2025年02月08日

冷やさずそのまま


雪は大したことなくてよかったです
寒いですが

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一部、植え込みや塀の上には残っていますが、道路も歩道も問題なし



今日もブルゴーニュの新入荷を紹介します
品薄で困ってる白です。

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メゾン・シャルル・ノエラ プイイ・ヴァンゼル2014

産地が正確に分かりますか??
分かる方は知識が整理されていますね、素晴らしい

今日のワインは、フランス、ブルゴーニュのマコネー地区の白ワインです。
シャルドネ100%

マコネーはコート・シャロネーズの南に続く広い産地で、ボジョレーの北に位置しています。
南北に35キロ、幅10キロのこの地域では白ワインの方が圧倒的に多く、赤とロゼは僅かな生産に過ぎません。

今では、「お手頃シャルドネの産地」くらいにしか思われていない節がありますが、クリュニュー修道院がすぐそばにあり、中世には高品質の白ワインを生む地域として重要視されており、ローマ時代から続く長い歴史があります


一番大きなAOCはマコンで、この名称なら赤白ロゼの生産が可能ですが、マコン・ヴィラージュとなると白のみに許された名称なのです。
地区の真ん中にヴィレ・クレッセという名称があります(てんちょ大好きなボングランがここです)
残りのAOCは全て地区の南端、ボジョレーとの境界付近に固まっています。

マコネー.png
ブルゴーニュワイン委員会より

細かいのでよく見ないとどこが何だかはっきり分からないかも
ちゃんと見たい方はHPを参照してください ↓
https://www.bourgogne-wines.jp/our-wines-our-terroir/our-winegrowing-area/the-maconnais/gallery_files/site/12881/12882/30312.pdf

南端に固まってるAOCでは、2020年ヴィンテージから1級に昇格したプイイ・ヒュイッセが一番有名でしょう
22の区画が1級畑として認定されています。
もちろん、ただの村名もあります。

物凄く言いづらい名前ですけど
プイイって何だよ、ロワールでも同じですが、宣統帝か。


そのプイイ・ヒュイッセにくっついてるのが、今日のプイイ・ヴァンゼルです
ヴァンゼル村を中心にした産地呼称で、シャルドネ100%の白ワインだけに許された名称です。

プイイ・ヒュイッセの1級があるシャントレの北隣で、面積は全部で60haほどしかありません。
東向きの急斜面もあり、日照に恵まれた好立地です。
(すぐ南はボジョレーのサンタムールです)
隣のロッシェ村にもプイイ・ロッシェという単独のAOCが認められていますが、ここはヴァンゼルを名乗ることも許されているので、もっと見かけない名称になってます

今日のワインはそんな、あまり見かけない名称なんです


ワイン名のメゾン・シャルル・ノエラは、かつての大ドメーヌシャルル・ノエラの傍系末裔のモロー親子が2013年に名称を引き継いで再興したメゾンです。
ブランドを買ったんですね。
シャルル・ノエラの名前を使うワインは他にもあり、今日のワインはエリタージュ(遺産)を名乗っています。

ルロワを偉大にした数々の畑を持っていたノエラですが、もう所有畑は散逸してしまっています
メゾンの名前の通り、現在ここは買いブドウでワインを造っているネゴシアンです。


醸造などの詳しい情報がありませんが、10年熟成の貴重なワインです
枯れた感じは全くなく、若々しいくらいの溌溂とした酸味があります。
色もまだ若さを連想するようなペールイエローをしています

状態は問題なし、バランスが良くて、ゆっくり飲むと変化が楽しめる、とても美味しいワインです
これはいいですよ。
今の季節にピッタリです。

ブルゴーニュの白って物凄く高くなっていて、しかも品薄なので、こういうワインを今飲めるのはラッキーだと思います
価格もお手頃、津田女史でおつりが来ます



因みに、16年もムルソーもあります ↓

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1万円台半ば、1級シャルムでこの価格はもうないでしょう〜











posted by cave MITSUKURA at 14:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする