2018年09月01日

チリの4人組


また台風が接近していますね
4日の午後から夜にかけて名古屋も危険になってます。

5日のチリとアルゼンチンのセミナーは開催できますように

あ、1席空いております
どなたかいらっしゃいませんか〜


ワイナリー訪問で大変お世話になっているメルシャンさんが、今日発売のワイン、シャトーメルシャン4種を持ってきてくれました

75907C9E-5124-49FB-8614-57CBCA50104A.jpg

新ヴィンテージです。
樽の上手な使い方ですね、シャルドネは。
流石に若々しいです、お酒もしっかりしています
オムニスはやっぱり濃くて美味しい。



さて、今日から9月
新しいワインを紹介します。

1F0B7529-31E4-4F0C-9908-6C6B10F2A1AB.jpg

ヴィーニャ・アキタニア シャルドネ2016&カルムネール2017

このワインがどこのワインで、誰が作っているかご存知の方はどのくらいいるでしょう??
てんちょ、これの紹介をもらった時には「なんて懐かしい!」と思いました

このワインは、チリのペナロレン(マイポヴァレー)に1990年設立された新しいワイナリーが作っています
チリの首都サンチアゴの周辺です。
今では畑は南部のマジェコにも広げています。

このワイナリーを作ったのはフランス、ボルドーの超有名生産者の二人
コス・デストゥルネルの支配人だったブルーノ・プラッツさんとシャトー・マルゴーの醸造家だったポール・ポンタリエさんです
(プラッツさんの息子さんジャン・ギョーム氏もフランスで活躍しています、ポンタリエさんの訃報は大変残念です)

この二人にさらにシャンパーニュのボランジェ社長のギラン・ド・モンゴルフィエさんと、チリのワインコンサルタントのフェリペ・ド・ソルミニヤックさんが参加して、

チリワイン4銃士となってスタートしました

こんな皆様 ↓

ヴィーニャ・アキタニア.jpg
輸入元HPより

最初は、ワイナリーの名前はドメーヌ・ポール・ブルーノ(先の二人の名前を合わせて)と言ってましたが、今ではヴィーニャ・アキタニアと名称を変更しています。
当時はヴィーニャ・アキタニアはセカンドワインの名前でしたけど。

ラベルに4人のサインがあります ↓

C9E454B2-249F-42DD-890E-EEBDDBDDAD1C.jpg
薄いけど💦

〇人組と言えば、プリオラートですかね〜
てんちょ、どーしても江青とかのイメージで…(ワインじゃない)
…余談でした💦


初リリースは1993年

しかし、なんとこれが大コケにコケちゃいまして…
そこから暫くはこのワイナリーの名前を聞かなくなっちゃいました

てんちょ、93年のワイン買いました
まーまー強気な価格だった割には全然美味しくなくてびっくり&がっかりでしたね
ドムス・アウレアの凝縮感に(いい意味で)驚いた後ではあれは駄目だったなぁ…
なので、それ以来一度も買うことなく、今日に至る訳ですが。

これはブルーノ・プラッツさんも自覚があるようで、
「93年と94年は発売するべきじゃなかった、あれで自分の経歴に傷がついた」
とまで言ってます(ワイナート3号より)

十分に樹齢が上がっていなかった事と、ブドウに畑の細かい土が付着したまま醸造した事が大きな敗因になったようです

そこから25年。
もちろん、こんな大物たちがイマイチなワインを作り続けてるはずがない

樹齢は上がり、ブドウは選果台につけたシャワーで軽く洗い、表面の土を取り除いてから圧搾・発酵させています
(ブドウは水を吸っちゃうので、もちろんこれには最新の注意が必要です。例えば収穫時に雨が降るなんて大惨事なんですから
さっと水にくぐらせて風を当てて乾燥させてたような…)
このブドウを洗う工程は95年から採用してずっと行っています。

ペナロレンに最初に購入した畑は、マイポ最古の畑と言われるコウニショ・マクールの区画にすぐ上部にあり、ケブラダ・デ・マクールの所有する区画とも隣り合っています ↓

ヴィーニャ・アキタニア1.jpg
生産者HPより

良質ワインがたくさん作られるマイポはさながらボルドーならポイヤック、ブルゴーニュならヴォーヌロマネの様で、コウニショ・マクールの区画周辺は特級畑の集まる地区と言えるでしょう

現在、南部のトライグェン(マジェコバレー)も含めて、蔵では9種類のワインを生産しています
上級品をプレミアム、定番をレゼルヴァとしていて、今日の二つのワインはレゼルヴァクラスです。
ですから、お値段もお手頃で気軽に挑戦できますよ〜

しかし、これが
お値段以上に美味しいのですよ

マジで良かった
感動したわ

洗練されている、とはこういうのを言うんだろうなと思える透明感と綺麗な酒質、上品な酸味、適度な樽の風味が完熟してるブドウのコクと合わさってちょうどいい調和をもたらしています

濃い事が良いワインの証明ではない、という典型的な好例ですな

あなたにも飲んでみてほしいです

9月26日(水)の月例試飲会に出しますね〜












posted by cave MITSUKURA at 13:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。