2020年08月24日

どの辺が命なんだろ


ヨーロッパでは先週から本格的な収穫がスタートしています
シャンパーニュでも8月の20日前後で収穫が始まるなんて、今年は本当に何もかもが早いです。
暑さのせいで早い成長・収穫が定番になってきてます。

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ファインズSNSより、
ブルゴーニュのドメーヌ・ラペの収穫選果風景

ラペのヴァンサンさん、笑顔が素敵❤️
選果の必要ないようないいブドウです


今年はコロナ対策を講じつつ、収穫人を確保しなければならず、現場では大変そうです
毎年来てくれる東欧からの労働者が移動制限で来られなかったり、大人数での食事はやめなければならないなど。
面倒と苦労が

ブドウの出来がいいのが救いです

しかし、成長と内容の順調さはいいのですが… ヨーロッパではワインの過剰供給が心配されています

あっという間に売り切れるのは一部の有名銘柄だけで、コロナの影響でレストランなどでの消費が減り、在庫過多に陥っている蔵も多いのです

著名な蔵でも畑でグリーンハーベストを行って、収穫を意図的に制限している所もあり。
多くの地域ではPLCを発動して、例年よりも収量の増加を認めていますが、喜んでいる作り手ばかりではないのです。

フランス、イタリア、スペインでは余剰のワインを蒸留酒にする為の助成金を計上して、在庫削減を図っています。

今年は特に工業用アルコールに転換し、消毒に使う目的でのスピリッツの生産に向けるようです
なるほどね〜

かつては毎年拠出されていたこの助成金ですが、生産性の低いブドウ畑を他農産物へ転換させるために数年前から打ち切られていました
「儲からないのならブドウに見切りを付けろ」と言う事なんでしょう。

その助成金が復活するくらいどの国の生産者も困ってるという事でしょう
ストックしておくにはセラーのスペースが必要なので、仕方ない措置かもしれません。


蒸留したワインはブランデーとなります
(ブランデーはブドウが原料です、大雑把に言えば麦が原料のビールを蒸留するとウィスキーになります)
蒸留法が錬金術によって考案された事もあり、こうしたお酒は「命の水」と呼ばれてきました

ラテン語のAquavitaeから派生して、各国語で呼び名があります

フランス語では、Eaux-de vie オー・ド・ヴィ
イタリア語だと、acqua della vita アクア・デル・ヴィータ
ドイツ語でAquavit アクアヴィット、Wasser des Lebens ヴァッサー・デ・リーンベス
(因みに、スウェーデンやデンマーク、一部の北ドイツなど北欧ではじゃがいもから作られる蒸留酒をアクアヴィットと言います。
 透明なお酒で強いので飲む時はご注意くださいね)
スペイン語で、aguardiente アグアルディエンテ

代表的な物が、
フランスではコニャック(コニャックは産地呼称に基づく法規制があります、マールやフィーヌもブランデーです)
イタリアはグラッパ
スペインではオルーホ
ですね。

ドイツではブドウはほとんどワインになり蒸留酒の生産は少ないのですが、蒸留酒としての呼び名は聞いた事ないです
何か呼び名があるのかな…「

どのお酒も40度以上あるので沢山飲むというものではないでしょう
樽熟成させたものは特に、割ったり、氷を入れたりせずにストレートで楽しむのがいいですけど
討ち死に注意です


ミツクラの店頭にはマールやグラッパがそれなりにあります
予約販売の限定品もありますので、気になる方は覗きに来てください。



店頭のおすすめはこちら ↓

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シャルリエ・エ・フィス ヴュー・マール・ド・シャンパーニュNV

予約の限定品です
シャンパーニュのマールは穏やかな物が多いように思います。

シャルリエ・エ・フィスはヴァレ・ドラ・マルヌのレコルタンです、前にロゼのシャンパーニュを紹介しました。
しかし、このマールはHPにも情報が何もなくてセパージュも不明。

でも、瓶がカッコいいからいっか

裏に「製菓用」の表記があるのは、グラッパなどの一部の蒸留酒に含まれる成分が人体に有害だとされ一時輸入が休止された経緯があるからです。
飲料ではなく、製菓原料としてなら認可が下りたという。
現在では製法を改良して、もちろん安全ですので、心配要りません



もう一つ珍しいのがあります ↓

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パル オー・ド・ヴィー・ド・ミュスカNV

多分、日本未入荷です(理由は聞かないで)
パルはアルザスのウィスキーメーカーだったかな、ブドウの搾りかすを引き取って蒸留酒も作っています。
これは樽は未使用ですが、ウィスキー樽で寝かせた茶色いマールもあります。

ミュスカの滓なので香り高そう、ですが私飲んだ事がありません
だって1本しかないので。






posted by cave MITSUKURA at 17:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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