2024年09月28日
メールが届かずHPが開かない現状につきましてお詫びいたします
昨日からメールが送れない、エラーで戻ってきてしまう
とのお問い合わせをいくつもいただいております
また、HPが開かず、お知らせやイベント案内も見られない状況になっております。
ブログは閲覧可能ですので、取り急ぎこちらで現状の報告だけさせていただきます。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません
只今復旧作業中ですが、少し時間がかかりそうです
お急ぎの方はお手数ではありますが、下記までお電話いただけますでしょうか。
カーヴミツクラ
052-221-1139
毎日12時〜20時
2024年09月24日
旧価格です、ロゼのシャンパーニュ
秋らしい空気になって嬉しい
今年は本当に暑かったです
先日、ご案内したギガルの訳ありロゼですが、いったん売り切れました ↓
お買い上げいただきありがとうございます。
ですが、明日また入荷します
てんちょも家飲み用に買いたい
今日も簡単に違うロゼを紹介します
ボランシェ ロゼNV ギフトボックス入り
シャンパーニュです
ボランジェを知らない人は少ないでしょう
ジェームスボンドのシャンパーニュとして多くの映画にも登場していますし(大抵はRDで時々グランダネ)
「女王陛下のシャンパーニュ」としてイギリス王室御用達になっていました
今でもロイヤルワラントは継続してると思います。
007の映画とコラボレーションして45年にもなるボランジェ(最初は79年のムーンレイカー)、最近は映画が発表されるたびに007使用のシャンパーニュが販売されています
どれも限定品であっという間に完売しちゃいますので、今では非常に希少です。
ボンドのイメージもあってか、ボランジェにロゼってイメージを持ってる人は少ないのではないでしょうか?
骨太で堅牢な骨格を持ったピノノワールの重厚な泡白、っていうのがボランジェのスタイルでもありますので
さらに、クリュッグと同様にロゼが作られだしたのがまだ最近だからと言うのも大きな理由だと思います。
馴染みが薄いというか。
ボランジェのロゼは2008年に初めて発売され、NVでも主にヴェルズネイとアイの二つのグランクリュのピノノワールを使用している贅沢なシャンパーニュなんです
色付けに使う赤ワインは、コトー・シャンプノワを作る、コート・オー・ザンファンの区画のピノノワールで作ったものを使用しています。
この贅沢なロゼ・シャンパーニュ、店頭にずーっとあるのに全然売れないんですよね〜
なんで???
みんなグランダネのロゼは買うのに???
もうずっかり休んで泡も落ち着きまくっています
綺麗なサーモンピンクです
味はしっかり辛口、目を瞑って飲んだらロゼとは言えないだろうな、と言うくらいの切れがあります
しかも、現在このNVロゼは参考上代が税込15070円もするんですが、店頭なら税込み11500円です
あと6本あります〜
クリスマス用に買っておきませんか
2024年09月23日
蓋収集やってますか
やーっと秋が来ました
いつぶりでしょう、涼しいって思ったの
暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものですね。
正に格言通りになりました
今日は3連休の最終日、お出かけ日和ですね
ところで、いいなと思って仕入れたワインが好評で、引き続き注文しようとしたら…
ほとんどが値上がりしています
知名度のある蔵だと500円から1000円以上も価格が変わっていたりして…
こんなんばっかり。
…もう買えないかも
今日は簡単にワイングッズの紹介です
皆様、シャンパーニュのコルクについてる蓋って集めてますか?
これはミュズレって言って、世界中にコレクターがいます
正しくは、蓋を止めてる針金をミュズレと呼ぶんだそうですが、まぁ、いっか
ミツクラの店頭には、シンプルなミュズレボードがあります ↓
ミュズレボード 12個用
縦でも横でも足を付け替えることが出来ます
記念のシャンパーニュを飲んだら、ミュズレを取っておくのはいいですね
瓶と違ってかさばりませんし、実に色んなミュズレがあって収集癖に火が付きそうです
ラベルと同様に、デザインが変わって前のが手に入らくなったり、ヴィンテージの表記が入るようになったり、色々長らく集めてると面白いですよ
てんちょも100くらいはまだ持ってるかなぁ…
このミュズレボードはアクリル製です。
ちょうどパコっとハマるので誰にでも使えます。
が
クリュッグやシャルル・エドシックなどの首が細いボトルではミュズレも小さいので、隙間が空くというか落ちちゃうかも
ドン・ペリニヨンも同じく。
そして、フランソワ・スゴンデのピュイジューの様なミュズレはもちろん入りません ↓
左のです
これねー、年内入荷内装で非常に残念です。
あなたの自慢のミュズレはどんなですか?
2024年09月22日
文句なし! デイリー・ロゼにおすすめ
午前中は雨の名古屋
多少は気温が低いものの、湿度が高すぎて全然涼しくない
気温より湿度が下がってくれないと蒸し暑いまま…
今日はこの【訳アリワイン】を紹介します
ギガル コート・デュ・ローヌ ロゼ2020
フランスのロゼワインです
辛口です。
もう、甘いロゼってほとんどありません。
白ワインと同じように使えるロゼが主流です
ギガルはローヌ北部(セプテンリオナル)の巨大ワイナリーなので、知らない人は少ないでしょう
シャトー・ダンピュイを所有し ↓
HPより
コート・ロティでは3大単一区画のテュルク、ランドンヌ、ムーリンヌを持っています。
この「トレゾール」のシリーズは突出した品質のワインばかりです
値段もすごいですが、飲む価値はあります
近年、念願のシャトー・ヌフ・デュ・パプも買収しており、買いブドウも含めて、北から南まで沢山のワインを生産しています
今日のロゼ、何が【訳アリ】かと言いますと、
ラベル不良なんです
ただ、それだけ。
ラベルがシワになっていたり、欠けていたり。
もちろん中身には何も問題ありません
ほとんど遜色ないであろうボトルもあるくらい、日本人が細かすぎるんだよ
こういうデイリーワインは、贈答品にはしない(であろう)し、ラベルが少し歪んでるくらいで大騒ぎしなくていいのに…
お値打ちに買えるのは嬉しい事ではありますが、誰かが損をしてるというのは手放しでは喜べない気がする…
そんな事情のこのワインは、既に2021年が発売されていますので、輸入元の在庫処分の意味もあってか、大特価になっています
通常26400円税込みですが、店頭で税込み1890円です。
てんちょも先日飲んでみましたが、とっても美味しいです
知識や経験は不要です、誰でも「おっ、いいね」って言ってくると思います。
辛口なんですが、甘い香りがします。
酸味が適度にあって、ふくよかさもあるので、酸っぱいワインが苦手な方でも大丈夫ですよ
キリっとしたワインが好きな方は、良く冷やしてください。
セパージュは、グルナッシュ70%、サンソー20%、シラー10%
セニエで作られています。
これは赤ワインを作るときと同じように、絞った果汁に果皮や種を漬け込んで色を移します。
(ただし、このロゼは発酵前に果汁から果皮を取り除いています)
赤になる途中の色=ロゼ、の果汁をステンレスタンクで発酵させていますので、綺麗なピンク色をしています
出来たワインはステンレスタンクで18か月熟成させて落ち着かせています。
樽は使っていません。
さらにワインは、20年から採用された特別なボトルに入っています
ボトルは透明瓶ですが、スパイラルの縞模様が入っています
ゆらゆら光が反射して、とても優雅な雰囲気です
そんなに本数は多くありませんが、お値打ちに楽しめるロゼなので是非飲んでみて欲しいです
余りロゼを試したことがない方にもお勧めしますよ〜
ただし、返品不可です
訳アリのリスクもご承知おきください。
2024年09月20日
優等生シャルドネのお手本
少しは暑さが和らぐんじゃなかったんでしょうか…
未だにめっちゃくちゃ暑い名古屋です
本当に7月や8月と変わりません
暑さとは無関係ですが、お値打ちで質のいいワインが入荷したので紹介します
リュニー ブルゴーニュ・シャルドネ ファウンダーズ・セレクション ウジェーヌ・ブラン2022
読んでもらった通り、フランス、ブルゴーニュの白ワインです
シャルドネ100%
リュニーはマコンにある巨大な協同組合です
(正式名称はCAVE DE LUGNY=カーヴ・ド・リュニーです)
マコンの真ん中辺りのリュニーにあるので、その名前がついています。
116の栽培家が集まって1927年に始まった組合ですが、現在では400を超える加入者がいるまでに成長しています
マコンでは2番目に古い組合ですが、1番目とはその後に合併しており、その後も色んな集団を取り込んで大きくなってきました。
所有畑は1400ha、年産1300万本と言う規模は、ブルゴーニュ屈指の組合です
規模が大き過ぎて、実に沢山のワインを生産しており、たまにパートナー会社のオリジナルワインもあるので、全貌が不明なほどです
道の両側に醸造所やセラーが建っています ↓
googleマップから 以下同じ
流石の規模。
で、今日のワインもHPには載っていませんね
ファウンダーズ・セレクションとなってますので、由緒正しいワインであろうと思います。
ウジェーヌって誰??(英語だとユージーン、人の名前ですよね)
この発起人の一人(であろう)ウジェーヌさんのセレクト、って事らしい
そういう説明は輸入元も含めてゼロ
残念。
このワインは、未だに税込み2000円台で買える貴重な1本です
ステンレス醸造・熟成なので樽は使っていませんが、いい黄色をしており、ブドウの良さがうかがえます
値段を考えたら大変お値打ち、コスパの高いワインです
しっかりボリュームのある香り、オレンジやグレープフルーツの様な柑橘が顕著です
フルーツの甘い香りがするのに、ちょっと驚きます。
少しですが、パイナップルやマンゴーみたいです。マコンなのに
そして、ちゃんと適度な酸もあります。
まだ暑いので、冷え冷えでも美味しく飲めますし、気温が下がったら、やや冷えくらいでスタートして温度の変化による表情の変遷を楽しんでもらえます
教材にも100点。
シャルドネの王道です〜
因みに、こちらの新樽20%熟成のシャルドネもいい品質でした。
今、店頭にはありませんが(取り寄せ可能)、寒くなったら準備したい1本です
2024年09月17日
古酒歓迎 4のワイン
今週末に雨が降って、気温が一段落する…らしいですね
本当だろうか
フランスでは各地で本格的な収穫が始まっています。
Domaine Leflaive SNSより
今年は遅目です、このところ早いと8月の末に始まった年も結構ありますので、9月中旬は遅い方になります。
温暖化が顕著になってからこの20年では、2024年は特に雨が多い、昔の気候みたいでした
霜害は少なかったですが、21年に似た傾向です。
4の年って、大成功になってる年が少ないんですよね…
例外的に2004年のシャンパーニュはシャルドネが特にいいようですが、ブルゴーニュではイマイチです。
ニュイよりはボーヌの方が良いようです(北は雨が多かったので)
90年代までと違って、2000年以降はシャンパーニュとブルゴーニュの様な近い地域でも、作柄がリンクしない年が出てくるようになってます
因みに来年の「5」は当たりが多い年です
早くも来年に期待?
という事で、店頭にある「4」のワインを探してみました
14は少ないながらも少しはありますが、04は2つ、3つしかありませんでした…
ロッシュ・ド・ベレーヌ コレクション・ベルナム ポマール2004
店頭、最後の1本
フランス、ブルゴーニュの赤ワインです。
ロッシュ・ド・ベレーヌの名前はどのくらい知られているでしょうか??
有名だと思います
今日のワインは旧ラベルになります、現在はデザインが変わっていますね
ロッシュ・ド・ベレーヌは複数の生産者が集まって出来た蔵で、自社畑のドメーヌ物と、買いブドウのメゾン物を生産しています。
ですから、ワインのラベルには、
ドメーヌ・ド・ベレーヌ
メソン・ロッシュ・ド・ベレーヌ
と二つの表記があります。
そして、今日のワインはメソン・ロッシュ・ド・ベレーヌの中でも(ネゴシアン物)、ブルゴーニュのドメーヌに眠っている古酒を買い付けて販売する「コレクション・ベルナム」と言うシリーズです。
審美眼が確かなニコラ・ポテル(とその仲間)だからできる、信頼のおけるワインです
ベレーヌの創業は2005年とまだとても新しいのです
2006年にボーヌの中心からすぐの場所の歴史のある建物を購入し、そこを改装して現在も本拠地としています。
前を何回も通ってるのに、看板もないからか全く気が付きませんでした…
HPより、奥にこんな場所があったとは
因みに、蔵の名前のベレーヌとは、ボーヌの町の古い名前に由来しています。
元々ボーヌは、1世紀の頃、ケルト神話の神ベレヌスに因んでベレーナと呼ばれていたそうで、それが変化して現在のボーヌとなったようです。
ブルゴーニュのワインを世に送り出すことを志す集団として、この名前を使うことにしたそうです
蔵の中心は、先述のニコラ・ポテル氏です ↓
HPより、左の方です
この方は、1969年ヴォルネイ生まれで、名門プス・ドールの所有者となるはずでした。
父親が当時のオーナー、ジェラール・ポテル氏です。
今でも有名なプス・ドールですが、名門の名にふさわしい長い歴史があります。
ドメーヌがあるヴォルネイの畑は、4世紀の昔から良いワインができる銘醸畑として知られており、中世の宮廷では高級ワインと言えばヴォルネイとされ、王を始め貴族の注文が沢山ありました。
歴代ブルゴーニュ公はヴォルネイを嗜んでいた訳です
プス・ドールは、フランス革命前から記録がありますが、今よく知られているのは、19世紀にロマネ・コンティも所有していたデュヴォー・ブロシェがオーナーになったことが大きいと思います
彼の死後100年弱、所有者があちこちしたりバラバラだったようですが、1964年に資金援助を得て再建されたときに醸造長となったのが、ニコラ・ポテル氏の父親でした。
父親の跡を継ぐべく、ニコラ氏も醸造学校を卒業後、ブルゴーニュの著名ドメーヌで修行し、その後オーストラリア、カリフォルニアと研鑽を積んで父の元に戻ってきました。
一緒に働くこと僅か5年、なんと1996年に父が急逝してしまい、ニコラ氏はプス・ドールを売却して自分のネゴシアンを始めました。
…きっと投資家がうるさかったんだろうなぁ
1997年に最初のヴィンテージを発売してから高評価を得て、順調に事業を拡大してたはず…なんですが、
このメゾン・ニコラ・ポテルも2004年に売却してしまいました。
何があったんでしょうね…
親会社がうるさい?とか。
理想のワイン作り、ブドウ栽培とは違うことをやらされそうになったのかもしれません
そして、ベレーヌを興したのです (←今ここ)
自分の名前を前のネゴシアンに付けちゃったせいで、商標登録されてる権利の関係から自身の名前は使えない、と言う変な状況になっています
ニコラさーん、って会いに行っても本人は既にいない、っていう。
プス・ドール → ニコラ・ポテル → ベレーヌ と言う遍歴。
今日の1本は、ブルゴーニュの熟成したワインが全然手に入らない昨今では貴重なワインです
蔵出しでずーっと弊店セラー保管の来歴100点のワインです
ポマールらしい色の濃い、ジューシーなワインですが、てんちょが飲んだのはもう5年は昔ですので。
今はどんな風に変化してるでしょう??
きっとようやく熟成のピークで、非常に良い香りがするのではないかと期待しています
今見てもいい色ですので、心配ないでしょう。
売れなかったら飲んじゃお
2024年09月14日
サヴァニャンも高嶺の花に…
秋の3連休、皆様は行楽にお出かけでしょうか?
…全然秋の気配ではありませんが。
カーヴミツクラはもちろん毎日営業しています
読者の皆様、フランスのジュラの生産者、ベルデ・ボンデをご存知でしょうか?
てんちょ、昨年訪問いたしましたが、こちらのワイン、とても高品質で美味しいのです
アカシア樽熟成のサヴァニャン買ったのにEMSで割れた
特にシャトー・シャロンを作るサヴァニャンという品種が、個人的にはジュラの固有品種で大好きです
てんちょ、そこにしかない品種っていうのが個人的に好きなんです
どこにでもあるアレとかアレは、嫌いじゃないけど面白くないというか…
「みんなと同じじゃ嫌」っていう、天邪鬼な性格のせいかもしれません
サヴァニャンはその起源がはっきりわかっていない品種です
トラミナーのいとこだと考えられており、中世の十字軍の時代にオーストリア(今の北イタリアやスロヴェニア)かハンガリーから修道院を経て伝わったとされています。
白ブドウですが晩熟の為(果皮が厚い)、シャルドネの収穫が終わった後で収穫されています
で、ベルデ・ボンデでは、このサヴァニャン100%のコート・ド・ジュラを生産しているのですが(ヴァン・ジョーヌではありません)、
店頭のラスト1本が2019年で税込4660円なのです ↓
ベルデ・ボンデ コート・ド・ジュラ サヴァニエ2019
サヴァニャンと言う品種で、サヴァニエと言う区画の名前がついていますので、ちょっと紛らわしいかも
このワインは、スティルの白ワインで、ジュラではBlancs ouillésと呼ばれ分類されています。
Blancs ouillés=ブラン・ウイユとは、ウイヤージュ(フランス語で樽熟成中に減ったワインを補填する事)してる白ワインを指します。
ジュラでは、補填せずに産膜酵母を発生させるヴァン・ジョーヌがあり、それをVin Voile(ベールのワイン)と呼ぶので、それと区別するための名称です。
まぁ、普通の白ワインって事です。
辛口で骨格のあるワインです。
フルーティと言うほどのアロマではありませんし、酸味が立ってるというほどの切れでもありませんが、中身が濃いしっかりしたワインです。
酸味はあるんですが、前面には出ていないというか。
温度次第で印象も変わりますので、和食に合わせたり、カレーや中華に合わせたり、いろんな使い方ができそうです
このサヴァニャン、ずっと入荷待ちになっていましたが、ようやく新しい2022ヴィンテージが入ってきました。
このラベルが好きです
が
税込8800円になってるー
おーい、マジか。
ほぼ倍
…欲しいですが、買うのためらうようなお値段ですわ
取り寄せは可能です。
ヴァン・ジョーヌも残り1本になりました
ネットショップからも買えます ↓
https://cavemitsukura.com/product-category/wine/wine-france/%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9/
興味ある方、お早めに〜
2024年09月12日
秋の朗報は来ない
いつまでも暑い〜
コメは高いし(しかも作っている人が潤ってる訳ではないという)、
自民党総裁候補は全員なんだかなーって人だし(これでも控えめな表現)、
戦争は終わらないままだし、
何かいいニュースはありませんか
店頭には、非常に少ないですが、ブルゴーニュのレジョナルが入荷しています。
アラン・ユドロ・ノエラ2021
ピエール・イヴ・コラン・モレ
もうケースで発注するって夢になったんだなぁ…
(割り当てで注文すらできません)
フランスでは大半の地域で収穫が始まっています
でも天気が良くない、雨の中で収穫のドメーヌもある…
Vin de BeauneSNSより
今年は特に北の方では雨が多かったので、収穫が少ないという生産者も多い。
大成功とは言えない年になりました。
2024年は作り手を見極めて、早めに買うべきヴィンテージになりそうです
今日は個人的にセミヨン・ソーヴィニョンブランの飲み比べをします
全てにではないですが共通するキーワードは「甘口の辛口」 ←略しすぎかな
さて、どうなんでしょう
2024年09月11日
フランス古典ワインに感動
あと10日もしたら秋分の日とは信じがたい、名古屋は夏のままです
歩いていて汗が出るけど、これは暑さのせいか、はたまた更年期だからか
とにかく暑い。
昨日、今日と業界の試飲会に行ってきました。
毎回何か新しい発見があって、ためになります
昨日は大阪
名古屋と同じくものすごく蒸し暑かったです。
会場は去年と同じ、淀川が一望できる高層階(こちらは側面なので見えませんが)
大阪では厳選された高級ワインだけの試飲で、高額ワインなだけに流石のクォリティでした
値上がりのせいもあって、簡単に買えないのが悲しいところ
一番の感動はこちらでした ↓
ヒューゲル リースリング・シェルハマー2014
フランス、アルザスの白ワインです
リースリング100%
35200円税込みもするー
ちなみに2012で30800円でした
このワインを飲んだことがある方は、なかなかのワイン通でしょう
ヒューゲルはコルマールから車で北へ30分くらい、リクヴィルという町で1639年創業の超老舗ドメーヌです
現代13代目(14代目もいます)の家族経営で、非常に長い歴史があります。
リクヴィルには他にも有名ドメーヌがあります、アルザスワイン産地でも重要な町の一つ。
てんちょ、車で通過しただけなので、ちゃんと訪問したい。
リクヴィルはここ ↓
たまにですが、
「ブログを読んでも理解できない事が多い」「地理感がつかめない」と言われることがあります。
どうしてもワインの基礎知識がなかったり、地名を知らないとチンプンカンプンになってしまう事があるでしょう。
そこは頑張って、としか言いようがありませんが
出来るだけ分かりやすい表現で書くように気を付けます。
ずーっと引くと、ここがヒューゲルのある場所です ↓
フランスでもかなり東、ラインラントと呼ばれる地域です
ミツクラの店頭では現在は一番安価なジョンティしかありませんが、コスパの非常に良いワインで人気があります ↓
ジョンティとは、エデルツヴィッカーというジャンルのワインで、複数の品種を混ぜたデイリーワインのことです。
アルザスで日常用に広く親しまれたワインで、気取らないお手軽なワインとして食卓のお供だった存在です。
これを昔はジョンティと呼んでいたそうで、ヒューゲルではその名前を復活させて使っています
シルヴァーナー&ピノブラン、ピノグリ、ゲヴェルツトラミナー、リースリング、ミュスカと色んなブドウが入っています。
年によって多少印象が違い、その都度支配的な香りがあったりなかったり、それもまた面白いところです。
酸味が強すぎないので、和食に合わせるのも容易で、夏はよく冷やして楽しむこともできます
税込み2000円以下で買える貴重なアルザスです
(しかし、それもいつまで続くかなぁ)
今日紹介するシェルハマーは、ヒューゲルで最も重要な畑です
2007年からこの区画のリースリングだけを使い、単一ワインとして生産を始めました。
ドメーヌがあるリクヴィルのすぐ北隣りにあるグランクリュ・シュネンブルグの中にある区画の名前です。
アルザスワイン委員会より
シュネンブルグの丘は、南を向いた斜面でリースリングに最適な保水性の高い白い土壌でできています。
若いうちは固く鉱物的な香りがしますが、年数を経ることで華やかでフローラルな複雑性が出て来る不思議な畑でもあります
…最近のアルザス・リースリングは、一番若い2022や2023ヴィンテージでさえも「ブケ」がしちゃって、あーぁと思うことが多い
リースリングというブドウはアロマティックな品種で、若いうちはブドウ由来のフローラルな香り(控えめなクチナシやユリ、ジャスミン)フルーティな香り(白桃や青りんご)を持つのが本来の姿なんですが、最近は暑さのせいか、このアロマがほとんどない
代わりに熟成香(ブケ)である石油の香りがしちゃって、ゴムみたいなのも多い
こればっかり香ってるのは、個人的に苦手。
最近ワインを飲み始めた人はこの石油香がリースリングのアロマだと思ってるようで、それは違うんだよー
この傾向はドイツでも多くなってます
そういう訳で、たまにフルーティな香りのリースリングに出会うと、めっちゃくちゃ嬉しいのです
ヒューゲルのリースリング・シェルハマーはそういうワインです
10年経って、ようやくほどけた感じ、若々しい香りですが奥が深い、いい余韻です。
10年経ってるとは思えないです。
中身が詰まってます、いろんな香りと味わいが湧き出てきて、複雑ってこういうことだよね、って思います。
飲み飽きすることは絶対にないであろう、非常に優れた1本です。
アルザスの本領発揮、間違いなくトップの1本です
こういうワインを経験することはとっても大事だと思います。
香りと味は保証します
間違いなく美味しいリースリングです
そりゃ、このお値段ですからね(涙)
…もう少し、お値打ちだったら最高なのに
取り寄せますのでお申し付けください。
もう一つの試飲会は名古屋。
こちらはカジュアルなワインが中心ですが、いいワインがありました
写真がない、撮ったつもりが残ってませんでした
早速注文してみますので、届いたら紹介します〜
2024年09月07日
銘醸地の実力者 コスパ優秀
朝晩の気温は多少下がったものの、未だ蒸し暑い名古屋
湿度がイカンね
今年は特に暑い
今日はこのワインを紹介します
アンリ・グートルブ
ブリュット・トラディションNV
キュヴェ・プレステージュ1erクリュNV
グランクリュ ロゼNV
シャンパーニュです
値上がり激しいシャンパーニュ、NVでも1万円くらいしちゃう最近の相場
その点、アンリ・グートルブは高品質で比較的お手頃なのです
今や貴重な存在です
アンリ・グートルブはグランクリュ・アイにあるレコルタンです
エペルネの対岸にあるアイには多くの有名なシャンパーニュメゾンがあります。
ボランジェ
アヤラ
ドゥーツ
ゴッセ
アンリ・ジロー
などなど。
アイの集落は小さなものですが、歴史的にも優良なブドウを産出してきた銘醸畑が多いのです
発泡ワインが作られるまで、かつては赤ワインが有名でした。
2019年の資料では、ネゴシアン(メゾン)11軒、レコルタン30軒、協同組合2軒、メゾンだけで年間600万本ものシャンパーニュを生産しています。
全体のブドウは88%がピノノワール、シャルドネが9%、ムニエ3%でほとんどがピノノワールです。
アンリ・グートルブはドゥーツのお向かいにあります。
GoogleMAPより
創業は1940年代の終わりごろ(なぜはっきりしてないんだろう)、元々アンリの父がペリエ・ジュエの栽培管理人をしていた事から、苗木栽培を始めており、息子のアンリがそれを継承していました。
アンリの代でもブドウ栽培を続け、家族経営でのシャンパーニュの生産を始めたという成り立ちです
アンリの息子のルネ、さらに孫のエティエンヌと引き継がれ、現在に至っています。
所有する畑は25ha(その内アイに6ha)、中々の規模のレコルタンです。
HPより、以下同様
コトー・シャンプノワも含めて12種類ものワインを作っています
全部日本に輸入がある訳じゃないですが、飲んでみたい。
独立栽培家組合にも加入していて、スペシャル・クラブのボトルもあります ↓
ミツクラには3種類のアンリ・グートルブがあります
一番の基本になるのがトラディションです。
ピノノワール70%、シャルドネ25%、ムニエ5%
瓶熟は最低3年。
香りがよくふくよかな辛口です、すごく美味しいですよ
コスパも非常にいいです
津田さん一人と北里君一人でおつり出ます
個人的にも大好きです
キュヴェ・プレステージュ1erクリュは名前の通り、グランクリュと1級のブドウを使用しています。
セパージュはトラディションと同じですが、より長く瓶熟させています。
ロゼはグランクリュのブドウのみを使用、ピノノワール75%、シャルドネ25%
アイのピノノワールで作った赤ワインを使用しています
流石に後の二つはそれなりのお値段ですが、品質はとても高いので安心して買ってください
シャンパーニュの季節が近づいてきました。
たまにはシャンパーニュ、っていう時には是非
2024年09月05日
チリのワインはどれが好き?
長らくさぼっててすみませんでした
今日はちゃんとワインの紹介します。
店頭には割り当ての、
アラン・ユドロ・ノエラ
エグリ・ウーリエ
が、少量(ホント数本ずつ)ですが入荷しております
アラン・ユドロ・ノエラ ↓
https://cavemitsukura.com/shop/?s=%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A8%E3%83%A9&post_type=product&per_row=4&shop_view=grid
エグリ・ウーリエ ↓
https://cavemitsukura.com/?s=%E3%82%A8%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A8&post_type=product
しっかし、がっつり値上がりしてますね
人気だけあって強気??
しかし今日は全然違うこのワインたちを紹介します
有名ですよね。
久しぶりに4種類、入荷しました。
コノ・スル
ビシクレタ カベルネソーヴィニヨン2022
ビシクレタ シラー2021
グリーンソサエティ レゼルバ・エスペシアル カベルネソーヴィニヨン2021
20バレル・リミテッドピノノワール2020
コノ・スルを知らない方は少ないでしょう
チリワインでは日本でも御馴染み、リーズナブルで美味しいワインをたくさん作っています
今日のワインの左の二つ、自転車マークのワインが一番ベーシックなレンジです
税込み1000円以下で美味しいワインです
ビシクレタとはスペイン語で自転車の事です。フランス語だとベロ。
自転車はコノ・スルのシンボルになっています
広いブドウ畑を従業員が移動するときに使うのが自転車だそうで、近隣に住んでる人は自転車で通勤してそのまま畑にも行くんだそうです。
SNSより
サステナブルの認証も持ち、オーガニック農業を進めているコノスルらしいですね。
2003年に初めてオーガニックワインを作った時に、この自転車をシンボルマークとしてラベルに採用しました。
コノ・スルの創業は1993年と以外にも若い蔵です
まだ30年ちょっとの歴史しかありません。
コノ・スルは他の家族経営の大きな蔵とは違い、
代々続く家系図もない
セラーに古くからのヴィンテージワインもない
あるのは高品質のワインだけ
と言うコンセプトで運営されています
コンチャイトロやエラスリスとは違う、って事
コノスルとは「南向きの円錐 (Southern Corn)」という意味で 、南向きの円錐の形をした南米大陸を表しています。
南米から新しいワインを発信していこうという意気込みを表してるとか
僅か30年でも、コノスルはワインが評判良くて、急成長しています
今では6つのレンジのワインを生産しており、巨大企業になってます。
大成功しています ↓
HPより、かっこいいシェ
マイポ、カサブランカ、コルチャグアなど中心部にも多くの畑を持っています ↓
ここはチャリは無理じゃないですかね?
コノスルにとって日本は重要なマーケットです
HPには日本語もある。
イベントもあるみたい、参加してみたい〜
さて、基本のビシクレタも美味しいのですが、右の二つもいいワインなのです
グリーンソサエティは新しく出来たラインナップで、自然豊かなブドウ畑を表現しています
畑に生息する動物(キツネや鳥)、除草役のガチョウ(日本だと山羊でしょうか)が描かれたラベルはデザイン性が高くおしゃれです。
エレガントな見た目ですが、アルコール度数13.5%のフルボディ、結構パワフルです。
コスパはすごくいいですよ、これでも税込み1500円以下です
草を食べるガチョウの写真が美しいです ↓
HPより
20バレルはその名の通り、20樽限定の選抜ワインが元になっています
最初は出来の良い樽を20厳選して瓶詰めされた特別品ですが、現在は名前を使っているだけで生産はそこそこあります。
DOカサブランカバレー
こちらはアルコール度数14.5%もあります
コノスルはピノノワールには特に力を入れています
チリで最高のピノノワールを目指して作られたオシオ(休暇の意味)と言うトップレンジのピノノワールがありますが(8500円)、カサブランカバレーのブドウを使って、ブルゴーニュのジャック・プリウールのコンサルタントのアドバイスを受けて生産されています。
20バレルのピノノワールは、このオシオのセカンドワイン的な存在です
力強さとエレガントさが融合した、完璧なピノノワールを目指して作られています。
難しいワインではありませんので、誰でもすぐに良さが分かってもらえると思います
フレンチオーク100%で熟成しており、香りの高いバランスの良いワインです。
これも他地域のピノノワールと比べらた、とてもリーズナブルです
チリワインはハズレがなくて、いつも美味しい、価格も手ごろでなお嬉しい、いいことだらけです
将来的にはヴィンテージを表現したり、より細分化した畑でできる高級な路線も視野に入れてる各社。
これからも美味しいワインを届けてくれるでしょう
4つのワイン、是非飲んでみてください。