2024年03月30日

ひとつ前のブルゴーニュです


いきなりコートが要らないくらいの暑さになりました
今日と明日は桜の名所は混雑するでしょう



3月もあと2日。
ブログ書かないつもりでしたけど、宣伝することにしました


棚卸しまして、お値打ちに残っているブルゴーニュワインを再度紹介します

まずはこちら ↓

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ポンソ モレサンドニ1erキュヴェ・デ・ザルーエット2017
(写真は18年ですが)

18年になると参考上代が26400円税込み、19年で30800円同【完売】、20年では37400円同にも値上がりしています

ミツクラの在庫なら税込みでも2万円以下です ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%83%9d%e3%83%b3%e3%82%bd%e3%80%80%e3%83%a2%e3%83%ac%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%8b1er%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%b4%e3%82%a7%e3%83%bb%e3%83%87%e3%83%bb%e3%82%b6%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%83/



シャルトロン サントーバン.jfif

ジャン・シャルトロン サントーバン1erミュルジェ・ド・ダン・ド・シャン2020

輸入元ではとっくに完売の20年、21年はやっぱり5000円以上値上がりしてしまい、手軽に手を出せるような値段じゃなくなってます
グランクリュ、シュヴァリエから近い区画です。
シャルトロンのシャルドネは、レジョナルであっても洗練された非常に良いアロマを持っています
コートドールもおすすめ ↓
https://cavemitsukura.com/?s=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3&post_type=product


因みに、ヴァンサン・ジラルダンの白、ピュリニーとムルソーもめちゃお値打ちです ↓
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アンリ・グージュもいいワインがまだあります ↓
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2024年03月28日

桜咲く名古屋


名古屋は桜の開花宣言があった?
明日から本格的に咲き始めるでしょう。

棚卸は何とか終わりました。
が、在庫管理は常日頃から必要なので、引き続き管理しまーす

もう3月も終わりですね
花粉も終われ〜
一部ワインが「歯抜け」になってますけど、もう今月は入荷ありません〜



先日、IGPコート・ド・トングなる白ワインを飲みましたが、すぐには産地が分かりませんでした

コート・ド・トングはラングドックの西側、エロー県に属する産地でベジエトー湖の周辺です。
おそらく初めて飲みました。
ヴィオニエとソーヴィニヨンブランのブレンドでなんだか不思議なワインでした。

IGPは制定当初よりは減ったものの、未だに良く知らないものが多い


今月はもうブログ書きません〜
悪しからず






posted by cave MITSUKURA at 16:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月23日

右岸を愛する方へ


で寒いー
早く暖かくなって欲しい

くどいようですが、明後日の
3月25日月曜日は棚卸で臨時休業します。
ご迷惑をおかけしますが、覚えておいてください。

集中力を切らさないようにひたすらワインを数えます(休憩は必要ですけど)
何かいい発見が… ないと思います(あったら問題だ)



今日はこのワインの紹介です

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シャトー・トロタノワ

今日はヴィンテージに関係なく。
写真はHPより拝借しました。

フランス、ボルドー右岸、ポムロルの高級ワインです
ポムロルは隣のサンテミリオンと同じく、赤ワインだけに認められたAOCなので白やロゼ、スパークリングはありません。
サンテミリオンとは違って、公式の格付けはありませんが、著名ワインは多数あります。

一番の有名シャトー、高級ワインの筆頭は間違いなくシャトー・ペトリュス
ル・パンも高額ですが、ペトリュスの方が格上ですね

天国の鍵を胸の前で持つペテロが描かれており、今では正規品でも80万円前後、ネットでは信じられない高額がついてます
ミツクラにも極僅か入荷する時がありますが、今後は難しいかも。

過去の写真 ↓

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2018年7月のこの時点で1本30万円以下、安い
あっという間に売れていきましたが。
6年で倍以上になってます
偽物も多く、巷でも見かけません。

そんな幻のワイン、ペトリュスのオーナーはJPムエックス社

元々ボルドー右岸で最大のワイン商でもあり、いくつかのシャトーも所有している名門です。

現在のオーナーはクリスチャン・ムエックスさん ↓

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HPより
ムエックス帝国を拡大し、カリフォルニアでドミナスも経営してることは有名ですね

このムエックス社がシャトー・トロタノワのオーナーでもあります
所有は1953年から。

トロタノワの名前の由来はとても面白いのですが…

シャトーのある場所はポムロルの中心からやや西寄りの場所で、粘土と砂利が混ざった保水性の高い土壌です。
(ポムロルはそうした場所が多くて、ペトリュスの畑でもサツマイモが植えられえるんじゃないかと思うほどの粘土です。
 もちろん表土が薄くてお芋には向きませんが)
トロタノワの土壌は雨が降った後には硬く固まってしまうために、耕すのが大変で「うんざり大変」とか「疲れ過ぎ」という意味の名前(trot anoy)で呼ばれて、トロタノワとなったそうです

シャトーは居住者がいるためでしょうか、今は場所も非公開になってます。
が、道路から杉並木の奥のシェを見ることくらいは出来そうです
ル・パンも近い。

サンテミリオンとは異なり、ポムロルは平地だと思われがちですが、実際には緩やかにでも傾斜があります
おそらくポムロルの中心部、ペトリュスがある場所が頂点になっていてそこから南西に向かって下がっています。
土地のトップには砂利が露出していて、斜面を下るにつれて粘土が優勢になります

ポムロル.png

…平面じゃ全然分かりませんね
矢印の方角がドルドーニュ川です(リブルンヌ周辺で蛇行してますが)、なのでそちらに向かって低くなってます
自分で3Dで見てみてください。

trotanoy-pomerol-ets.-jean-pierre-moueix.jpg
HPより
シャトー前の杉並木が見えます。
ポムロルの多くのシャトーは畑をあちこちに分散して持ってることが多いんですが、ペトリュスとトロタノワは一か所に固まっています。

トロタノワはムエックスの所有の前から評価の高いワインで、黒く凝縮した外観と味、複雑で終わりがなくずーっと続く香りと余韻、他のシャトーが不作や悪天候で困難を極める年にでも一定のレベルのワインを生産してきた確かな名声があります
値段からすればペトリュスの何十分の一ですが、緻密なワインで喜びは非常に大きいのです
大好き

個人的な事ですが、てんちょ、幸運な事に、これの2001年をごく最近飲む機会に恵まれました
ひゃっほーっ、と叫びだしたいのをぐっと我慢して猫をかぶり、静かに堪能しましたが、いい熟成でした
ものすごく贅沢な欲を言えば、香りの円熟まであと一歩、そして自分が花粉症じゃなかったら最高だったのに。
かなぁ
罰当たりな発言でしょうか、段々と贅沢になってゆくような



話を戻して。
かつては違う年もあったようですが、現在はメルロー100%
平均樹齢35年で、畑の面積は7.2ha少ない
手摘み収穫で2回選果、コンクリートとステンレスタンクで発酵後、50%新樽で16から18か月熟成。

と、至ってシンプルな醸造です。

HPには、

トロタノイは、自然に深みがあり、複雑で、濃厚に凝縮されたワインで、優れた熟成の可能性を秘めています。
このワインは、深い色と濃厚で力強い香りを持ち、クリーミーでダークチョコレートの香りが加わり、非常に古いブドウの木による独特の風味の凝縮が口に広がります。


と記載されています
評論家はあの有名な言葉「鉄拳ベルベット」を使ってます。

2009年を初ヴィンテージとしてセカンドワインの、エスペランス・ド・トロタノワの生産も始めています

ボルドーワインでありながら、ニューワールドのカルトワインにも負けない内容のトロタノワ、是非とも知覚と経験を総動員して飲んでください
どんなにいいワインであったとしても、自分がベストでなければワインもベストにはならず、自分の知見が足りなければ理解できないでしょう。

ワイン道は続くよ、どこまでも〜


あ、店頭にはセカンドならあります。

















posted by cave MITSUKURA at 15:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月22日

本格的な泡:イタリア編


最初に。
来週の月曜日、3月25日は臨時休業します
何卒宜しくです。



もうお彼岸過ぎたのに寒いです
明日は雨になるようですが、これで寒さも終わり??

今日の名古屋はお天気はとてもいいので、車に乗ってる人はきっとぽかぽか暖かいんだろうなぁ



フランスのブドウ畑も始まってますよ

気温が上がってくると樹液が流れ出すので、ブドウの樹がを流します ↓

IMG_3356.JPG
シャンパーニュ・クレマンSNSより
冬に選定した枝からぽたぽたと、これが春の印です。

ブルゴーニュでも萌芽が始まりました ↓

IMG_3357.JPG
ルイ・ジャドSNSより

畑にタンポポが咲いてて、春って感じです
が、ヨンヌ県(シャブリ周辺)では軽くではありますがが降ったようで、4月の霜がとにかく心配です


今ちょうどブルゴーニュではグランジュールやってますね(大規模なワイン博覧会みたいなのです)
サンヴァンサンには一般の方、グランジュールには業界人って感じでしたが、コロナもあって少し変わってきてるようですね




今日のワインはこちらを紹介します

フォンタナフレッダ アルタ・ランガ.jpg

フォンタナフレッダ アルタ・ランガ リミテッドエディション2018

イタリアのスプマンテです

フォンタナフレッダバローロの名門としてめちゃくちゃ有名なので説明不要かもですが。

イタリア統一後の初代国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の息子アルベルトが所有地をもらい始めたワイナリーです。
彼は同時にミラフィオーレ伯爵となり、現在その名前でもワインが生産されています
(アルベルトは嫡男ではなかったために、父国王の死後に王位を主張しないことを条件に伯爵に封じられています)

フォンタナフレッダとはイタリア語で「冷たい泉」を意味していて、実際に醸造所のそばに泉があるとのこと。
今でもあるらしいですが、てんちょが行った時には見られませんでした。

バローロでは最も権威ある作り手と言ってよいであろうフォンタナフレッダですが、アルタ・ランガも作ってることは知らない方も多いでしょうか?



アルタ・ランガって何? という方へ

アルタ・ランガはバローロと同じく、ピエモンテ州のワインです。
南のリグーリア州に接する地域で、バローロのあるクーネオ県、その東隣のアスティ県、さらに東のアレッサンドリア県に広がる産地です。

ランゲ地方の高地を意味するアルタ・ランガという名称は、スパークリングワインだけに認められたDOCGで、
スプマンテ 白またはロゼ
スプマンテ・リゼルヴァ 白またはロゼ
の4つしかありません

ピノ・ネロまたはシャルドネをブレンドもしくは単独で90%以上使用し、瓶内二次発酵で瓶熟期間は最低でも30か月(リゼルヴァでは36か月)という長期熟成が義務付けられています

DOCGとしての認定は2011年と最近ですが、もともと18世紀のサヴォイア公国領の時代から瓶内二次発酵のスプマンテを生産していた歴史のある土地です

しかし、その後アスティでフルーティな甘口のスプマンテが作られると、そちらが人気になり、安価なシャルマー方式のスプマンテが主流になっていきます
ピエモンテには「王のワイン・ワインの王」のバローロがあるのでブドウ畑はほぼ赤ワイン用にに使われていたことも、スプマンテの生産が進まなかった一因です。


現在、世界で最も消費されているスパークリングはプロセッコです。

うーん、イタリアにはフランチャコルタや、トレントなど優れたスプマンテも沢山あるんですけど、お手軽な価格には勝てませんねぇ
なので、ワインに詳しくない人は、イタリア人であってもフランチャコルタやアルタ・ランガを飲んで、
「このプロセッコ、おいしいねー」となるらしく、嘆かわしい事です


と、
法的には後発のスプマンテなので、シャンパーニュやフランチャコルタの上を行こうと、かなり厳しい規定になってます

なので、お値段も結構ご立派なものが多い…
イギリスのスパークリングもそうですが、既にいい物が知られている中で新しい物を出すには、それの上をいくしかない訳です。
円安で、何もかもが高い今の日本では嬉しくないけど

そんな高品質なアルタ・ランガですが、今日のフォンタナフレッダの限定醸造はそれでもお値打ちな方です

フォンタナフレッダは1990年代の初めから、ピエモンテのブドウでスプマンテを作ろうと取り組みを始めており、これがアルタ・ランガDOCGの認定に大きな役割を果たしています
標高500〜600mの高地のブドウを使うものもあり、バローロをドサージュに入れてる特別なスプマンテもありますよ。

畑の眺めがすごい ↓

Alta Langa 2.jpg
輸入元HPより



今日の限定スプマンテは、ピノネロとシャルドネ使用(内訳不明)、瓶熟期間、ドサージュについても言及なし
こらー、何にも分からないじゃないの。

しかし、味は流石です
香りも香ばしいあの香り、味わいは結構ドライですが、これからは冷やすことを考えてそのくらいドライなほうがいいでしょう

私は個人的にはコクのある方が好きなので、キレッキレの辛口はやや苦手。
なのでMLFしてる方がいいし、シャルドネよりはピノノワールが好きです
ですが、これは美味しかったです、好きな味

このアルタ・ランガは、バランスよくてお値段もそんなに高くない
税込みで一葉さんは必要ですが、良いアルタ・ランガは諭吉クラスなのを思えばお手頃。

細やかな泡、複雑な香りと長い余韻、薄くシルキーなのに重なりがあるアンビバレンツなワイン、それが瓶内二次発酵のスパークリングです
こういう本物を味わってほしいですね。














posted by cave MITSUKURA at 16:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月18日

父と息子のワイン


昨日までコート要らないくらいの暖かさだったのに、また今日は冬の空気にもどってますね
しかも寒風強すぎ…


もう年度末、早いですねー
棚卸もあるので仕入しないようにしてるつもりですが、どうもそうなってないような



今日はこのワインを紹介します

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リンデス・デ・レメリュリ ヴィニェードス・デ・ラバスティーダ2016

スペイン、リオハの赤ワインです

2016年が特価で入荷してきました

皆様、レメリュリの名前をご存じでしょうか?
テルモ・ロドリゲスという人の名前はどうでしょう?

この方 ↓

Termo1.png
テラヴェールHPより拝借

「スペインワインの革命児」などと紹介されていますね
この方は、スペインワインのトップ産地であるリオハ地区の名門ワイナリー、レメリュリに1962年に生まれた期待の長男です。
小さなころからブドウ栽培やワイン醸造が身近にあり、いずれは父親の跡を継いでレメリュリの当主となるべく成長した彼。

ボルドー大学の醸造家に進学し、卒業後はコス・デストゥルネル、ジャン・ルイ・ジャーヴ、トレヴァロンと著名なフランスワイナリーで修行したのち、89年に実家のリオハに帰りました。
しかし、最新&流行のワイン作りを経験してきた彼と父親は意見が合わずに対立してしまい、結局94年にテルモは実家を出奔

ボルドー大学時代に知り合ったパートナー、パブロ氏と一緒に自分のワイナリーを立ち上げて独立しちゃいました
スペインにしかない独自性を重視する彼は、「スペインならでは」の土地やブドウを探してワイン作りを始め、それがとても評価されて名声が広がっていきました。

シャンパーニュのアンドレ・クルエの当主のジャン・フランソワも友達だって言ってましたね
考えとか似てるかも。

最初に手掛けたのはナヴァーラ郊外の古木のガルナッチャが残るサダという村。
その後、トロ、リベラ・デル・デュエロと耕作放棄されたような古木がある土地へ進出、いろんなワインを作っています
そうした成功は実家の父親の耳にも届いていたはず。

2010年に二人は和解して、テルモはリオハに戻ってきました

うーん、…なんだか、どっちの意見もわかる気がする

若い息子が世界を見て来て「このままじゃいけない、変えよう」というのと、
父親が伝統を守っていて「若い奴はすぐに流行に流れてイカン」という感じ。

少し前のブルゴーニュのセミナーで、ジェノ・ブーランジェールの娘婿さんが「全く新しい取り組みにも義父は何も言わず許してくれたのは幸運だった」と語っていましたが、変革には軋轢も付き物です


と、そんなテルモ・ロドリゲスが作るリオハの赤

リオハ・アラベサにあるラバスティーダ村の契約農家さんのブドウを使っています。
平均樹齢40年のテンプラニーリョ、ガルナッチャとグラシアーノをブレンドしています
熟成にはフレンチオークを使用、10か月熟成です。

リオハらしい、ドライな赤です。
フルボディの表記ですが、日本人が想像する果実味豊富な濃さとは少し違うかも
紫の濃い色ですが、食事に合わせるようなワインです
こういう「らしさ」は個人的にとても好きです。

16年ヴィンテージで既にいい飲み頃になっています
とてもお手頃価格なので、気軽にお試しいただけます〜











posted by cave MITSUKURA at 15:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月13日

2022ルイ・ジャドセミナーに行ってきました


風が強い 強すぎる
春の嵐だ。
おかげで花粉だらけ 頭ぼーぼー



今日は春の恒例、ルイ・ジャド2022バレルテイスティング&セミナーに行ってきました
アジアでは日本だけの開催、それだけジャドが日本のマーケットを大事にしてるから。
(そして、資本関係もあるし)

今回のセミナーは9年ぶりの来日となる醸造責任者のフレデリック・バルニエさんが来てくれました

IMG_3330.jpg

9年前のセミナーも行ったなぁ、あれから9年ですか。
IMG_3737.jpeg

↑ 当時のセミナー


もちろん、アジア・パシフィック担当のエリー・ペレスさんも来てました(写真ないですが)
てんちょ、エリーさんに会うのは昨年のルイジャド訪問以来です。

アジアの拠点をバンコクから香港に移したそうで「近くなった」と。
短い時間でもいろいろ話せてよかったです
香港も暑い日と寒い日がごちゃごちゃで日本と同じらしい
あんなに暑いくらいだった2月が嘘のような寒さだそうで、バンコクよりも湿度が高いって。


2024年の今年、今ブドウの生育はスタートの直前といったところで、先週までのボーヌは冷え込んでいましたが、今年も例年と同じく暖かくなるのが早くて、萌芽も早いだろうという予想です
でもそうなると心配なのが遅霜の被害です
こればかりは心配しても、どうしようもない。
エリーさんも「祈るだけ」って言ってました(touch the tree)


今回試飲の2022ですが、もちろん瓶詰前の樽熟成中のサンプルですので、これからの変化を踏まえて吟味しないといけません。
バレルテイスティングに参加するの何回目だろう、いつからやってるんだっけ??
いつもフレッシュなワインに感動しますが、年々早く飲めて待つ必要がない赤が増えてる気がします。

2021年の激減した生産からV字回復した2022年、かなり注目すべきヴィンテージとなってます

全ては書けませんがかいつまんでご紹介します。

2022年は暑さで生育がスピードアップした年なのに、収穫時期に成功したおかげで酸を保ったバランスの良い出来栄えになった
と、バルニエさん。

気温、日照のどちらもこの30年で最も高く多い年で、湿度も少ない乾燥した一年になりました
これからは同じように「早い萌芽ー暑い夏ー早い収穫」というサイクルがますます定番になっていくはず。
しかし、それだと続く暑さで水不足になってしまうんですが、2022年は6月の嵐を伴う雨が続いたおかげで、7月以降の重要な時期の乾燥に耐えることができたそうで、それはとてもラッキーでした。

危なかったのね
確かに去年行った時も生産者が「22年は水が不足してブドウの葉が黄色くなっていたけど、今年はその心配がない」と言ってましたし、どこの畑も青々した葉が茂ってました(7月時点)

それから、興味深いことに、
あまりに夏が暑すぎてブドウの成長がゆっくりになった、ことも幸いしたそうです
一気に完熟して上り詰めると、酸も同時に一気に失われていくのが、一度成長は止まったおかげで酸を少し温存しながら適熟(完熟しすぎない程度のところ)で収穫できたことが幸いしたと。

暑さは完熟の恩恵を約束してくれる利点がある一方で、収穫のタイミングが狭まり判断と準備が厳しくなるという困難もあるわけで。
しかし、やはり実が熟すのはいいことなんですよ

他には、2021年にブドウが全然実らなかったので、ブドウ木としては翌年には子孫を残すべくたくさんの実をつけようとするもの、だと。
なるほどね
植物の適応力ってすごいね〜

セミナーでは貴重な分析とデーターの積算によるグラフが多用されていまして、非常に理解が早い
素晴らしい勉強会でした。
なかなかこれだけの内容を聞く機会はないですね

ちゃんと見返そうと思います。



試飲もずらっと。
毎度のバレルサンプルの文字が。写真撮ってませんですんません。

赤はものすごく完熟した香りがします
プルーンやレーズンのジャムみたい、甘く濃いイメージで青さゼロ
飲むと酸味はあるけれど、甘い果実感もあるので、今はまだマッチしてないような気もする。
しかし、食卓にあって丁度よいスタイルなんで、これはこれで良しか。

ニューワールド(特にカリフォルニア)のような甘さと濃さではないけれど、昔ながらのすっぱくて淡い色のピノノワールではない

エリーさんはこれをニュークラシックと呼んでいた。
いいね。それ、私も使おう

白も酸があるものの、厚みがあって骨太な感じです。
白こそまだ飲んじゃいけませんが、ポテンシャルは高そうです

しかし…問題は値段だよ

2022年はクロサンジャックで税別58000円だった
モンラッシェで280000円



セミナーと試飲会の後で、一般のルイ・ジャドの試飲会もあったのでそちらにも寄ってみました。
ずらーっと美味しいワインばっかり


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うーん、22年の値段を見た後だとものすごくお値打ちに見えますね
ボーヌ・グレーヴの白がめちゃくちゃ美味しかった、買っておきたい

前回書いたトゥーロンもありました、2017年非常に美味しい


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posted by cave MITSUKURA at 17:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月11日

香りを楽しむべし


昨日は、名古屋ウィメンズマラソンでしたね

2024名古屋ウィメンズマラソン.jpg

多少寒いくらいがランナーには良いのでしょうか?

それから、道路封鎖は知っていたものの、地下鉄伏見駅の最寄出口が工事で封鎖されていて、遠回りする必要があって例年よりも面倒だった
エレベーター設置の工事で出口が1年以上封鎖って、どういうこと??



今日は個人的なメモのつもりです
ブルゴーニュです。

IMG_3328.jpg

ルイ・ジャド ボーヌ1erトゥーロン レ・クリマ・ド・ボーヌセット

数年前に購入した垂直セットです
もちろん蔵出し、そして限定品。

木箱の蓋に、ボーヌの畑の地図が描いてあるのがいいですね

ジャドの本拠地であるボーヌは、ブルゴーニュワイン取引の中心地でもあり、コートドール最大の町です
ジャド以外にも、
ブシャール
ドルーアン
シャンソン
ルイ・ラトゥール

など、歴史のある大手のメゾンが沢山あります

有名なネゴシアンをロクに飲んでもいないくせに馬鹿にする浅薄な輩がたまにいますけど、今や大手メゾンは買いブドウよりも自社畑を多く所有し、品質の高いブルゴーニュを生産する重要な位置づけにいます
ヴィンテージを追うごとに、流行も造りも変化するものです。
決めつけは禁物

で、ルイ・ジャドですが。
創業は1859年、既にブドウ栽培を生業としていたルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって設立されています。
その当時既に、ジャドの所有畑にはシュヴァリエ・モンラッシェ、ボーヌ1erクロ・デ・ズルシュル(後の改名)があり、彼は30年をかけてネゴシアンの商売を軌道に乗せました。
その後も畑を増やし、アメリカやイギリスへの輸出も始め、家業は順調に成長していきました
その間、現在の社長にもなっているガジェイ家が経営に加わっています。

ジャドは創業前から創業後に取得した多くのボーヌの1級に大変誇りを持っており、メゾンのフラッグシップと考えています
ミュジニーやシャンベルタンも持っていますけど、それに劣らぬブルゴーニュの歴史を味わうことのできる畑です

ボーヌは街も大きいですが、畑の面積も大きく、コートドボーヌ最大です
赤と白の生産が認められていますが、赤は白の7倍以上あり、ほとんどが赤ワインです。
しかもその赤の内、80%弱が1級畑という、ほとんど1級の赤、というのがボーヌの現状です
1級認定は42? かなり多いです。

歩くと結構時間がかかりますが、途中に区画の地図が看板で出ていたりとワインツーリズムにも力が入っています

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余談ですが、皆様、
コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
というアペラシオンを正確に説明できますか?

おそらくほとんどの方が思い違いをしてると思います

コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
とは全く異なる畑の意味なんですが、ご存じでしょうか?
気になる方は自分で確認してみてください




話を戻して、
ルイ・ジャドはその1級の中でも評価の高い区画をいくつも所有しており、それらをブレンドして作られる、
オマージュ・オー・クリマはレベルの高いワインです ↓

IMG_3327.jpg

字が小さいですが、バッカスの周りの畑の名前、読めますか?
2018年、ちゃんとトゥーロンもブレンドされています

トゥーロンは市街地から近いここです ↓

ボーヌ.png

紫の丸が市街、水色の丸がトゥーロンの区画です。
区画の内、オレンジが1級畑で、黄色が村名なので、如何にボーヌは1級だらけなのか、お判りになるのではと思います

さて、この1級、11年から16年までの6本
今飲むにはちょうど良いころではないでしょうか

てんちょ、今年のテーマは熟成
熟成しないと出ない香り=ブケに期待
どんな香りがするかなぁ〜


因みにこのセット、木箱入りでもう1箱あります
ネットショップでも買えます〜













posted by cave MITSUKURA at 15:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月08日

南半球の収穫万歳


今日も風が強い名古屋です、お天気は良いですが
東京は雪でしたか 通勤時間の積雪は困りますね



アルゼンチンカテナでは収穫が本格的に始まったようです

IMG_3324.JPG
カテナSNSより

いいブドウですね
多分マルベック

アルゼンチンのワイン法は1959年に初めて制定され、その後1999年に現在の形になっています。
EU法に倣って細かな産地が認定されていますので、地理に詳しくないとちんぷんかんぷんです
えー、てんちょ、ほぼ知りません

プリメーラ・ソナ
サン・カルロス


どこそれ??
しかもカテゴリーの範疇が違うという


まぁ、アンデス山脈のふもとの中央地域(クージョ地方)のメンドーサ州が一番知られた地名だと思います
中身がこれまた細かいですが。

アルゼンチンワインの規定もフランスやイタリアと同様に、規制の緩いテーブルワインクラスから、細かな規制が決められているDOCまでヒエラルキーになっていますが、多くの生産者は最高位のDOCでの生産より自由度が高いIGクラスでの生産を選択するらしく、呼称のトップはあまり有難がられないという矛盾が生じています

国内消費ワインなら余計にそうなるでしょうねぇ
あれもダメ、これもダメ、よりも、ある程度OKな方が柔軟な生産が可能ですし

こういう細かすぎる法改正って、本当に生産者や市場のためになってるのか正直、疑問です

スペインのDOもめちゃくちゃ増えてるし、ハンガリーのトカイも今の規制は分かりづらくてややこしいだけでは
前のほうがよかったのに、って思う。
新しい産地が認定されるのは良しとして、何のための法律なのでしょうね。

うーん、愚痴になってしまった。
我々はもっと勉強が必要なのは確かです

座学しよかな


posted by cave MITSUKURA at 14:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月07日

経験しておきたい作り手


雲一つない快晴の名古屋ですが、まだコートをクリーニングに出すのは先になりそうです


昨日、業界の試飲会に行ってきました。
良いブルゴーニュがあったので発注しようと、今朝見たら、在庫0
昨日、会場の営業さんの話では「そんなすぐにな無くならないです」だったのに。
嘘つき

ま、いいや。
よそで違うワインを買いましょう



今日は蔵出しのバックビンテージワインを紹介します
特価で買えた貴重なワインです
パオロ・スカヴィーノ.jpg

パオロ・スカヴィーノ
左から
ヴィーノ・ロッソ2022
バローロ ブリッコ・アンブロジオ2017
バローロ モンヴィリエーロ2014
バローロ リゼルヴァ ロッケ・デッラヌンツィアータ2015


イタリア、ピエモンテ州の赤ワインです
バローロファンでパオロ・スカヴィーノを知らない人はいないでしょう。

珍しいバックビンテージが入荷してきて喜んでいたら、昨日ご当主エンリコさんの訃報を知りました

バローロボーイズの一人で、モダンバローロのトップ生産者のパオロ・スカヴィーノ。
その名声を築いた功労者です。
ご冥福をお祈りいたします。

王のワインであり、ワインの王と言われ知名度は大変高い高級ワインであったバローロですが、70年代には品質に疑問を持たれ、人気に陰りが出ます
正直、言われるほど美味しくない、っていうワインだったと思います

それを憂いた若手の生産者が新しい取り組みを始めてバローロを復活させます
それがモダンバローロを作った、バローロボーイズと呼ばれる数名です。
(当時でもそこまで若いわけじゃないんですけど)

パオロ・スカヴィーノ
クレリコ
エリオ・アルターレ
ルチアーノ・サンドローネ

ここまでは異論のある人はいないでしょう。

が、あとは誰?
これが意外とはっきりしなくて謎ですね
ヴォエルツィオ
マンゾーニ
パルッソ
ピラ
…どうなんでしょう?


バローロを作るネッビオーロというブドウは、晩熟での出る季節にならないと収穫できないため、イタリア語の霧=ネッビオをその名前の起源にしているといわれています。

黒ブドウとしてはニュートラルな性質で、醸造で様々なスタイルに挙げることが可能な一方で、タンニンだけが突出して強いので扱いが難しいのです。
しかも、ピエモンテでしか育たないといわれるくらい栽培が難しく、適応できる土地が非常に限られているナーバスで厄介なブドウです。

抽出の進んだリッチなワインを作ろうとすると、渋さが同時に強くなってしまい、真っ黒で飲みづらいワインになってしまうのです

そこで、パオロ・スカヴィーノではロータリー・ファーメンテーターを導入し、色を出すけれども種の渋さを抑えることに成功します。
MLFや熟成に一部、バリック(小樽)を使用し、樽の風味が程よくついた複雑な香りになったことも高評価を得ます

今では当然のように使われてるこれらの醸造法、最初に採用されたときには非常に画期的な出来事でした

エンリコさんは完全主義者と言われるほどの緻密な管理で、栽培・醸造・熟成・瓶詰まで一切手を抜かず、妥協のないワイン作りをしていたスカヴィーノ
どのクリュでも素晴らしい香りと味わいです。
ワインだけでも十分美味しいですが、やはり食卓にあって食事と合わせて100点になるような伝統的なイタリアワインでもあります。

↑ これが非常に尊敬できる姿勢ですね
個人的にはすごく賛成です〜

パオロ・スカヴィーノの代表的な畑と言えば、
ブリック・デル・フィアスク
だと思います

90年代の初めにこれがアメリカで大うけして、世界的に大人気になりました
カンヌビ
ロッケ・デッラヌンツィアータ
(これは良い年だけの生産です)
と、他にも評価の高い畑があります。


当時、すでにバローロのクリュ(単一区画)は114も認定されており、すべて覚えるのは大変
バローロはバローロ村とその周辺の4つの村にわたって畑が広がっています。

パオロ・スカヴィーノはその真ん中、カステリオーネ・ファレット村にあります。
1921年創業で所有する畑は30ha、家族経営のドメーヌとしては大きいですね ↓

パオロ・スカヴィーノmappa-vigneti.png
HPより

いい畑ばっかり

HPには創業の1921年から2017年まですべてのヴィンテージについての記載があります
是非続きも載せてほしい。


ヴィーノ・ロッソは若木のネッビオーロとそのほかの土着品種を用いたブレンドです。
ネッビオーロ40%、ドルチェット20%。バルベーラ20%
発酵も熟成もステンレスタンクです。
生き生きしたフレッシュなワインです

あとの3つはバローロなので全てネッビオーロ100%です。

他のクリュも色々とあったんですが、全ては買えず
特価なのでお買い得ですよ

くー。自分でも飲みたい










posted by cave MITSUKURA at 15:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月05日

偉大なワイン 忍耐も元手も必要なの


今日は寒い〜、一日雨ですね
なんだか、2月よりも3月のほうが寒いような気がします


前回書きました「まだ残ってるお買い得ワイン」ですが、早速何名かの方にお買い求めいただきました
ありがとうございます
他にもあるのでまたご案内します〜


今日は業界向けの試飲会に行ってきましたが、開催が2日に分かれているからか、とても空いていました。
雨だし。

モンテ物産.jpg

個人的にはゆっくり試飲できるので嬉しいですけど
ちょっと高額のバックヴィンテージ、買おうか大変悩む…



今日は特別なワインがいくつか入荷してきました
まずは、こちら。

ヴォギュエ.jpg

コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

僅か、3種5本

2021年はヴォギュエも大変収穫が少なく、日本へもまったく配分がありません
なので、多少バックヴィンテージも放出してもらったそうなんですが。

2021年の低収量っぷりは、ここ100年でも1,2の低さです
2016年も霜害で生産が激減したんですが、それよりひどい。

お値段がどひゃー
数はありませんー

お値段はネットショップご覧ください ↓
https://cavemitsukura.com/shop/?s=%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A8&post_type=product&per_row=4&shop_view=grid

どれもねー、まだ飲まない方がいいですよ

いつか、ミュジニー・ブランやレザムルーズが来るんだろうか
05の村名でようやく飲み頃の入り口くらいだとおもいます
早まって開けるとマジで泣けてくる、それくらい硬くて開きません。
翌日でもダメなんだな、これが



ところで、2021年の低収量は有名ですね。

シャルロパンに至っては、村名以上の生産をすべてやめて、ブルゴーニュ・コートドールを2種類作っただけという
本来のグランクリュトプルミエクリュをブレンドしたテット・ド・キュヴェ
それ以外のブレンドのプルミエ・キュヴェ
以上。

シャブリもなし?

お値段はレジョナルと思うとかなり高いですが、グランクリュを買うならお値打ちかも

円安や世界的なブルゴーニュ需要の高まりなど、要員はいくつかあれど、この21年の不作が大きな値上がりに拍車をかけたのは間違いない

幸い、22年、23年とそこそこいいヴィンテージで生産も多いのが救いです。
今年も大豊作を祈ってます







posted by cave MITSUKURA at 17:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月03日

買っておきたまへ


快晴ですが割と寒い、今日の名古屋

花粉はじゃんじゃん飛んでます

てんちょ、もう嗅覚・味覚が半分くらいしかないような…
ある時、一瞬パッと元に戻りますが、いつの間にかまたぼーっとなってます
来週にはピークを過ぎて行くようですが…



今日は、店頭にてまだ残っている「昔の価格のブルゴーニュ」を紹介します
ネットショップからも購入可能です


まずはこれ

グロフィエ.jfif

ロベール・グロフィエ シャンボル・ミュジニー1erレ・サンティエ2017

税込みでも3万円以下です
特級ボンヌ・マールの真下にある1級畑です。
グロフィエの甘酸っぱいラズベリーのようなピュアなピノノワールです

因みに2020年以降は参考上代66000円税込みで、しかも入荷量が少なくてなかなか買えませんので
六万越えって…

ネットショップの情報はこちら ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%83%ad%e3%83%99%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%82%b0%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a3%e3%82%a8%e3%80%80%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%82%b8%e3%83%8b%e3%83%bc-7/



もう一つ、これもお買い得です

アンヌ・フランソワーズ・グロ.jfif

アンヌ・フランソワーズ・グロ ヴォーヌ・ロマネ レ・シャランダン2019

ヴォーヌ・ロマネで税込み15000円以下
オー・レアは既に完売してますが、シャランダンはまだあります。

オー・レアがニュイサンジョルジュの側にあるのに対して、シャランダンの区画はクロ・ド・ヴージョの側にあります。
斜面の下で1級ではないので、余計にお値打ちです
しっとりふくよか、もう飲めますよ〜

こちらも21年では1万円以上値上がりしました

ネットショップの情報はこちら ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%8c%e3%83%bb%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%bd%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%bb%e3%82%b0%e3%83%ad%e3%80%80%e3%83%b4%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%8c%e3%83%ad%e3%83%9e%e3%83%8d-2/

他にも1万円前半のヴォーヌ・ロマネ、あります。
検索してみてください



白ならこれかな

アンリ・ボワイヨ.jfif

アンリ・ボワイヨ ムルソー2020

このワイン、一番最初に入荷したワインと全く同じヴィンテージなのに、2回目以降で値段がかなり違ってました
同一ヴィンテージで値段が違う(値上がりしてる)って、これまで経験ないですね

名門ボワイヨ

ロウキャップが開けにくいというご意見もありますが、味を思えばなんのその。
違う?

実はまだ飲むには早いです
しかし、値段は非常にお買い得なので、数本買って寝かせておきましょう

ネットの情報はこちら ↓
https://cavemitsukura.com/product/%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%aa%e3%83%bb%e3%83%9c%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%a8%e3%80%80%e3%83%a0%e3%83%ab%e3%82%bd%e3%83%bc2020/

これが無くなったら、やっぱり1万円近く値上がりです

どれもあと数本です
全て正規品なので来歴・保管には無問題です

他にも買っておくべき昔の値段のワインありますが。
棚卸して発見があればまた報告します〜















posted by cave MITSUKURA at 16:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月01日

イタリアでも一番好きな赤ワイン


今日から3月
日差しがまぶしい 今日は花粉はやや控えめ??

ブログ、ちょっとさぼっててすみません
今日からまたワインの紹介しますので


前の記事にも書きましたが、
3月25日月曜日は棚卸のため、一日だけ臨時休業します
どうかご了承ください。

来ていただいたのに「やってないー」っていうのが一番、残念に思いますので
来たらイカンよ。

棚卸って、在庫商売では非常に重要な作業なんですが、めちゃくちゃ大変というか面倒なんです
集中力が切れないようにササっと終わらせたいですが、そんな簡単には終わらない。

いいワインばっかりなんで(自画自賛、えっへん、いや、ほんと)、
「なんでこれもっと早く売り切れないのかなぁ」
「これ、まだこんなに残ってる」

というのが、まま、あるんですけどね

ネットショップ漁ってみてください




3月の月初はそんなに新入荷はありませんが、今日は目ざとく見つけた少量在庫を紹介します

クインタレッリ.jfif

ジュゼッペ・クインタレッリ アルゼロ・カベルネ2013

イタリアワイン通を名乗るなら、これを知らないでは済みません
っていうくらい、イタリアワインでは有名な作り手です。
きっとご存知の方が多いと思いまます。

ジュゼッペ・クインタレッリはイタリア、ヴェネト州の生産者です

ヴェネト州はアドリア海に面した都市のヴェネチアがあるのでとても有名です、これがヴェネト州です ↓

300px-Veneto_in_Italy.svg.png

ですが、昔からのワイン産地は内陸にあります。

ヴェネト州には知名度の高いワインがいくつもあります

プロセッコ(今や世界一のデイリースパークリングとなりました)
ソアベ(イタリアの白ワインと言えばこれ)
そして、今日のクインタレッリも作っている
アマローネ
です。

アマローネはイタリア赤ワインでも高級品で、影干ししたブドウを果汁に漬け込んでコクを深める手間をかけたワインです

黒々とした外観、抽出の濃厚さ、チョコレートのような甘い味わいがあってハイアルコールでもあります
もちろん長熟です。
同じ産地のヴァルポリチェッラというワインの上級品とも言えます。

ブドウ品種はコルヴィーナ、ロンディネッラという地元のブドウです

クインタレッリはこのアマローネの頂点と言える生産者で、色々な生産者のアマローネがありますが、クインタレッリ抜きにアマローネは語れないくらい重要なんです
ドメーヌとしては1924年創業で、今4代目になります。

蔵の名声を高めたのは先代のジュゼッペさん(故人)ですが、ドメーヌ設立前から行われていたブドウ栽培や、ワイン作りのノウハウを継承し、伝統に則った手法を大事にしてきた人です。
彼に指南を受けて成功した蔵もあり、ノウハウを惜しみなく他人にも教え広めた、懐の広い人なんです
彼の訃報を聞いたときにはびっくりしましたが、すぐに買えるワインを押さえました。

当然ながら評価が高く、人気なのでお値段もとても高くなってます
今ではこちらのワインは高額にも関わらず瞬殺でなくなってます。

なかなか、アマローネは注文させてもらえませんが、今日のアルゼロを買うことが出来ました

アルゼロはアマローネと同じ手法で作られたワインですが、セパージュがカベルネ主体になっています
2013年で、カベルネソーヴィニョン40%、カベルネフラン40%、メルロー20%とボルドー品種なのでアマローネを名乗ることが出来ません。

ブドウは3割弱が貴腐の状態になってるそうで、それを使って20日もマセラシオンしてから、発酵に50日もかけています
一旦樽に移して再度発酵。
じっくりアルコールを得ることで、非常に深みのある香りと味を獲得しています。

因みにアルコール度数16.5%です

経った2本しか買えませんでしたが、今日の貴重なアルゼロ、2013を手に入れることが出来ました
えー、諭吉さんが7人も必要ですけど…

11年経ってますが、まだ早いでしょう
前日抜栓か、2日かけて飲むか、てんちょなら後者にします(味わいや香りの変化を経験したいので)

飲む機会がある方は幸運です













posted by cave MITSUKURA at 15:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする