2023年12月27日

海に向けた赤ワイン


あと数日で今年も終わり
年末に向かってカウントダウンしてる気が全くしないのは、なぜだ

暖かいから?
今年はクリスマス気分もあんまりなかったような…
(自分が年だからだろうなぁ)



もう今年の新入荷はほぼありませんが、このワインを紹介します
てんちょもお客様に教えてもらった銘柄です。

frappato_vda_2023.jpg

ヴァッレ・デッラカーテ フラッパート2021

フラッパートと聞いてどこのワインか、分かったらすごい

今日のワインは、イタリア、シチリア島の赤ワインです。
フラッパートはシチリアの固有品種です、100%
DOCシチリア

生産者のデッラカーテは創業1981年とまだ新しいワイナリーで、ご当主はガエタナ・ヤッコノさんという女性です。
女性醸造家協会の会員で、地元ラグーザとシチリア唯一のDOCGであるチェラスオーロワインの大使も務めています

ヤッコノ一族はこのラグーザで100年以上もブドウ栽培をしており、ガエタナさんは自分の土地のブドウを世界に知ってほしくてワイナリーを立ち上げたそうです。
ガエタナさん ↓

デッラカーテ.png
HPより


ラグーザはシチリアの県の一つ、南に位置しています ↓

Map_of_region_of_Sicily,_Italy,_with_provinces-it.svg.png


いかにも南国な雰囲気のワイナリーです
黄土色の畑に緑のブドウが美しいです、が、載せられる写真がなくて残念


今日のフラッパートは、ミディアムボディの優しいワインです。

南イタリアでよく見かける、真っ黒でアルコール度数が高い、つかれるタイプのワインではありません
魚を食べる地域の赤ワイン、っていうのは納得の説明です
アクアパッツアとかおいしそう〜

ステンレスタンク発酵&熟成で樽の使用はなし、それがすっきり軽やかなスタイルで、香りからくるイメージ通りになっています。

このワイン、
「紅茶の香りがする」って教えてもらったんですが、本当にします
赤い果実だけじゃなくて、若いのに不思議です。

味わいは、21年でやや若いので、本当にバランスが良くなるのにあと半年から1年は待ったほうがよさそうです。
ですが、香りの良さやボディの柔らかさはすぐにわかると思います
アルコール度数13.5ですが、疲れる感じは皆無です。

和食にも無理なく合わせられそうです。
イタリアワインのいいところは、やはり食卓にあって料理とともに100点となるようなワインだというところですね
やや若いので、早めに抜栓してもいいかも。

そしてお値段も買いやすい、野口君3人と少し。
島のワイン、是非お試しください〜







posted by cave MITSUKURA at 17:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月24日

やっぱりヴォーヌ・ロマネ


今年もあと1週間

夜の寒さも今週くらいだそうで、大晦日あたりからは暖冬を一層実感できそうな名古屋です

昨日と今日は街中の人出がとても多くて、コロナ中の昨年と比べると格段に賑やかです
クリスマスらしいウキウキした雰囲気なのはよいと思います


今年も一年いろんなワインを飲みました
一度にまとめて飲む「修行」も色々とやって、それぞれ発見や感動がありました。
来年も修行したい

皆様の「今年の1本」は何ですか?

てんちょは何だろうなぁ…

ベルデ・ボンテ シャトー・シャロン1986
シャトー・デジャック  シラー2019

は忘れがたい経験です
日本未発売ですし。

とは言え、やはり1本だけに決めるのは難しいです。




今日はこのワインを紹介します

vosnes-romanee-leschampsperdrix.png

ブリュノ・クレール ヴォーヌ・ロマネ レ・シャン・ペルドリ2019

この畑が好きな方、良さが分かってる方はどのくらいいるでしょうか?

すんごくいいワインなのに。
なぜか店頭でずーっと売れなかったんですよね
最近になってようやく動き始めた

今日のワインはフランス、ブルゴーニュの赤ワインです
ピノノワール100%



ブリュノ・クレールはマルサネのドメーヌです
今では20haを超える畑を所有していますが、そのスタートは全然簡単ではありませんでした。

ブリュノ氏の祖父はマルサネの大ドメーヌ、クレーリュ・ダユのご当主のジョセフさんです。
このジョセフ氏の尽力によって、コート・ドールで唯一、村名のロゼであるマルサネ・ロゼが誕生したというブルゴーニュの歴史に名を遺す一人です

ジョセフ・クレール氏はサントネイ出身で、1919年にマルサネのマルグリット・ダユさんと結婚してマルサネにやってきました。
それでドメーヌ名が、クレール=ダユとなったわけです。
30年代以降、ジュヴレイ・シャンベルタン、モレサンドニ、シャンボル・ミュジニーの畑を手に入れ順調にドメーヌを拡大します。

しかし、71年のジョセフ氏の死後、兄弟姉妹で相続争いが起こってドメーヌは分裂
85年には半分の畑がルイ・ジャドに売却されてしまいます。
(これによってジャドはクロ・サンジャックなど著名な畑を手に入れることができました)

残った畑を孫のブリュノ氏のドメーヌに統合して再スタートが切られ、今では息子さん兄弟とお嬢さんも一緒にドメーヌ運営に当たっています。
よかったですね

ブリュノ氏はこんな方 ↓

bruno-clair.jpg
HPより

今ではコート・ド・ボーヌにも畑を持っているので、管理は大変だと思います(28ものアペラシオンを作っています)が、
どのワインを飲んでもおいしいのは流石です
赤も白も本当においしいです。


今日のワインはヴォーヌ・ロマネのど真ん中、特級ラ・ターシュの上部に位置しています
ここ(水色の丸で囲った区画) ↓

ペルドリ.jpg

村名クラスですが、とても繊細で香りのよいワインができるのです

ブリュノ・クレールはヴォーヌ・ロマネにもう一つ、隣の1級のオー・レーニョも所有していますが、こちらは日本ではあんまり見かけません
所有区画が0.078haしかないので、とても生産が少ないのです。

レ・シャン・ペルドリは0.8haあるので、まだ入手可能です

1948年植樹のヴィエイユ・ヴィーニュで、20〜30%程度全房発酵しています。
30%新樽で、18か月熟成。

vinification-3.jpg
HPより 熟成庫


このワイン、今から20年以上前に初めて飲んで、めっちゃくちゃ感動しました

繊細なのに力強く、複雑だけど重くない、アンビオバレンツが成立してるバランスの良い素晴らしいワインでした
当時のラベルは、ツヤのない和紙みたいな材質で字がたくさん書いてありました。

今のラベルは字が減りましたね…
ちょっと不満(味には無関係ですが)

透明なレッドカラントと黒いチェリーに腐葉土が少し混ざったような複雑な香り
こういう香りは狙って出せるもんじゃんないですよね。
ボディは柔らかですが、中心にはぎゅっとした芯があります。

4年経って、ようやく飲み頃になってきたこのワイン、まだ熟成途上です

この19年を買って以降はどのヴィンテージも完売してて、買うことができませんでした。
20年でも24200円もしますので、19年のこの値段は貴重です

価値の分かる人に飲んでほしい。
飲んだことない人にも是非飲んでほしい。

王道のヴォーヌ・ロマネですよ

諭吉二人でおつりがくる。
あと6本。











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2023年12月22日

熱燗ワインおいしいよ


さっぶー
よく晴れてる名古屋ですが、さすがに気温が低くて冷えてます

今日は冬至ですね

これから日が長くなると思うと嬉しい
夕方に早く暗くなるのが、なんだか物悲しくて。



寒い日にはホットワインがおすすめ

カーヴミツクラでは去年と同じホットワインを用意しています ↓

GLW5TP.png

アグリー・グリューヴァインNV

グリューヴァインってドイツ語です。
フランス語だとヴァン・ショーといいます

今日のは赤ワイン(味付き)です。

ヨーロッパでは冬になると街角のスタンドやスキー場でも売ってます

ウィーンで冬に何回か飲みましたね〜
(フランスには冬に行ったことがない)
オーストリアって、雪国だと思ってる方が多いかもしれませんが、西部のチロル地方は流石に雪深いですが、ウィーンは東京とあんまり変わりません。
パノニア平原を通ってアフリカからの熱波が北上してくるそうで。

絶対ソウルのほうが寒い
ソウルの2月は地面から伝わってくる冷気が尋常じゃなかった


今日のワイン、去年にも紹介しましたが、ちょっと変わった名前なのです。

アグリー=醜い、って自虐的なネーミングなんですが、ボトルの模様が「おばあちゃんが編んだセーター」の柄になってまして、
ダサいでしょ、っていう洒落のようです。

輸入元より ↓

アメリカでは近年、12月の第三金曜日を「The Ugly Christmas Jumper Day(ダサいクリスマスセーターの日)」として、お婆さんが編んでくれたけど着るにはちょっと恥ずかしい‘ダサいセーター’を着てお祝いする日があるそうです。
そんな、ちょっと笑ってしまう、でも心温まるイベントにインスピレーションを受けて造られたのがこのジ・アグリー・グリュー・ワインです。
以上、抜粋でした


えー、
おばあちゃんのアランセーター、ダサくないよ
何てこと言うんだ


そして、ドイツ語と英語の名前なのに、ワインはスペイン産です
何でもあり。
味と見た目はとてもいいですよ


テンプラニーリョ100%で、スパイスや柑橘が入ってますので、やや甘口でそのまま飲めます。
人工甘味料などは一切使っていません。

味がついてるせいもあり、はっきり言って、テンプラニーリョがどうかよく分かりません

が、必ず温めてください
must be hotです

カップに移してレンチンでもOK
大勢で飲むならばお鍋に入れて火にかけると早いかも。

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SNSより

おそろいのカップ、かわいいです

体がとても暖かくなるのでお勧めですよ
アルコール度数14%ですが、暖かいと意外と酔うので気を付けてくださいね〜









posted by cave MITSUKURA at 15:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月17日

お知らせ少し


予報通りですが、いきなり寒い、寒すぎる
極端に変化するのやめて欲しい…
強風が冷たい

ヨーロッパでは早くから雪景色になってる所が多い ↓

コッホ.jpg
ドイツ、ナーエのベルンハルト・コッホSNSより


体調管理に気をつけようと思います



お知らせ。
カーヴミツクラの営業は今年は12月30日までです
30日は18時で閉店しますのでご注意ください。
新年は4日から、12時〜20時の通常営業です。

改定 23年―24年年末年始の営業.png



そして、来年も15日くらいから、シャンパーニュ&ブルゴーニュの福袋の販売を行います
値上がりも激しいし、迷ったんですが、やる事にしました

またちゃんとお知らせいたします






posted by cave MITSUKURA at 14:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月16日

お持たせワイン


今日も雨&曇り空で暗い名古屋ですが、気温は高めで空気が生ぬるい
なんか変なの



今日は年末年始の贈答品にピッタリなワインギフトを3つ紹介します

まずはこれ。

ギフト.jpg

クネ 2024年干支ラベル「龍」 紅白セット

スペインクネが日本限定でラベルを作った、赤白の2本セットです
数年前からあります。
今回は来年の干支の辰年ラベルです
水引のデザインが素敵です。

赤は、リオハ・アルタ産。
テンプラニーリョ85%、ガルナッチャとマズエロが15%でミディアムボディです。
ヴィンテージ表記がない。

白はルエダ産。
ベルデホ100%の辛口。
フルーティな香りに綺麗な酸が特徴です。
こちらもヴィンテージ表記なし。

2本セットの箱入りで3800円税込と大変お手頃です
味も確かですので、新年の手土産にどうでしょうか??


次はこちら。

ギフト1.jpg

ルイ・ジャド シャブリ シャペル・オー・ルー2022 木箱入り

村名シャブリです。
シャブリを知らない方は少ないでしょうが、フランス、ブルゴーニュの北のはずれにある辛口白ワインの産地です。
シャルドネ100%、シャブリは辛口の白だけしか名乗れません。

ルイ・ジャドは昨年(だったかな)シャブリにも醸造所を新設したので、これからどんどんいいシャブリが生まれると思います

シャペル・オー・ルーはキュヴェの名前。
ステンレスタンク発酵&熟成で樽は使っていません。
シャブリらしいキレのある辛口ですが、最近は暑いのでそれでも十分に厚みがあります
ポン酢で食べるお鍋、水炊きなんかに良さそうです

木箱入りは日本だけの限定品です

こちらは一葉さんとちょっと。
安いとは言えませんが、木箱の内側にも布張りがしてある豪華な箱ですし、贈答品として全く恥ずかしくない1本です


3つ目はこちら。

ギフト2.jpg

ルイ・ジャド ボーヌ1er オマージュ・オー・クリマ2018 BOX入り

これもルイ・ジャド。
元々ジャドが創業したボーヌの地で、古くから持っている区画をブレンドした、ジャドのオリジンとも言える1本です
数年前から作られているこのワイン、ラベルにはジャドのマスコットであるバッカスが描かれていて、周りにブレンドされてる畑の名前が書いてあります。
てんちょみたいな老眼には、ちょっと見づらいですけど

バランスの良い、とてもエレガントなピノノワールです
香りも複雑、手間暇かかってる逸品です

赤い箱は日本だけのオリジナルです
因みに、このボトル、フランスではセレブレーションとう名前で販売されていますが、日本では商標の関係で同名が使えず、
オマージュ・オー・クリマとなったそうです

セレブレーションボトル買ってくれば良かったかな



これから手土産が要る時期になって来ますね、是非ワインギフトをご利用ください〜












posted by cave MITSUKURA at 17:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月15日

日向灘に臨むブドウ


今日は雨の名古屋です
ですが、気温がそんなに低くない。



先程、突然ですが宮崎県の都農ワインさんが店頭に来てくれました
アポなしでびっくりしましたが、お訪ねいただけるなんて嬉しい事です
社長の赤尾様、営業部長の福嶋様のお二人。

都農 1964-9.jpg
赤尾社長(代理店HPより)



都農ワインは、宮崎県児湯郡都農町(こゆぐん つのちょう)にあります。
ここ ↓

都農ワイン.png

都農ワインさんの名前はもちろん知ってましたが、場所については全く無知です。
こゆぐん、って初めて聞きました。

海が見える丘の上にワイナリーがあるんだそうです

都農ワイン 1964-5.jpg
代理店HPより

都農ワイン online-shop3.jpg
HPより

すっごく素敵


都農ワインの始まりは非常にドラマチック
HPから抜粋してみると…

昭和の始め、この地の永友百二(ながともひゃくじ)という若者が、果樹栽培に挑戦した事に起源があります
当時19歳だったそうで。

偉い人がいるもんだねー
ホント、昨日と同じ明日が来ると思ってる人が大半なのに(てんちょも然り)


雨が多い日向灘沿岸では果樹栽培は無理だと考えられていましたが、彼は雑木林を開墾しての栽培を始めます。
田んぼに木を植えるなんて馬鹿だと周りの批判を受けながらも、彼の梨は品評会で高い評価を受け、昭和28年に初めてブドウを植樹する事になりました
彼の巨峰もやはり高評価で、立派な稼ぎになる事からブドウ栽培が定着していったという経緯です。
その後、葡萄酒作りも行わるようになり、今に至る。

日本では古いブドウ農園ですね
ワイナリーの開園は1996年11月だそうです。
尾鈴(おすず)、日向(ひゅうが)と言った土地の名前を付けた交配品種も生み出しています

しかし、今でも多雨である事は変わらず(年間降水量4000ミリ以上になる事もあるそう)難しい条件で、昨年と一昨年は台風と長雨の影響で不作続きだったとか
洪水のニュース、九州や西日本に集中してましたもんね。

台風は非常に厄介です、一番大事な時期に来るし
一年に一度しか収穫できない果樹って本当にリスキーです

宮崎県の降水量の多さ、分かりますか?
フランスのブドウ産地の平均的な年間降水量は700ミリ、少なくて500ミリ、多くても1200ミリですから、4000ミリが非常に多いのが分かると思います
水が多いと味がボケる、実が割れる、病害が起きやすい…など色々大変です。


しかし、ワイナリーでは最近の猛暑に合わせてクローンを変えたシラーを植えるなど、挑戦はまだ途上です
土壌に合わせた独自の栽培方法など、とても興味深いです。
詳しくはHPで ↓
https://tsunowine.com/dokuji/

現在、都農ワインでは40種類ものワインを生産してるそうです
国内ワイナリーでは珍しく、スパークリングも何種類もありますね
でも40って、契約農家もあるとはいえ、ちょっと多すぎませんか…

試飲のワインもいただきました ↓

都農ワイン 試飲.jpg

左から、
キャンベル・アーリー2023
キャンブルスコ・レッドNV(ダジャレ?? ヴェネト州府からクレーム来ませんように
ビジューノワール プライベートリザーヴ2022

ミツクラの店頭にはこれがあります ↓

都農ワイン シラー.jpg

都農ワイン 牧内シラー プライベートリザーヴ2020

まだ飲んでおりませんで、香りも味も不明ですが、最近日本のシラーや、フランスのシラ―産地ではない場所のシラーのエレガントさが気に入ってるので買ってみた
牧内(まきうち)は都農町内の地名です。

ステンレスタンク発酵、フレンチオーク225Lで22カ月熟成、樽内でMLFあり。
「胡椒や山椒の香りもあって、プラムやチェリーの甘さもある」とな。

美味しそうですね
一葉さんは必要なので、それくらいちゃんとしてると言う期待を持って飲みたいです。


今は売切れてしまいましたが、牧内アンウッドのシャルドネは美味しかったです
健全なブドウであろう事がすぐに分かるいい辛口で、南国らしいフルーティさがちょうど良かったです


宮崎かー、暖かくなったらぜっひ行ってみたいです

…実はてんちょ、宮崎と佐賀には行ったことがありません。












posted by cave MITSUKURA at 14:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月14日

オリジナルプレゼント


今日も暖かな日中でした
年の瀬が近づいているとはとても思えませんね


店頭のアンリオ・セールは明日までです

アンリオフェア.jpg

大特価になってますので、是非ご来店下さい



ワイナリー&輸入元さんから年末のプレゼントが届いています

ルイジャドからは、オリジナルメモ帳 ↓

ノベルティ1.jpg
手のひらサイズです

ルイジャド何でもOK、お買い上げの方に御一人に一つ差し上げます
今年はカレンダーないのね。


ファインズからは、2024年卓上カレンダー ↓

ノベルティ2.jpg

こちらもファンインズのワインなら何でもOK、御一人に一つ差し上げます

どちらも無くなり次第、終了となりますのでご了承下さい。







posted by cave MITSUKURA at 18:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月12日

海を越えてワイン買いに


12月も中旬だと言うのに昨日、今日の名古屋はコート不要の暖かさです
暑い
今朝までの雨で乾燥が少し和らぐといいんですが。

次のの日曜から一気に寒くなるんですよね、やだな-




このところ、韓国のお客様が物凄く多いです

一日1組は絶対来てくれますね
皆さん、ワイン詳しくて狙ったものをいくつか期待してご来店になります

一時はあんなにいた中国人はゼロ。
東京はそうでもないようですが、名古屋の様な地方都市だとわざわざ来るにもあんまり見どころがない…のでしょうか

韓国の方のお目当てで一番多いのが、サシカイヤ

サシカイヤ.jpg

何故かルーチェには見向きもしてくれません
どうしてなんだろう…
あとはブルゴーニュ、韓国には正規品がとても少ないそうです。
しかし、フランスの生産者も韓国のワインラヴァーには注目してるようですし、日本もうかうかしていられません

韓国のお客様は物腰の柔らかい、ワイン通の方が多いのでありがたいです

韓国は輸入の酒類の税金が高いので、サシカイヤだと7万円くらいするんだそうで
そりゃ、円安の今、旅費払っても買いに来る価値がありますね

出かける身としては、円高になって欲しいわ〜









posted by cave MITSUKURA at 18:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月09日

良いワインとは


今日は快晴で冬とは思えない陽気の名古屋でした



常々、自然派ワインなるお酒を持て囃す人たちを見て、疑問しか感じなかったわたくしですが。

衝撃ともいえる業界大物のインタビューがネット上で騒がれています

これは、フランス雑誌のフィガロがブルゴーニュの超高級ワインを作る、ドメーヌ・ルロワのオーナーのマダム、ラルー・ビーズ・ルロワさんに行ったインタビューです。

ラルー・ビーズ 日経プラスウーマン.png
フィガロの写真がコピーできませんで、日経プラスウーマンから拝借(怒られるかな)

その中で彼女は、
Le vin nature, c'est une connerie、
つまり、
「ナチュラルワインなんて愚かな事です」と語っています

わっはっはー
言っちゃいましたねー


フィガロの記事はこちら ↓
https://avis-vin.lefigaro.fr/tops-selections-vins-spiritueux/o157037-rencontre-exclusive-avec-lalou-bize-leroy-legende-et-doyenne-des-vins-de-bourgogne-le-vin-nature-c-est-une-connerie
(12月5日掲載)

ビーズさんは、フィガロが選ぶフランスの優良ブドウ栽培家50選の内、5位に選出されています
記事はその際のインタビューです。

幼いころから父親についてワインを試飲し、畑では何をすべきか、ブドウとどう付き合うか学んだそうです。
(彼女の父親はブランデーの販売で財を成し、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの株式を半分取得しています。
 それと同時に戦争もあって低迷していたDRCの畑を刷新したり、再興に尽力しています)

世界でもトップのワインを作る人になっても「毎年勉強」「いまだに見習い」と、自然に対する謙虚な姿勢のビーズさん。

しかし、方針の違いではDRCのもう一人の株主のヴィレーヌ氏と対立したり、父親から譲られた株式の半分を持つ実姉とも上手くいかず、結局DRCは退任させられてしまいます。
ルロワのビオディナミはDRCでは受け入れられなかったんです。

女傑と言っていいキャラクターの女性で、歯に衣着せぬ率直な物言いで、業界の有名人、その他いろんな人たちを震え上がらせてます

批判も多い方ですが、確固たる信念があるのは間違いない。

今年91歳になるビーズさん、健康を不安視する声が多いと思いますが、年齢的にも当然では。
近年ではヴォーヌ・ロマネのアルヌー・ラショーの若手、シャルル氏と親交を深め、畑仕事や醸造のノウハウ等を授けているみたいです

インタビューは長めですが、その中で、
「ビオディナミは何かに張り付ける為のラベルじゃない、昔の畑はビオディナミだった。それは命を尊重する事だ」
と語っています。
うんうん、そうですね。

そして決定的な発言。
「ナチュラルワインなんて〇ソだ(お下品なので伏字、ゴミと同然と言ってますね)、手を加えない事がワインにとっていい事ではなく、手を加える事が必要なんだ」
と。
畑仕事の無農薬と、醸造のSO2不使用、デブルバージュなし等とは違うと、一線を画する発言ですね


インタビュー、簡潔ですがやや長め。

中には、剪定をNGとする発言もあり、それなら、そもそもブドウってつる性の植物なんだし、仕立てるのも不自然な事なんじゃないのかなー、と突っ込みたくなったりする所もある


美味しいワインとはどんなワインだろう

と考える時、
私は、香りが豊かで変化に富み、味わいは深く滑らかでバランスが取れていて、余韻が心地よく続くのが「良いワイン」だと思います
そして、個々のの品種やタイプによって、どんな香りが良いか、味わいは重いのがいいか、軽めの方がいいか、等分かれていくでしょう。

おそらくほとんどの作り手はそうなるように尽力してるはず。

そこに健康とか、化学NGという要素が入り、どうも極端な方に偏ってませんか、自然派ワインって。
ビオディナミも完璧にしようとすると、まるで宗教だし。

健康、健康って言うならお酒飲むのやめなはれ

↑ これに尽きる

人類最後の宗教、健康(誰が言ったんだっけ?)
健康の為なら死んでもいい

今や投機の対象にまでなってるワイン、本来の目的以外の思惑まで巻き込んで混沌としてきた。
何が良いか、そこは各個人でそれぞれ違った考えがあるのは当たり前

大事なのは人の言った事を鵜呑みにするんじゃなくて、政治でもワインでも人生でも、自分でちゃんと考える事、ではないだろうか

てんちょは楽しくお酒が飲めたら何でもいーよー
そのお酒が美味しかったら尚いーねー

さて、あなたはナチュラルワイン信望派?











posted by cave MITSUKURA at 18:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月08日

続:長いワイン


予報程は暖かく感じないません、今日の名古屋
明日はかなり暖かくなるらしい


昨日、高級スパークリングをブラインドで飲み比べする会を開催しました

ブラインド1.jpg

ブラインド.jpg

随分前の大阪のセミナーで、イギリススパークリングとシャンパーニュが全く区別できなかったのが悔しくて、リベンジ、のつもり。

ですが、
やっぱり全然分かりませんでした
完敗

な、情けない…

ま、直前にご飯食べたし、ここ数日ベストコンディションとは言えないので、こんなもんかと
げらげら笑って、楽しく飲めたので良かったとしましょう




それとは別で、また買ってしまいました

マグナム.jpg

フルートボトルのマグナム2つ
(右のブルゴーニュはサイズ比較用の750ミリボトルです)

またもや、長い

ダイスのマグナム買って、他にないかな?と思ったら、ありましたので買ってみた
面白半分か(こらこら)

左が、
ピュージー・ヴェイル イーデンバレー リースリング2018 マグナム

オーストラリアの白ワインリースリング100%
サウスオーストラリア州のイーデンバレー産です。

エデンバレーと書いてある本も多いです。
EDENなので、てんちょもエデンの方が自然な気がしますけど

サウスオーストラリア州はここ ↓

230px-South_Australia_in_Australia.svg.png

この中の主要なワイン産地は、州都アデレードの周辺に固まっています ↓

region_australia_01.png
KIRINより拝借

隣のヴィクトリア州の産地とごっちゃごちゃになってませんか?
てんちょ、なってます…

 
ピュージー・ヴェイルは巨大なワイナリーです
イーデンバレー二145haもの土地を所有しており、さらにその起源はオーストラリア最古と言われる1847年植樹のブドウなんだそうです。
ブドウ畑は50ha、全てのブドウが1847年のブドウの子孫にあたるらしい。

標高が高く涼しいので、繊細なリースリングが育っています。

ImageandText-PewseyVale-OurObsession-Vineyard-Desktop.jpg
HPより

マグナムはまだ飲んでいませんが、レギュラーボトルで十分なアロマがあり、酸味も綺麗な辛口になっています
これは期待できますね、和食にも良さそう。



右は、
ヒューゲル ジョンティ2015 マグナム

こちらも白ワイン、フランスのアルザス産です

ヒューゲルはアルザスでも有名な生産者です
1639年創業という長い歴史があり、現在14代目。
世界中にワインを輸出してる大企業です。

ジョンティとはアルザスの品種を複数ブレンドしたもので、昔の呼び名がジョンティと言ったそうです。
ヒューゲルではその伝統を復活させて、このワインを作っています

エデルツヴィッカーというワインですね
知ってますか?
Edelzwickerとは、「Edelz=高貴な」「wicker=ブレンド」という意味ですが、大抵はカジュアルの1リットルのボトルに入ってるお手頃価格なワインです

ヒューゲルでは、エデルツヴィッカーと言わずにジョンティと言ってます。
ゲヴェルツトラミネール、ピノグリ、リースリング、ミュスカ、シルバネール等のブレンド。

やはりマグナムなので、通常の750ミリのボトルよりも熟成がゆっくりです。
急いで飲まないで大丈夫。

保管は大変かもですが
サービスはもっと大変かも


長いボトル見た事ない人も沢山いると思いますので、持ち寄り会に持って行けばみんなびっくり
今日のワイン二つは、2本分と思えばお手頃価格だし、年末年始にみんなでどうですか??

おせちにも合いますよ











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2023年12月05日

見た目に訴えよう


寒い〜
今日は一日曇っていて店内が寒いです


今日は今の季節にピッタリのシャンパーニュが入荷して来ました

ノエルシャンパーニュ.jpg

ルプルー・プネ キュヴェ・ノエル グランクリュNV

可愛いでしょ
クリスマス用のスリーヴァボトルです

てんちょ、このレコルタン、知りませんでした
グランクリュ・ヴェルジーの生産者だそうです。

ピノノワール3分の2、シャルドネ3分の1
ヴェルジーとヴェルズネイのグランクリュが半々です
瓶熟36ヶ月

NVですが、十分な熟成です

本当はミュズレがおそろいのクッキー柄になるはずだったんですが、生産者の都合で普通のミュズレになってしまい、
クッキーミュズレはボトルに付いてます ↓

ノエル.jpg

…うっかり忘れちゃったんでしょうか?


まだ飲んでおりませんので、味と香りはどうか分かりませんが。

シャンパーニュ好きの女性にはこれを送れば、見た目だけで喜ばれる事、間違いなし
「きゃー、かわい〜」ってな感じで。

諭吉と少しなので、安物じゃござんせん。
12本限定です。











posted by cave MITSUKURA at 16:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月04日

長ーいワイン


流石に朝晩の気温は下がって来ました
いつの間にか、もう12月。後4週で今年も終わりです


今日は新入荷の珍しいボトルを紹介します

ダイス マグナム.jpg

マルセル・ダイス アルテンベルグ・ド・ベルクハイム グランクリュ2017 マグナム

1.5リットル=マグナムです
(右は比較用の同じアルテンベルグの750ミリのボトル)

長い

これねー、サービスする時にグラスが遠いんですよね
グラスとボトルを両手に持つとエキスパンダー状態だよ
(エキスパンダー、もしかして若い方には通じない??)

マグナムの語源はラテン語のMUGNUS=マグナス(大きい)です。

因みに、銃で言うマグナムは、このワインボトルの名前が語源です
薬莢の容量を増やしたり、火薬を増量して威力を増してる物を指します。



さて、肝心のワインですが。
ダイスは有名だし、人気があるのでご存知の方が多いはず
フランス、アルザスの自然派の作り手です
今日のは白ワインです。

ここの自然派は本気です

現在、蔵は息子のマチューさんも主力になって運営されていますが、先代であるお父様=マルセル・ダイスさんは創業当時(40年くらい前?)、ご近所ではかなりの変人扱いであったようです
まず、マルセルさんは本来のアルザスワインのブドウ畑の姿を考え、
大昔には色んなブドウを混ぜて植えていた事(混植)、
ブドウだけでなく畑には野菜や他の果樹も植えられていた事、
を知ると、それが土地の気候に合った無理のない姿と考え、自分の畑をそのように変えていきます。
元に戻すという意識だったそう。
これが周りには「なにやってんだ、あいつ」と映り、みんなと同じ事をやらない人=変人(田舎はどこも同じだ)となってました。

当時は畝を揃えて作業を楽にしたり、農薬を多用して病害に備えるのは当たり前だと思われていました。
戦後の50年代から70年初めまで、世界中がこうだったと思います、日本の農業もしかり

マチューさん ↓

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SNSより

しかし、そんなマルセルさんのワインはめちゃくちゃ美味しい
すぐに世界中で大人気になって、もちろん良く売れる
世界中から買いたい人がやって来るようになりました。
それで、アルザスでも自然派に対する目が少しは和らいでいきます。

マルセル・ダイスが素晴らしいと思うのは、畑も醸造もなるべく人の手を加えないワイン作りをしてる分、サボらないで出来る事は全てやる、という姿勢、それからワインがとにかく美味しいって事です。

無農薬やSO2無添加を優先するあまり、美味しくないワインって巷に沢山あります
何故、わざわざ不味くしてるんだろう、と不思議でなりません
いいアロマが乏しくて、後味も悪い、腐ったシードルみたいなのが多すぎる(ごめんなすって)


ダイスのワインは、とにかくいい香り
フルーツや花、鉱物が混ざってて複雑。
畑毎の違いも分かるし、熟成するとブケになって行くのもとても喜ばしい変化です。

味わいは果実味多めでやや甘く感じる方が多いと思います(分類では辛口になりますが)
余韻の長さ、心地よさは流石です

自然派とか、ビオとか言わなくていい

今は(自称)1級畑のラベルデザインも新しくなっていて素敵です ↓

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SNSより

2019年に訪問した時の記事はこちら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/466528430.html
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/466543691.html

もう4年かー、また行きたいです

ダイスと天ぷら、いいマリアージュですよ
わたくし、今は名古屋で良さげな天ぷら屋さんを知らないので、誰か教えてください。

蔵のグランクリュは現在4つありますが、このアルテンベルグが一番最初に取得した畑(マルセルさんの父の代)で、蔵から一番近く、フラッグシップ的存在です。

セパージュは、13品種全部入ってるそうです。
前も書きましたけど、一応13品種書いておきます ↓

・リースリング
・ピノブラン
・ピノグリ
・ゲヴェルツトラミネール
・オーセロワ
・ミュスカ・オトネル
・ミュスカ・オトネル ロゼ
・ミュスカ・ダルザス
・ミュスカ・ダルザス ロゼ
・ピノノワール
・シルバネール
・シャスラ
・サヴァニャン(クレヴネール)ブレンド用のみ
順不同、マチュー談
(グリじゃなくてロゼって言ってましたね、ピノグリはグリなのに)

マグナムはレギュラーボトルの2倍のサイズですが、値段は2倍以上します。
グランクリュだし諭吉さん3人は必要です。

その分、価値が高くて味もいいし、寿命の長いからいいんです

貴重なボトルです〜





















posted by cave MITSUKURA at 16:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする