2024年04月02日

ワイン通が押さえておくべき1本


4月ですね
いきなり暑さを感じるほどになってしまいました。
寒さが終わったのはいいけれど、中間の過ごしやすい時期って本当にないですね



4月は新入荷が色々あります
まずは、非常に久しぶりに入荷したこちらを紹介します

ラ・グランジュ・デ・ペール.jpg

ラ・グランジュ・デ・ペール 白2019&赤2018・2019・2020

これが再入荷する日がやっと来た。
嬉しい(けど値上がりはしてます)

白は1本のみ、なので赤とセット販売にします。

このワイン、ご存知でしょうか?
南仏、ラングドックのドメーヌです

ラングドックですが、赤はカベルネソーヴィニョンが入っているのでヴァン・ド・ペイ・ド・エローを名乗っています
シラー・ムールヴェードル・カベルネのブレンド。
白も同じ名称で、ルーサンヌ・マルサンヌ・シャルドネのブレンドです

所有畑は僅か11haしかなく、生産量が限られているので世界中で取り合いになってます。
ました、かな。

ラングドックのほぼ真ん中、モンペリエから西へ30キロ弱のアニアーヌにドメーヌがあります
ここ ↓

ラ・グランジュ・デ・ペール1.png

オーナーのヴェイエ一族は1960年にここに移り住んでいたそうで、80年代の後半になって跡を継いだローランさんとベルナールさんの兄弟がドメーヌを興しました。
ファーストヴィンテージは1992年です

お兄さんのローランさんは、コシュ・デュリやトレヴァロン、ジャン・ルイ・シャーヴといった名門で修行しており、彼らが作るワインはすぐに大評判になりました
カベルネを少量ブレンドするって珍しいですが、大成功です

こちらのワインは確かにとても洗練されています

90年代の赤ワインは「外観が真っ黒でどれだけ凝縮してるか」が重要視されていました。
白は「樽を効かせたこってり」が人気でした。

ラ・グランジュ・デ・ペールはこうした流行とは一線を画するスタイルで、濃さはあるけど過剰でなく、バランスが取れてとっても優雅なワインでした

いいワインは飲めば分かる、ってほんとだよなーって思います

しかし、2021年にお兄さんのローランさんが急逝してしまい、コロナ中でもありましたので蔵の存続が危ぶまれていました
訃報を聞いたときに「ほんとに??」って耳を疑いました

そこから3年、ようやくワインが入荷してきました〜
本当に久々。

蔵はHPもありませんし、輸入元にもほとんど情報が来なかったようで、今どうなっているかもイマイチ分かりません
ただ、生産は続いているようですので、今後に期待です。

このワイン、特に白が少なくて貴重です
コクがあって長い余韻で、樽もほどほど感じます
ヌフ・デュ・パプの白の様でもあり、ムルソーの様でもあり。

もちろん赤も美味しいです

値段は多少上がってますが、貴重なワインなので次回はいつお目にかかれるか分かりません。
知ってる方、興味ある方は是非飲んでみてください〜









posted by cave MITSUKURA at 15:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする