2023年09月30日

懐に優しく、優秀な泡


明日はもう10月なのに、昼間は日差しも強くて暑い
天気予報で、毎日「明日からは涼しく…」「明後日からは涼しく…」って言ってるような。

涼しくなるなる詐欺だわ

昨日は月が輝いてましたが、皆様御覧になりましたか?

綺麗な月夜でしたが、流石に月あかりを感じられるような暗がりが無い
街頭の無い場所ではさぞや明るかったでしょう



9月最後の本日、コスパ最高のシャンパーニュを紹介します

10月から値上げの話ばっかりです
超お手頃価格のシャンパーニュで秋の夜長を楽しんでいただけましたら嬉しいです

struggle-3.png

ガルノテール ブリュット・グランレゼルヴNV

1級リリー・ラ・モンターニュにあるNMです

この村は、ランスの南にあって、モンターニュ・ド・ランスの北の始まりに位置しています。

ここ ↓

ガルノテール.png
赤い丸がリリーラモンターニュ、紫の丸はグランクリュ

モンターニュ・ド・ランスの1級はもう少し東から始まってます ↓

ガルノテール1.png
赤い丸が1級(表記の無い村もあります)

この前、1級エキュイユの場所をキュミエールと混同して、パッと思い出せませんでした
情けない…


で、このガルノテールですが、1899年創業でルイ・アダムという人が始めたメゾンです。
その後息子さんが継承し、今は更にその娘さんが結婚したのがドミニク・ガルノテール氏で、アダム・ガルノテールとしてシャンパーニュを作っていましたが、その次世代になって名前を変更して現在に至っています

畑はリリーラモンターニュにおよそ10ha。

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HPより

いいシャルドネ ↓

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同上

中身の情報がなくて残念
セパージュは、40% Meunier 、30% Pinot noir 30%Chardonnay


黒ブドウが主体です、そのせいか、結構濃い目の黄色をしています
ややオレンジ色なくらいかも。

このシャンパーニュ、スポットですがとにかくお値打ちです
税込3700円

今やクレマンでも5000円くらいするのが多い中、こんな価格のシャンパーニュは貴重です

コクがあるので、これからの季節にいいでしょう。
イーストの香ばしさもちゃんとあります

この価格なので、あんまり多くを求めないでね

大勢いてとにかく本数が要る、なんて時には最高ですよ
腐っても鯛、やっぱりシャンパーニュです。

お試しあれ―
















posted by cave MITSUKURA at 14:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月27日

15周年会場へ、明日はマニアックワイン会


今日はまた夏に戻ったような蒸し暑さでした


10月18日のカーヴミツクラ15周年ワインパーティは満席になりました

お申込みいただきましたお客様、ありがとうございます。
ご検討中の方もキャンセル待ちで承ります(若干お席増やせるかも)ので、お店まで連絡ください

今日はマリオットへ行って打合せしてきました
宴会の担当の方がめちゃくちゃ良い方でした、流石〜
そして、素晴らしいワインの協賛をしてくれるファインズさんにも感謝です

51階の会場【ジュピター】も実際に見せていただきました ↓

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流石のいい眺め〜

絨毯、青くないね…
エメラルドグリーンです。

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なので、女性の方、青い服でもいいかも




最近飲んだワイン、最後の1本だったり、取り扱いがないものあったりで、紹介してなくてすみませーん
業界向けの試飲会にもいろいろ行ってますので、来週からは新しいワインを紹介できる、はず。


明日はフランス訪問の成果、シャトー・シャロン会やります

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ベルテ・ボンデのファーストヴィンテージの1986のシャトー・シャロンをはじめ、現地でしか買えないもの5本含めて一気飲みしてみます〜
(一気飲みって、「一度に」という意味です ←当たり前だ)

86、89、92のボトルはガラスの色が薄い
14、15は濃い目の色で黒く見えますね、進化しています

…写真では見分けづらいかなぁ

返す返すも、アカシア樽のサヴァニャン割れたのが残念です

ドメーヌ訪問記はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/500074798.html?1695806181

ブログには載せてない写真(同行の方にいただきました)↓

11.jpg
サヴァニャン

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山の上にドメーヌがあります

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ワイン会は、ある意味「自分との闘い」です。

集中力が切れると、味も香りも覚えてない、どれがどれだか分からない、ってなりがち
楽しみつつ、記憶して経験を積む、って難しー

討ち死に上等、かも










posted by cave MITSUKURA at 18:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月24日

裸の触れ合い


やっと涼しくなってきました
長かったー、今年の猛暑。

寒くなるのはもっとゆっくりでいいので。
しばらく秋を楽しませてくれ〜



フランスでは収穫に続いて醸造が行われています。

ブルゴーニュのニコラ・ロシニョールさんが、面白い画像をSNSに載せていたので拝借して紹介します ↓

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なまあし

ブドウを破砕してるようです。

男性のパンツには、j'peux pas j'ai pigeage と書いてあります。
??
「できません、ピジャージュします?」ってこと?
意味が良く分かりませんー

ピジャージュと言うのは日本語で「櫂入れ」などと訳され、赤ワインの醸造では重要な工程です。

発酵中の赤ワインでは、漬け込んでいる果皮が液体上面に浮いてきてをしてしまいます。
そうすると下の果汁に空気が行きわたらず、発酵が上手く進まないので、蓋を崩してやる必要があります。
これがピジャージュです。

上面の皮の蓋(果帽と呼びます)を上から板のついた棒で押さえて、果汁に混ぜる事で空気が行きわたり、果皮からの抽出も進みます。
同じ効果を得る手法で、果汁をタンク下からホースで引き抜いて上から掛ける、ルモンタージュという方法もあります。

ルモンタージュ ↓

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Valerie GuerinさんSNSより


ニコラさんのは、多分、破砕してる所でしょうが、人力って…
まぁ、シャレでしょうね(これだけ)
パンツまで作って

これの後にもっと過激な写真(脱いじゃってます、後ろ姿ですけど)がありますが、流石にそれは載せませんー

その昔は、ミサのワインは乙女が裸足で踏んだブドウで作らなければならない、とか決まりがあったとか、なかったとか
をとめ、ってなんでしたっけ?



現在では、破砕は機械で行うのが普通です。

シャンパーニュでもそうですが、縦型の木枠の大きな桶に入れて上から油圧やネジ締め式の蓋で押さえる。
(↑ シャンパーニュではこれが一番搾り、キュヴェと呼ばれます)
掘り起こしてもう一度押さえる。
(↑ これが2番搾り、ですが呼び名はプルミエタイユです)

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Paul Bara SNSより

もっと進化している円筒形のプヌマティックを使うドメーヌも多いです ↓

Lクロシェ.png
リュシアン・クロシェ 2018年6月訪問時

真ん中に空気圧で膨らむチューブがあり、それで周りのブドウを壁面に押し付けて圧搾します。
これだと、掘り起こす必要がなく、絞りムラが出来にくいので効率が良いのです

最初の縦型バスケットプレスは、見てると口に入れたくない様な色の果汁が流れてますが、
発酵するし?大丈夫らしい


醸造の方法云々よりも、あの写真を見せたかっただけなんです










posted by cave MITSUKURA at 14:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月21日

新作ロゼ大成功です


お彼岸ですね

この週末で暑さが一段落するらしい…けれど
ほんとか



今日は新しいシャンパーニュを紹介します

香りよし、味よし、余韻よし、で感動しました

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アンドレ・クルエ スピリタム96 ロゼNV

グランクリュ、ブジーアンドレ・クルエは何度も紹介していますので、ご存知の方が多いでしょう
ご当主のジャン・フランソワ氏も貫禄が出て来てます。

ドリームヴィンテージチョーキーと、新しいシャンパーニュを次々生産してるクルエですが、今度は新しいロゼが誕生したんです

ピノノワール100%

やっぱりアンドレ・クルエはピノノワールがいいですね

正直、ドリームヴィンテージやチョーキーは見た目は素敵なんだけど、味がねぇ…
シャルドネ入ってるとなんか違うんだよね
なので、定番のミレジムも好きじゃなかったんだな

このロゼは気合が入ってますよ

96と書いてますが、ヴィンテージではありません。
NVなのです。

以下輸入元からの情報です ↓

「Spiritum 96(96年の魂)」と名付けられたこのキュヴェは、20世紀最高のヴィンテージのひとつと言われる1996ヴィンテージのワインをベースにしたリキュールをドサージュに使用したロゼ・シャンパーニュです。
偉大なヴィンテージのエッセンスを加えることにより、若くフレッシュな味わいと、複雑さとコクが共存するロゼを造りました。
通常のロゼ同様、ブジー・ルージュを少量ブレンドしております。


だそうです

96年ベースなんです。

このロゼ、淡いピンク色ですが、香りが物凄くいいですよ
瓶熟がかなり長いんでしょう、記載がないけど。
2020年7月にデゴルジュマンしてるって書いてありますね、そこから3年も寝かされてたんだろうか?
その分瓶熟長くした方がいいんじゃないの??

まぁ、とにかく美味しいので問題なし
久しぶりにシャンパーニュで感動しましたねー

お値段は諭吉さんと少しなので、安くはないかもしれませんが、味を思えばめちゃお買い得です
ちょっとしたプレステージシャンパーニュと比べても負けません

カッコいい見た目ですし、こういうの知ってる人は本当にシャンパーニュ通だと思いますね

是非お試しあれ。








posted by cave MITSUKURA at 14:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月18日

定番外への挑戦



10月18日水曜 15周年ワインパーティは引き続き受付中です

↑ 開催まで何度もしつこく書くと思います



先日、ブルゴーニュ、クリュ・ボジョレーのシャトー・デ・ジャック会をやってみました
(少人数のワイン会なので告知してませんので悪しからず)
7月の訪問で現地入手したワインを混ぜて、ムーランナヴァンの単一区画を中心に10本飲み比べ。(1本は写真外)

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やっぱり、シャトー・デ・ジャックはレベルが高い
どれも美味しかった
09でもまだまだ全然若い。

マセラシオンカルボニックじゃなくて、一般的な赤ワインと同じ醸造方法で作っているので長熟です

現地販売のみで輸入がない、シラー2019も初めて飲んでみました ↓

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ワインは、クリュボジョレーはもちろん名乗れませんので、IGPコンテ・ロダニアンです。
IGPコンテ・ロダニアンは、アルデッシュ周辺に認められた名称です。
このワインはローヌ県であろうから、この名称になったようです(詳細不明)

ボジョレーでシラー作ってるんだ
って、見つけた時びっくりしました

畑の場所や醸造などの詳しい情報が皆無ですが、こういう新しい取り組みがあるんだな、と。
どんどん暑くなってるので、こういう新しい品種への挑戦は今後も増えていくだろうと思います

ヴォーヌロマネのモンジャール・ミュニュレのマルベックみたいに。
新しい取り組みだからこそ、定点観測したい。


しかし、このシラー、ローヌのシラーやオーストラリアのシラーズとも全然違っていました

エレガントで優しい
香りもスパイシーさは全然なくて、ベリーや花の香り、甘すぎる香りではないけれど、控えめなフルーツ感があります。

外観も濃い訳じゃなく、何ならモルゴン コート・ド・ピ2015の方がずっと黒いし。
エッジは紫だけど、これシラーとは俄かに信じられませんね
味も優しい。
どっしり感なし、本当に滑らかでした

面白いですね〜
今後に注目(輸入無いけど)




余談ですが、現地のスーパーで買ったチーズのパイ菓子がとても気に入りました ↓

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日本で買えたらいいのに。







posted by cave MITSUKURA at 13:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月16日

15周年感謝のワインパーティ


暑い〜
もう9月も後半なのに、今日も35度越えですって


イベントページに10月の15周年ワインパーティの案内を載せました

イベントページだけでは書ききれない事をここに書いておきます

また情野ソムリエが来てくれるの、嬉しいです
いいお話しが聞けると思います。

マリオットの51階の宴会場はてんちょも未経験です ↓

img_jupiter1.jpg
公式HPより拝借、おそらくこれは立食の設えですが

平日なのでほとんどの方が仕事帰りでしょうが、おしゃれして来てね。
ジーンズやビーチサンダル厳禁(いないでしょうけど)
会場に相応しい服装でお願いします
女性の方、絨毯が青いので青以外の服が良いかもしれません

お料理はこうなる予定です ↓

Pressé de sériole et chou chinois servie avec navet rôti et purée
カンパチと白菜のプレッセ 蕪のローストとピューレを添えて

Soupe de bisque de crustacés au goût de périlla
甲殻類のビスクスープ えごまの香り

Poêlé de poisson blanc 4sortes de noix et vinaigrette aux dattes
白身魚のポワレ 4種のナッツとデーツのヴィネグレット

Rôti de bœuf , fricassée de champignons et chou-fleur , cappuccino à la truffe
牛肉のロティ 茸のフリカッセとカリフラワー トリュフ風味のカプチーノ

Mousse au chocolat et aux pistaches avec sablé et fruits
チョコレートとピスタチオナッツのムース サブレとフルーツを添えて

Mignardise
ミニャルディーズ

Café
コーヒー

Pain
パン

デーツのヴィネグレなのでロゼも考えたんですが…
ワインは無難な選択だったかなぁ


そして、ワインのお値段(税込)ですが、

15周年パーティワイン.jpg

アンリオ スーヴェランNV 3リットル 46200円
ヴァインバック ピノブラン2020    5038円
レ・フルール・ド・ラック2020     3630円
ルネ・ブーヴィエ フィサン クレ・ド・シェーヌ サンスフル2019 11440円
パヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴー2005 60500円
パヴィヨン・デュ・ラック ソーテルヌ2019 6600円

です
3リットルのアンリオは2本、他は各7本の予定なので十分飲めるはず。

これにフレンチフルコースが付いて15000円なんですよ

あり得ない価格でしょ
15周年だし

ぜっひ来てください〜







posted by cave MITSUKURA at 14:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月14日

今度はチリのセミナーです


暑い
9月も半分終わったというのに。


タイトルの通り、チリの老舗ワイナリー、エラスリスからチリ人のアジアパシフィックマーケティング部長さんが来店してセミナーを開催してくれることになりました
講師は、ハイメ・リベーラさん。

アジアパシフィックディレクター ハイメ氏.jpg
ベテランの面差し

聡明そうですね、笑顔の写真はなかったのか

ハイメ、というお名前、英語だとジェームスになるとは俄かに関連が思いつかないかもしれませんが、聖書のヤコブが由来です
ディエゴも同じ。

今は東京在住だそうです
長年チリワインの輸出取引のお仕事をしていて、東京での経験も長いので、いいお話が聞けそうです。
スペイン語が母国語ですが、セミナーは英語でやるそうです。


今回は輸入元とハイメさんの希望で、試飲が10本もあります
エラスリスセミナーワイン.jpg

1万円越えのトップワインも3本入ってる。
きっとフルボディだろうけど、ブドウの良さや品質の高さは間違いない

1時間半で終わるのか



座って聞いてるだけでいいので、是非ご参加ください〜



posted by cave MITSUKURA at 16:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月13日

今日も勉強


今日は業界向けの試飲会3つハシゴして参加しました


どれも行きたいところだったので、頑張ってしまった。
11:00
13:00
15:00
といい感じの時間配分だったし。
(ただし、最後の15時はまたもや大阪でした)


1件目は開始後10分くらいで到着したのですが、既に50人はいたと思う
いつも激混みの会社なのです

なので写真はなし。

アルザスと新しいスペインがよかったです
ドイツゼクトのロゼも気に入った

今回はいつもと違って、みなさん、1杯注いだらちゃんと下がってた
(ま、例外の周りを見てない人もいましたけど)


2件目はマリオットへ。 
こちらでは、試飲のやり方を数年前から?変えまして。
着席でグラスがセットしてあって、順番に注ぎに来てくれます


10.jpg

25種類
このスタイル、飲む側も出す側もいいと思う。

一軒目みたいなのだと、買わないで飲むだけ(酔っ払うのが目的)な非常識な人が紛れ込んでたりするけど、着席のスタイルだと、ワインに向き合う人だけで開催できるので。

もう、ブルゴーニュで掘り出し物はまずありませんが、それでも飲めてよかった良いワインがいくつもありました。

良いワインがありまして、ニュイサンジョルジュをちゃんと理解したい、と一層思った

そして、また大阪へ。
今日は大阪も暑かったー
(ほぼ地下しか歩いてませんが)

今回の大阪は高級ワインばかりです
なので来たかったのです

大体2〜3万円のワインがズラーっと
眺めの良い広い会場でした


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9.jpg

ワインごとに詳細な地図もついてまして、しゃがんでじっくり見ておきました

高額ワインなので仕方ないのですが、ビンテージが若くてどれも口の中がシッカシカ
タンニンが強くて、ハイアルコールなので2つくらい試しただけで口の中がシカシカする

↑ この表現伝わりますか?


フルボディの新世界の赤ワインや、ピエモンテのハイアルコールバローロを続けて飲むと…
つらい

その中で、ボーカステル(フランス、ローヌ)やミュザール(レバノン)があると、本当はとてもリッチな味なのに、すごくエレガントに感じるという。
相対感ってすごいわ

いいワインは値段も立派、どうしよーかーなぁ…
何か買ったら紹介します














posted by cave MITSUKURA at 17:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月12日

低迷中


雨続きで湿度が高く、不快な名古屋です
暑さは和らいだんですけど、涼しいとは言い難い

わたくし、このところ、あんまりちゃんとワインを飲んでおりませんでした
今年の暑さのせいか、なーんか調子が狂ったままなんですよね…



ヨーロッパでは順調に収穫が進んでいます

ジョセフ・ペリエ 374912447_846304490488217_2710785857349090181_n.jpg
シャンパーニュ ジョセフ・ペリエSNSより

気温が上がらないうちに手早く収穫しなければなりません。
畑によっては早朝から収穫開始の事もあります。

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ジャン・リュック・テュヌヴァンさんSNSより

↑ 整然とした美しい畑
ブドウの房が全て樹の下部に並んでいます。
土壌からの栄養やミネラルなどをよりダイレクトに受け取れるように、こうしたクラスター管理をしている所が多い。


2023年のフランスはボルドーが減産になってるようですが、著名ワイン以外は売れないのでこれからの生産を考えるべきところかも。
減産の原因はベト病。
フランスはシャンパーニュとブルゴーニュが絶好調ですが、他は知名度のある高評価ワインはさておき、無名ワインは新世界ワインに完全に負けてます

この格差、おそろしや

フランス政府は、グラッパやブランデーに加工するための助成金を出したり、作付け転換に補助を出したりしています。
こうした動きは2000年以降ずっと続いていて、
若者を中心に誰もがお酒を飲まなくなっていて、
飲むなら量より質
へと変貌してるのが原因です

それにワインは高い
若者で経済的に余裕がない人たちは、もっと手っ取り早く安く酔えるお酒に向かってしまうし、ワインを飲む人も3回に1回になってしまってたりと、日本でも同じかもしれませんが

暗いなー


posted by cave MITSUKURA at 19:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月08日

グッドルッキング


台風13号の影響はほぼなかった名古屋です。
雨も今日はほとんど降っていません

アルザスのマルセル・ダイスでも収穫がスタートしました ↓

ダイス.jpg
SNSより

特級マンブールの畑、混植なので白ブドウと黒ブドウが混ざってるのがいかにもダイスです
美味しいワインになって欲し〜

ダイスのグランクリュはラベルも素敵。




素敵なラベルと言えば、店頭では、少し前に紹介しました、イタリア、シチリア島のドンナフガータの新しいロゼを買ってみました

ドンナフガータ.jpg

ドンナフガータ ドルチェ&ガッバーナ ローザ2021

かわいー
見た目は100点
(味は不明、樽なしの短期熟成ですが)

ワイン法的にはDOCシチリアです。
セパージュは、ネレッロマスカレーゼ、ノチェッラ(配分不明)
どちらもシチリアの土着品種です

女性にプレゼントしたら絶対喜ばれるでしょう







posted by cave MITSUKURA at 17:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月07日

西へ勉強しに行ってきました


今日はお休みですが、大阪へ試飲会とセミナー参加のためにきています🚅
今月は試飲会が色々ありますので、出来るだけ参加したいと思ってます。

久しぶりのリッツカールトン。


4.jpg
やっぱり豪華ですねー

意外と空いていたような…

 
試飲も大盤振る舞い⁉️
シャンパーニュを中心に70種類は出てます🍷
久しぶりに人気のレコルタンをいくつも飲めて、スタイルを復習できた💪

比較試飲として他社のワインも出てるんですが、

フィリッポナ
ポルロジェ
ベルエポック ロゼ
が飲めた。

エグリウーリエも3種類
ジャクソンも2種類
他も沢山飲めました。


後半はセミナーに参加しまして、シャンパーニュのテロワールを掘り下げ、主要な村の特徴など詳しい解説がありました。


7.jpg

途中でブラインドが3つもありまして‼️


3.jpg

シャンパーニュ4種
シャンパーニュを含めてクレマンやチャコリなど7種
シャンパーニュ3種とイギリススパークリング3種

全部泡

はじめの二つは全問正解とは行かなくても、納得の正解でした💮🆗

ですが、最後のシャンパーニュとイギリススパークリングが全然わからなかった😭💦
全部美味しいのですよ

シャンパーニュだと思ったのがイギリスで、
イギリスだと思ったのがシャンパーニュだったり、そんなのばっかりでした😱🥺
あらー


新しく輸入開始になるサセックスのラスフィニー

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ここも他業種で成功したご夫妻が満を持して始めたワイナリー。
2年かけて土地を探し、海からすぐの場所を見つけたそうです。
さらに最初の5年ほどは瓶熟に時間をかけていて収入なし。
流石、資金は余裕です

シャンパーニュと同じ白亜の石灰岩の土壌がある南イングランド、地球の表土で石灰岩が現れるのは僅か2%しかないそうです

どこにでもある訳ではない土壌に、温暖化による気候の変化でイギリスでも十分にブドウの生育が可能になったことが重なり、最近は南イングランドではスパークリングの新しい銘柄が続々誕生しています。

このラスフィニーの土壌は特に珍しくて、石灰岩にシレックスが混ざっています ↓

5.jpg

こんなの初めて見ました

いい香り、きれいな酸、長い余韻

やっぱりイギリスのスパークリングってレベル高い⭐️

そして、値段も高い

とても良い経験になりました🆗🍷






posted by cave MITSUKURA at 14:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月05日

白もあります


ボジョレーやシャンパーニュでは収穫が始まりました。
2023年は多少のベト病や雹の被害があったようですが、まずまずの良いヴィンテージとなるでしょう

多くのドメーヌでは収穫人の確保に苦労してるみたいです
募集の広告をよく見かけました。
収穫人もそうですが、サービス業の人手不足は世界共通の悩みですねぇ



さて、店頭にはシャンパーニュのサロン2013が入荷して来ました

毎度のたった3本です。
値段が…
176000円税込
こ、これは飲み物の値段なのでしょうか
うーん




最近ワインの事を書いていませんでしたので、今日はこれを紹介します
普通のお値段です

クーレーヌ CHATEAU-DE-COULAINE-LES-PIEDS-ROTIS-scaled.jpg

シャトー・ド・クーレーヌ シノン・ブラン レ・ピエ・ロティ2020


フランス、ロワール地方の白ワインです

シノンは圧倒的に赤が有名ですが、白もロゼも認定としてはアリ。
しかし、シノンのロゼって見た事ないですねー

いや、ある
ナントのレストランでクーリー・デュティーユのシノン・ロゼ飲んだわ
日本には輸入がなくて残念、ロゼのシノンは希少だよ。

白ですら全体の4%ほどしか生産がありませんので。

赤とロゼははカベルネフラン主体、白はシュナンブランのみです。

シノンはロワール川の支流のビエンヌ川のほとりにある町です。
AOCとしてのシノンはこの町を中心に20以上の地区に広がっています、ワイン産地ではブルグイユの南に当たります。

シノン↓

クーレーヌ.png
主要都市のトゥールから南西にあるシノン(赤い丸)
赤いピンはシャトー・ド・クーレーヌの場所です。
紫の丸で囲んだブルグイユやソミュールも著名なAOCです。


シノンは小さな町ですが、ジャンヌダルクがシャルル王太子に謁見したシノン城があるので、観光客もそこそこ訪れる場所です

それなのに、シノン城っては廃墟も同然で、屋根はないし、壁も朽ち果ててます…
ロワールでは修復すべきお城が多すぎて、手が回らないんだそうです。
勿体ない。

今日のワインを作っているシャトー・ド・クーレーヌは、1470年建立のお城です。
築550年以上 ↓

クーレーヌ 20201118_153421-scaled.jpg
HPより、以下同様

流石、古城の地域です
シャトーのオーナーは、この地で16代目のご当主夫妻、ワインを作って4代目です。

こんな方 ↓

クーレーヌ garance-tatiana-jean-denis-de-bonnaventure-172.jpg

今日のシノン、白って珍しいと思って買ってみました
シュナンブラン100%

ラベルの紋章が由緒正しさを物語っていますね

シャトー・ド・クーレーヌでは94年から栽培をビオロジックに切り替えていて、この地では最初の取り組みだそうです
600リットルの大樽で発酵&熟成させています。

レ・ピエ・ロティって「焼けた足」って事ですが、畑のある丘の名前だそうです。
日当たりが良さそうです

11ヶ月澱と一緒に熟成させていますので、結構黄色い、綺麗な黄金色です
元々酸が強いシュナンブランですが、このワインは酸味とコクのいいバランスを保っています。

冷やせば爽快に、温度を挙げれば厚みが増すでしょう
流石、「百面相」のシュナンブラン。
使い勝手が良さそうです

トゥーレーヌと同じ様に美味しいです
価格もお手頃、野口君3人で余裕です。

今の季節にもおすすめです〜














posted by cave MITSUKURA at 16:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月02日

マラソンとワイン飲みの両立は可能か


結局、一昨日のスーパーブルームーンは見られませんでした
テレビで綺麗な映像を見ました。


さて、皆様、いきなりですが、
今日は何の日でしょう?

毎日、何かしらの「○○の日」なんでしょうが。

今日はメドックマラソンの日です

コロナで休止されていましたが昨年から復活してます

HPによると、参加者は8500人限定、参加費は96ユーロ(1ユーロ160円として15360円、前夜祭などのイベントは別途)
制限時間は6時間30分です。
成績優秀者への表彰はもちろん、仮装優秀者にも表彰があります

現地の午前9:30スタートなので、これからです(今、日本時間14時)

コースは42.195キロで、ポイヤックを出発して南下、サンジュリアンで折り返して北上、サンテステフで折り返してゴール。
マルゴーには行かないんですね(今年だけ?)
8の字を描くようなコースです。

昨年の写真(公式HPより) ↓

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途中に何か所かある、degustation(試飲)やpetit dejeuner(朝食)のマーク
牡蠣があるけど、ちょっと怖いね…


15年くらい前は真剣に参加を計画してたんですが、診断書の提出や、宿をとるのが個人では結構大変だったので断念
流石にこの時期はホテルも激込みなんです。

仮装は花魁と落武者のつもりだった
↑ 走れませんね

もう年齢的にもやりません(やれません)が、行ってくる人いませんか?








posted by cave MITSUKURA at 14:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする