2024年06月28日
2024年06月25日
コンドリュー 孤高のワイン
暗めの曇りですが、蒸し暑い〜
名古屋の夏って感じです
今日から名古屋プレミアム商品券・金シャチマネーが使用開始になりました
カーヴミツクラでは紙・電子マネーの両方、利用可能です
来年の1月31日まで、是非ご利用ください。
店頭にはスポット(イレギュラー?)で、ヴォギュエとプリューレ・ロックが少し入荷しました
来月、7月1日にも少し追加で入荷します
どっちも高いなぁ…
今日はこれを紹介します
実は正規品を買うのは初めてです。
ギガル コンドリュー ラ・ドリアーヌ2022
大好き、ヴィオニエ やったー
フランス、コート・デュ・ローヌ北部の白ワインです
ギガルは超有名なので知ってる方が多いはず
セプテンリオナル最大のワイン会社で、単一畑のコート・ロティ(所謂ラララ三兄弟)からデイリーユースのコート・デュ・ローヌまで、非常に多くの種類のワインを生産しています。
生産本数も莫大で、自社で樽工房も持っている巨大企業です。
日本語のHPあります、勉強になります ↓
https://guigal.jp/index.html
HPより、以下同様
シャトー・ダンピュイと畑に掲げられた看板(現在、新たに看板を出すのは禁じられています)
創業は1946年と比較的最近です。
創業者のエチエンヌ・ギガルさんは現在ギガルの傘下になっている、ヴィダル・フルーリーで働いていました。
(コート・ロティのシャティヨンヌという単一畑を所有しています、個人的にこのワインが大好きです)
エチエンヌさん
彼は資本を得て畑を購入し独立した後、順調に成長し、ついには2代目の息子さんの代になって、かつての古巣を買収するに至るというサクセスストーリー
2017年にコンドリューに行った時に、ギガルも訪問したかったのですが日程が合わず断念…
今度またチャンスがあれば是非行きたい
ギガルは非常に多くの種類のワインを生産していますが、ランクを設けてカテゴライズしています。
入門編のお手頃なコレクションシリーズ
単一畑など特別なトレゾールシリーズ
シャトー・ヌフ・デュ・パプを生産しているシャトー・ナリスシリーズ
今日のワインは高級品のトレゾールです
コンドリューの上級品で、自社畑のヴィオニエのみで作られています
5つの区画の選抜品です。
ギガルには、これではない通常のコンドリューもありますが、それとはまったく違うレベルです
1994年がファーストヴィンテージです。
選別されたブドウを小樽の新樽で発酵、熟成まで行います。熟成は12か月、MLFあり。
樽の風味がしっかりついていながら、ヴィオニエの香りと酸によく調和しています
早い時期からかなり黄金色をしているのも、エキスの濃さを示しています
てんちょ、個人的には新樽バリバリが苦手なんですが、このワインは非常にモダンでありながら、美味しいと思います
早く飲むよりは10年くらい経ってからの方がいいとも思いますが。
2022年、飲んでいませんが非常に興味ありますね
今回、初めて正規品で初めて買うことが出来ました
これまで全くチャンスがなかったんですよね
2022年はローヌでも暑い年で、アルコール14.5%もあります
さぞかし完熟したブドウの旨味が詰まっていることでしょう。
コンドリューが高騰する前からこのワインは高額でしたが、今となってはこのくらいかなぁ、となぜか納得
オススメですよ〜
2024年06月23日
約束のブドウの香り
一日しとしと雨の名古屋、今日は寒い
シャブリでは少し前の洪水から、ずーっと雨が続いてるそうで、晴れた日を数えるのに両手があれば十分らしい
あぁぁ、これから日差しが戻ってくれますように。
日本ではこれから秋にかけて、雨や暑さが「極端化」するというニュースを見ました
降れば災害(ビヨンド土砂降り)
体温より高い気温
…世界的にも異常だぁ
今日はこのワインを紹介します
プロメス・デュ・シャトー・フラン・マイエ2015
派手なラベル
フランス、ボルドー右岸のポムロル産で、シャトー・フラン・マイエのセカンドワインです
ポムロルの中心、ペトリュスから東へ400メートル、ここにマイエという地区があり、そこに今日のシャトーがあります。
(地名なのでご近所は「なんたらマイエさん」ばっかりです)
家族絵経営の小さなシャトーで、1919年から現在で4代目です
所有畑は5.1ha
現当主はジェラール・アルパンさん、ラベル上部にGAの紋章があります。
…一応HPありますが、情報ほぼゼロ
メルロー80%、カベルネフラン20%
鉄分の多い土壌らしく、どっしり重厚なスタイルです
しかも、当たり年の2015年なので、一層凝縮したエキスがしっかり詰まってます。
香りも90年代のボルドーにあったような、濃くて青いアロマがあります。
これがいいな、と思いました
昔のメドック=カベルネが墨汁・インク系、駆り立ての芝生の香りだったように、
右岸サンテミリオン&ポムロルのメルローも海苔の佃煮、腐葉土の香りがしてました。
懐かしい…
今って、どの黒ブドウもまずフルーツですよね、ブラックチェリーやイチゴ、ブルーベリーとか。
それは悪い事ではないんですが、みーんなそうなってしまって実につまらん
気候変動のせいもあるので仕方ない面もありますが、酸味のあるライトボディの赤とか、そういうのも欲しい
その点、今日のワインは昔懐かしいような濃厚なメルローの香りが感じられます
もちろん、果実味も多いんですが、これも品種の勉強になるくらいちゃんとしてます。
余談ですが、
少し前に、トスカーナのカベルネフランを飲んで、
「ブラインドでは絶対にイタリアとは言えまい」
と思うほど、美味しいフランでした。
きっと誰もがボルドー右岸って言うだろう香りと味わい
流石のフランケッティさん、シュヴァルブランが好きだって物凄く分かった
その時と同じくらい、香りでは今日のワインは特筆すべきものがある。
今日のワインはお手頃価格ですが、ポムロルらしい重厚さが魅力です
これで6000円台ならお買い得かと思います。
右岸大好きなてんちょのおすすめです
ポムロルで一番好きなのは実はビュー・シャトー・セルタン、次がトロタノワ、全然違うスタイルですが
是非お試しください〜
2024年06月22日
モダン・タスカンいかが
やっと梅雨入りしました名古屋、夏至に梅雨入りって遅いです
短い梅雨になりそう…かな
ブルゴーニュ、シャンパーニュのブドウも開花が終わって実の形が徐々にできています
今年はここ10年ではやや遅め、長めの統計では平年並み。
(2017年や2018年は5月に開花してました)
今日はこのワインを紹介します
知ってる方、多いかな。
イ・ジュスティ・エ・ザンツァ
ベルコーレ・コスタ トスカーナ・ロッソ2020
イタリア、トスカーナの赤ワインです
80% サンジョベーゼ, 20% メルロのモダンワイン
このワイナリーは1996年設立の若い蔵です。
名前の通り、ジュスティさんとザンツァさんの二人が始めました。
オーナーの一人、パレオ・ジュスティさんは建築家(生家はワイナリーです)、もう一人のオーナーはその友人で電気技師のファビオ・ザンツァさん。
(ですが、現在ザンツァさんはいないようですね)
カベルネ・メルローで作るデュルカマーラの成功で注目されました ↓
新しいトスカーナ(スーパータスカン)の中でも、手ごろな価格です。
ワイナリーはトスカーナでも、キャンティやブルネロの産地とは違い、ピサのファウリアにあります
ここ ↓
ピサ、一度は行ってみたい
この地域は16世紀からブドウ栽培の歴史はありますが、肥沃な土壌でで農業は安定しており、彼らの登場までは特筆すべきワイナリーはありませんでした。
そんな場所の古いワイナリーをリノベーションして始まったこの蔵。
所有畑は17ha
現在は有機農業になっています
栽培する黒ブドウは、サンジョベーゼの他に、カベルネソーヴィニョン、シラー、メルロー、アリカンテ。
白ではセミヨンとトレッビアーノです。
HPより、カベルネだろうか
低収量で良いブドウだけを惜しみなく選択しています
今日のベルコーレは、蔵のランナップでは真ん中くらいの位置づけです。
お値段がとても手ごろなのが嬉しいです。
深い紫色をしたエッジ、丸いアタックですが飲みごたえは十分です。
香りのボリュームがとてもあって、チェリーやプルーンがどしどし押し寄せてきます
ミディアム〜フルボディで、果実味がたっぷり。
が、正直言ってまだ若いですね
デキャンタージュするか、2日に分けて飲むか。
後2,3年待てたら最高とは思いますが、中々そんなに待てません
これが複雑なブケになった頃に飲めたら、さぞ美味しいだろうと思います
てんちょ、こちらのワインは、どれもラベルも好きです。
フラッグシップのデュルカマーラを始め、工業デザイナーの故エットレ・スットサス氏のデザインです
ジュスティさんが建築の仕事で知り合ったそうで依頼に至ったとか。
ワイン名がどれも、オペラ「愛の妙薬」に登場する人物名だというのは有名な話ではないでしょうか
このオペラ、知ってますか?
イタリアらしいドタバタ喜劇ですが、ご都合主義に目をつぶればまぁまぁ良いストーリーではないかと
オペラの舞台はスペインのバスク地方。
村の若い美人に恋する若者は気弱で相手にされず、軍を率いて通りかかった軍曹に彼女が恋してしまい焦ります。
彼は村のはずれのインチキ薬屋に騙され、ただのワインを「恋の妙薬」だと信じて飲んだ挙句、酔っ払って気が大きくなり、思い人にそっけない態度をとってしまい、彼女は怒って軍曹の求婚に応じ、それを後から知って驚愕、落胆する若者。
彼はもう一度薬を買いたいがお金がなく、軍に入隊することで前借して、再びただのワインを媚薬と信じて飲み、酔って寝てしまうという。
婚礼の席で娘は気が乗らないのに、若者への当てつけで求婚に応じたことを後悔する。
そんな折、若者の叔父が急逝し、莫大な財産を彼が相続することになって急にモテだす若者。
それをこれぞ薬のおかげ、と思う、おめでたい彼。
結局、本心を打ち明け合った二人は結ばれるというハッピーエンド。
今日のワインは、軍曹のお名前、ベルコーレ=良心かな。
ベルコーレは嫁に逃げられた訳ですが、人格者として描かれています
って、ええんかい、良くないだろう
オペラは歌舞伎と同じく、つっこみどころが多い 多すぎる。
たまたま通りかかった峠の茶屋に生き別れた妹が働いてる、とか
自分の為に命を落とした女性がいるのに、まるで無かった事の様にハッピーエンド、とか
「ないないない」「こらこらこら」って思いませんか
話が逸れました
夏にはやや強めのワインかもしれませんが、まろやかなので大丈夫
アルコール度数は13.5%
トスカーナワインですが、オッソブーコに合わせたい
もちろん、ビステッカでもOK
ラルド(豚の脂の生ハム)やタレッジョ(ウォッシュチーズ)をつまみに飲むのもいいですね〜
美味しいですよ〜
2024年06月20日
メオ・カミュゼ入荷
今日は曇りで少し涼しめ。
昨日は久しぶりの試飲会でしたが、
「色んなワインが飲めて良かった」と多くの方に言ってもらえて良かったです
テルトル・ブランは大変好評でしたが、てんちょにはちょっと濃すぎるというか、やりすぎ?(失礼)な感が否めなかった
この辺りは本当に好みですね。
やっぱり最後はただの飲み会になってました、本当に立ち飲みのお気楽会なんで、誰でも歓迎。
次は8月かな。
店頭には極僅かですが、メオ・カミュゼが入荷しています
本当に少しだけ。
詳しくはネットショップご覧ください
https://cavemitsukura.com/
(写真が明日になると思います)
ところで、ネットショップの発送なのですが、この時期はやっぱりチルド配送がいいのではないかと思います。
お客様のご希望に従いますので、常温発送も可能です(チルド費用が掛からない方がいいっていう意見もありますので)
ですが、
意図してチルド配送を選択していないのか、
チルド希望だけど、選択が分からなかったのか、
判別できないので、毎回、どっちなのか確認のメールをしてます
何かいい方法を考案せねば…
意図的な選択の方には面倒なだけ、とは思いますが念のためなので、どうかご容赦いただきたいです
2024年06月18日
北ローヌ 泡と赤
朝の土砂降りが嘘みたいな、晴れになりました
蒸し暑い〜
いよいよ梅雨入りでしょうか。
夏至も近いです。
今日は新しいワインを紹介します
先日の試飲会で大変気に入りまして、早速取り寄せました
イヴ・キュイルロン
ヴィオニエ メソッド・トラディショナル2021
IGPシラー レ・ヴィーニュ・ダ・コテ2021
久しぶりに買いました
イヴ・キュイルロンは北部ローヌ(セプテンリオナル)の生産者です
コンドリューにあります。
てんちょ、こちらのドメーヌには2017年の9月に行きました
リヨンから車で30分もかからないくらい、結構近い。
(その後、ブルゴーニュまで遠かったですが)
その当時、イヴさんは既ににカリフォルニアでワインを作っていて(コラボ)、めちゃくちゃ濃いシラーが最後に出てきて、暑い時期だったし、全然飲めなかった思い出が…
当時の試飲ワイン、一番右のがシラーです
コンドリュー、ヴィオニエは大変良かったです
とても可愛いショップでした
で、そんなイヴ・キュイルロンがスパークリングワインを作ってるのは知りませんでした
いつからかな。
ヴィオニエのスパークリングというだけでも珍しいと思います
瓶内二次発酵の本格派でヴィンテージ入りですし
ブドウはコンドリューのAOC認定地域外のヴィオニエを使用しています
コンドリューは戦後に生産が激減してしまい、ジョルジュ・ヴェルネ氏が中心となって新しい畑を開墾して何とか存続してきたんですが、一時期、増産を急ぎすぎて質的に良くない物もコンドリューを名乗れてしまうことになり、再度、認定区域を見直したという経緯があります。
その時に標高の高い畑はコンドリューから外されています。
今日のブドウはそういう区画の物です。
瓶熟12か月で、ドサージュにはリキュールではなく、甘口のワインを使用している拘りです
味も非常にいいですよ
ヴィオニエのあの良い香りがします、白い花の香り(テルペン香)があります。
酸もしっかりあって、よく冷えていると一層きりっと引き締まって美味しい
今日飲むのにぴったりかも
これ、是非一度体験してほしいですね。
価格は一葉さんでおつりがくるくらいです、安くはないが飲む価値があります
(そういえば、もうすぐ新札になるんですよね)
そしてもう1本は赤ワインです
IGPのシラーで、とてもお値打ちです。
試飲した時に、
「教科書みたいないいシラーの香りがする、ティピシテ(典型的)とはこのことだ」と思いました
若木の複数の区画のブレンドです。
大樽と小樽を半分ずつ使っていますが、そんなに樽の香りはしないかな。
ボディはそんなに強くないんですが、旨味はしっかり抽出できてます
アルコール度数12%なので、最近では珍しいくらいのエレガントスタイルかも。
見た目は黒いですが、なめらかですね
ソムリエ試験の勉強にも良さそうですし、単に飲むだけでも十分美味しい
2024年06月15日
久しぶり試飲会準備
照り返しまで厳しいこの頃
本当にこれから梅雨になるの…??
しかも風もまぁまぁ強い、また葉っぱだらけ
19日水曜の試飲会の準備は、概ね完了しております
現在22名様でワインは23本用意しました
今回は泡と白が多め、赤は9本。
店頭価格で950円から25000円まで ↓
もちろん、どちらがいくらかはお分かりですよね
ちゃんと1万円、8000円、5000円、それ以下など間もありますよ。
産地も品種もバラバラですが、様々なワインを試す機会としては良いかと思います
珍しいワインもあります。
真面目に勉強したい方は、早めに来てさっと帰るのが良いです。
なにせ立ち飲みですし、後半は本当にただの飲み会になってますので…
気楽さは100点満点、経験になるかどうかは自分次第。
まだ数名参加可能です、受付しております〜
店頭のワインで、売り切れたから発注しようとして、値上がりの大きさに驚いて取り扱いをやめようかと思う銘柄がちらほらあります
うーん。
5500円が7800円になったら、簡単に買ってもらえないと思うんです
…そんなのばっかり
新しい銘柄を試そうかと思ってます。
来週には届くので、順次紹介します
今日、何か書かなくちゃと思ったんですが、これっていうのがありません
(気が乗らないとも言う)
こんなにワインに囲まれてるのにね
今日は、ごめんなすって。
2024年06月12日
大阪で試飲会参加
名古屋は水でシャワーが浴びられる気温になってしまった
日差しも強くて、この先が思いやられます…
今日はワインの紹介はありません。
大した事書いてませんので、ご期待なさらないで
昨日は大阪の試飲会に行ってきました
大阪も暑かったです。
会場には300種類のワインがどばーんと。
会場はヒルトン。
面白いことに、メインのブランドは各ブースがあるんですが、
それ以外のワインはなんと品種別で値段順に並んでました
珍しい陳列です。
会は2部制で、第1部の開始直後に行きましたが、やはり既に多くの人がいました。
みんな、入り口近くのスパークリングワインから試飲を始めるので、そこばっかり混んでます。
てんちょは、スパークリングワインはいつも最後に試飲しますので、逆張りしてガラガラの赤から。
泡の刺激が強いので先に飲むと舌が疲れやすいので(一応、真面目な理由)
色んなワインが試せて大変ありがたい
しかも、
セカンドフライト(スクリーミングイーグルのセカンド)
シャトー・ラフルール(ポムロル)
ラ・グランジュ・デ・ペール赤
デュルカマーラ(トスカーナ)
など、
普段でもめったに飲めないワインが、1杯限定とはいえ飲めました
うっそみたいな大盤振る舞い
行ってよかった、役得です。
やはり、飲んでみないと本当のところは分からないですもんね
高額ワインでなくてもいいワインがいくつかありましたので、入荷したら紹介したいと思います
輸入元さんにはお世話になりました。
ついでの余談1
新幹線が新大阪発着だったせいか、珍しく行きも帰りも空いていたので窓側の席に乗ってみました。
名古屋ー新大阪は近いので、いつもなら通路側に座るのですが。
景色を眺めるのは久しぶりです。
コンセントも使えるし
山崎蒸留所もよく見えました ↓
昔、一度だけ無料の見学訪問をしたことがありますが、今は予約も抽選など、簡単に取れないようですね
2014年でした
↑ これ、錬金術って言葉がぴったりだと思った
ワインと違ってウィスキーは樽の補充をしない(ウイヤージュなし)って、実はここで初めて知りました
蒸留酒は強いもんね。
見学後についてくる無料のブレンドセットがあって、
これに300円くらいで他の原酒を買い足してバッティングを試みるも、ミズナラが入ると途端に変な味になってしまって…
ミズナラ恐るべし
そういう訳もあって、てんちょ、どんぐり称賛派じゃないんです
余談その2
その後、愛知県美術館で開催中のコスチュームジュエリー展にってきました
中京TVHPより拝借
…正直言って期待と違った
空いてました
写真OKだったので、携帯でガシャガッシャ撮ってる人が多くて、シャッター音がうるさい
全然関係ない話してる女性達とか、会場内でゼリー食べてるおば様とか…
ある意味カオスだった
2024年06月10日
2024年06月08日
自由な白、ボルドーの未来模索か
今日も眩しいくらいの晴れです
昨日は風が強くて、出勤してきたら入り口が葉っぱだらけ
スペインのペネデスで大規模な雹の被害があったそうですが、今年はシャブリに続いてカバもピンチか
今日はちょっとだけ珍しい?ワインを紹介します
シャトー・デュ・テルトル ブラン2018
フランス、ボルドーの辛口白ワインです。
シャトー・デュ・テルトルはメドック5級格付けのシャトーで、ACマルゴーですが、名前だけでも知ってる方は多いと思います
アルサックの丘の上にあるこの控えめなシャトーの畑は、珍しいことに一か所に固まっています。
これはボルドーでは滅多にない事です
長い歴史を持つテルトルですが、1990年代の初めまではすっかり忘れられた存在でした。
ACマルゴーの格付けシャトーが正直なところ、「残念」な状態だったのはよく知られてることですね
所有者も何度か変わっています。
現在シャトーは3級のジスクールと同じ経営になっていますが、21年に売却されて以降はどうなっているのか、いまいち不明
…HPもタイトルページしかない
そんなテルトルが作る白ワイン。
メドックは赤ワインしかその名を名乗れませんが、格付けシャトーの多くで白ワインが作られています
1級マルゴー → パヴィヨン・ブラン
2級コス・デストゥルネル → コス・デストゥルネル・ブラン セカンドのレ・パゴの白もあります
3級ラクランジュ → レザルム・ド・ラグランジュ
5級ランシュ・バージュ → ブラン・ド・ランシュ・バージュ 人気で高くなりました…
他にもいーっぱいありますね…
先述の通り、こういう白ワインは「メドック」とは呼べませんので、大抵がボルドーシュペリュールになっています
あるいは、単にボルドーブランか。
しかし、今日の白ワインは、ヴァン・ド・フランスです
つまりテーブルワインなのです。
何故かというと、ボルドーを名乗る為のブドウ品種の規定から外れているからなのです
ボルドー・ブランは、
ソーヴィニヨンブラン
ソーヴィニヨングリ
セミヨン
ミュスカデル
を主体としなければなりません。
補助的品種として30%以下のブレンドで、
メルロー・ブラン(何これ??)
コロンバール
ユニ・ブラン(すんませんけど、これが沢山入ってるワインで良い味の物ってないですね)
もアリ。
新しい規定で、アルバリーニョ、ロウレイロも補助品種に認められています。
今日のワインのセパージュは、
グロ・マンサン
シャルドネ
ソーヴィニヨンブラン
ヴィオニエ
です
「ボルドーの枠に囚われない」って書いてありますけど、全くそうですね
やりたい放題、万歳〜
発酵の最初はステンレスタンクを使い、後半に樽に移して発酵を続けます。
トノー(という樽の呼び名です、900リットル)と、バリック(こちらも樽の名前、225リットル、4つでトノー1個分)を併用して熟成しています。
熟成中に、週1回の頻度でバトナージュしてます
大丈夫なの…
バトナージュとはタンクや樽で熟成中の白ワインにコクを出すために、沈んだ澱をかき混ぜることを指します
ですが、やりすぎるとワインが空気に触れすぎて「熟成前酸化=プレモックス」を起こしてしまい、寿命の短い、香りを失ったワインになるので要注意です
2000年代初めのブルゴーニュでよく見られた現象で、今はバトナージュを多用する生産者はほとんどいません
コクのあるシャルドネは美味しいのですが、やりすぎ禁物なのです
ですから、週一のバトナージュは危険じゃないんだろうか、と思った次第です。
今日のワインもまだ飲んでいませんので、そこら辺の事は分かりません
ごめんなすって。
面白い品種使ってるなーと思いまして。
買ってみました
外観は結構黄色い、濃いめの黄金色してますね。
19日の試飲会に出そうかな
色んなワインが飲めるので、遊びに来て下さい〜
2024年06月06日
キョショーの泡
ずーっとブログ書いていませんでした
いつの間にか6月になってました
ここ数日は真夏の様な日差しです
夜はそこまでの気温ではありませんが、昼間は暑い〜
4日に開催した、ブシャールP&Fセミナーは大変良い時間になりました
流石は西山さん、お話が上手
穏やかな口調で、詳しいワインの背景を説明してもらったり、裏話を聞いたり、飲むだけじゃない貴重な経験でした
最後はフリートークになってたような。
また違う形でお願いしたいですね〜
セミナーは座ってるだけでいいので、興味ある方は気軽にご参加ください
また何か開催できるようにしたいです
さて、店頭には新しいワインも多少は来ておりますが、まだ飲んでいませんので銘柄の紹介だけ
クラス エストリッヒャー・レンヒェン アルテ・マイスター リースリング・ゼクト エクストラブリュットNV
長い名前。
今日のワインはドイツ、ラインガウの辛口スパークリングワインです。
ゼクトというのです。
マティアス・クラスさんという方のワイナリーです、彼がワイナリーを継いだのは2014年。
娘婿さんですね。
モダンなショップを持つワイナリーで、レストランも併設されています ↓
HPより、以下同様
ラインガウ北側のエルバッハにあります。
ここ ↓
創業は1850年で、マティアスさんの曽祖父が始めた蔵です
畑の所有だけなら1630年から記録があるような大変長い歴史を持っています
クラスは所有畑4haと小さなワイナリーですが、畑の管理には細心の注意を払い、ブドウの半分を捨ててしまうほどの厳しい選果を行っています。
出来るワインの質には定評があります。
マティアスさんと義理のお父さん ↓
今日のゼクトはこの義理のお父さんが深く関わっています
ブドウが取れるエストリッヒの畑はワイナリーの西隣にありますが、
ここは義理のお父さんが50年以上に渡って手入れをしてきた区画です
前は自家用のワインを作っていましたが、マティアスが蔵を継いだ後、醸造を変えて販売しています。
瓶内二次発酵で18か月の瓶熟を経ており、とても細かな泡がありながら酸が引き立った極辛口になっている(らしい)
…飲んでみなくては
ラベルに書かれているのは、お義父さんと友人だそうで、畑仕事を手伝っているところです。
このご友人はラインガウの生産者組合のケラーマイスターだった方なんだそうです。
それもあって、ワイン名が「アルテ・マイスター」=巨匠となってます
ますます期待したいです。
今日みたいな日には良く冷やして、ぐびぐび飲めそうですね
温暖化の影響で、ドイツの辛口白や赤ワインは今後、もっと注目されていくと思います
同様にゼクトの需要も増していくと思われ、良質な物が沢山出てくるといいですね。