2024年05月26日

グロフ・デジェンフェルド 試飲見学


なんだかんだ、毎日暑いです❗️…全然寒くない
日差し強いし、また日焼けしてしまった💦


トカイ2日目の夜に、ホテル併設のワイナリーの試飲見学をさせてもらいました⭐️

ホテルのすぐ裏に醸造所があり、畑もそのわきに広がっています。

ワインメーカーさん ↓
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お名前聞いてない

このエノロゴさんはフリーランスだそうで、これまでにも色んな蔵で仕事をしてたそう。
それもあってか、他社の事情にとても詳しいです
「ほかにどこへ行くのか」聞かれて答えると、いい選択だね、と。
いや初めてなんで、有名どころへまず行こうと思っただけなんです

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新しいワイナリーなんですが、起源は古く200年程前にありました。
デジェンフェルドの一族は元々ドイツの人で、何代か前の御当主がトカイの名門の女性と結婚してトカイに住むようになった事からの始まっています。
今のワイナリーはタルカルという村にありますが、その当時はトカイ村に居住して広い畑をあちこちに持っていたそうです。

その後、2度の大戦を経て共産化した時に全ての財産と畑、設備を没収されてしまい、一族の半分はドイツへ帰ったそうです😩

ソ連の崩壊後、再びこの地に戻りワイン作りを再スタートさせて今に至ります⭐️

醸造所はコの字形をしていて、外から向かって右翼に発酵設備、左翼に熟成タンクがありました。 

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発酵タンク

そして、正面奥がセラーです
内部の扉 ↓

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セラーは地下へは下りず地表にありますが、厚い壁に囲まれていてここも黒いふわふわのカビが生えています

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ここも樽の大半はハンガリアンオークです。

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↑ こちらの新樽はフランスから無償で提供されています。
 トカイの香りが付いた樽が欲しいんですね、2,3年使用したら返却する契約だそうです

ホテルに戻ってテイスティングしました

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こちらのワインも酸がはっきり感じられます。
辛口を色々作っているのもいいですね、こちらのワインは空港の免税店でも販売していました
どれか一つ、と言われると選ぶのが難しいです。

甘口よりも辛口が印象的かも、フルミント、ミュスカ、スパークリング(ちゃんと瓶内二次発酵でした)

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チーズスコーンも美味しかった

トカイワインには6種の品種が認可されていますが、ほとんどの蔵では、
フルミント
ハーシュレベリュ
サルガムシュコータイ(ミュスカ)
の3種だけを栽培しています

あとの、
ゼータ
コバル
クヴェルスールー
はトカイ全体でも栽培が2%ほどしかなく、滅多に見かけないそうです

ハーシュレベリュは、「リンデンの葉」という意味だそうで、菩提樹?
フルミントに比べて水が必要なので斜面の下部に植えられることが多いとのこと、デジェンフェルドでも丘の上にフルミント、下がハーシュレベリュです。

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ハーシュレベリュ

夕立が収まって日が差してきたので、少し萎れてますが、葉が丸いの分かるでしょうか?
フルミントと比べると切れ込みがなくて区別しやすいです、が、ミュスカとは似ていて見分けづらいです

そして、今、ホテルになっている建物は元は醸造学校だったそうです。
周辺の土地と合わせてそれを購入して、今のワイナリー&ホテルにできたのは、非常に幸運で成功しています

結婚式の前撮りしてるカップルがいくつかいたり、週末には急にゲストが増えたり、地元でも一目置かれてます
スタッフも親切で、良い滞在になりました〜














posted by cave MITSUKURA at 15:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする