2024年07月22日

来たれ、夏のチャレンジャーよ


この暑さにまだまだ堪えないといけないと思うと、辛い
皆様、無理をしませんように


今朝からまた新幹線が止まっていますね。
月曜な上に、ちょうど夏休みが始まったところで、何ともタイミングが悪い。
ついこの前にも停電があったり、新幹線に限らず日本の安全神話はもはや昔話なのでしょうか…




今日のワインはこれです
こんなに暑いけどワインはやっぱり赤ワイン!という方へ

サン・マルツァーノ2.png

サン・マルツァーノ タロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア2022

イタリア、プーリア州の赤ワインです
フルボディ。

プーリア州はイタリア長靴半島のアキレス腱です ↓

300px-Apulia_in_Italy.svg.png
WIKIより拝借

アドリア海側は、少し前までは、イタリア近代化の発展から取り残された感が強く、特に南部になるほど交通も不便な場が多いのですが、近代的な農業が導入されなかったからこそ無農薬で残った樹齢の高いブドウ畑や、手つかずの自然が残っていて、今になってそれが見直されています
未発展の「逆」アドバンテージがあるというか。

南北に長い海岸線を持ち、面積も広いプーリア州は平地が多くブドウ栽培も盛んで、今ではイタリア国内第3位のワイン生産量を誇っています。
生産は赤白が約半分ずつで、やや赤が多い。

土着品種では、黒ブドウのネグロアマーロプリミティーヴォが有名です
代表的なワインには、
カステル・デル・モンテ
プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア
サリーチェ・サレンティーノ

があります。

知ってますか?
最近、カステル・デル・モンテを見かけなくなりましたね…
南のサレントの赤ワインの方がフルボディで人気が出たから、あっさりしたカステル・デル・モンテはちょっと鳴りを潜めている感じです

しかし、温暖化で行き過ぎた感じのフルボディ&ハイアルコールが敬遠されるようになると、状況はまた変わってくるかも



今日のサン・マルツァーノは1962年に始まった組合です
産地呼称が制定される前から、この土地のブドウを大事にしてきた栽培農家さん達です。

サン・マルツァーノ.png

サレント半島にあります
ここ、一度行ってみたいですね〜

最初は19軒の農家が集まってできた組織で、土着ブドウを栽培して売っていましたが、1996年から元詰めを始めて急成長しています

2000年に発売したセッサンタアンニ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア 2015はイタリアのワイン評価本、ルカ・マローニで満点を獲得し、一躍、世界で知られる生産者となりました
樹齢60年以上の古木のブドウを使った地元のワインです。

設立50周年を記念として発売されたチンクアンタは、ミツクラの店頭でも非常に人気があります ↓

チンクアンタ.jpg
HPより 只今欠品中で8月の入荷待ち

このワイン、あまりに評判が良くて、最初は50周年限定のはずだったんですが、定番になりました

現在、加盟する栽培家は1200、生産するシリーズ(ブランド)は20余り、非常にたくさんの種類のワインを生産する巨大企業になっています
イタリア、このパターンよくありますね。

サン・マルツァーノ1.jpg
昨年の収穫 これはどっちかな?

HPにワイナリーの写真がありませんが、グーグルマップで見るとほんと工場です



今日のタロは新しく発売されたシリーズです

このプリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア以外にも、

フィアーノ
ベルデカ
シャルドネ

マルヴァジーア・ネーラ
ネグロアマーロ
メルロー
等、タロだけで9種類も生産しています

タロとはこの地域に多い苗字なんだそうで、組合の農家さん達は「自分の家の庭を手入れするようにブドウ畑を手入れしてきた」そうです
組合員の努力を称え、共同のシンボルとするためにタロという名前を付けたと。

…日本なら、加藤、佐藤ですかね

ワインは、プリミティーヴォ100%
発酵の後、6か月樽熟成しています。

畑の標高が100メートルで雨が少ない、という事なので、収穫の時期を今後は一層吟味する必要がありそうです
サレント半島では温暖化対策、何かしてるんでしょうかね?
HPには特に何も言及がありませんが。

味は…結構なフルボディです
黒い外観、甘い香り。
こういうの、お好きな方には受けそう。
ワインは野暮じゃないので、そこは流石です

アルコール度数は14%の表示ですが、もっとありそうです

夏でも赤ワインがいい、フルボディしか飲まない、っていう方には最適です

価格も税込み2000円以下
嬉しいですね
















posted by cave MITSUKURA at 14:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする