このところずーっと晴れ続きの名古屋です

気温が下がると乾燥が心配。
11月よりも12月の方が静かなんじゃないかという雰囲気

あと3週間で2020年が終わるとはとても思えませんね

今日のワインを紹介します

貴重なバックヴィンテージです。
ミッシェル・ラファルジュ ヴォルネイ1erクロ・ド・シェーヌ2005

このエチケットが好き

紋章が素敵
フランスワインの05年は2000年以降で最初の大当たり年です

ブルゴーニュも同じ。
ただ、今では全然残っていませんが

そんな数少ない05年が今回入荷、もちろん正規品です

ミッシェル・ラファルジュは知名度も評価も高い作り手だと思います

昔からブルゴーニュを飲んでる方の方がお馴染みかもしれません。
ニュイばっかり見てる輩は知るまい

てんちょ、昔はヴォルネイよりもポマール派だったので、なんとなくヴォルネイワインに親しみがありませんでした

シャープで透明なヴォルネイよりも、重厚で肉厚なポマールが好きだったんです。
シャトー・ド・ポマールやゴヌーをいいなーと思ってました。
パランも好き
カーヴミツクラに来て、ようやくじっくりとヴォルネイを飲む機会が増えて、
なーんだ、すごく美味しいよね
と改心しました
と言う事で、ヴォルネイ。
ヴォルネイはシャンボルやヴォーヌロマネが評判になるよりもずーっと前、15世紀の中世から品質の高い赤ワインの産地として宮廷では珍重されていました
マルタ騎士団や修道院の所領もあり、「ヴォルネイの赤ワイン」はきっと甘美な響きだったに違いない。
今でも、モンティーユやダンジェルヴィーユ、プスドールなど有名な蔵が沢山あります。
女性的、と言われるボディは柔らかで透明感が高く、熟成すると果実と下生えの香りが複雑に交ざって…美味しい物が多い
AOCの認定は早くて、1937年
赤ワインだけが名乗れる名称です
何も分からなければヴォルネイを選べばよい
という格言もあるくらい確かな評価です。
地理的にも北にポマール、南にムルソーと挟まれたヴォルネイは、ボーヌ、ポマールと続いて赤の銘醸地です。
ムルソーに一部サントノの畑があり、ここはヴォルネイの名声にあやかって赤ならヴォルネイ・サントノ、白ならムルソー・サントノと、同じ畑なのに名前を変えるカメレオンな区画もある、それだけヴォルネイの赤の評価が良かったという事です
こんなです ↓

ブルゴーニュワイン委員会より
さほど広くない村ですが、半分弱が1級です
プルミエクリュって30もあるんですよ。
いくつ言えますか??
今日のクロ・ド・シェーヌも1級です。
スワソン・ウヴレやキュヴェ・カルノなど、物語を持った由緒正しい区画がいくつもあって、それぞれの話が楽しいですよ
調べてみても良いかも。
ようやく本題。
ミッシェル・ラファルジュは、1800年代に遡ることが出来るこの地の古いブドウ栽培家で、婚姻によってラファルジュ家の名前でドメーヌを興しました。
戦前の1930年代から元詰めをしていた数少ないドメーヌの一つで、60年には全量を元詰めしていたそうで、これはかなり早い取り組みです。
トロ・ボーもかなり早くから元詰めしていましたけど、先見の明があったんでしょう、あとはワイン作りを人任せにせずに
自分でやりたかったんでしょうね
1970年以前は、ブドウを作る人とワインを売る人は明確に線引きがされていて、ブドウ栽培家はワイン商にブドウを売るものでワインは作らない、ワイン商は買ったブドウでワインを作るのが主で自分の畑を持つ事は重要ではない、と考えられていました。
今では考えられないくらいのきっぱりとした分業が成り立っていたんです。
そういう時代に全部、自分でやるというのはかなり大変で特殊な事だったに違いないです。
そして、現在、まさか、どちらともがお互いの領域へ進出することになろうとは。
当時の人達に、自社畑を増やそう、元詰めしましょうと言っても寝言だと笑われそうですね
ミッシェル・ラファルジュの名前は現当主フレデリックさんの父、ミッシェルさんが蔵を継いだ1949年からでいいのかな。
情報が少ない…
ミッシェル氏は彼の父を継いで一緒に仕事をしていましたが、ヴォルネイ村の村長も務めた人物で周りの信頼もあつかったそうです。
ヴォルネイの評価の向上に貢献した人物です
残念ながらミッシェル氏は今年の1月に91歳でお亡くなりになりました。

WINEREPORTより拝借
現当主のフレデリックさんは2000年にビオディナミに転向、今ではデメターの認証を取得してます。
奥様一緒に蔵を仕切っています。
ミッシェル・ラファルジュの代表は、モノポールのクロ・デ・シャトー・ド・デュックでしょう
(公爵=デュックの屋敷があったんですね、誰の事かな、よく分かりません)
上の地図の2です、見えますかね。
ドメーヌの真後ろです。
これかなぁ、この写真は東向きですね ↓

HPより
って、HPはこれだけ…
ヴォルネイには「クロ」が多い
みんなちゃんと囲われています。
それだけ大事にされた区画が多いって事です。
今日のクロ・ド・シェーヌもいい1級畑ですよ
この区画はムルソーより、斜面の上ですね。
樫の森の下に広がっているので、この名前が付いたんでしょう(Chene=樫)
ラファルジュでは発酵は完全除梗で行われます、低温浸漬はせずに自然に任せていますが、過剰な抽出になっていない所がすごい
新樽の使用を極力抑えた自然なアロマを重視しており、まさにピュアなワインと言った感じ。
近年はこんなに暑いのに、よく真っ黒にならないでおけるなーと意外なくらいです
誰にでも分かる、シルキーな果実味
それでも出荷から2,3年経って初めて現れる香りを待った方が良い
ピュアで早くから楽しめますが、それを備えたままでもう一段回進化するのがラファルジュの魅力です。
濃いワインでなくても華麗に熟成する、良いお手本です
05ならきっといい感じに熟成してるでしょう
二本足(鳥の事)のジビエなんて言いですね〜
白肉の鳥よりも赤い肉の鳥にしてくださいね
やっぱり、良いワインには美味しい料理が欲しいですよね〜


カーヴミツクラに来て、ようやくじっくりとヴォルネイを飲む機会が増えて、
なーんだ、すごく美味しいよね

と改心しました

と言う事で、ヴォルネイ。
ヴォルネイはシャンボルやヴォーヌロマネが評判になるよりもずーっと前、15世紀の中世から品質の高い赤ワインの産地として宮廷では珍重されていました

マルタ騎士団や修道院の所領もあり、「ヴォルネイの赤ワイン」はきっと甘美な響きだったに違いない。
今でも、モンティーユやダンジェルヴィーユ、プスドールなど有名な蔵が沢山あります。
女性的、と言われるボディは柔らかで透明感が高く、熟成すると果実と下生えの香りが複雑に交ざって…美味しい物が多い

AOCの認定は早くて、1937年
赤ワインだけが名乗れる名称です

何も分からなければヴォルネイを選べばよい
という格言もあるくらい確かな評価です。
地理的にも北にポマール、南にムルソーと挟まれたヴォルネイは、ボーヌ、ポマールと続いて赤の銘醸地です。
ムルソーに一部サントノの畑があり、ここはヴォルネイの名声にあやかって赤ならヴォルネイ・サントノ、白ならムルソー・サントノと、同じ畑なのに名前を変えるカメレオンな区画もある、それだけヴォルネイの赤の評価が良かったという事です

こんなです ↓

ブルゴーニュワイン委員会より
さほど広くない村ですが、半分弱が1級です

プルミエクリュって30もあるんですよ。
いくつ言えますか??
今日のクロ・ド・シェーヌも1級です。
スワソン・ウヴレやキュヴェ・カルノなど、物語を持った由緒正しい区画がいくつもあって、それぞれの話が楽しいですよ

調べてみても良いかも。
ようやく本題。
ミッシェル・ラファルジュは、1800年代に遡ることが出来るこの地の古いブドウ栽培家で、婚姻によってラファルジュ家の名前でドメーヌを興しました。
戦前の1930年代から元詰めをしていた数少ないドメーヌの一つで、60年には全量を元詰めしていたそうで、これはかなり早い取り組みです。
トロ・ボーもかなり早くから元詰めしていましたけど、先見の明があったんでしょう、あとはワイン作りを人任せにせずに
自分でやりたかったんでしょうね

1970年以前は、ブドウを作る人とワインを売る人は明確に線引きがされていて、ブドウ栽培家はワイン商にブドウを売るものでワインは作らない、ワイン商は買ったブドウでワインを作るのが主で自分の畑を持つ事は重要ではない、と考えられていました。
今では考えられないくらいのきっぱりとした分業が成り立っていたんです。
そういう時代に全部、自分でやるというのはかなり大変で特殊な事だったに違いないです。
そして、現在、まさか、どちらともがお互いの領域へ進出することになろうとは。
当時の人達に、自社畑を増やそう、元詰めしましょうと言っても寝言だと笑われそうですね

ミッシェル・ラファルジュの名前は現当主フレデリックさんの父、ミッシェルさんが蔵を継いだ1949年からでいいのかな。
情報が少ない…
ミッシェル氏は彼の父を継いで一緒に仕事をしていましたが、ヴォルネイ村の村長も務めた人物で周りの信頼もあつかったそうです。
ヴォルネイの評価の向上に貢献した人物です

残念ながらミッシェル氏は今年の1月に91歳でお亡くなりになりました。

WINEREPORTより拝借
現当主のフレデリックさんは2000年にビオディナミに転向、今ではデメターの認証を取得してます。
奥様一緒に蔵を仕切っています。
ミッシェル・ラファルジュの代表は、モノポールのクロ・デ・シャトー・ド・デュックでしょう

(公爵=デュックの屋敷があったんですね、誰の事かな、よく分かりません)
上の地図の2です、見えますかね。
ドメーヌの真後ろです。
これかなぁ、この写真は東向きですね ↓

HPより
って、HPはこれだけ…
ヴォルネイには「クロ」が多い

みんなちゃんと囲われています。
それだけ大事にされた区画が多いって事です。
今日のクロ・ド・シェーヌもいい1級畑ですよ

この区画はムルソーより、斜面の上ですね。
樫の森の下に広がっているので、この名前が付いたんでしょう(Chene=樫)
ラファルジュでは発酵は完全除梗で行われます、低温浸漬はせずに自然に任せていますが、過剰な抽出になっていない所がすごい

新樽の使用を極力抑えた自然なアロマを重視しており、まさにピュアなワインと言った感じ。
近年はこんなに暑いのに、よく真っ黒にならないでおけるなーと意外なくらいです

誰にでも分かる、シルキーな果実味

それでも出荷から2,3年経って初めて現れる香りを待った方が良い

ピュアで早くから楽しめますが、それを備えたままでもう一段回進化するのがラファルジュの魅力です。
濃いワインでなくても華麗に熟成する、良いお手本です

05ならきっといい感じに熟成してるでしょう

二本足(鳥の事)のジビエなんて言いですね〜
白肉の鳥よりも赤い肉の鳥にしてくださいね

やっぱり、良いワインには美味しい料理が欲しいですよね〜


