9月になってもまだ暑いですね

今週から、2次試験対策のブラインドテイスティング講座が始まりますよ

試験を受けなくても興味ある方は参加してみてくださいね

1回ずつお申し込み可能です。
当日、急に時間が出来た方もお店までご連絡いただければご参加可能な日が多いです。
てんちょはどちらかと言えば、赤より白か泡、赤なら軽やかな物が好きですが、
それでもいいな、と思うボルドーを紹介します


コンフィダンス・ド・プリューレ・リシーヌ2012

ラベル読めるでしょうか?
ボルドー、メドック4級のシャトー・プリューレ・リシーヌのセカンドワインです

シャト―はマルゴーにあります

メドックワインなんですが、メルロー65%、カベルネソーヴィニョン35%とまろやか柔らかスタイルです

格付けシャトーは結構カベルネ多用に回帰してる所も多いですが、メルローが主体の方が早く飲めてタンニンも強すぎないので、メルローを多く使うシャトーはメドックでも沢山あります。
最近の市場の好みにはメルローがあっているんでしょうね。
(因みにファーストのプリューレ・リシーヌはカベルネが多く55%くらいです)
これがファーストのラベル ↓
昔は、メドックは砂利質でカベルネソーヴィニョン、サンテミリオンやポムロルは粘土質でメルロー、と明確に主体が分かれていましたが、低収量のカベルネを主に使うと凝縮しまくっちゃうから困ったもんだ

芝生駆り立ての青々した香りと墨汁みたいな香りが混ざってるフルボディの黒い渋々赤ワイン、
って想像してみてくださいよ

きっと、今は敬遠されちゃうんでしょうねぇ

一部には、そういうのが好きって言う方もいるでしょうけど、今やマイノリティです…
ワイナリーのプリューレ・リシーヌですが、起源はものすごく古い時代まで遡れます

12世紀の巡礼が立ち寄る重要な拠点であったそうで、プリューレの名前のワインは当時既に非常に高い評価を得ていたようです。
(この頃の巡礼はエルサレムもですが、スペイン北部のサンチアゴ・デ・コンポステーラへも多く訪れています。
ヤコブの骨が運ばれたと言われるスペインの都市の方が安全に旅が出来た事も大きな理由であったはずです)
それ故、シャトーの紋章には巡礼を表す帆立貝が3つ描かれています


しかし、このシャトーが現在の姿になったのはもっと最近、1951年にアレックス・リシーヌがここを買った事に始まります。
取得当時には僅か4ha だったシャトーを70ha以上まで拡大、「ワインの父」と呼ばれた彼は啓蒙活動を含めメドックワインに多大な功績を残しています。
その彼が、自分の名前リシーヌをシャトー名に取り入れ、現在の名前になっています

さて、このマルゴーワイン、何が良いってラベルが素敵じゃありません??

エレガントで洗練されたワインを思わせる、気品のあるラベルですよね

飲まなくても期待が高まる

実はこのセカンドワイン、2007年まではシャトー・ド・クレールフォンという名前で別シャトー的扱いだったのですが、2008年より今の名前に変更して、一層セカンドワインだと分かり易くしたのです

それはそれでいいですが、
グランピュイデュカスとアルティグアルノーや、ラスカーズとクロデュマルキみたいな別名でもいいと思うけど

ラスカーズには今はプティリオンという正式なセカンドありますが、クロデュマルキの生産もあります。
逆に、グランピュイデュカスではアルティグアルノーの他にも、なんちゃらデュカスっていうのがあってそっちがセカンドと間違われるんです。
(てんちょ、アルティグアルノー大好きでした)
ややこしや〜

セカンドの利点は何と言っても価格が安い事です

高くて中々手が出ないファーストの片鱗を味わうとか、デイリーのお楽しみにはとってもいいですね

このコンフィダンスも、醸造はファーストと同じですが、ブドウは樹齢の若い樹の物を使用しています。
その分だけお値打ち。
マルゴーという単語の響きには、エレガントでたおやかなイメージがあるかもしれませんが、実際の格付けシャトーは結構ムキムキです

サンテステフみたいにどっしりはしないんですが、全然細いワインじゃありません。
まぁ、格付けシャトーというものはそう言うものです。
弱っちょろかったら寿命も短く、複雑な味も香りもしませんので

だから、こういうワインは飲み頃をきちんと意識して飲む事が非常に大事なんです

その点、今日のワインは7年目の熟成でいい香りがしていますよ

欲を言えばあと3年待ちたいところですが、昔ほど待たなくても十分楽しめます。
香りがいいのは魅力ですね

コンフィデンス=秘密、が分かるでしょうか⁉️
シャトーのHPから写真が全く拝借できませんでしたので、字ばっかりになっちゃいましたが

25日の試飲会に出そうかな〜