2019年01月06日

緑色に乾杯


ウィーンフィルのニューイヤーコンサート
テレビで見ましたが今年はちょっと斬新な気がします

ほーさま(コンマスのライナー・ホーネック氏)がお元気そうでよかった
個人的には途中のバレエはなくてもいいんだけどなぁ…
定番のアンコール二つ聞くとお正月って感じがします



ウィーンと言えば音楽だけでなく、オーストリアワインのファンも増えてますね
ホイリゲや白のグリューナ・フェルトリナーは結構馴染み深い定番になっているかも。

オーストリアワインもドイツ同様に、古いワインの規定からもう一段進んで、DACという新しい規定を作っていますが、
最も古い伝統を誇る一大生産地のワッハウが参入しなくては何にもならないとういう皮肉な現状
権威がないというか…

色んな法規制が並立している事がオーストリアワインの理解を阻んでいて勿体ないと思うのです

ワッハウには独自の畑の格付けがありますので、今さらDAC等に再編されたくないのでしょうね…


かの地ワッハウの最高格付けは「スマラクト」ですが、これがスマラクトです ↓

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撮影者はてんちょ

スマラクトは緑色のトカゲの事です。

日当たりのいい畑の石の上でひなたぼっこしてるんですよ、それだけ畑の日照条件が良いという事です

滅多に見られないらしいですが、てんちょラッキー
実は2回見たことあります。

午前中は体温が上がらずじっとしてる事が多いみたいなので、見たい方は晴れた日の午前中に畑に行ってくださいね
大勢でわいわい行っちゃダメですよ、逃げちゃうので💦


という事で、オーストリアワインを紹介します

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ブリュンデルマイヤー グリューナ・フェルトリナー カンプタール テラッセン2016

東ヨーロッパで最高の生産者、ワインプロフェッサーの異名を取るビリ・ブリュンデルマイヤー氏が作るワインです
ソムリエ世界大会の問題にも出てる彼、非常に謙虚で優しいお人柄です。

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HPより、奥様も素敵

ブリュンデルマイヤーでは息子のヴィンセントさんが参加して、ラインナップが一層増えています。
グリューナを始め、リースリングやシャルドネ、ツヴァイゲルト、ピノノワール、カベルネフランなど、スティルワインだけでなくスパークリングも作っていて非常にレベルが高いです

どれも本当に美味しいんですよ
今ではホイリゲも経営しています。

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いやいや、ホイリゲじゃないって💦
ものすごくちゃんとしたレストランなのに〜


今日のワインは蔵の最もベーシックな白ワインです。
カンプタールDACです。

ちょっと脱線して繰り返しますが、このDAC、何とも勿体ないようなややこしいだけの様な…
ちゃんと分かっている方が少ないのは当然かもですね。
DACを規定する取り組みは、フランスやイタリアのように産地の個性を前面に出してワインを産地の関係を分かりやすく分類しようとする試みです。
ゲルマン系のワイン法にラテン系のワイン法を取り入れる訳です。

ですが…

イマイチ正体不明になっているような気がします
規定以外の品種でも優れたワインがありますし、それだけっていう産地は意外と少ないんですよね。
そうすると規定の効果が下がるというか、かえってマイナスになってたりして。

DACと表記するからと言って表記のない物よりも絶対品質が高いとは言えない、という無残な現状です

因みにカンプタールDACと表記できるのは白ワインで、グリューナ・フェルトリナーとリースリングだけ。

カンプタールにはハイリゲンシュタインという優れたリースリングの区画があり、ここのリースリングは非常に品質が高い
一方、グリューナ・フェルトリナーはルスと呼ばれる黄土土壌の区画に植えられ、柔らかな酸味と豊富な鉱物感で洗練されています。


今日のテラッセンは「テラス状の畑」を意味していて、水はけの良いルス土壌の畑のブドウを使用しています
畑はブレンドですが、非常にきれいな辛口です。

こんな畑 ↓

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HPより

酸味が厳しすぎることはなく、ブドウの良さがすぐに分かります
こういうワインは夏だけでなく、冬でも楽しめて嬉しいです。
単に冷たくすればいいんじゃなくて、中身の質が高いから冷やしすぎることなく美味しさが伝わるんですよね〜

これ、てんちょも大好きです

冬はこってり、と決めつけないで、こういうのも試してみてくださいね





posted by cave MITSUKURA at 18:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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