2020年06月07日

シャブリとは似て非なる


日差しが強い夏って感じ、まだ梅雨入り前なのに

こんな陽気でもフルボディの赤ワインを飲んでいられる健啖家の皆様、お若くていいわね
てんちょはもう、さっぱりした樽のない白か泡しか飲めません(寒くても)


そんなさっぱり好きな方の為に、今の季節に相応しい1本を紹介します

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ウィリアム・フェ―ヴル サン・ブリ2018

サンブリの名前を聞いて品種が分かるあなたはワイン通ですね
これはてんちょも何回も飲んだ事あります。

今日の白ワインはフランス、ブルゴーニュ産です
シャブリ・グランクリュの最大所有者であるウィリアム・フェーヴルが作っています。

でも、シャブリじゃありません

サン・ブリはシャブリと同じく、ブルゴーニュでは北の外れに当たるヨンヌ県にある村の名前です
サンブリはここ ↓

サンブリ201910koutsuukisei_ippandou.png
シャブリやイランシー(セザールで作られる赤ワイン)の場所、分かりますか

因みにヨンヌ県はこんなに大きいのです ↓

サンブリ.png

サンブリはグラン・オーセロワの中で村名として単独のAOCを持ち、ソーヴィニヨンブラン100%でなければなりません。
(村の名前はサン・ブリ・ド・ヴィヌー、ブドウはソーヴィニヨングリも可)
当然ながら白のみ、辛口だけに認められた名称です。

シャブリをはじめ、ほとんどのブルゴーニュ白ワインがシャルドネで作られるに大して、サンブリはソーヴィニヨンブランなのが大きな特徴です
ロワールの影響を受けているでしょうか。

この村の地下には広大な空間が広がっていますが、これはシャンパーニュと同様にパリの建築用に石材が掘られた石切り場の跡が残っているためです
今ではセラーに最適なのです、レストランもあるみたいです。
古き良きフランスの農村の面影を残す村です

この村で作られるワインは日当たりの良さから非常にフルーティで、キメリジャンの土壌もある事から鉱物的な味わいと綺麗な酸を持つ、きりっとした辛口になっていて、あんなに海から遠い場所にも関わらず、牡蠣や鯖、サフランを使った料理にも良い相性です
魚貝全般にいけますね、あまり手の込んでいないお料理の方がよいかも。
ソーヴィニヨンブランなのでヤギのチーズにも非常によく合います

サンセールやプイイ・ヒュメと比べると青さが少し控えめでしょうか。
パッションフルーツの香りは十分しますが、完熟感というか肉厚な印象が多少はあるかと

樽を使用しない、非常に爽やかなスタイルなので今の時期にはとってもいいですよ
シャブリ同様にとてもいいワインに仕上がっているのは、流石のウィリアム・フェーヴルです。
余韻も心地よく、美味しいですね〜

ボルドーでもロワールでもないソーヴィニヨンブラン、ぜっひ一度お試しください

くれぐれもシャブリと買い間違えませんように







posted by cave MITSUKURA at 17:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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