やっと
梅雨入りしました名古屋、
夏至に梅雨入りって遅いです

短い梅雨になりそう…かな
ブルゴーニュ、シャンパーニュのブドウも開花が終わって実の形が徐々にできています

今年はここ10年ではやや遅め、長めの統計では平年並み。
(2017年や2018年は5月に開花してました)
今日はこのワインを紹介します

知ってる方、多いかな。
イ・ジュスティ・エ・ザンツァ
ベルコーレ・コスタ トスカーナ・ロッソ2020
イタリア、
トスカーナの赤ワインです
80% サンジョベーゼ, 20% メルロのモダンワイン

このワイナリーは1996年設立の若い蔵です。
名前の通り、
ジュスティさんと
ザンツァさんの二人が始めました。
オーナーの一人、パレオ・ジュスティさんは建築家(生家はワイナリーです)、もう一人のオーナーはその友人で電気技師のファビオ・ザンツァさん。
(ですが、現在ザンツァさんはいないようですね)
カベルネ・メルローで作る
デュルカマーラの成功で注目されました

↓

新しいトスカーナ(スーパータスカン)の中でも、手ごろな価格です。
ワイナリーはトスカーナでも、キャンティやブルネロの産地とは違い、
ピサのファウリアにあります

ここ ↓

ピサ、一度は行ってみたい
この地域は16世紀からブドウ栽培の歴史はありますが、肥沃な土壌でで農業は安定しており、彼らの登場までは特筆すべきワイナリーはありませんでした。
そんな場所の古いワイナリーをリノベーションして始まったこの蔵。
所有畑は
17ha現在は有機農業になっています

栽培する黒ブドウは、サンジョベーゼの他に、カベルネソーヴィニョン、シラー、メルロー、アリカンテ。
白ではセミヨンとトレッビアーノです。

HPより、カベルネだろうか
低収量で良いブドウだけを惜しみなく選択しています

今日の
ベルコーレは、蔵のランナップでは真ん中くらいの位置づけです。
お値段がとても手ごろなのが嬉しいです。
深い紫色をしたエッジ、丸いアタックですが飲みごたえは十分です。
香りのボリュームがとてもあって、
チェリーやプルーンがどしどし押し寄せてきます

ミディアム〜フルボディで、果実味がたっぷり。
が、正直言って
まだ若いですね

デキャンタージュするか、2日に分けて飲むか。
後2,3年待てたら最高とは思いますが、中々そんなに待てません

これが複雑なブケになった頃に飲めたら、さぞ美味しいだろうと思います

てんちょ、こちらのワインは、どれも
ラベルも好きです。
フラッグシップのデュルカマーラを始め、工業デザイナーの故エットレ・スットサス氏のデザインです

ジュスティさんが建築の仕事で知り合ったそうで依頼に至ったとか。
ワイン名がどれも、
オペラ「愛の妙薬」に登場する人物名だというのは有名な話ではないでしょうか

このオペラ、知ってますか?
イタリアらしい
ドタバタ喜劇ですが、ご都合主義に目をつぶればまぁまぁ良いストーリーではないかと

オペラの舞台はスペインのバスク地方。
村の若い美人に恋する若者は気弱で相手にされず、軍を率いて通りかかった軍曹に彼女が恋してしまい焦ります。
彼は村のはずれのインチキ薬屋に騙され、ただのワインを「恋の妙薬」だと信じて飲んだ挙句、酔っ払って気が大きくなり、思い人にそっけない態度をとってしまい、彼女は怒って軍曹の求婚に応じ、それを後から知って驚愕、落胆する若者。
彼はもう一度薬を買いたいがお金がなく、軍に入隊することで前借して、再びただのワインを媚薬と信じて飲み、酔って寝てしまうという。
婚礼の席で娘は気が乗らないのに、若者への当てつけで求婚に応じたことを後悔する。
そんな折、若者の叔父が急逝し、莫大な財産を彼が相続することになって急にモテだす若者。
それをこれぞ薬のおかげ、と思う、おめでたい彼。
結局、本心を打ち明け合った二人は結ばれるというハッピーエンド。
今日のワインは、軍曹のお名前、ベルコーレ=良心かな。
ベルコーレは嫁に逃げられた訳ですが、人格者として描かれています
って、ええんかい、良くないだろう
オペラは歌舞伎と同じく、
つっこみどころが多い
多すぎる。
たまたま通りかかった峠の茶屋に生き別れた妹が働いてる、とか
自分の為に命を落とした女性がいるのに、まるで無かった事の様にハッピーエンド、とか
「ないないない」「こらこらこら」って思いませんか

話が逸れました

夏にはやや強めのワインかもしれませんが、まろやかなので大丈夫

アルコール度数は13.5%
トスカーナワインですが、オッソブーコに合わせたい

もちろん、ビステッカでもOK
ラルド(豚の脂の生ハム)やタレッジョ(ウォッシュチーズ)をつまみに飲むのもいいですね〜
美味しいですよ〜
posted by cave MITSUKURA at 14:55|
日記
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