今日は一日雨ですね

寒いくらいの気温ですが、ワインの持ち運びには完ぺき。
今日も新しいワインを紹介します

これは珍品でっせ〜
フォンカリュー ヌ・ヴォ・テ2019

派手な見た目ですよねぇ

フランスのラングドックのワインですが、法的にはヴァン・ド・フランス(テーブルワイン)です。
このワインはフォンカリューと言う協同組合が生産しています

ボトルの素敵なロゼがいっぱいある。

HPより
南の太陽がいっぱいの条件に加えて、大陸からの強い風=ミストラルが病気の原因になる細菌を繁殖させないので、この地域はビオがやりやすいと以前のラングドックセミナーで情野ソムリエが説明してくださったの、覚えている方いますか??
フォンカリューは1967年創業、カルカソンヌとベジエの間にある4000haもの広大なブドウ畑を650の組合員によって維持しています。
巨大だわー
作ってるワインの種類も滅茶苦茶多い

「世界で最も有名なブランド50」にも選ばれています。
醸造所はカルカソンヌの南西すぐのアルザンと言う町にあります。
AOCではコルビエールが近いです。
ここです ↓

現在、サステイナブル農法で有機に転換中、4000haもの畑を全てビオに転換するのはそりゃ大変。
最近カルカソンヌよく登場してるような気がします

ミディ運河とシテの世界遺産があるこの地域には非常に長い歴史があります。
よく小説の題材になるような伝説もあって、レンヌ・ル・シャト―にはテンプル騎士団の財宝があると伝えられてますし、カタリ派の呪いもあったりして。
ワインの勉強には地理と歴史が欠かせません

で、
今日のワインの何が珍品かと言うと、ブドウが未知の品種なんです

セパージュは、アルタバン60 % ヴィドック40 %

なんだろう、そのブドウは…
知らないよー

温暖化により気候変化に対応するべく、フランスで2018年に新しく認可登録された品種だそうです

それ以上、何も情報がない

調べてみました

アルタバン、ヴィドック共に同じ系統のブドウで、アルザスとドイツの研究所が共同で交配した品種です。
ベト病やウドンコ病に耐性を持つ品種として開発されました。
これがアルタバン ↓

Catalogue des vignes cultivées en Franceより、以下同様

葉はともかくブドウは区別できないねぇ
アルタバンは、 Muscadinia rotundifoliaムスカディーニア・ロタンディフォリアとREGENTレゲント(ドイツの品種)との交配ですが、どっちも知らないわー

2018年における栽培面積は4.9ha、きっと今日の組合の分だろう。
因みに2016年時点では栽培面積は0
そしてこちらがヴィドック ↓


うーん、特に言及する事ないなぁ

交配は同じ。
しかし、参照したサイトに載ってる新品種、全く知らない物沢山あるなー。
ワインですが、樽は使っていませんのでピュアなブドウの個性が反映されています

フルボディです、結構紫が強く濃い外観です。
タンニンはそこまで感じませんが、飲み口はどっしり来ますね。
新しい物に挑戦したい方にはとてもおすすめですよ〜
お値段も1000円ちょっとなんで試しやすい

初心者のブラインド会に持っていくと顰蹙を買うので止めておきましょう

上級者でも分かる気がしない

わはは
ヌ・ヴォ・テとはノヴェルティの意味なんだそうです

本来、「珍しい物」の事なんです。