2020年03月11日

黒い唇を覚悟で


今日も暖かいですねー

円高の今、海外旅行行きたい(もちろんそれどころじゃない)
コロナの影響も、今月いっぱい静かにしてたら多少は好転するでしょうか



またまた、極少割り当てのブルゴーニュが来ました

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ルーロ
す、少なすぎる…



別の話ですが、
店頭にあるけれどなかなか売れないワインってあるんですよね
値段が高いのが一番の理由なんですが、もっと高いワインでも売れるものは売れるので不思議。

味は間違いないのに全然売れない、でも素晴らしいワインを紹介します

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オルネライア マッセート2013

超有名ワインなので知らない方の方が少なそうです
でも飲んだ事ある方はそんなにいないでしょうか。

ルクスと同じく何故か3本箱 ↓

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紙は剥がしませんよ ↓

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このワインは、イタリアのトスカーナを代表する高級ワイナリーのオルネライアが作ってる赤ワインです

(オルネライアが作る)オルネライア(というワイン)も十分高級品ですが、マッセートはその上を行くワインです
現在、ルーチェと同様にモンダヴィの傘下になっています、別会社ですが。

スーパータスカンと言われるワインがいくつもある中で、やはりマッセートは別格です

高級トスカーナワインと言えば、皆様何を思いつきますか?

サシカイヤ
ルーチェ
ソライア
ソレンゴ
トリノーロ
イル・カルボナイオーネ
などなど…
マッキオーレやレディガッフィなど、優れたワインは沢山ありますね

てんちょ、こうしたフルボディのワイン(特に国際品種)が苦手だったんですが、この前ルーチェのルクスを飲んでみて…
凄く美味しかったので、ちょっと目からうろこでした
特にカベルネだったのに、あんなに綺麗で上品なワインだとは思いもよらず。
単なるフルボディじゃなかったですね〜

それでも、昔から良いなと思っていたのがマッセートです

マッセートはオルネライアの所有畑の中でも粘土質でメルローに向く区画を独立させて作った特別なワインです
なのでメルロー100%


オルネライアというワイナリーは81年設立のまだ新しい会社ですが、創始者のロトリーゴ・アンティノリ氏はキャンティで超名門のアンティノリ一族の末裔で、お兄さんがアンティノリを継ぎ、次男の彼は自分でワイナリーを興したという訳です。
畑は115ha
因みにサシカイヤのニコロ・ロッケッタ氏とはいとこ同士です。

オルネライアがあるボルゲリという地域は、州の中ではティレニア海に近い場所で、内陸のキャンティやモンタルチーノとは少し異なる土壌をしています。
ボルゲリはマレンマ地区の湿地にありますので、水はけの良くない農業に向かない地域だと考えられていましたが、海風が乾燥した風を運ぶので丘の上にあるブドウ畑では病気が発生しづらく、収穫時の雨の心配がなかったことからブドウ栽培が小さな面積ではありますが行われていました。

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HPより、意外と山があるのね

戦前戦後のトスカーナでは大量生産のキャンティが普通のワインでしたが、品質という点ではやはりボルドーやカリフォルニアには劣っていました
正に昔のイタリア、質より量の時代だったのです。

上記の貴族の皆さんはこうしたイタリアのワインを好まず、普段からボルドーワインを多く飲んでいたので、自分たちでもそういうワインが作れないだろうかと模索するようになったのがワイナリーを興すきっかけでもあります。

戦中の1944年にアンティノリ侯爵の先代がラフィットからもらったカベルネの苗をここに植えたのが、スーパータスカンの起源です
流石は侯爵、交友関係もすごい

アンティノリとロッケッタの息子達がここへ進出したのは、元々ボルゲリを収めていた侯爵家の娘二人がそれぞれの家に嫁ぎ、領地を2分して相続した事に由来しています
母方の土地という訳です。
(しかも全員が貴族、侯爵家)

そんな御貴族様が大事に作ってるワイン、当然ながら物凄く手がかかっています

収穫は当然手積み、畑で選果した後、破砕前に再びしかも2回も選果を行うという念の入れよう
発酵後はフランス産のアリエのバリックの新樽100%で24ヶ月熟成、瓶詰め後もさらに1年寝かせてからしか出荷しません。

10年以上前に飲んだ時には、そりゃーもう物凄い凝縮感でした
真っ黒で強い強い。
しかし、オーゾンヌみたいな高品質メルローでしたよ
いや、ペトリュスかな。

生産量も少ないマッセート、今では諭吉さんが10人以上必要になっています
ひょえー

店頭のは少し前のなので(高いのは同じですが)、そこまでしませんので
誰か一緒に飲みませんか??








posted by cave MITSUKURA at 20:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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