今日まで連休だった方、良いですねー

明日は雨の様で、ちょっと涼しくなるといいんですけど。
店頭では、また、木箱の販売を始めました


思ったより早くたまりましたが、最近のワインはみんな段ボールに入ってるのであんまり木箱はありません

購入希望の方はお早目にご来店ください。
1個300円 現金のみ
お一人3個まで
取り置き不可、予約もできません
お怪我などには十分ご注意ください
さて、今週は、水曜に月例の試飲会、金曜にジャック・プリウール会があります

金曜は満席ですが、水曜の試飲会はもう少し空きがありますよ。
試飲会に出すワインを一つ、紹介します

ちょっと明かりが暗くてすみません
ジャン・シャルトロン クレマン・ド・ジャン ブランドブラン2016
シャルトロンの上品なラベル、スティルワインも同じです
もちろん、見た目だけじゃなく、中身も素晴らしく美味しいのです
シャルトロン家はピュリニー・モンラッシェにある老舗ドメーヌで、初代は村の村長だったジャン・エドゥアール デュバールさん。
彼は元々樽職人だった方で、1859年にドメーヌを興しました。
こんな方 ↓

HPより、右は奥様
この地には既に超有名で高価なシャルドネ、モンラッシェがあり、みんながよだれを流して憧れていたのは今と同じです
モンラッシェの畑は塀で囲まれ、厳格に線引きされた区画だったので、当然ながら隣と言えども「モンラッシェ」の名前を名乗る事は叶わず
バタールやシュヴァリエなど他にもいいモンラッシェはあるのですが、やっぱり(ただの)「モンラッシェ」の名前が頂点なのはみんなが認めるところでした。
そこで、村長さん、村の名前、ピュリニーをピュリニー・モンラッシェ村に変更しちゃいました
(お隣シャサーニュも追随)
かくて正式に認可を受け、この村のワインには全てモンラッシェの名前が入る事となり、その後の名声確立が格段に容易になったことは、現代の我々からも想像に難くないところです。
頭いいなぁ〜
それがシャルトロンのご先祖なのです
ジュヴレイもシャンベルタンの名前を入れて一躍高級ワインになってますよね
しかし、ペルナンがコルトン・ベルジュレスにしようとしてアロースの強硬な反対にあって挫折した、という例もある
サヴィニーだったかな。
今は特定の区画名を入れてと言う名称の変更は簡単にはできませんし、場合によっては論争や訴訟も考慮しないといけませんが、先人はいい所に目を付けた訳です。
賢い
さて、今のシャルトロンですが、特級シュヴァリエとバタール、コルトン・シャルルマーニュを所有しています
特級クロ・デ・シュヴァリエ、1級カイユレ、ピュセルの3つのモノポールもあります。
モンラッシェの生産もありますけど、ネゴスですかね。

シュヴァリエの門、HPより
若干の赤もありますが、やはり白の作り手、というイメージですね
昔、ジャン・シャルトロンセミナーやりましたね
懐かしい…
その頃の値段からは遠く値上がりしてますので、今では特級ワインなんて気軽に飲む訳にはいきません
そんなシャルトロンのクレマン2016ですが、ブランドブランでシャルドネ70%、アリゴテ30%です
アリゴテが入ってるのには理由があります
昔からあるブルゴーニュと最大のライバル関係の産地、シャンパーニュですが、宮廷で赤ワインの地位を競わなくてよくなったのもつかの間、今度はブルゴーニュでも発泡ワインが作られるようになると、規定が緩やかな分、安価で早く出荷されるブルゴーニュに対してシャンパーニュの生産者達は不満を募らせていきます
自分たちと同じブドウを使って同じ手法で作るのに、出荷は早くていいし(瓶熟の規定が短い)、価格も抑えられる。
そうなると、まぁブルゴーニュでも美味しいからいっか、という消費者は必ずいますし、ブルゴーニュの名前がついてると何となく高級な気もするんで、シャンパーニュにも負けてないよね、というイメージが市場に広がっていきます。
そうなるとシャンパーニュの皆様は面白くない
真似すんじゃないよ、って事で特にブランドブランの名称で大きな揉め事になっちゃいました
ブランドブランと言うのは、シャンパーニュの特有の名称であるべきで、ブルゴーニュがこれを使用することはシャンパーニュの権利を侵害している、という主張で確か訴訟になってなかったかなぁ…
まだ20年くらい前の話だったような。
そして話し合いの結果、
ブルゴーニュのクレマンがブランドブランを名乗る時にはアリゴテをブレンドしなければならない、という規定を設けることでようやく決着しました
今でも有効かな、でもシャルドネ100%のクレマンもありますよね
なし崩し〜
(しかも、ブランドノワールには特に決まりはないんだよね)
シャルトロンのクレマンはこの規定をちゃんと守っていますね
アリゴテの酸がクレマンを引き締めていいと考える作り手もいますよ。
しかしながら、HPも含めてブドウの区画などには言及無し
そもそもHPにはクレマンが載ってさえいません。
内容がよく分からないのです…
ヴィンテージ入りで毎年作ってるんですけどね〜
さて、肝心な味ですが。
このクレマン、やや黄金がかった綺麗な色をしていますね
この外観から想像できる通りのコクのある美味しい辛口です。
やはり洗練されています、辛口ですが香りは少し砂糖菓子みたい。
香りとは違い味はしっかり辛口ですよ。
大好きです
ブルゴーニュの有名生産者のクレマンはみんな高いのですが、シャルトロンはまだそこそこかも
ただし、輸入元では既に完売しています。
店頭にもあと4,5本しかありません。
飲みたい方は試飲会または店頭へお早めにどうぞ〜
ジャン・シャルトロン クレマン・ド・ジャン ブランドブラン2016

シャルトロンの上品なラベル、スティルワインも同じです

もちろん、見た目だけじゃなく、中身も素晴らしく美味しいのです

シャルトロン家はピュリニー・モンラッシェにある老舗ドメーヌで、初代は村の村長だったジャン・エドゥアール デュバールさん。
彼は元々樽職人だった方で、1859年にドメーヌを興しました。
こんな方 ↓

HPより、右は奥様
この地には既に超有名で高価なシャルドネ、モンラッシェがあり、みんながよだれを流して憧れていたのは今と同じです

モンラッシェの畑は塀で囲まれ、厳格に線引きされた区画だったので、当然ながら隣と言えども「モンラッシェ」の名前を名乗る事は叶わず

バタールやシュヴァリエなど他にもいいモンラッシェはあるのですが、やっぱり(ただの)「モンラッシェ」の名前が頂点なのはみんなが認めるところでした。
そこで、村長さん、村の名前、ピュリニーをピュリニー・モンラッシェ村に変更しちゃいました

(お隣シャサーニュも追随)
かくて正式に認可を受け、この村のワインには全てモンラッシェの名前が入る事となり、その後の名声確立が格段に容易になったことは、現代の我々からも想像に難くないところです。
頭いいなぁ〜
それがシャルトロンのご先祖なのです

ジュヴレイもシャンベルタンの名前を入れて一躍高級ワインになってますよね

しかし、ペルナンがコルトン・ベルジュレスにしようとしてアロースの強硬な反対にあって挫折した、という例もある

サヴィニーだったかな。
今は特定の区画名を入れてと言う名称の変更は簡単にはできませんし、場合によっては論争や訴訟も考慮しないといけませんが、先人はいい所に目を付けた訳です。
賢い

さて、今のシャルトロンですが、特級シュヴァリエとバタール、コルトン・シャルルマーニュを所有しています

特級クロ・デ・シュヴァリエ、1級カイユレ、ピュセルの3つのモノポールもあります。
モンラッシェの生産もありますけど、ネゴスですかね。

シュヴァリエの門、HPより
若干の赤もありますが、やはり白の作り手、というイメージですね

昔、ジャン・シャルトロンセミナーやりましたね

懐かしい…
その頃の値段からは遠く値上がりしてますので、今では特級ワインなんて気軽に飲む訳にはいきません

そんなシャルトロンのクレマン2016ですが、ブランドブランでシャルドネ70%、アリゴテ30%です

アリゴテが入ってるのには理由があります

昔からあるブルゴーニュと最大のライバル関係の産地、シャンパーニュですが、宮廷で赤ワインの地位を競わなくてよくなったのもつかの間、今度はブルゴーニュでも発泡ワインが作られるようになると、規定が緩やかな分、安価で早く出荷されるブルゴーニュに対してシャンパーニュの生産者達は不満を募らせていきます

自分たちと同じブドウを使って同じ手法で作るのに、出荷は早くていいし(瓶熟の規定が短い)、価格も抑えられる。
そうなると、まぁブルゴーニュでも美味しいからいっか、という消費者は必ずいますし、ブルゴーニュの名前がついてると何となく高級な気もするんで、シャンパーニュにも負けてないよね、というイメージが市場に広がっていきます。
そうなるとシャンパーニュの皆様は面白くない

真似すんじゃないよ、って事で特にブランドブランの名称で大きな揉め事になっちゃいました

ブランドブランと言うのは、シャンパーニュの特有の名称であるべきで、ブルゴーニュがこれを使用することはシャンパーニュの権利を侵害している、という主張で確か訴訟になってなかったかなぁ…
まだ20年くらい前の話だったような。
そして話し合いの結果、
ブルゴーニュのクレマンがブランドブランを名乗る時にはアリゴテをブレンドしなければならない、という規定を設けることでようやく決着しました

今でも有効かな、でもシャルドネ100%のクレマンもありますよね

なし崩し〜
(しかも、ブランドノワールには特に決まりはないんだよね)
シャルトロンのクレマンはこの規定をちゃんと守っていますね

アリゴテの酸がクレマンを引き締めていいと考える作り手もいますよ。
しかしながら、HPも含めてブドウの区画などには言及無し

そもそもHPにはクレマンが載ってさえいません。
内容がよく分からないのです…
ヴィンテージ入りで毎年作ってるんですけどね〜
さて、肝心な味ですが。
このクレマン、やや黄金がかった綺麗な色をしていますね

この外観から想像できる通りのコクのある美味しい辛口です。
やはり洗練されています、辛口ですが香りは少し砂糖菓子みたい。
香りとは違い味はしっかり辛口ですよ。
大好きです

ブルゴーニュの有名生産者のクレマンはみんな高いのですが、シャルトロンはまだそこそこかも

ただし、輸入元では既に完売しています。
店頭にもあと4,5本しかありません。
飲みたい方は試飲会または店頭へお早めにどうぞ〜
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