今日は暑いくらい

桜も花見禁止&自粛が多いでしょうから散策して見るだけでしょうが、各地で咲いてますね

フランスでもブドウ畑では萌芽が始まっています

気温の上昇に伴って樹液が回り始め、剪定した枝からぽたぽた流れています

冬の間、寝ていたブドウ樹が目覚め地下から水を吸いだしたんですね


vin de bourgogne SNSより
まるでソメイヨシノなアーモンドの花も咲きだしました

桜にそっくりなのは不思議なくらい、仲間なのかな??
さて、予約販売の希少ワインが入荷して来ました

店頭で販売できるのは僅か2本という少なさ

フィリップ・パカレ コンドリュー2018
パカレはファンが多いですね
ブルゴーニュ自然派ワインの元祖、マルセル・ラピエールの甥にして初代プリューレ・ロックの醸造長を10年務めたパカレ。
2001年に独立して自分のワイナリーを立ち上げています。
こんな方 ↓

パカレはファンが多いですね

ブルゴーニュ自然派ワインの元祖、マルセル・ラピエールの甥にして初代プリューレ・ロックの醸造長を10年務めたパカレ。
2001年に独立して自分のワイナリーを立ち上げています。
こんな方 ↓

ご自身のSNSより
去年、日本に来てたのに名古屋には寄ってくれませんでした

セミナー行きたかったなぁ…
ロック時代を振り返って彼は、
栽培も醸造も迷いがあっ た。香も口中も素直な美味しさがない。
今の僕のワ インとプリューレ・ロックは全く違う
と言っています。
確かに初期の頃の徹底したビオディナミのロックのワインはアロマに乏しくオフフレーバーが支配的で、瓶差がありまくりでした。
しかし、今のロックは以前のロックとはかなり違います。
安定した綺麗なアロマがあり、酒質も高い

今でも、てんちょはビオワインやオレンジワインはそんなに好きじゃない

無農薬、無清澄、無濾過、などなど、
何にもしない事を成功させようと思ったら、犠牲も大きく費用は倍以上かかるだろう

そこを超えてやれてる蔵のワインは美味しいと思う

だからダイスやジョリーは美味い(たまにジョリーのコルク心配ですけど)
そしてそういうワインはそれなりの値段がするもんだ。
で、パカレのワインですが、
土壌の力をワインに反映するために、野生酵母しか使わない

その酵母を生かすためには、自然界にない化学的な薬剤は使用しません。
硫黄やオリゴ糖を使った自然調剤は必要があれば使いますが、ブドウ樹の抵抗力が弱まるほどには決して使いません。
醗酵も独特です。
全房発酵で足でつぶしたブドウをタンクに入れて置く、セミ・マセラシオン・カルボニックで発酵を行います。
畑には本当に様々な酵母がいて、それぞれが作用するようにしたいので発酵中も温度管理は無し。
樽に移してからはできるだけ酸素に触れないようにMLFを行い、そのまま澱と共に熟成させます。
化学的な物を排除するにはその知識が必要、という考えの元、農薬や人口酵母など組成や効果についても化学的な知識はかなり深いと言う彼。
単に否定してるだけではなく、中身や作用を正しく知ってるからそれを避ける正当な主張ができるという訳です

パカレのシェ(醸造所)はボーヌにあり、シャブリからボジョレーまで実に沢山の種類のワインを作っています

今ではプロヴァンスワインもある。
そんな彼が長年挑戦してみたいと思っていたのが、
コート・デュ・ローヌ北部のシラーです

コート・ロティとコルナスを生産していますが、いつからだったかな?
最近は最近。
コート・ロティなんて19年は4樽しかないそうで、いくらになるんだろう…
2017年にはアリゴテのクレマンを作り始めましたし

でもね、超少なくて…てんちょ買ってません

そして、いつの間にかコンドリューも作っていました

それは今日のワイン。
2018年は予約販売で完売しています

因みに赤はこれからです

コンドリューはコート・ロティの南に続く丘で、ヴィオニエ100%の白ワインです

戦後、絶滅しそうなほどの危機をジョルジュ・ヴェルネが新しく畑を開墾して救ったという、今でも希少な生産地です。
パカレがヴィオニエに挑戦するとは

面白そうですね〜
綺麗なアロマとクリアな酸で迷いのない美しいワインになっているパカレ、年を追うごとに良くなっています

ゲヴェルツはそれほどでもないけど、コンドリューが大好きなわたくし。
ヴィオニエ会もやりましたが、またやってもいいなぁ

欲しい方は2本しかないから早く来てくださいね

諭吉さん二人まではいきません。
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