2024年07月21日

音楽か ワインか


梅雨明けして、分かってはいたものの途方もなく蒸し暑い毎日ですね
街路樹の百日紅が綺麗です… 
が、夜も全く涼しくならない

昨日、フランス、シャブリ周辺ではまた豪雨で道路冠水してます
あの辺りは雨が特に多い今年。




今日はこのワインを紹介します
随分前にも書いたことありますが、ラベルデザインが変わってます。

マイヤー2.png

マイヤー・アム・プァームプラッツ グリューナー・ヴェルトリナー ベートーヴェン第9ラベル2023

オーストリアの辛口白ワインです
グリューナー・ヴェルトリナー(フェルトリナーでもOK)というブドウは、かなり日本でも浸透してきたので、これでオーストリアのワインだって分かる方も多いと思います


念のため。
ニュージーランドの隣のオーストラリアではありません。
ウィーンの方ね、中欧です


今日のワインは、大作曲家のベートーヴェン所縁のワインです
誰もが必ず音楽室で見たであろうベートーヴェンはドイツ生まれですが、ウィーンには何度も訪れています。

クリスマスの合唱で有名なあの第9もウィーンで書かれた交響曲で、滞在していた建物が現在ベートーヴェンハウスとして観光名所になっています 

マイヤー1.png
HPより、以下同様

今日のワインを生産するマイヤー・アム・プァームプラッツがそれを所有している縁から、ワインにもベートーヴェンの肖像と第9の名前を関することを許されています

マイヤーはウィーンにあるワイナリーで、同所でホイリゲ(居酒屋)も経営しています。
てんちょ、行きませんでしたが、日本語のHPもあります ↓
https://www.pfarrplatz.at/wp-content/uploads/sites/25/2024/02/Wendefolder_JAPANISCH.pdf

この居酒屋、1638年創業という非常に歴史あるホイリゲです。
ウィーン郊外のホイリゲ発祥のグリンツィングにあります
ベートーヴェンハウスも同じ場所です。

音楽の都と言われるだけあって、ウィーンには著名な音楽家に纏わる名所が沢山あります
ハイドンハウスや、ヨハン・シュトラウスハウスもありますよ〜


マイヤーのホイリゲ ↓

0268_Mayer_Pfarrplatz_20210727.jpg

いい雰囲気です
毎日、昼から営業しています。
行きたーい

…が、ホイリゲはどこも食事(おつまみ)がかなり塩辛いです
お酒のアテとしては多少の塩は歓迎ですし、飲ませようという作戦かもしれませんが、日本人にはちと厳しい物が、ままあります。

マイヤー.png
とーっても美味しそうなんですが



で、ワインですが、これは典型的なウィーンワインです
グリューナー・ヴェルトリナー100%、ステンレスタンク発酵・熟成の若い辛口です。
2023年ヴィンテージです。
オーストリアのワインは発売されたらさっさと飲むのが慣例です。
熟成させません。

新鮮な白ワインが毎年豊富に供給されたオーストリアでは、ワインは「新しいほどいい物」という意識が強く、フレッシュなワインを楽しむことが重要視されていました
ですから、市民は毎年秋の新酒が発売されるのを心待ちにしており、一年その年のワインを楽しんだ後は次のワインに移るという習慣を持っています。

ブドウ産地が近くに沢山あって、安定した収穫があったからこその贅沢ですね
100年くらい前までは悪くなったワインでも我慢して飲まなければいけない地域がヨーロッパにはたくさんあったんです。

熟成の可能性が言われるようになったのは、せいぜいここ2,30年の事です
赤の生産もしかり。

グリューナー・ヴェルトリナーはオーストリア固有の品種で、「緑の」という意味通りのグリーンなアロマフレッシュな酸味が特徴です
微発泡してるワインもあります。

若々しく、軽やかで日本の夏にもとてもよく会います。
良く冷やして飲んでください

グレープフルーツやレモン、セージの様なハーブの香り、甘い香りはあまりしません。
控えめに青リンゴや白桃があるくらい。
酸の切れが良く、さっぱり爽やか。

アルコール度数は13%、これでも昔よりやっぱり少し上がっています。
温度が上がると少し酸が優しくなりますが、冷たい方がおすすめです

価格もお手頃なのでデイリーワインにも

ベートーヴェンが半分覗いてるラベルですし、音楽好きな方への手土産などにもいいかも
これって日本向けだけ? HPに載ってませんね。

ビールの次、もしくは最初からこれで









posted by cave MITSUKURA at 13:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする