2018年02月17日

ミュータントグレープ


今日は晴れてるけど風が強い〜、もうすぐ春一番。
体感温度は発表の8度よりもかなり低い、寒いです


希少ブルゴーニュですが、渋いワインがやって来ました
在庫を発見した時に既に4ケースになってて、あっという間に完売してました。

ワインはこちら ↓

アンリ・グージュ2.jpg

アンリ・グージュ ブルゴーニュ・ブラン2015

やっぱり15年の動きは速いですねぇ
13年や14年よりも15年の方が高いのですが、それでも15年が先に無くなる銘柄も多い。

今日の白ワインは、ニュイサンジョルジュの名人です

ヴォーヌロマネの南隣にありながら、昔は格下の扱いを受けていたようなニュイサンジョルジュ💦
しかし、ブルゴーニュワインが品薄で高騰してくると、ニュイの単独AOCの村名の価値は上がる一方です

それとは別に、
今、肝心なのは村単位の大雑把な評価ではなく、個別の畑や個々の生産者のスタイルをよく見極める事だと思います
良く知りもしないのに名前だけ見て、あまり飲んでもいないワインを巷の噂や雰囲気程度でどうのこうの言う事ほどみっともないことはありませんね

話をワインに戻して、

今日のワインですが、白ワインなので普通はシャルドネだと思うのは当然。
でも、今日のはシャルドネじゃありません

ピノ・ブラン100%です

しかも、このピノ・ブランはアンリ・グージュ氏が1936年に自分の畑で偶然見つけたという、突然変異のブドウです
ピノノワールの亜種になりますが、白ブドウです。

その名もピノ・グージュ

1889年生まれのアンリ・グージュ氏は1920年代に畑を取得し、現在のドメーヌの基礎を築きました。
彼の尽力によってニュイサンジョルジュの名声が高まったと言ってもいいでしょう
こんな方 ↓

henri-gouges.jpg
HPより 以下同様

今ではドメーヌは、二人の息子さんと更にその息子さん達によって運営されています ↓

gouges.jpg

ピノ・ブランを収穫するピエールさんとクリスティアンさんのお二人、カメラ目線だわ ↓

アンリ・グージュ.jpg
綺麗なブドウ

畑はこんな感じ ↓

アンリ・グージュ1.jpg
どこの畑もカバークロップがあるのが当たり前の近年

この、ピノブラン、とても綺麗な酸があります
若い内は少し硬いですが、鉱物っぽさがありながらも完熟した糖分と健全な酸味のお陰で全然辛いシャープさがない
厚みのある主幹に繊細な余韻が続く、非常に美味しいワインです。

前にアンリ・ブルジョワ会をやった時にも感じましたが、
清涼感溢れるソーヴィニョンブランですが、酸っぱいとか固くて辛いと言う事は全くありませんでした
あれと同じですね

こりゃーいいねと思ってくれるはず

しかも畑は1級ペリエールの区画にあります
(その下部にはモノポールのクロ・ド・プロットの区画があります)

こんな位置です ↓

nuits-saint-georges-domaine-henri-gouges.png

まだ早いかなぁ…
でも飲んでみたいよね

固さと酸味と旨味のバランスが取れた時が最高です
が、それにはとりあえず飲んでみないと。

よーし、アンリ・グージュ会やろう
(って言っても若いワインしかないけど)

店頭には既に5本しかない、という
あの時48本全部買っておけばよかった…

レジョナルにしては結構なお値段かもしれません(一葉さんでお釣り来るくらいです)が、
試してみる価値は大いにあります
お早めにね。










posted by cave MITSUKURA at 14:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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