曇りの名古屋、朝は晴れてたんですけど。
関東では例年にない多雨の1月になってるようですね

乾燥する冬ですが、確かに今年は静電気があんまり起きてない

少し前にずーっと持ってた珍品を飲んでみました

マルク・コラン ビール

確か2年くらい前の先行予約限定品で、たったの6本しか来なかった希少品です

マルク・コランはブルゴーニュ、サントーバンの人気生産者で特級モンラッシェを含めサントーバンにも8つもの1級畑を持っています

今はネゴスもやってます。
ビオですが美味しいです、1級シャトニエールが好き

そんなコランが友人のブリュワリーでモンラッシェの澱を混ぜてビールを作った

詳しくは過去のブログで ↓
http://cave-mitsukura.seesaa.net/article/462038439.html?seesaa_related=category
これ、美味しかったですねー

1本しかないのでもうないですが

その内、マルク・コランのホリゾンタル・テイスティングやりたいですね

今日、紹介するワインは店頭では定番です

しかし、これも久しぶりに飲んでみて大変美味しく感動したので再度紹介します。
日本国外で唯一(じゃないの?)、もちろんドイツではここだけ、何故か日本固有品種の甲州を栽培しています

そして、それは大成功してます。
素晴らしく美味しい。
その前に生産者についてちょっと説明します

ラインガウの場所は皆様、お判りでしょうか??
スイスに始まりストラスブール東の独仏の国境を北へマンハイムを経て流れるライン川は、フランクフルトの西にあるマインツで西へ曲がり、リューデスハイムを過ぎるまでほぼ東西水平に流れていきます。
この東西の流れの北にあるのがラインガウです

南側はラインヘッセン。

ドイツワイン辞典より
真ん中にあるけど、ドイツ全体を地図に入れると小さくなっちゃいますねぇ…
ワイナリーはここにあります ↓

すぐ南にライン川、学校終わって帰ってきたら川へ泳ぎに行けるー(今時の子はそんなことしないだろうか)
ここはワイナリーがある街中なんで、畑はもっと北の斜面にあります。
すぐ裏手にシュロス・フォルラーツがあるなんて、いいなぁ
ワイナリーは二つの家の婚姻によって新しい道を歩んでいますが、両家とも非常に古い歴史を持っています

どちらもラインガウで、シェーンレーバー家は1746年創業、ブリュームライン家は1792年創業。
婚姻は1979年、現在の当主フランクさんが2003年に当主(シェーンレーバー家として13代目)になり、同時に甲州の栽培を始めました。
日本へのワインの輸出は1990年代から行っていましたが、2001年、ワイナリーで日本のソムリエとワインコンサルタントと話している時に
、「ドイツで甲州を栽培できるだろうか」
という話題になり、即座に同意したそうです

こうしてフランク氏は自らの決断で(独断)、何故かドイツで甲州を栽培する最初の人物になった訳ですが、
この取り組みは大成功ですね



こんな畑 ↓

WEIN.COMより以下同様、ドイツ語さっぱり読めません
フランク氏はこんな方 ↓

そしてこれがドイツの甲州 ↓

見た目は同じですね、粒の間が広いけど
話の発端は2001年ですが、様々な規制をクリアするのに2年もかかり、ようやく2003年に栽培を始めます

元は生食用や大量消費ワインに向いた品種である甲州はフランク氏には全く未知のブドウだったでしょう。
きっと何回か後悔したんだろうなぁ

しかし彼は諦めなかったんだなー、
「一般に考えられているような軽いブドウじゃない、香りの良さを表現したい」と慎重な栽培・醸造によって、ついに2008年最初のヴィンテージが誕生しました

てんちょもこの時飲んでみましたが、へーって感心しました

それから8年、今店頭にある16年はもっともっと美味しくなっていますよ

南半球ワインの様なトロピカルな香りもあり、ソーヴィニヨンの様な爽やかさもあり、過剰な樽はゼロ

ぶどう果汁の厚みを感じるリッチな味わいですね〜
物凄く美味しいですわ

飲んだ事ないあなた、是非飲んでみるべきですよ


…因みにてんちょ、これがブラインドで出てきて全く分かりませんでした〜

う、うちのワインなのにいぃぃ
いや、こんなもんだ

「あー、ドイツの甲州ですね!」って、言えるかっ

と言う事で、やっぱりたまには飲んでみないといけませんね

美味しかったよ〜
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