブドウ農家ですが、1995年まではブドウ畑は小作人に貸し出し、ブドウは売っていました。
それをブノワさんとお父さん(そして奥様)がドメーヌ元詰めを始めて、現在に至ります。
なので醸造の歴史は30年未満ですが、ワインはとても繊細で美味しいです

こんなご家族 ↓

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主要ワインはプイイ・ヒュメですが、サンセールの他にシャスラで作るプイイ・シュル・ロワールや今日のコトー・デュ・ジェノワも生産しています

ブノワ・ショヴォー.png
いいブドウ、HPより

今日のワイン、カルケールと名付けられていますが、これは区画の土壌が石灰岩質であることを意味しています
同じコトー・デュ・ジェノワのシレックス(=火打石)というワインもあるんです

実はこのシレックスを試飲してとてもいい香りだったので、カルケールも買ってみたんです

収穫後のブドウはアロマを保存するために低温でそっと置かれた後に発酵させます。
澱と一緒に6ヶ月以上も熟成させていますが、フレッシュさを重視してMLFはなし。

樽も使っていないので、ブドウ由来の香りが溢れる美味しい爽やかワインになっています

最近のソーヴィニヨンブランって青いのばっかりで、みーんな全部パッションフルーツなのが嫌なんです

そこでいくと、このコトー・デュ・ジェノワは青りんごや洋ナシの香りがあって、フルーツ感がとてもいい
甘さを連想できるフルーツなのが嬉しい。

こういうソーヴィニヨンブランって、最近ホントにないんです

味は清涼感ある辛口で、キレイな酸があります
冷やして飲めば今日みたいな日には最高でしょう

お値段は2000円前半と非常にお手頃です
気楽に飲めて香りよし、コスパいいですよ〜


ぜっひお試しください












posted by cave MITSUKURA at 16:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする