2020年12月13日

これこそ唯一無二のピノノワール


名古屋のGOTOも停止になりそうですね…

明日から一層寒くなるようですし、
風邪をひかないように気をつけましょう



今日は、昨日の超リーズナブルワインと正反対の高級希少ワインを紹介します

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クロ・ド・タール1996

お、間違えて99の写真撮っちゃった
ちゃんと96もあります。


96年なのでモメサンって書いてもいいですけど。

ピノノワール100%、ブルゴーニュの赤ワインですよ

今時、大変珍しい96年
蔵出しの正規品なので来歴・状態は完璧です

とは言え、今の入荷なんでお値段がね…6桁ですよ

クロ・ド・タールを知らないブルゴーニュワイン通はいないでしょう

ここはモレサンドニ5つのグランクリュの内の一つです
しかも、後の4つとは違い、モノポールです

地図みてください ↓

クロ・ド・タール.png
HPより、以下同様

クロ・ド・タールは他のブルゴーニュのドメーヌとは違い、クロ・ド・タールの畑だけを所有し、クロ・ド・タール(とセカンド)だけを生産する非凡な蔵なのです

他にもモノポールの畑を所有する蔵で、例えば、DRCがありますよね。
この、ドメーヌ・ド・ラ・コマネ・コンティという蔵は、ロマネ・コンティも作っていますが、エシェゾーやコルトンもある訳です。
ですが、クロ・ド・タールはクロ・ド・タールという唯一つのワインしか作っていません
(繰り返しますが、セカンドのフォルジュがありますけど、ブドウを取る畑は同じ)

これはとても珍しい事です

名前の付いた畑(区画)を他人とシェアすることなく単独で持っていて、そこから取れるブドウだけで1つのワインしか作らない、ってブルゴーニュでは通常では考えられない特異な状況です

そんな、クロ・ド・タール。
起源は1141年に尼僧院である、シトー派のタール修道院が開墾した事に拠るようです。
(まぁ、ブルゴーニュの銘醸畑はみーんな修道院が持ってましたので、中世は教会にしかお酒の生産と販売が許されてなかったですし)
その後1791年までずーっと、650年間もこの修道院が所有して来ましたが、フランス革命によって没収されます。

それを買ったのが、DRCのオーナーでもあったマレ・モンジュ家です。
(マレ・モンジュはブルゴーニュワインの歴史上、非常に重要な地位を占めています。
ロマネ・サンヴィヴァンやプスドールなど、名だたる畑やドメーヌはここ絡みも多いのです)

マレ・モンジュは1791年から1932年まで所有した後、マコンのモメサンに売却します。
更に2018年、モメサンから正式にフランソワ・ピノー氏(ボルドーのラトゥールのオーナー)に売却されました。
そして今に至る、という長い歴史があります。

その間、畑は一度も分割される事なく受け継がれていて、これもすごい事です。
ずーっとモノポールのまま
(フランスでは子供に均等相続が法定なので、大抵の畑は相続で分割されるので細分化するのが必至です)

来年で880年、開墾が平安時代って、全然想像つきませんが

余談ですが、フランソワ・ピノーさんってば、シャトー・グリエやアイズリー・ヴィンヤードなど、世界中ですごい蔵ばっかり買ってます。
多くは後継者不在の為など救援的買収なんですが、ラトゥールの技術や財力を背景に一層の品質向上が実現してるようです
まー、裏を返せば、それも価格高騰の一因かも


クロ・ド・タールはモレサンドニのど真ん中にあります
ドメーヌも通りの真ん中、畑も中心。

クロ・ド・タール96_14_0.jpg

畑は7.53ha、名前の通りクロ(塀)に囲われた一塊の区画ですが、一部無くなっていた塀を2006年に復元したそうです
樹齢の高いブドウ樹はビオディナミ農法で管理されています。

クロ・ド・タール97_14_0.jpg

この畑は通常のニュイの畑が斜面の上から下へ(つまり東西方向へ)植樹されるのに対して、斜面に平行に南北に列をなすようになっています。
確かに斜面に向かって、左右に列があるのは珍しい。
東西方向の方が日当たりは良さそうですし。

なんでも、地下組成によるらしいですが地質の話はとても複雑です。
一つには土砂の流出を防ぐためでもあるそうです。

こんな感じ ↓

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2017年の訪問時、曇ってる

17年もいいブドウがなってました ↓

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そんな名門のクロ・ド・タールからバックヴィンテージが入荷したのが、今日のワインです

他にも9901があります。
数が少なくて、店頭にも1本とか2本しか来てませんが
それにお値段はご立派

クロ・ド・タールは90年代と2000年初頭、2010年以降でスタイルが全然違うんです

2003年なんかは真っ黒のフルボディですが、90年代はそうでもない赤みの差した透明なスタイル、10年以降もナチュラルでエレガントなようです

果実味豊かなリッチピュア

樽バリバリの抽出濃い目

ナチュラルなエレガントスタイル
と、
変遷してるのは、他のドメーヌでも同じかな

どちらにせよ、クロ・ド・タールが嫌いな人はそうはいないでしょう

飲んでみないと分からない、でも気軽に飲める値段じゃない。
困ったもんですね。

2001年は来年成人式の方への贈り物にもできますよ

いや、二十歳で飲むには勿体ないので、色々と経験を積んでから飲むのをお勧めします

引退前にシルヴァン・ピティオさんに会ってみたかったなぁ…









posted by cave MITSUKURA at 15:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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