2021年02月17日

狼じゃないのは何故


今日は寒い、お天気はいいのですが。
寒さよりも強風の方が嫌ですね

今日は久しぶりに色んなワインが入荷して来ました
ほとんど行き先の決まってる物ですが…

98FDE381-02B1-4D29-9D86-1C2006E5A201.jpg


ワインの話を書こうと思ったところで、ちょっと中断。
ラベルみて畑の場所が分かる方は結構なブルゴーニュ通ですな

またねー



と、二日も放置してしまいました
改めて加筆致します。


ワインは、
フィリップ・パカレ サントーバン1erレ・ミュルジュ・デ・ダン・ド・シャン2017

です。
ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌのプルミエクリュ=1級畑です
ブドウはシャルドネ100%

正直申し上げて、サントーバンはちょっと前までは、格下のいまいちな安物ワインと言う認識があったかと思います
残念ながらこれはそうかも。
ブルゴーニュワインがこんなに値上がりする前は特に。
わざわざサントーバン(なんか)買わなくても…っていうのは普通だった。
ごめんなさい…

しかし、ここまでブルゴーニュが値上がりしてしまった今、もうそんな事は言ってられない

それに畑の所有者も、ブルゴーニュ全体の人気が高まり、畑の再評価がされる中で自分の土地の価値に気が付いて新たな取り組みを始めてる人が多い
いいワインを作ればちゃんと評価と価格が付いてくるようになったんです。
これは、コート・シャロネーズやマコネでも同じ。
買う側も安くて美味しい、まだみんなに知られていない生産者と畑を一生懸命探しています

さて、サントーバンですが、所謂コート・ドールの丘の上部、更に西側へ超えた所にあるのですが、分かりますか?
似た地形に少し北のサン・ロマンがありますので混同しないように。

30293_page-0001.jpg
ブルゴーニュワイン委員会より

サン・ロマンはヴォルネイやモンテリーの西(丘の向こう側)、
サントーバンはモンラッシェの続きです
集落は丘を登り切った向こう側にあるので、モンラッシェからは見えません。

で、サントーバンの畑はピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェに近い部分からもっと西へ丘を登った方へと細長くなっているんです。
こんな風です ↓

サントーバンbc57e8_2563d12ceff24622a4881e5ae0d5606b.png

ちょっと区画が見づらいですが、勉強したい方はよく見てください。

余談ですが、
この細く続く畑の途中に、ボジョレーの品種であるガメイの起源、ガメイ村があります
ここからブドウのガメイの名前が来たと考えられていますが、単独のAOCではありませんので聞くことが少ないのは当然かも。


今日のワインの区画、ミュルジュ・デュ・ダン・ド・シャン(長い)はピュリニーモンラッシェの上部にあります

1級シャン・ガンに繋がるいい場所ですね〜

地図で区画見つけられました?
横文字苦手な方も頑張って。

ダン・デュ・シャンと言う名前に聞き覚えがある方はいませんか?

割と有名な区画、だと思う…

これは「犬の歯」という意味のフランス語で、畑に尖った石が転がっていて犬の歯に似ている事からそう呼ばれているそうです
ミュルジュとは小石が沢山あるという意味らしい、その小石が「犬の歯」なんでしょう

狼じゃなくて犬、なのね。
フランス語って、猫がシャ、犬がシャン、で聞き訳が難しいような……

区画の樹齢は平均45年、収量が3200L/haととても少ないです
流石、パカレです。
石灰粘土質の土壌でシャルドネに向いています。

天然酵母で発酵後MLFまで行い、澱と共に13ヶ月樽で熟成させます。
この間はSO2の添加は無し、バトナ―ジュは行います。

パカレは自然派の有名ドメーヌなのでご存知の方が多いでしょうが、
畑での無農薬はもちろん、培養酵母は使わず酸化防止剤も最小限の使用です

てんちょ、この17年は飲んでおりませんが、鉱物感の感じられるコクのある白らしいです
もう何回も書きましたが、
この頃のブルゴーニュは暑いので、ブドウのをいかに温存するかが重要になっています

完熟すると糖度の高い液体の濃いブドウが採れるんですが、ブドウは熟するに従い酸は減少していきます。
酸がないと味がぼやけるので、バランスがいい所での収穫が難しくタイミングがきわどい所です

最近のブルゴーニュワインは「業師のキワモノ」と言っても過言ではない、ってある意味そうかも(邪な響きかなぁ)


毎年、普通にアルコール度数の高い濃いワインになるので、大抵の生産者は濃くなりすぎる事を嫌って新樽の使用を減らしています
ハイアルコールで樽の風味もバリバリだと、ぎゅうぎゅうのコテコテになってしまい、ブルゴーニュらしくない、という訳です。

そーだ、コッテコテはナパに任せておけばよい

と言う事で、樽の要素が減った分、テイスティングではブドウ由来のミネラルっていうんですか、僅かな味の中身に一段と繊細さを求めるようになってます。

ところで、このミネラルと言う言葉は近頃では安易に使うと袋叩きに合うって聞いたんですけど、そーなんですか??
集団って怖いなぁ

まぁ、ミネラルを大事にするって言うのは、単純なフルーツだけじゃなくて味わいに石っぽさや塩味が感じられるといいよねーと言う事でしょうか
本当に鉄やカルシウムを味で感じてる訳じゃないでしょうし、微量過ぎて分からないでしょうけど。
濡れた石僅かな塩ってイメージしやすいと思います

そういう要素があるとより複雑で飽きない、良いワインになるんです

なんていう前提があって、このサントーバン、(マルクコランもいいですが)評判良くてオススメです

通常、16280円もするんですが、数量限定で1万円以下税込で販売しています。
ぜっひ、買ってみてください〜











posted by cave MITSUKURA at 17:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。