2018年08月11日

白衣装の泡


名古屋の暑いのも、あと10日くらいで一段落でしょうか…
是非そうして欲しい

世間では昨日からお盆休暇の方が多いんでしょうか??
10連休とかいいですね〜

カーヴミツクラはもちろん毎日営業しております


さて、非常に久しぶり(銘柄としては初めて)入荷してきたゼクトを紹介します

ワインの紹介の前に、ドイツのスパークリングワインの法体系をおさらい。

ゼクトとはドイツ語のスパークリングワインの1種ですが、スパークリングワインという言葉自体はschaumwein シャウムヴァインと言います。

ワイン法的には、シャウムヴァインと表記するのが最も何でもありの広範囲カテゴリーで、ドイツ産以外のブドウ果汁を使うことも許されています。
ゼクトも同様ですが、deutscher sekt ドイッチャー・ゼクトと表示される場合にはラントヴァイン以上の果汁が原料でなければいけません。

さらに、指定栽培地域の生産である場合には(規定を満たせば)、sekt.b.a ゼクト・ベー・アーと名乗ることが出来ます。
ゼクト・ベー・アーは瓶内二次発酵でなければなりません。

字ばっかりでつまらないですかね〜


ドイツスパークリングにも色々ある訳です、ご存知でしたか??
拠出順に規定が厳しくなるヒエラルキーとなっています

イタリアや中欧産のブドウを原料にしたワインってドイツではテーブルワインでよく見かけます
フランスワインの輸入物ではまず見かけませんので(スペイン原料とかありますけど)意外な気がするかもですが。


ドイツにも微発泡のペティヤンやフリツァンテに相当するワインがあり、perlwein ぺルルヴァインと言いますが、

最近ではビオの作り手のペット・ナットもあるんですね〜、
ドイツにもあるんだ
(ペット・ナット=ペティヤン・ナチュールの略語で自然派の微発泡ワインの事です、フランスのロワールや南アが有名)


さて、ワインはこちらです
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ヘンケル ブラン・ド・ブラン ホワイトエディションNV


白いスリーヴァが清々しいですね(注意:きよきよしい、ではない

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ヘンケルは昔から日本にも輸入されていましたので、てんちょ以上の年齢の方の方が馴染みがあるかもしれません
昔は今ほどスパークリングワインの輸入が多くなかったので、見かけるものが限られていたんです。

ヘンケルはドイツ国内最大のスパークリングワインメーカーです
ヨーロッパでも最大級です。

1832年にマインツで創業したワイン商ですが、1856年には既にスパークリングワインの醸造所を持つなど、早くから発泡ワインの可能性を見抜いていました
現在の本社はマインツから北に、ライン川を渡ったヴィスバーデンにあります。

指定栽培地域としてはラインガウですな ↓

ヘンケル1.png
フランクフルトが大都市ですが、ワインの勉強ならもう少し細かい地名でないと難しい

で、
ヘンケルワインですが、定番のヘンケル・トロッケンが一番有名ですね ↓

ヘンケル.jpg

これだけで年間2000万本を生産する、巨大な会社です
(因みにボランジェで200万ちょい、今はもう少し多いかな、それでもヘンケルの巨大さが分かりますよね)

ヘンケルのスパークリングワインは全て「ゼクト」です
製法はシャルマー方式、なので柔らかな口当たりですよ。

余談ですが…
今では、フォン・メッテルニヒシュロス・ヨハニルベルグなど、40以上のブランドを持つ巨大企業になったヘンケル
シャンパーニュのアルフレッドグラシアンもここの傘下です。

ついこの前も、スペインのカヴァの一大メーカーであるフレシネを買収したというニュースがありました

シャンパーニュのアンリ・アベレって確かフレシネ傘下だったけどどうなっているんでしょう??
スーリール・ド・ランスって今は天使がついてない、知らんかった〜(分かります??)
久しぶりに飲みたいですね


話を戻して、
今日のゼクトは白ブドウだけで作られた辛口です
だから、ブラン・ド・ブラン。

品種は主にピノ・ブランが使われていますが、それ以外はデータなし💦
HPにも発酵期間や醸造に関する情報もないなー

てんちょ、実はヘンケル・トロッケン以外を飲んだことがありません
久しぶりに飲んでみようと思って、仕入れてみました。

お値段はとてもお手頃、見た目も良いので手土産にもいいかも

29日の試飲会で出しますね〜
一緒に味を確かめましょう













posted by cave MITSUKURA at 15:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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