2024年05月17日

しかしてその実体は


今日は綺麗に晴れています
朝晩は寒さを感じるくらいなので、これくらいが一番いいですね

3月の冷えでキャベツが高騰してるらしいですが、
今年は今の所は何だかんだ言ってもまだ涼しい??
この10年くらいは猛暑の年だと、GWでも暑くて倒れそう…なんて事もありましたよね




今日は初心に帰るようなワインを紹介します

IMG_3421.jpg

レクスプレション・ド・ポイヤック2019

シンプルなラベルですが、中身が実はすごい

今日のワインはド定番、フランス、ボルドーの赤ワインです
ボルドーの左岸、メドックの中にあるポイヤック産です

ポイヤックは左岸の頂点とも言っていい程、レベルの高いシャトーが沢山あります
格付けの1級になっている5つのシャトーの内、3つがここにありますし。

やっぱり、1等賞はラフィットじゃないかなぁ
(公式の何かがある訳ではありませんので、あくまで個人的な意見ですが)



今日のワインですが、マルゴーにあるワイン商のユリス・カザボネが買いブドウで作っています。
この会社は設立75年目ですが、今では巨大企業になっています

このネゴシアンは、元々1976年に3人のワイン業界人が集まり、ボンタン騎士団のワインを供給する目的で設立された蔵です。

ボンタン騎士団は、1949年にメドックとグラーヴの生産者や販売者たちが集まり出来た組合(ギルド)のようなグループです。
両地区のワインの質の向上を目的として出来たもので、功労者には騎士団の一員として称号の授与が行われています。
(日本人でも何名もいます)
ボンタンは木の手桶の様なもので、昔、ワイン作りに使われていました。
職人のワイン作りを象徴するものとして名称に使用されています

その後、1989年にシャトー・ラトゥールの事業部長がこのネゴシアンの経営者となり、それによってメドックのほぼ全ての格付けシャトーとのつながりを築くことが出来ました
今日のワインの秘密はここら辺にあります

さらに1994年になって、マルゴーの2級シャトーのローザン・セグラを所有するシャネルがここを買収。
現在のオフィスがマルゴーにあるのはそのためです(ローザン・セグラの隣です)

こんな感じ ↓

ユリス・カザボネ.png
真隣

もう少し引くとこうです ↓

ユリス・カザボネ1.png

現在ではワイン専門店としてもお店を構えています、総在庫300万本を誇っています。
すごい。
マルゴー行く方は是非寄ってみてください
円高の時に行きたいですねぇ

…紹介できる写真がなくて残念



今日のワインは、
カベルネソーヴィニョン88%、メルロー11%、残り1%がカベルネフラン+プティヴェルドというセパージュです

このワイン、非常に複雑でいい香りなんです
ボディはミディアム〜フルで、いかにもメドックの典型的ボルドーな飲み口なんですが、本当に美味しいのです

アメリカや南半球のワインでは中々こうなりませんね
ニューワールドのワインもコスパ良いですし、まろやか濃くて深みがあるんですが、
洗練度や複雑さがもう少し欲しいところかも。

その点、このワインは変化もするし、高貴さが感じられるいいワインです

秘密はブドウの供給元です
まー、そりゃー、2番目のオーナーさんシャトーのブドウを使ってるから当たり前かもですが
ネゴシアンなので、どこからブドウを買っているかは公表されていませんが、「あのシャトー」らしい
(書くと叱られるかな

この前まであった2017は売り切れてしまいましたが、それも同じ内容で好評でした
この「秘密」を知らないであろうお客様もリピートしてくれて嬉しかったです。
良さが分かる人がいてくれました〜

5大シャトーの片鱗を安価で楽しめます
一葉さんでおつり来ますので。

是非お試しください〜









posted by cave MITSUKURA at 15:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする