気温は低め(7度、低くない?)ですが、お日様燦燦の名古屋です

ところで、「燦燦(さんさん)」って、絶対書けないわ…

元々、漢字に弱いてんちょ。
高校で社会科目の選択の際、日本史の漢字が嫌で世界史に逃げたら、世界史には中国史があった、という墓穴を掘ってしまったことがありました

「劉邦」とか書くのなら「中大兄皇子」の方が良かった…

まぁ、世界史を選択したことは今となっては当たりでしたが

ワインの柔軟な知識には地理と歴史の裏付けが欠かせません。
最近、古いボルドーを飲む機会に恵まれたのですが、状態が健全だと30年、50年経っているとは思えないような香りと味で、熟成ってすごいなと思いました

グラスの中でも変化するけれど枯れたりしない、香りの複雑さは特筆すべき程、次から次へと湧き出るブケ、余韻の長さも文句なし

やっぱりワインは熟成のピークを待つべきですね〜
今の22年や23年が飲み頃になるのはとても待てそうにありませんが

古いワインを飲んだことがない方が最近は多いですが、値上がりや人気で品薄などの背景が昔とは違いますので仕方ない事かもしれません。
それでも、是非、熟成というキーワードを念頭に置いておいて欲しいです

という事で、今日はこのボルドーを紹介します


シャトー・プージェ1996

このワインを飲んだことある方は意外に少ないかも。
今日のワインは、フランス、ボルドーの左岸、メドック4級の赤ワインです

ACマルゴーです

1855年のパリ万博の為に制定されたメドックワインの序列、1級5シャトーに始まり、全部で61の蔵が5級まで格付けされています。
オーブリオンだけはメドックじゃありませんが、評価が高く著名であったので仲間入りしてることは有名ですね。
ワイン通の登竜門ともいうべきこの制度、日本ソムリエ協会のワインエキスパートの1次試験ではまずこれを覚えることから始める人も多いと思います。
中には「メドックの格付けは捨てる」なんて言う呆れた人もいますが、これが覚えられないようなら受験しても意味ないのでは

話が逸れました。
この61の格付けシャトーの中で、一番小さいのが今日のプージェです


HPより 以下同様
この醸造所はボイド・カントナックにも使われているらしい。
カントナック村で畑が10haしかありません

植樹はカベルネソーヴィニョン60%、メルロー30%、カベルネフラン10%

2015年にこのワインをここでも取り上げています、詳しい事はここを参照していただけましたら ↓
https://cave-mitsukura.seesaa.net/article/420613638.html
10年も前かぁ…
この2010はとっくに売り切れてまして、その後は仕入れの機会がないまま今日に至ってます

年産2万本前後と言われるこのシャトー、販売経路の関係もあって日本ではほとんどお目にかかれませんでした。
最近はネットで買えるところが増えてるようですが

1996年は当たり年です

HPにもポテンシャルの高さが保証されています ↓
例外的な暑さと乾燥(6 月 15 日から 18 日の間に 34 °C まで上昇)という条件下で開花が起こり、1995 年より 1 週間遅かったにもかかわらず、このヴィンテージは最高の状態になりました。
涼しい 8 月(平均してこの季節の標準より 2 °C 低い)で、特に雨が多く、成熟が遅れたため、収穫時に完熟した健康なブドウが期待できない状況でした。8 月の終わりから 9 月の初めは涼しく乾燥した天候で有望でした。
良い土地にあり、水はけがよく、収量が少ないブドウ畑は、最適な状態で収穫できました。
シャトー プージェでは、収穫は 9 月 26 日から 10 月 15 日まで行われ、ブドウはヴィンテージの潜在能力をすべて引き出すことができました。ワインは非常に濃く、しなやかで、噛みごたえがあり、上質で力強いタンニンが確実に長期熟成を保証します。
(以上HPより)
そろそろ30年、まだ渋沢君一人とちょっとで買えますので狙い目かも。
自分が飲みたい〜